945 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 08:48:19.39 ID:ndnsDouxO
出木杉「ふぅ…なんとか入学式も終わったし」
出木杉「…部活見学でも行こうかな」
ジャイアン「おーい出木杉!部活見学行こうぜー!」
ジャイアン「けいおん部行ってみようぜ」
出木杉「いやでも僕は文芸部に」
出木杉「ほら!入部届も書いちゃったし」ピラッ
ジャイアン「どれどれちょっとおじさんに貸してみなさい」
出木杉「いいよ。はい」
ジャイアン「…」
ジャイアン「」ビリッ
出木杉「あぁ!何してるんだよ!」
ジャイアン「これでお前も文芸部に入らなくてもよくなったな」
ジャイアン「さぁいくぞ!」
947 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 08:55:08.30 ID:ndnsDouxO
出木杉「仕方ないなぁ~」
ジャイアン「じゃあ行くか」
―――――――――――――――――――
ジャイアン「えぇ?けいおん部は廃部になったの?」
教師「いやそうなんだ…すまない」
出木杉「ほら!じゃあ諦めようジャイアン」
ジャイアン「…よし!」
ジャイアン「廃部になったならまたけいおん部作ろうぜ!」
出木杉「えぇー本当に?」
出木杉「僕もまざらなきゃダメなの?」
ジャイアン「当たり前だろ」
ジャイアン「じゃあまず部員集めなきゃな」
??「あ、あのー」
出木杉「?!」
ジャイアン「どこかで聞いたことあるこの声!」
948 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 09:23:05.66 ID:ndnsDouxO
のび太「ちょっといいですか~?」
出木杉「やっぱりのび太君!」
ジャイアン「はい確保」
のび太「えぇ?ちょっと」
出木杉「ダメだよジャイアン!無理矢理は」
ジャイアン「いいんだよ!どうせのび太だし」
ジャイアン「それに出木杉…お前は俺と約束しただろ」
ジャイアン「お前がベース、俺がドラムで一緒にバンドやろうって!」
出木杉「ジャイアン…」
出木杉(そんなこと覚えてたんだ…)
ジャイアン「それでプロになったらギャラは全部俺のものって!」
出木杉「いやそれは初耳だよ」
949 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 09:58:53.19 ID:ndnsDouxO
のび太「ふふふ、二人とも変わってないなぁー」
のび太「ほんとは僕は射撃部に入る予定だったけど気が変わったよ」
のび太「僕もけいおん部入るよ」
ジャイアン「本当か?ありがとうのび太!持つべきものは友だな!」
出木杉「でものび太君。君は何か楽器は出来るのかい?」
のび太「あぁ実は四歳の頃からギターをやってたんだ」
ジャイアン「そいつぁ初耳だ…」
のび太「何回か賞取ったこともあるんだよ」
953 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:09:22.59 ID:ndnsDouxO
出木杉「そんなの初めてきいたよ…」
のび太「うん。賞を取ったりしたのは中学に入ってからだからね」
ジャイアン「とりあえず、なんかすげえんだな」
出木杉「じゃあのび太君はギターで決定だね」
のび太「いいよ!僕に任せて」
ジャイアン「じゃああと一人誘えば正式な部として認められるんだな!」
出木杉「よし、じゃあみんなで頑張ろう!」
―――――――――――――――――――
スネ夫「んー、どうしよう…」
スネ夫「やっぱ部活は入らなきゃダメだよな」
スネ夫「でも楽しそうなのがイマイチ…」
スネ夫「ん、なになに?」
スネ夫「けいおん部…?」
954 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:31:05.58 ID:ndnsDouxO
―――――――――――――――――――
スネ夫「ってことで、僕はけいおん部ってところに入部届を出したんだ」
しずか「へぇ、かっこいいわね」
しずか「でもスネ夫さん、楽器何かできるの?」
スネ夫「大丈夫だよ。けいおんって漢字だと軽い音楽って書くくらいだし」
スネ夫「きっと簡単なことしかやらないよ」
スネ夫「カスタネットなら出来るしね」
しずか「あのね、スネ夫さんけいおん部って言うのはバンドで演奏するものなのよ」
スネ夫「えぇー?そうなの?」
しずか「例えばギターとかベースとか」
しずか「スネ夫さん何か出来るの?」
