以下は 律「けいおん!見てギター始めました?」唯「もう売ります」 からの引用です。
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 19:38:31.38 ID:f7qpCoMYO
紬「あ、あのちょっと休憩にしませんか?お菓子持ってきたんですよ♪」
唯「!」キラキラ
律「弦楽器弾いてるときに油っぽいモノなんて食うんじゃねぇーーーー!!」
律「おんどりゃーそんな指で弾いたら弦が傷むやろがナメとんのかーーーー!!」
唯「!!」ビクッ
唯「ヒック、グスッ」フルフルフルフル
律「あ、いや、あの……」オロオロ
澪「……まぁ、ギターやベースなんかを弾いてるときは飲み物以外はやめておいたほうがいいな」
紬「あの、実際はそこまで禁欲的にやらなくてもいいですよ、少し気をつけるだけでいいですから……」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 19:43:21.49 ID:f7qpCoMYO
~ただいま仲直り中、しばらくそのままお待ちください~
律「よしッ!次いくぞ次ッ!」
唯「おうっ頼りにしてるぜりっちゃん!」
澪「……まぁ仲直りしたからいいか」
紬「最後にピッキングハーモニクスの説明ですね」
澪「ピッキングハーモニクスはピックの先端がぎりぎり出るくらいまで深く持ってピッキングする奏法だ」
律「よく人の演奏とか見てると低音弦弾いてるのに突然ヒステリックな高音が出たりするだろ?アレ」
澪「この奏法は弾くときに強くピッキングして指先も同時に弦に触れさせるんだ」
唯「え、指が触れちゃったら音が出ないんじゃないの?」
律「それなんだけどな、弾いたときの音は実音だけでなく倍音っていう成分も含まれていて……いや、これは覚えなくてもいい」
律「簡単に言えば音には実音以外にもたくさんの音が鳴っていて、そのうちの実音より高い音を出すのがこの奏法だ!」
紬「実際は倍音の出ない楽器もありますが、ここは気にせずにお願いします」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 19:48:13.03 ID:f7qpCoMYO
唯「言われたとおりにやってみたけど、何も音が聴こえません……」カツッ、キュイッ
澪「うん、最初は全然聴こえないと思う。だからディストーションなどを使って歪みの強い音にしてからやってみて」
唯「ん、えいっ、ぬうっ、ふんぬ、ソイヤソイヤ!ソイヤッサ!!」カッ、カツッ、キュイィィィィィィィ!!
唯「あ、今のできた!?」
澪「そう、実音より高い音が出たら成功だ。これは右手で弾く位置を変えることで音の出やすさ、音程(倍音)も変わる」
澪「いろいろな位置で試してみてピッキングハーモニクスが出やすい位置を探して練習してみよう」
紬「慣れてきて上手く音が出せるようになったら歪みを弱くして弾いてみて下さい。もっとはっきりと聴こえるようになってますよ」
律「そのうちアンプにつなげなくても出せるようになるぞ。ただ音は小さいから結局アンプにつなげて増幅しないといけないんだけどな」
唯「あれ、また、出なくなった」
律「それピック深く持ちすぎ。指だけしか弦に触ってないだろ」
唯「やっぱり難しいですなぁ……」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 19:53:15.49 ID:f7qpCoMYO
澪「ここからは説明する必要があるのかわからないけど……難易度高めのテクニックなんかを紹介しようか」
律「ここ読み飛ばしていいと思いますですわよ。中級・上級者の使うようなテクニックで人によっては全く使わないからな」
澪「とりあえず、ライトハンド奏法。右手でピッキングでなくハンマリング・プリングを行うテクニックだ」
澪「コツは通常のハンマリング・プリングと一緒だよ。ハンマリングは簡単だけど、引っ掛けるようにして指を離すプリングは慣れが必要だね」
紬「左手でやるには簡単なんですが、右手で行うにはコツが掴みづらいかもしれませんね」
唯「あれ、りっちゃんこれテレレレとかドリュドリュって鳴らないよ。反省してないから?」
