940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/11(木) 17:42:51.10 ID:4UhK4Yk40
澪「ああ、律はかわいいなぁ・・・。律をどうにかしちゃいたいなぁ。」
私の名前は秋山澪、私立桜が丘高校に通う女子高生だ。
今日も今日とて私は親友の田井中律のことを考えていた。
澪「ふふふ。律・・・。あー、抱きしめたい・・・。キスしたいなぁ・・・。」
毎日そんな事を考えたり、考えなかったり、口に出したり出さなかったりしている。
まぁ、もちろん本人には気付かれないようにしているのだけれども。
今日も早く律に会いたい。
942 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/11(木) 17:54:32.09 ID:4UhK4Yk40
私と律は幼馴染で、私にとっては初めての友達だった。
彼女の気を引くために私は私を作っていった。
恥ずかしがり屋な私。怖いものが嫌いな私。痛い話が嫌いな私。
みんなのまとめ役な私。ツッコミ役の私。いじられ役の私。
律に構って欲しいから。
彼女は私のすべてだ。
律は元気な女の子で、可愛らしくて、優しくて、ちょっとおっちょこちょいだけど・・・。
彼女の全てが愛おしい。彼女のすべてが欲しい。
澪「律・・・。」
943 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/11(木) 18:03:44.89 ID:4UhK4Yk40
高校に入学してすぐに律は軽音部の見学に行こうと私を誘ってくれた。
すごくうれしい。 でも、私は一度嫌がるそぶりをして見せる。
「でも私 文芸部に入るつもりだし。」
大ウソだ。律のいない部活になど入る意味はない。
私は律のことならなんでもわかるのだ。彼女はこのことばを待っていたはずだ。
しかし残念ながら軽音部は廃部寸前らしかった。
が、もちろん律は部活を再建しようと言い出した。2人からのスタート。
律と同じ目的をもって何かをする・・・。願ってもない事だった。
律のために。私は律のために何かがしたかった。
944 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/11(木) 18:09:55.92 ID:4UhK4Yk40
部活を存続するためには最低4人の部員が必要らしい。
都合のいいことに沢庵女が部活見学にやってきた。
律とは比較にならないが、それでもなかなかにかわいらしい女性だ。
沢庵だけれども。
沢庵女の歓迎の意味を兼ねてか、律はいつものようにボケをかましてくれる。
ああ、律に突っ込みを入れることができるこの瞬間は私にとっては得難い幸福。
愛おしい律の体に触れることが叶う数少ないチャンスだ。
私たちのコントが気に入ったのか沢庵女は軽音部に入部してくれることになった。
あと一人。 律のために何としても部員を集めなくては。
945 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/11(木) 18:19:21.30 ID:4UhK4Yk40
幸運は続いた。
頭の足りなそうな女が軽音部に入ってくれたのだ。
アイツに楽器ができるとは思えないが、名前だけでも貸してくれるなら文句はない。
むしろ人数は少ない方が律を独り占めできる可能性は高いのだ。
これで問題はクリアされた。
・・・かのように思われた。
4人目が部活をやめたいと言いに来たのだ。
数合わせの分際で、その仕事もまともにこなせないとは・・・。
私は律のために4人目を必死で引きとめた。
私の説得のおかげか・・・ただ、お菓子につられただけなのかはわからないが、
4人目の女は軽音部に残ってくれることになった。
その後もいろいろあったのだが、こうして律のための軽音部が出来上がったのだ。
最終更新:2009年06月18日 01:06