スネ夫「んーいやなにも出来ないや…」
スネ夫「じゃあ今日断ってくる…」
955 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:34:48.13 ID:ndnsDouxO
出木杉「ジャイアン。入りたい人がいたんだって?」
ジャイアン「あぁそうなんだがな…」
ジャイアン「ちょっとこれをみてくれ」
出木杉「!?」
出木杉「もしかしてこれって…」
―放課後―
スネ夫「とは言ったもののやっぱり気まずいなぁ…」
スネ夫「んーどうしよ…」
ジャイアン「ふぃー早く部会行くかな」
ジャイアン「…?誰だあの音楽室の前うろついてるの?」
ジャイアン「あっ、もしかして」
ジャイアン「よう!スネ夫か?」
957 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:40:46.87 ID:ndnsDouxO
955
みすった
部会×→部活○な
スネ夫「ジャ、ジャイアン?」
スネ夫「ジャイアンもここの高校だったの?」
ジャイアン「あぁ!それよりスネ夫!」
ジャイアン「お前もけいおん部入りたいんだって?」
スネ夫「うん…でも、あの…」
ジャイアン「いいから早く中入れ!」
ガラッ
ジャイアン「おーいみんな!スネ夫がいたぞー!」
のび太&出木杉「!?」
のび太「スネ夫ー!元気だったの?」
スネ夫「あぁもちろん元気さ!のび太も相変わらずだな」
出木杉「でもスネ夫君、私立の中学に行ったからてっきり高校も私立に行ったのかと思ったよ!」
スネ夫「いやパパがさ、普通の子と同じ世界も見ておいたほうがいいって言ってここに入ったんだ」
958 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:45:17.13 ID:ndnsDouxO
スネ夫「でも、出木杉がこんな高校に入ったなんて…」
出木杉「いや商業が学べるのがここしかなかったからさ」
スネ夫(だからと言ってこんな偏差値49前後の高校に入らなくても…)
ジャイアン「しかしまさかまたこの四人で集まるときが来るなんてな」
のび太「そうだね」
ジャイアン「改めてよろしくな!みんな」
スネ夫「あぁいや実はさ…みんな」
959 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:50:06.27 ID:ndnsDouxO
出木杉「えぇ?辞めたいっていいにきたのかい?」
スネ夫「うん…そうなんだ…」
ジャイアン「まったく何の楽器も出来ないのか?」
スネ夫「カスタn…ハーモニカなら」
のび太「ハーモニカならあるよ」
スネ夫「すいません見栄張りました」
ジャイアン「んーまあどうしても辞めたいなら俺はとめない」
ジャイアン「でもどうせだったら一曲くらい見てけよ!」
出木杉「そうだね!考えが変わるかもしれないし」
ジャイアン「よしそうときまれば!のび太、早く準備だ!」
のび太「了解!」
960 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:56:40.58 ID:ndnsDouxO
―――――――――――――――――――
ジャイアン「…」
ジャイアン「1234!」
ジャカジャーン
~♪
スネ夫「みんな上手い…けど息が全く合ってない…」
ジャジャジャー
ジャイアン「どうだった?スネ夫?」
スネ夫「んーなんというか、あんまり上手ではないね」
出木杉「あはは、スネ夫君はズバリ言うなー」
のび太「ひどいなースネ夫は」
スネ夫「でもこれなら僕も出来るかもしれないって思ってきたよ」
961 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 11:58:43.89 ID:ndnsDouxO
スネ夫「マネージャーでよければ」
出木杉「いや運動部じゃないんだし…」
のび太「そうだ!入部と同時にギター始めてみたら?」
ジャイアン「あぁそれはいいな!」
出木杉「ツインギターは面白そうだね」
スネ夫「でもギターって難しそう…」
のび太「大丈夫だよ!僕が教えるから!」
スネ夫「のび太のくせに…でもありがとな、のび太」
スネ夫「じゃあ僕もギター始めてみるよ」
スネ夫「これからよろしく。みんな」
962 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:02:44.26 ID:ndnsDouxO
しずか「結局けいおん部入ったの?」
スネ夫「うん!そうなんだ!」