律「おk現実世界に戻って来い。それができるのは矢に貫かれたヤツだけだ」
紬「連続で行うトリルではライトハンド奏法を使う機会はあるかもしれませんね」
唯「譜面例だとどんなカンジなんですかな!?」
澪「9-Tr-10(左手)9-Tr-14(左手)9-Tr-16(右手)9-Tr-19(右手)とか、かな」
唯「これは確かに左手だけではできないね……」
律「左手で届かないなら右手で押さえちゃおう、なんて奏法だからなぁ~」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 19:57:37.32 ID:f7qpCoMYO
紬「これよりにさらに発展していくと、右手でハンマリング・プリングだけでなくスライド(グリッサンド)、チョーキングまで行いますよ」
唯「えぇ!そんなことまでできるの!?」
律「極めると右手でフィンガーピッキング、タッピングまでこなすようになるからな……ギターは意外と常識が通用しない楽器なんだよ」
唯「右手でチョーキングヴィブラート……は無理ですな!」
澪「さらに左手でも全てハンマリングなどを行うタッピングもあるけど……相当の練習が必要だからこれ以上は説明しない」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:02:05.61 ID:f7qpCoMYO
律「スイープピッキング(かなり難しい)の説明なんて面倒でやってられるか!お待ちかねの歯ギターだ!」
澪「いや、それはいい」
律「まずは形からだ!フェンダーストラト買ってこい!髪型もアフロにしなきゃダメだ!」
唯「え、え、えぇ!?はい!」
紬「右のストラトで、弦は逆に張り替えですね」
律「う~ん、やっぱり肌の色もこのままじゃ違和感あるな。よしっ整形だ!黒人顔面に変えてこい!」
澪「もう本当にジミヘンに失礼だからそこまでにしてくれ……」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:05:28.05 ID:f7qpCoMYO
律「歯ギターや背中弾きまで来ると、もう見た目のインパクト重視のステージパフォーマンスになるな」
澪「ウィンドミル奏法とかギターを壊したり、燃やしたり、か?」
紬「あとはヘッドバンギングだとかになりますかね」
律「だったらうってつけのパフォーマンスがあるぞ!片足はつま先立ち、もう片方の足を地面にべったりとつけたままにして後方にスライド、
次に後方にスライドした足をつま先立ちに変えて、前方の足をべた足にしてまた後方にスライド!これを連続で行うステップだ!」
紬「バックスライド、通称ムーンウォークですね」
唯「片方をつま先立ち、もう片方をべた足で……?あれ、ほっ、ほっ!」
律「違う違う!こうやるんだこう!ポゥやるんだポゥ!」スッスッスッスッ
澪(なんで出来るの?しかも上手い!)
唯「あ、それ見たことあるよ!あれ、たしかそのパフォーマンスで有名な人っているよね?」
紬「……」
律「ネバーランドからやってきた、最高のエンターテイナーだよ」
澪「今は休暇をとってファンタジーの世界に帰ってるけど……ね」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:10:17.98 ID:f7qpCoMYO
ドンドコドンドコドンドコドンドコ
ドゥルッデー ドゥレッドゥー ドゥウデレルドゥデッデッ
律「イーートザーリーーーーーッツ!!」
律「ヘイ!再びやってきたぜりっちゃんソロコ~ナ~~~~~~~~ァウハッ!!」
律「こんばんは、リツ・タイラーです。エアロスミスにのせて華麗に登場」
紬「そしてトムギ・ハミルトンですっ♪」
律「うわ苦しっ、語呂悪っ。ってここソロコーナーじゃないの?」
紬「メインの二人に比べてあまりに出番が少ないのでこのへんで目立っておこうとサプライズ出演ですよ」
紬「本当はユーイ・クレイマーにしようかと思ってたけどそれだとマジでこいつ出番ねぇ、とか思われてここに入れてもらいました」
律「いたいいたい、心がいたい。あと黒オーラ漏れてるはみ出してるしまってしまって」
紬「ウーイ・クレイマーにして曲も『ウォークディスウーイ!!』にしとけばよかったとか微塵も思ってないそうですよ?」
