404:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:26:25.54 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
ツムギのもり!▼
ナレーター(律)「今日も元気に旅を続ける麦茶一行。彼の好きなポケモンのタイプは炎タイプである」
麦茶「ふぅ…うわ、なんだこの森は…」
紬(感じる…仲間の鼓動を…!)タタッ
麦茶「あっ、ムギちゃん!?俺の元から離れちゃ駄目だろ!」ダッ
407:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:31:42.57 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
麦茶「待って、待ってよ!!」ガシッ
紬「離して!私はこの先に行きたいの!」ブンッ バシィ
麦茶「あいたぁ!!何だ、いつもよりエネルギッシュだな君は!だがそれがいい!」タッタッ
紬「着いた…!」ハァ…ハァ…
麦茶「待ってよ~ムギちゃ…ってなん…だと…」
キャッキャウフフ!ヨイショ、ヨイショ!
オフネモイラナイ!リッチャンノカワリハイマセン!
モウヒトコエ~!シャランラシャランラ!
414:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:39:20.89 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
ツムギ「アレハ…」
Tsumugi「ミンナー!オヤツアルワヨー!」
ワイノワイノ!キャッキャッ!
麦茶「わ、なんだなんだ」
紬「あ、ちょっとちょっと…こんな軽々と抱えられると何だか心外だわ」
ツムギ「ドナタ?」
Tsumugi「ドコカラキタノ?」
紬「あ、えっと、琴吹紬です!桜高から来ました!」
キャッキャッ!ゲルジョウガイイノ!
麦茶「おお…何だこの展開…もしもーし?紬さん俺忘れてない?ここにいるよ!僕はここにいるよ!」
415:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:46:57.31 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
パンツ「麦茶、もう諦めろよ」
麦茶「タケ…いやパンツ…」
パンツ「紬は新しく仲間を手に入れて、ここで過ごすことにしたんだ。華々しく別れを飾ろうじゃないか」
麦茶「…紬…」
ポワァァン
紬「麦茶さんなんて大嫌い!何で一緒に旅をしないといけないの!?」
ポワァァン
紬「…おいしい…もっと、麦茶さんの紅茶飲みたいな」
ポワァァン
紬「ハァ、ハァ…もう駄目…」
麦茶「諦めるな!俺はお前を信じてる!だからお前もお前の信じる俺を信じろ!」
紬「…はいっ!はぁぁぁぁあ!!!」ゴォォッ
ポワァァン…
麦茶「うう…くっ…」ダッ!
パンツ「麦茶!?おい待てよ!」ダッ!
紬「うふふ…あっ麦茶さんこっちこっち…あれ?」
419:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:53:36.30 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
麦茶(ごめんな、紬…俺、お前にこんな顔見せられないや)
麦茶(笑顔で別れるなんて…俺にはできないよ…!)
パンツ「麦茶!?くそっどこいったんだあいつ…」ハァハァ
一方その頃
こまけえ「なんだかんだと…エイサッ…聞かれたら…ハァッ…」
なまこ「答えてあげるが…フッ…世の情け…フンッ…」
律「ちょっとうるさい、集中してやれよ」ザックザック
唯「まったくムギちゃんは毎回毎回…もうゴールしてもいいよね…」
澪「諦めちゃ駄目だ、さぁ穴を掘れ!」ザックザック
426:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 22:59:46.70 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
こまけえ「…お、麦茶がきたぞ!総員隠れろっ!」バシュッ
律「よしきた!」ババッ
澪「ほいさ!」シュバッ
唯「あっ、待ってよ澪ちゃん!」トテトテ
なまこ「もたつくなよ、もう…」タタタッ
麦茶「…ハァ…」トボトボ
麦茶「くうっ…うう…(トボトボ)……ん?おわあっ!?」ドスゥン!!
こまけえ「落ちたぞー!お前ら生き埋めにしてやれぇ!」ザックザック
麦茶「うわぁ、やめ…うぶべっ!?」
431:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:05:21.53 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
なまこ「くく、やったぞ…ついに麦茶を埋めてやった!」
律「落とし穴で失敗すること数回…長かったな唯、澪…」
澪「律…」
唯「りっちゃん…」
こまけえ「さぁ、あとは紬を捕獲するだけっ…!律…!いつもの奴持って来いっ…!」
律「任せろ……こおおい!バイキンマンが乗ってるっぽいうろ覚えな乗り物!!」
澪「いつものように気球じゃなかった!?」ガビンッ
442:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:13:57.90 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
一方その頃
紬「ハァッ、ハァッ…麦茶さん、どこに行ったの…?」タタタッ
紬「あら?ここの土だけ色が違う…もしかして」ザッザッ
紬「あっ、手が出てきた!あ、これは…手話?タ…ス…ケ…テ…シ…ヌ…?こうしちゃいられないわ、早く掘らなきゃ!」ザッザッ!