スネ夫「それにのび太や出木杉、ジャイアンもいるんだよ?」
しずか「本当?懐かしいわね…」
しずか「今度会いにいってみるわ」
しずか「ところでギターはもう買ったの?」
スネ夫「いやまだだけど、パパに頼んだら多分買ってもらえるよ」
しずか(大丈夫なのかしら…心配だわ…)
スネ夫「じゃあ部活いくから!じゃあねしずかちゃん!」
しずか「あ、うん。じゃあまたね」
963 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:07:47.61 ID:ndnsDouxO
スネ夫「こんにちは~」
出木杉「ああスネ夫君こんにちは」
彼はベース担当の出木杉
なんでもこなすし顔立ちもいい
おまけに性格までいいナイスガイ
スネ夫「そういや出木杉はなんでベースをやろうと?」
出木杉「いや僕不器用だからさ、ベースなら簡単だってジャイアンに言われたんだけど…案外難しいんだよね…」
出木杉「それにベースならミスをしてもばれないっても言われたな」
スネ夫(自分では下手と言っているがどんなフレーズも三日あれば完璧に弾きこなす)
スネ夫(この才能の違いはいったい…)
964 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:11:33.13 ID:ndnsDouxO
のび太「あっスネ夫きてたの?」
スネ夫「おおのび太」
こいつはギター担当のび太
中学入ってギターも勉強もめきめき才能を開花させ始めたらしい
スネ夫「そういやのび太はギター上手いな」
スネ夫「結構長いのか?」
のび太「あぁ実は四歳の頃からやってたんだ」
スネ夫(どうりで上手いわけだ)
ジャイアン「おーいのび太!ミルクティーお代わり」
のび太「はいはい~ただいま」
でも相変わらずこき使われてるらしい
965 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:15:53.09 ID:ndnsDouxO
ジャイアン「むっ…ちょっと甘すぎるぞのび太!」
そしてドラム担当剛 通称ジャイアン
けいおん部の部長である
スネ夫「もうジャイアンってみるからにドラムだよね」
ジャイアン「なんだと?俺だってちゃんとした理由が!」
スネ夫「へぇ~どんなの?」
ジャイアン「あぁ…いや…まあかっこいいし…」
スネ夫「特にないじゃん」
ジャイアン「だってギターとかって指をちまちま動かして」
ジャイアン「想像しただけでも頭が痒くなるよ…」
スネ夫(まあジャイアンらしいっちゃらしいな…)
966 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:20:26.96 ID:ndnsDouxO
出木杉「そういえばスネ夫君はギター買ったの?」
スネ夫「…あ、僕ギターやるんだっけ?」
ジャイアン「おい!お前は部室にお茶を飲みにきてるのか?」
スネ夫「ところでギターっていくらくらいするのかな?」
のび太「一万くらいの初心者セットもあるけど」
のび太「安すぎても多分やる気が起きないよ」
のび太「だから三万くらいのがいいかな」
スネ夫(まあパパにお金もらえばいいや)
スネ夫「ところでのび太のギターはいくらくらいなんだ?」
のび太「僕のは12万くらいだよ」
967 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:24:25.90 ID:ndnsDouxO
出木杉「のび太くんってそんなにいいの使ってたのかい?」
のび太「うん、小学の頃からコツコツためて高校入るときにやっと買ったんだ」
のび太「すっごく嬉しかったな」
スネ夫(…やっぱりそういうのって嬉しいものなのか…)
ジャイアン「あっ、そうだ!明日楽器屋行かないか?」
出木杉「おっいいねー!」
のび太「僕もいいよ!スネ夫は?」
スネ夫「もちろんいいよ」
ジャイアン「よし!じゃあ明日駅前に集合な!」
みんな「はーい」
969 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:28:25.73 ID:ndnsDouxO
スネ夫「はぁはぁ…おまたせ!」
ジャイアン「ようスネ夫遅かったな」
出木杉「よし。それじゃ行こうか」
のび太「お金は持ってきたの?」
スネ夫「うん、ママに頼んでお小遣い5万前借りしてもらったんだ」
ジャイアン「へぇー俺はてっきり親に買って貰うかと思ったのに」
スネ夫「のび太の昨日の話聞いてね。僕も自分の金で買おうって」