律「すいませんホントそのへんで勘弁してやってください」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:14:54.93 ID:f7qpCoMYO
律「ここまでざくっと説明してきたけど唯の上達が早すぎるとかそんなことはない」
紬「火叢タカヤみたいなカンジで特に何もしなくても補正かかって何でもできるようになるんですよ」
律「ああそれもイタイからやめて。そろそろりっちゃんくじけそうになってきた」
紬「現実的なお話をしちゃいますと、チョーキングやピッキングハーモニクスなんかは言われてすぐできるようなものじゃないんです」
紬「ちゃんと曲中で使えるようになるには少し時間がかかるテクニックですから、地道に練習するしかないんですよ」
律「あれ、ここりっちゃんのソロコーナーだよね?もうりっちゃんいらないの?」
紬「練習していくうちにクセがつくというか、自然に手が覚えていきますから」
律「もうりっちゃん泣きそうあっやばいもう涙出てきた」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:19:31.73 ID:f7qpCoMYO
律「はぁ……ぶっちゃけトークとアドバイスもできるこのコーナーまで取られたら、あたしは一体どこで目立ったらいいんだよ……」
リッチャン……リッチャン……
律「はっ!?文字で書いても特に伝わらないけど頭の中に響くこの声は、唯ッ!?」
リッチャン……トリアエズオナニ-デモシトキャメダツッテ……
律「ここそーゆーコーナーじゃねーから!いきなりソロコーナーでミッドナイト『おんなのこのひみつ』ライヴかよ!?」
律「『あ、あたしのココ、もうフルオープンでスプラッシュでちゃう……クラッシュしちゃうぅぅ!!』なんてやんねーから!!」
ノリノリジャン……ゼンゼンイミワカンネェケド……
律「タマのスティックでツっこんでオカズ叩いてな!?なんつってなガハハハハ!!」
……モウイイカラサッサトカエッテコイヨツヅキアンダカラヨ……ッタク
律「」
……コレヲオマエノハハオヤガミタラ……ドウオモウダロウナ
律「そういう心にくるのはやめてくれ」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:24:37.86 ID:f7qpCoMYO
澪「コード編、基礎テクニック編も終わったし、そろそろ実践編に入ろうか……律?」
律「あーへいへい勝手にやったらいいんじゃあねースかぁソナタアークティカでもいかぁっスかぁ?」
澪「真面目にやれやオイまた裏行くかコラ」
律「はい!では実践編として簡単な練習曲からいきますか!それでは最初の曲はなんですかなムギちゅわ~ん?」
唯(りっちゃん……なんとフビンな……暴力による恐怖がしみついているんでゴザイマスね……)
紬「じゃ、じゃあ最初の曲は……何にしましょう?」
律「決まってないのかよ!」
澪「唯はなにかやりたい曲はある?」
唯「えっとね、じゃあセックスピストルズとエアロスミスとキングクリムゾン!」
紬「趣味がまるわかりのセレクトですね……」
唯「だめ?それじゃキッスとフーファイターズを……」
律「待て。お前の言いたいことは理解したがちょっと黙りなさい」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:28:45.16 ID:f7qpCoMYO
律「かわいいかわいいゆいちゃんのお願いを叶えてあげたいですがもう少し伝わりやすいバンドで 唯「あとメタリカ~」
律「聞こえなかったか?『黙れ』と言っているんだッ!少しお仕置きをしなくちゃあそのクサレ脳みそには理解できないかな?」ゴゴゴゴゴゴ
唯「調子に乗りすぎた世界です……以後自重する世界です……」
紬「えっと、曲を決めないといけませんよね!あの、何がいいと思いますか?」
律「まぁここで選ぶとしたらなんだろうなぁ……」
澪「そうだな。やっぱり誰でも知っていて簡単な曲と言えば」
紬「あ、誰でも知っているならあれですよね」
律「うむ。ここはやはり」
唯「??」