ツムギ「ミンナー、オヤツアルワヨー!」
紬「あっ、ツムギさん!ごめんなさい、ちょっとここに埋まってる人を助けたいの!」
Tsumugi「ドナタ?」
紬「私の…マスターなんです!お願いします!」ザッザッ
ツムギ「……」コクッ
Tsumugi「……」コクッ
ツムギ・Tsumugi「モウヒトコエ~!(モウヒトコエ~!)(モウヒトコエ~!)」
紬「仲間を…呼んでくれるのね…ありがとう!」ザクッザクッ
447:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:19:22.15 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
律「はっはっはぁ!残念だがそうはさせないぞ!」
唯「ムギちゃん吸い取りマシーン、スイッチオーン!」カチッ
澪「ああ、私がやりたかったのに…」
なまこ「まぁ気にするな、明日があるさ」ポン
こまけえ「やめろ、負けフラグ立っちゃうだろ!」
キュゴォォォ!ギュゥゥゥウン!!
ツムギ「オキテクダサ~イ…」
Tsumugi「マァ、リッチャンタラアアアアアアアア」
紬「みんな!?くっ…あ、そうだ!私にロープをつけて麦茶さんの腕にロープを…」クイックイッ
452:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:25:03.96 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
律「おお、あっちにも残ってるぞ!吸い込めええ!」
ギュゥゥウ!ゴォォオオ!!
紬「くっ、吸い込まれる…でも、これで…!」
紬「あ、また手話…?イ…タ…イ…チ…ギ…レ…ル…?今は我慢して!」
唯「りっちゃん!ムギちゃん吸い込めないよ!」
澪「うわ、生き埋めにした麦茶の腕にロープを…紫に変色してるぞ!?」
律「うわ…これはかわいそうだ…止めてやれ」
458:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:30:25.89 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
紬「吸引が弱くなった!?お、落ちちゃう!」ヒュゥゥ
紬「イヤァァア!麦茶さぁぁん!」
麦茶「はぁぁぁぁあ!!!」ボコオッ!!!
麦茶「紬、今助けるぞー!ふんっ!」グイッ!!
紬「ひゃぁぁあ!ロープ引っ張らないで、怖いわぁ!」
麦茶「よっ、と…ケガはないか?紬」ダキッ
紬「あ…は、はぃ…////」
なまこ「お、おい…あいつ出てきたぞ!?」
こまけえ「何だあいつ…バケモンかよ…」
465:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:38:08.46 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
麦茶「きさまら、この森の平穏を壊しおって…!許さん、許さんぞ!」
唯「なんか管理人さんみたいだね~あはは」
澪「笑ってる場合か!とっとと逃げるぞ!」
麦茶「逃 が さ ん」ゴォッ!
紬「麦茶さん待って!?速い!ロ、ロープがまだああああああ」タタタタ
こまけえ「何か走ってきたな」
なまこ「あれ?どうやって飛び乗るつもりなんだあいつ?」
麦茶「…」タタタッ キキィ
紬「はっ、はっ……!?(あの体制…なるほど、踏み台にして跳べって事ね!)はぁぁっ!!」ダダッ…ダンッ!!
麦茶「ぐうっ……!よし!俺を投げろっ!」ビョォォォ
紬「はい!(ガシッ)ええーい!」ブンッ!
468:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:44:44.38 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
律「…まじかよ」
なまこ「ちょ、逃げるぞおい」
麦茶「よーし捕まってたムギちゃんズは解放したっ!いけぇ!徹底的に壊すんだ!」
ツムギ「ヨイショ、ヨイショ!」
Tsumugi「シャランラシャランラ!」
こまけえ「ああっ、やめて!潰れちゃうから!」
バチバチ…
麦茶「よし、ショートしたぞ!全員待避ー!!」ピョンッ
全紬「ワァァァーーーー!!!」ピョンッ
澪「うわあああ!いやあああああ!」
唯「憂…お姉ちゃん、もう駄目かも…」
ゴオオ…ドガアアアアアアアアン!!!
残党「ヤなカンジ~~~!!!!!」
479:午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :sage:07/15(水) 23:53:42.02 ID:2CkDyn98O (36) ID AA
カーカー
麦茶「終わったな…で、まだここに残るか?」
紬「ううん…私、麦茶さんと一緒にいたい…でも」クルッ
ツムギ「………モウヒトコエ~」
Tsumugi「モウヒトコエ~!」
ツムギ「モウヒトコエ~!」
Tsumugi「モウヒトコエ~!」
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
紬「みんな…」
麦茶「…応援してくれるみたいだな…紬、これからもよろしく!」
紬「うん…!(クルッ)もうひとこえ~!!」
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
モウヒトコエ~!モウヒトコエ~!
ナレーター(律)「紬との絆がさらに深くなった麦茶。二人の旅はまだまだ続く…!」
パンツ「あれ?俺忘れられてない?」
完
最終更新:2009年07月22日 13:59