出木杉「スネ夫君もお金持ってきてることだし、そろそろ行こうか」
970 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:35:31.63 ID:ndnsDouxO
スネ夫「うーんどれがいいのかさっぱり…」
のび太「スネ夫は始めてだからね。実際に握ったりして弾きやすいやつを選んでみたら?」
のび太「ストラトやテレキャスとか、スクワイヤーのギターはネックが細くて弾きやすいみたい」
スネ夫「あっこれかっこいいなぁ…」
のび太「聞いちゃいねー!」
971 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:39:44.36 ID:ndnsDouxO
のび太「でもレスポールは重いしネックも太いから…」
のび太「それに20万もするし」
スネ夫「大丈夫だよ!頼めばまけてくれるって!」
スネ夫「すいませーんこのギター5万で売って下さーい」
店員「ん、あぁ無理無理」
スネ夫「むっ!おい店長呼べ!」
店長「は、はい私が店長です…あ、貴方は骨川会長の…」
店長「本当に申し訳ございませんでした」
店長「このギターですね?お譲りしますので許して下さい」
スネ夫「い、いやいいよ。でも5万円で売ってくれないかな?」
972 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 12:42:32.64 ID:ndnsDouxO
―――――――――――――――――――
のび太「ふぅ…なんとか売ってもらえたね」
ジャイアン「じゃあスネ夫。ちゃんと明日から持ってこいよ」
スネ夫「うん、わかってるよ」
スネ夫「ふふふ、楽しみだなぁー」
スネ夫「じゃあねみんな」
みんな「ああじゃあねー」
スネ夫「えへへかっこいいギターだな…」
スネ夫「おぉ…持ってみると尚かっこいいな!」
976 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:08:03.49 ID:ndnsDouxO
てs
スネ母「スネちゃま!朝ですよ!」
スネ母「開けるわよスネちゃま」ガチャ
スネ母「スネちゃま?なんでギターと添い寝してるの?」
スネ夫「ん、あぁおはようママー」
スネ夫「早く学校行かなきゃ」
―その日の放課後―
スネ夫「じゃーん!見てよみんな!」
のび太「おおー」
ジャイアン「なんかそれっぽいな」
出木杉「そうだ!なんか弾いてみてよ!」
~♪
出木杉「オーラリーか」
979 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:31:54.94 ID:ndnsDouxO
出木杉「そういやギターのフィルム剥がさないの?」
ジャイアン「よし俺が剥がしてやる」
スネ夫「あ、ちょっとジャイアン!」
ビリーーーッ
スネ夫「…」ショボーン
出木杉「ちょっとジャイアン。スネ夫君が…」
ジャイアン「ごめんスネ夫!ほんの出来心だったんだ」
ジャイアン「さっきのび太が買ってきたお菓子あげるから」
スネ夫「…うん、でも大事にしてるだけじゃギターが可哀相だよね」
スネ夫「ありがとうジャイアン!なんだかやる気が出てきた!」
ジャイアン「ははは!俺もスネ夫のためになると思ってな!」
のび太「またジャイアンは調子いいこと言っちゃって」
980 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:35:29.14 ID:ndnsDouxO
スネ夫「そういやのび太。この前演奏してたろ?」
スネ夫「ああいうかっこいい音はどうやって出すんだ?」
のび太「あぁそれはねアンプに繋いでたからだよ」
スネ夫「アンプぅ?」
のび太「うん。あそこに箱みたいなのがあるだろ?」
のび太「あれに繋ぐとああいう音が出るんだ」
のび太「試しに僕のに繋いでみる?」
スネ夫「うん、お願い」
981 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:42:53.47 ID:ndnsDouxO
ギュワーン
スネ夫「おお!すごい!」
出木杉「何か弾いてみてよ!」
スネ夫「おう」
~♪
出木杉「カッコウか」
のび太「童謡というか、そういう曲が好きなの?」
スネ夫「いや楽譜がないから小学校の頃の音楽の教科書に書いてあったのしか練習してないんだ」
スネ夫「やっぱり僕はアンプに繋ぐのはまだ早いかな…」
のび太「あ、スネ夫待って!」
ボッ
のび太「シールドを抜く前にボリューム下げなきゃ」