澪・律・紬「THE BEATLES!!!」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:31:21.52 ID:f7qpCoMYO
律「あ、ゴメンちょっと割り込むぞ」
律「この練習曲なんだけど見てる人の世代の違いや好みもあるし、そもそも洋楽聴かない人だって当然いるわけだよ」
律「音楽に詳しい人なら『それならあのバンドだろ』『いやあのギタリストが……』なんて思うのはアタリマエ」
律「けど、それぞれの世代・好みに合わせて曲を選んで解説ってのはとても……つーかムリ!」
律「今回は独断と偏見で選んだ『多分誰でも知っているとりあえず有名な人、曲』で進めたいと思う」
律「正直言ってどのバンドを出しても文句はあると思うけど、ここは広い心で許してやってくれ!」
ジョン・レノン「いんじゃね?」
律「うわおなんか出たぞオイVIPのSS初出演かコレ」
ジョン・レノン「ツェッペリンはもうSSあるからいいよな~」
律「それは血管針攻撃!のほうだけどな」
ペイジ「俺の名はペイ 律「あーはいはいわかったから巣に帰れ巣に帰れ」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:35:12.21 ID:f7qpCoMYO
澪「それじゃ単音リフから、THE BEATLES『Day tripper』」
律「曲名を知らない人はいるかもしれないな。けどリフを聴けば『ああ、この曲か』と思うよ」
紬「実は実践編は解説ありません♪」
律「だって実際に弾くだけだしコツとかないからな。簡単な曲ってのもあるしアドバイスのしようもないよ」
唯「やたらテキトーですがせめてなにか一言お願いします!」
澪「最初はゆっくりと丁寧に弾いて、弾かない弦のミュートをしっかりと。1音1音をハッキリ聴かせるように……かな?」
律「いやネタが無いんじゃなくて単音リフなんて説明しようがないんだよ」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 20:39:44.59 ID:f7qpCoMYO
澪「次はコード編からTHE BEATLES『Yesterday』」
律「ピアノ曲じゃんとか言うな。わかりやすくて簡単な弾き語りにはちょうどいいんだよ」
紬「この他には『Let it be』『Hey Jude』も簡単ですよ」
律「ビートルズは簡単な弾き語りの例にもよく引き合いに出されるし、コードが弾ければすぐにできる曲だぞ」
紬「歌いながら弾くにはぴったりの曲だと思いますよ」
紬「ググればコード一覧はすぐに見つかりますから、歌詞を見ながら歌ってみてください」
唯(適当すぎる……)
澪「コード編で触れたようなことだけで弾き語りができる曲だから、何も考えずにとりあえず弾いてみたらいいよ」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:10:58.11 ID:f7qpCoMYO
唯「ちょっと待って思い出した!あの曲やってみたい!」
澪「ん?何の曲だ?」
唯「あれ!めちゃイケであの人が登場するときの曲!」
澪「……あの上半身裸、下半身は黒タイツだけの人か?」
紬「あ、もしかしてその曲って布袋寅泰さんの『スリル』ですか?さっそく弾いてみましょうか」
律「待てェェェェ!!なんかそれはすごくヤバい気がするんだ!ホントに出てきそうだから!」
紬「~♪」(例のイントロ)
……ウオオオォォォォォ
律「ちょっストップストップ!!マジに召喚されてたっぽいってあのタイツ!」
唯「う~、1回弾いてみたかったのに」
紬「まあまあ、それじゃ『Vivid colors』でも練習してみましょうか?」
律「お前らナイナイ好きだな!つーか古いよ!」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:15:33.26 ID:f7qpCoMYO
澪「と、とりあえず唯がその曲をやりたいのはわかったけどまた今度な?」
律「ホントにアレが出てきたらここのキャラ全員食われるから絶対ダメだ!」
唯「……(ムギちゃん!)」
紬「……(これはフリですよね?)」
紬「……♪」(例のイントロ)
……ウオオオオォォォォ!!
律「だからやめろって!微妙にさっきよりタイツの野郎近づいてきてないか!?」
澪「もうそれはわかったら次行こうよ……」
律「澪……ツッコミって大変なんだな……今までゴメン」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:20:23.53 ID:f7qpCoMYO
澪「簡単なリフ、弾き語りができるようになったら次は好きなアーティストの曲を練習してみようか」
澪「でもあんまり難しい曲からやろうとするなよ?もしやるなら、ざっと一通り試してまずはあきらめること」
唯「そ、それはここまでの話が無駄になりませんか!?」
律「はっはっはよく聞きなさいバーニングかわいい唯ちゃんよ。『今できそうもないことはやらなくていい』のだよ」
律「もう少し練習したらできそうな好きな曲だけを選んで弾くこと。それが飽きずに続けるためのコツなのだ」
紬「できそうもないことをやろうとして諦めてしまうのが続かない理由のひとつなんです」
律「こんなリフ『できるわけがない』、こんなカッティング『できるわけがない』、こんな速弾き『できるわけがない』」
律「あ、足りね。あとは……なんでもいいや。『できるわけがない』」
唯(え、回転の話になってる?)
澪「難しく考えなくていいんだよ?あの曲は難しいからそのうちまた練習しよう、だけでギターは弾けるようになっちゃうんだからさ」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:25:14.01 ID:f7qpCoMYO
唯「はい最後のりっちゃんソロコーナーですっ!」
紬「りっちゃんのソロコーナーですね」
澪「これが律のソロコーナーか」
律「なぁ。このいともたやすく行われるえげつない行為はなんなの?」
唯「いや~なんかソロコーナーって楽しそうだから。またまた出張させていただきましたァん!」
律「出てけよ!出ていってよ!ソロコーナーだっていってんじゃん!」
唯「えぇ~だってわたしも危険なぶっちゃけトークとかやってみたいよ」
律「ダメなの!いいから本編で待機してなきゃダメなの!もう早くどっかいけよぉーーーーー!!」
唯「ちぇっ。りっちゃんのケチ。ビッチ。グレッチ」
澪「それは楽器メーカーな。ほら唯もう本編帰るぞ」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:30:38.56 ID:f7qpCoMYO
紬「……」
律「なんで帰ってないんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
紬「端的に言うと前のソロコーナーで出た理由といっしょです♪」
律「もう反論のしようもないのでいいです……進めるよ」
紬「今回のテーマはなんですか?」
律「テーマなんて今までにもなかったと思うけど、補足役についてだ」
紬「ちょうど私達のことですね」
律「澪にしてもそうだけど、どうしてドラマーやキーボーディストが説明できるのかってことかな」
紬「確かに違和感はあるかもしれませんね」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:35:00.68 ID:f7qpCoMYO
律「実際ヴォーカルや他のパートだろうとギターは弾けるんだ。弾き語り程度なら誰でもね」
紬「もちろんできない人だっていますけど、プロのアーティストならたいていの人はできますね」
律「ピアノやギターで作曲するのが多いんだから当然といえば当然なんだよな」
紬「ギタリストがギターを弾けるのとは違うんですよね。リフ・バッキング・ソロができてギタリストと呼ぶ、と言いますか」
律「やらなくてもいいのは高校生バンドくらいまでだろうな。まぁこの作品はみんな高校生だから別にいいんだけど!」
紬「実際はドラムが叩ける人もピアノが弾ける人もたくさんいますからね」
律「つまりはここで説明するギターテクニックなんて基本スキルだし覚えておいて損はない、むしろ必要、くらいのものなんだよ」
紬「他の楽器に興味を持つのもいいですけど、最低でもこれくらいはできないとバンドは続かないかもしれません」
律「なんだかイヤな話になったな。裏を返せばこれだけでもできるようになっておけばバンドもやっていけるってことだよ」
紬「でも間違いなくこれは作者の持論ですよね」
律「それは言ったらダメなんだけど……正直これができないとバンドでの風当たりは強いだろ」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:39:24.61 ID:f7qpCoMYO