スネ夫「もっと早く言ってよ…」
983 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:52:09.88 ID:ndnsDouxO
スネ夫「ギターの弦って細くて指切れちゃいそう」
ジャイアン「あぁ切れるとやばいぜー」
ジャイアン「こう血がドバーッと」
出木杉「ひぃっ」
出木杉「やめてくれよ…痛いのはダメなんだ…」
出木杉「でも練習してるうちに指の皮が硬くなるよ」
出木杉「のび太や僕はとても硬くなってるからね」
985 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 13:59:50.31 ID:ndnsDouxO
―テストの日―
ジャイアン「はぁーやっと終わったぜ…」
のび太「なんだか難しかったね」
出木杉「そうだね…それより…」
出木杉「なぜスネ夫君だけこんなに…」
スネ夫「クラスで僕だけ追試だって…」
のび太「で、でも今回は勉強の仕方が悪かったとかさ」
ジャイアン「そうだ!次からはちょっと頑張れば余裕だろ!」
スネ夫「勉強はしてなかったんだけどね…」
987 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 14:02:53.66 ID:ndnsDouxO
出木杉「ところでスネ夫君はどうして勉強しなかったんだい?」
スネ夫「しようと思ったんだけどギター弾いてて出来なかったんだ」
のび太「その分ちょっとだけ勉強に回せればな…」
スネ夫「それよりのび太やジャイアンはどうだったの?」
ジャイアン「俺は78点だ、まずまずかな」
のび太「僕は89点だったよ!」
スネ夫「…」
スネ夫「どうしちゃったの?二人とも…」
988 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 14:05:21.81 ID:ndnsDouxO
スネ夫「出木杉はともかく二人は僕の仲間だと思ってたのに…」
ジャイアン「まあ才能の違いだな、ははははは!」
出木杉「僕が教えてなかったらどうなってただろうね」
ジャイアン「あっ、馬鹿!ばらすなよ…」
スネ夫「さすが!それでこそジャイアン!」
990 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 14:08:22.31 ID:ndnsDouxO
スネ夫「とりあえず追試を合格するまで部活禁止だって…」
のび太「それじゃ部室にいちゃダメじゃ…」
スネ夫「大丈夫だよ。お茶飲んでるだけだし」
ジャイアン「いいわけないだろ」ゴツン
スネ夫「痛い!」
出木杉「でもとりあえず僕が一度教えてみようか?」
スネ夫「本当?!出木杉ありがとう!」
ジャイアン「じゃあ今日はスネ夫ん家集合な」
みんな「おー」
23 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 16:41:14.60 ID:ndnsDouxO
―追試返却日―
出木杉「スネ夫君大丈夫かな…」
スネ夫「」ガラッ
のび太「スネ夫!どうだったの?」
スネ夫「…どうしよう…」
出木杉「またダメだったの?」
スネ夫「いやそうじゃないんだ…」
のび太「えっ?」
スネ夫「100点取っちゃった…」
出木杉「なんだよ心配しちゃったじゃないか~」
ジャイアン「極端だなスネ夫は」
のび太「とりあえず、これで一安心だね」
24 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 16:49:43.05 ID:ndnsDouxO
―夏休み前―
出木杉「合宿をしようと思うんだ」
のび太「合宿ー?」
出木杉「うん、朝から晩までみっちりと練習が出来るだろ?」
スネ夫「うわぁーなんだか楽しそうだねジャイアン!」
ジャイアン「おう!海に行きたいな!」
のび太「そうだね!早くいきたいなぁ~」
出木杉「遊びにいくんじゃないよ!夏休み明けには学園祭があるだろ?」
ジャイアン「が、学園祭!?」
スネ夫「何やるの?」
ジャイアン「俺はヤキソバの屋台がやりたい」
スネ夫「いいやお化け屋敷だね!」
ジャイアン「何を!スネ夫のくせに生意気な!」
スネ夫「だいたいヤキソバ屋なんてやったらジャイアン全部食べちゃうでしょ!」
26 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 16:53:34.47 ID:ndnsDouxO
お化け屋敷!ヤキソバ!お化け屋敷!ヤキソバ!