紬「重い話になってしまいますし、このあたりで切り上げましょうか」
律「そうだな……あ、なんかボケといたほうがいいかな」
紬「それでは本編に戻りますよ!」
律「アレ、今あたしシカトされた?」
紬「実践編もいよいよ終わりです!つまりはもうネタがないんです!」
律「いやちょっと聞いてよこれがソロコーナーの最後のオチなの?」
紬「他にネタといっても……いえ、ありますね」
律「ん、あんの?じゃあもう少しやろうよ。もうソロコーナーじゃなくなってるけどこの際ネタがあるならなんでもいいよ」
紬「思い出しませんか?ここには私達二人だけですよ」
律「えっ、なにどういうこと?」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:44:31.03 ID:f7qpCoMYO
紬「そこにドラムセットがありますよね?そして私が愛用しているグランドピアノ……もちろんどちらも『琴吹家』が用意したものです」
律「琴吹家、ドラムセット……グランドピアノ?まさか……」ゴクリ
紬「これが私のコンサートよ!!」
律「……『裏不無』!!ってオイやめろこれはまずいから!他作品ネタはあかんて!」
紬「一回パクってみたかったんですよ♪」
律「もう終盤なのにどうしてヤバい方向を選んで突き進むの!?パクりはダメ、絶対!」
紬「本当はぜひミッキマウもやり 律「あー聞きたくない聞きたくない。アレ書いた作者さんほんとゴメンなさい」
紬「このネタ書くためにこのSSの作者も何気なく読み返したら笑いが止まらなかったそうですよ」
律「くっ、このままこのコーナーを続けていたらムギがいったい何をやりだすか……もう本編に戻ろう」
唯(バトル展開にならなくてよかったね澪ちゃん……)
澪(うん……)
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:49:37.02 ID:f7qpCoMYO
律「リフ、コードと来たらギタリストの最大の見せ場、ギターソロだ」
澪「あくまで最低限のテクニックが前提だったけど、一応ここも一言あったほうがいいね」
律「でもまぁギターソロっていっても、どうするかな。ギターソロなんて曲の数だけあるようなもんだし……」
紬「手元にあったCDから選んだだけですけど、布袋寅泰さんつながりなんかどうですか?」
澪「そうだな。それじゃ、BO0WY『わがままジュリエット』でいいかな」
唯「これ結構難しくありませんかィ?」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:54:35.19 ID:f7qpCoMYO
澪「難しそうだけど意外と基礎テクニックだけで弾けちゃうぞ。ポイントは……なめらかなピッキングを心がける、あとはやっぱりチョーキング(ヴィブラート)かな」
紬「感情を込めて弾くってことですね。『わがままジュリエット』はライヴバージョンなどではギターソロが違いますが、
どれも素晴らしいソロです。ぜひ参考にしてみてください」
唯「ピントはず~れの~、オォ~わーがーまーまージュ~リエッ~~~~」
紬「笑いかけ~た~、恋~が~」
澪「こら、ソロの練習だろ。ムギも乗っかるな」
律「ドンチュゥ~クラ~~~~イ」
澪「律も調子に乗らない!」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 21:59:28.49 ID:f7qpCoMYO
澪「簡単な弾き語りにソロもやったら、いよいよバンドでの練習だな」
律「さてさて恒例の『唯ちゃんは何がやりたいカナ?』だァ!」
紬「そして私の提案、『この曲なんてどうですか?』です!」
澪「この流れになることはわかってたけどさ……何をやろうか?」
紬「ヴォーカル・ギター・ベース・キーボードの構成なら、fleet『Brand new reason』なんてどうですか?」
律「うわおうぃ、ここに来てえらいマニアックな曲になったな!なんてアニメの曲だっけ?」
唯「わたしはいいんだけど、見てる人にとってはどうなんだろうね……」
澪「さすがに伝わりづらい曲だろ……もう少しこう、バンドが一体となって出来る曲が」
律「そうだな、それぞれのパートに見せ場があってみんなでできる曲のほうがいいだろ」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:05:01.16 ID:f7qpCoMYO
紬「それはつまり、DOPING PANDA『MIRACLE』ですよね!?」
律「またやたらと趣味のでた曲だな!確かにコーラスも多いしこのバンドでやるにはいいかもしれないけど!」
澪「これはちょっと難しすぎないか?いやこの曲はスターにしては簡単なほうだけど……」
唯「あいね~ば~すとっぷ!すとっぷざ~みらこ~~~!!」
澪「意外にできてる!?」
律「つーかなんでアニメの曲を出さないんだよ。『ふわふわ時間』とかやったらいいじゃん」
紬「ギターパートだけを適当なコピーしかしてないので、よくわからないそうですよ」
律「けいおん!バンドスコアが出るらしいからソレ見て弾けってことかよ……」
唯「こんなところでも宣伝とは精がでますなりっちゃん!業者乙!」
律「これまでに説明した基礎テクニック編でだいたいの曲は弾けると思うから、けいおん!バンドスコアを買う人は試してみて……」
紬「でもそれならギター編だけじゃなくフィンガーベース編もやらないといけないですよね」
律(マジレスするとフィンガーベース編なんてめんどくせぇ)
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:34:25.99 ID:f7qpCoMYO
律「ま、でもこれでようやくコード、基礎テクニック、リフに弾き語り、バンド演奏までやったわけだな」
紬「思った以上に長かったですね」
澪「半分近くは省略して解説したはずなんだけどなぁ……」
唯「え、これって手抜きだったの!?」
澪「手抜きとは言わないけど……全部解説していたら本が書けるレベルだから、これだけはやっておいて欲しいところだけを解説したんだよ」
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:39:34.20 ID:f7qpCoMYO
紬「むしろ面倒くさいので他パート編を書かなくてよかったと思っているらしいんですけどね♪」
律「それは言うなって。ここまでやったことを少しずつ反復練習していけばギターは弾けるからさ、しっかり練習しなきゃダメだぞ?」
唯「おうっ任せときな!ありがとうりっちゃん愛してるぜ!」
律「へっ、ケツがかゆくなるぜ!唯とあたしの仲だろう!?」
唯「惚れたぜりっちゃん!ちゅーしてちゅーして!」
律「あ、ごめんそれはむり」
紬(これは失血死も覚悟せんといかんかも……遺書用意しよう)
澪(……あとは、ライヴだけか)
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:44:53.67 ID:f7qpCoMYO
唯「唐突ですが学園祭とかそんなカンジのアレでライヴ当日です!」
律「何ヶ月か経ったと思えばいんじゃね?」
澪「唯、ギターのチューニングは終わったか?」
唯「あ、澪ちゃん。言われたとおり弦も替えてチューニングもばっちりだよ!」
紬「ライヴの前は必ず弦の交換を、チューニングにはたっぷりと時間をかけて何度も行ってくださいね」
律「スネアのピッチちょっと高いかな……」
澪「コンプレッサーだけもう一度確認しておこう……」
唯「ディレイはこれでいいよね、コーラスのセッティングは……」
紬(キーボードはチューニングもありません。エフェクトも事前にセット。することありません……)
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:49:22.85 ID:f7qpCoMYO
律「さてと、MCなんて決めてないからてきとーにやっちゃうぞ」
澪「律に任せるととんでもないことになりそうだな」
律「じゃあ澪がやるか?えぇ?えぇ?」
澪「い、いや私はいいよ……」
紬「あ、もう本番みたいですね」
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:54:29.11 ID:f7qpCoMYO
唯「うぅ~、オラワクワクしてきたぞ!」
律「それじゃアレやろっか!手を重ねてかけ声、ってやつ!」
唯「よーし!じゃあわたしが!浅田○央のオデコ~~~~~」
律「ウォラアァーーーーーー!!真面目にやってんだからエアギ○ごっこすんじゃねーーーーー!!……ったく、澪。頼む」
澪「……うん。それじゃ、いくよ……」
澪「ぶっ 殺 す !!!」
唯・澪・律・紬「YEAH!!!!!!!」
律(はっ!?つい勢いに負けてやってしまった!ここにきてまさか澪がネタに走るとは……!!)