出木杉「…」フルフル
出木杉「うるさいな二人とも!」ゴツッ
ジャイアン「いってぇ…」
スネ夫「ぷぷぷ、ジャイアン怒られた」
出木杉「」ゴツン
スネ夫「痛いっ!」
ジャイアン「お前もじゃねーか」
のび太「でもさ出木杉」
出木杉「ん?なんだいのび太君」
のび太「スタジオ付きの旅館とかあるのかな?」
スネ夫「あぁそれなら心配いらないよ」
スネ夫「僕んちの別荘を使えるか頼んでみるから」
出木杉「あぁスネ夫君、お願いするよ」
27 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 16:58:54.23 ID:ndnsDouxO
―合宿当日―
のび太「うわぁーすごいね、スネ夫!」
スネ夫「あぁ、でも突然頼んだから一番小さいとこしか借りれなかったんだ」
スネ夫「ごめんなみんな」
ジャイアン「いや普通にでけぇだろ…」
出木杉「いやでもこれくらいなら十分だよ。ありがとうスネ夫君」
のび太「おい!みんなそんなことより海あるよ!」
ジャイアン「本当だ!早く遊び行くぞ!」
出木杉「あぁちょっとみんな!練習…」
スネ夫「あぁ後でなー」
ジャイアン「先行ってるぞー」
出木杉「…」
出木杉「待ってよみんな~」
28 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 17:02:08.70 ID:ndnsDouxO
のび太「うわぁーきれいだねー」
出木杉「本当だ!早く泳ごう!」
―――――――――――――――――――
出木杉「いやー疲れたなぁー」
出木杉「ってもうこんな時間!」
出木杉「みんなが夢中になって遊んでるからだぞ!」
ジャイアン「いやお前が一番はしゃいでたぞ」
29 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 17:06:27.78 ID:ndnsDouxO
ジャイアン「さぁ早く練習しようぜ」
スネ夫「そうだ、のび太」
のび太「ん?どうしたのスネ夫?」
スネ夫「あのお前がたまにやってるうにゅーんってやつあるだろ」
のび太「あぁ多分チョーキングのことだね」
のび太「ピッキングと同時に手首を回して弦をあげるんだ」
のび太「ほら」
うにゅーん
スネ夫「おぉーすごいな!ギタリストっぽい!」
30 :こまけぇことは良い人 ◆2IQHFwnzsc []:2009/06/08(月) 17:10:13.41 ID:ndnsDouxO
―風呂―
ジャイアン「ひゃっほーう」
スネ夫「あったかー」
出木杉「それにしてもスネ夫君、メキメキ上手くなってるね」
ジャイアン「だろー心配する必要なかったじゃないか」
スネ夫「でも今日は楽しかったね」
出木杉「なんだかんだいって練習も遊びもめり張りつけて出来たしね」
最終更新:2009年07月01日 01:16