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 22:58:51.19 ID:f7qpCoMYO
唯(けっこうお客さん入ってるね)
律(フフ、このりっちゃんの美しきドラミングを見にきたのさ)
澪(調子に乗るなっ!まったく)
紬(いよいよ、ですね)
澪(みんな、準備はいいな)
唯(……ムギちゃん)
紬(……はい)
律(ほら澪。1曲目、ハデにぶち込んでやれ)
澪(よし……)
澪「行くぞっ!」
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:03:41.33 ID:f7qpCoMYO
澪「私達、放課後ティータイムの演奏を聴いてください!」
律「わーん、つー、わんつー」
唯(ここだよムギちゃん!!)
紬(把握した!!)
紬「~♪」(例のイントロ)
澪「えっ!?」
……オオォォォ
律「ちょっ!このタイミングでかよ!?」
……ウオオオオオオオオ!!
律「だあっもう引っ込みつかないよ!やるぞ澪!!」
澪「うそっ本当にやるの!?」
黒タイツ「ウオオオオォォォォォ!!!!」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:08:14.36 ID:f7qpCoMYO
『ベイビーベイビーベイビベイビベイビベイビベイベー』 『俺のすべては おまえのものさ』
~澪ちゃん!わたしやっぱりジミヘンやってみるよ~
~うん。ストーン・フリーがやりたいんだよな。うん、わかってたよ……~
『ベイビーベイビーベイビベイビベイビベイビベイベー』 『夢の彼方へ 連れ去ってくれ』
~ムギ!なんかこれ回想っぽいふいんきだぞ!?~
~ついにセリフの前に名前まで出なくなりましたね~
『みつめあうたびに ハートからせつなさが セミ・ヌードに透けてゆく スリル』
布袋寅泰『スリル』
『テーブルの下は 暗闇の劇場さ 絡めあう指が 狂おしい』
作詩:森雪之丞 作曲:布袋寅泰
『キスをして 3つ数えろ 時計仕掛けの 夜が始まる』
SPECIAL THANKS:ここまで見ていただいたVIPPERの皆様
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:12:18.64 ID:f7qpCoMYO
『情熱が眠る ピストルを愛撫して 人生が弾け飛ぶ スリル』
~なんかクレジットまで挿入され始めたぞ!?え、最後なのにタイツ野郎に持っていかれるのか!?~
~ここまで真面目に進んできたのになぁ……律がもう少ししっかりしてくれれば~
『恋の眩しさを 永遠に焼き付けて 瞳壊してもかまわない』
~まさかこの曲で締めるなんて予想だにしないオチですよね~
~大成功だねムギちゃん!~
『星空に 身を委ねよう 飢えた心に ただおまえだけ 抱きしめて』
~りっちゃん!澪ちゃん!ここまで来たら最後まで突っ走ろうよ!!~ ~だいたい律がこんなことやろうって言うから……~
~あたしだってまさかタイツ野郎に持っていかれるとは思ってなかったって!~ ~残念ですがここでおしまいなんです♪~
憂とか梓とか「そう!」
おまいらとか「さ!!」
唯・澪・律・紬「迷わず!!!!」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:15:01.89 ID:f7qpCoMYO
『ベイビーベイビーベイビベイビベイビベイビベイベー』
江頭「VIPPER!!お前に一言物申ぉーーーーーーーーす!!!!!」
劇終
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/28(日) 23:20:15.37 ID:f7qpCoMYO
以上で全ての演目を終了致します
お気を付けてお帰り下さいませ
ありがとうございましたッ!!
最終更新:2009年06月30日 22:21