252 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:02:53.05 ID:PA5cGJpcO
    ハーブティの匂いが漂う

    唯「はふぅ~もぉ今日は自主練ってことにしよ~よ~」

    律「賛成でーす」

    澪「お前、自主練なんかしたことないだろ」

    律「そんなことないもーん!昨日も家で練習したしー」

    紬「まあまあ」

    お互いの駄目なところを言い始めたので仲裁

    ガチャ

    梓「遅れちゃいましたー」

254 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:10:11.66 ID:PA5cGJpcO
    律「お!遅いぞ梓~」

    梓「すみません」

    紬「はい、どうぞ♪」

    梓「ありがとうございます。わあー良い香り~」

    ハーブティを啜る梓

    梓「あれ?珍しく先生がいない…」

    唯「あーさわちゃんなら」

    ――――朝

    さわ子「みんな…おはよう…」

    律「うわ明らか徹夜明けのオーラ」

    さわ子「うふぅ…昨日は独りで飲み明かしてね…みんなは駄目よ…酒は呑んでも飲まれるなって」

    ざわざわ…
    なぜ独りで…詮索できない雰囲気。けどまあ…

    唯「せんせーまたフられたんですねー」

    世界が凍り付いた後、ほっといてよーと叫びながらさわ子は教室を飛び出した…

257 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:14:05.16 ID:PA5cGJpcO
    梓「…なるほど」

    律「たまたま音楽室で会ったのがさわちゃんの運の尽きだったというか…」

    澪「唯はすぐ思ったことを口にしちゃうからな…」

    唯「わるいことしちゃったなー」

    梓「あ、でもそれなら丁度よかったです!ちょっと皆さんに聞きたいことがあったんです」

    紬「何かしら梓ちゃん☆私たちでよければ何でも聞いて♪」

    律「先輩たちを頼りにするなんて梓も後輩らしくなってきたなー」

    梓「いや、元々澪先輩やムギ先輩や…たまに唯先輩は頼ってますから」

    梓に「私は頼ってないんかい」とすかさず突っ込む律

259 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:20:45.19 ID:PA5cGJpcO
    澪「で、聞きたいことって何だ?」

    梓「はいっ!えっと…彼氏にプレゼントをあげるならどんなものを選べばいいのかなって」

    ピシィィ!

    律…硬直

    澪…硬直

    紬…硬直

    唯…私のあずにゃんを…許せない…許せない許せない許せな(ry

    タブー

    それは言わばひいてはいけないタロットカード

    瞬間全てが凍り付いたことは想像にかたくない

    全員の笑顔が、人を殺せるような笑顔だった

263 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:25:15.03 ID:PA5cGJpcO
    律「いっいつのまに…」

    唯「おっおとーさんは彼氏なんて認めません!」

    梓「あ、いや私じゃなくて友だちが…なんですけど…」

    律「へ、あ、そうなのか…ふーん彼氏な~」

    澪「なっなんだビックリさせるな……彼氏か…」

    紬「そっそうよね!うん!そうだわ!…彼氏ね…」

    唯「ですよねー…かれし…(よかったーあずにゃんじゃなくて)」

    梓(皆さん…心中お察しいたします…)

    律「で、その子はなんでプレゼントを?」

    梓「あ、なんか付き合いはじめて3ヶ月の記念にプレゼントをしたいって…」

    律(3ヶ月か…)

    澪(じゃあもう彼氏と…)

    紬(あらあら…)

    唯(3ヶ月の記念?なんでそんなことお祝いするのかなー)

266 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:28:52.02 ID:PA5cGJpcO
    澪「そうだな…定番だけど何かをお揃いにするとか」

    律「それだー!一緒に買いに行ってー」

    紬「その後夕食を食べてー」

    さわ子「ホテルへGoってわけねー!」

    唯「さわちゃんいつの間に!?」

    さわ子「ふっふっふ…私を呼ぶ声が聞こえた気がしたのよ。恋愛についてなら百戦錬磨の私に任せなさい梓ちゃん!」

269 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:33:33.83 ID:PA5cGJpcO
    律「負け越しだけどな~」

    さわ子「何か仰いましたか田井中さん?ニコニコ殺殺♪」

    律「ナンデモアリマセン」

    澪「それにしても今日は立ち直り早いですね…」

    律「大方ヨリを戻そうとかそんなのがきたんじゃないのかー」

    さわ子「うぐっ!まっまあ私のことはと・も・か・く・!さあ梓ちゃん♪私が男女の本能のあり方を昼の付き合いと夜の突き合いに分けて教えてあげるわ」

    梓「あの…私じゃなくて友だちが…て夜のつきあいってなんですか…お酒とかで」

    さわ子「もっと酔えるものよ…うふふふふ…」

    唯「さわちゃんなんかこわい…」

    梓は連れ去られてしまった・ ・ ・ 。

273 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:37:50.89 ID:PA5cGJpcO
    澪「でも彼氏かぁ…」

    律「私たち浮いた話の一つないからな~」

    唯「澪ちゃんモテそうなのにー」

    律「澪はすごいぞー!街を歩けば必ずナンパされるしな!」

    紬「受け答えに困ってる澪ちゃんを助けている律っちゃんが想像できるわ♪」

    澪「!?あいやーそれは」

    唯「でもーりっちゃんもケッコーモテそうだよねー」

    澪「そっそうだぞ!こないだも声かけられてたし」

    律「私はナンパしてくる男なんて興味ないねー」
279 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:43:56.89 ID:PA5cGJpcO
    紬「律っちゃん純愛大好きだものね♪」

    律「そっそんなこと」

    澪「いつだか私の詩をラブレターと勘違いしてどぎまぎしてたのは誰だっけ?」

    律「あっあれはなー…いやいや一番乙女なのは絶対ムギだろ!」

    唯「りっちゃん話そらしたー」

    律「そっそういうつもりはないぞー!あ、でもムギはさ、なんか許婚とかいそうだよなー」

    唯「せいりゃくけっこんですねりっちゃん!?」

    律「そう!『これは社長令嬢の宿命…顔も知らない相手と明日結ばれる運命の琴吹紬…しかし彼女のペンダントには想い続けたあの人の写真が…』」

    唯「感動巨編ですっ!もう涙で最後スクリーン見えませんでした!」

    律「ホントあと5回は絶対映画館に行きますー!」

    唯律「劇場版けいおん!『紬の結婚前夜』今冬公開!」


287 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:48:19.71 ID:PA5cGJpcO
    紬「公開しませんし許婚もいませんー!」

    澪「さ、梓がいないけどそろそろ練習始めるぞ」

    唯「えーもっと話そうよー私みんながどんな人好みなのか聞いてみたいー」

    紬「それ私も興味あるなー」

    澪「あのなー」

    律「澪はアレだぜー中学のときにテニス部の跡部」

    バギャ!

    澪「言ったら殴るぞ」

    律「もう殴っているであります秋山師匠」

    紬「ねえねえみんな初恋っていつ!?」

    律「私はまだないなー…澪は~」

    ボギョっ!

    澪「言うな!」

    唯「私もまだないよームギちゃんはー?」

    紬「実は私もー…」

290 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:50:59.74 ID:PA5cGJpcO
    律「そっかーじゃあみんな…ああ澪以外はまだかー」

    澪「…」

    紬「澪ちゃんその初恋はどうなったの!?」

    唯「私も気になるー!教えて教えて!」

    澪「いやぁ…わっ私みたいに地味で目立たない恋愛下手じゃ…」

    紬「そうなんだ…でっでも初恋はやぶれるって言うじゃない!だから次は上手く行くわよ!」

    澪「あ…ありがとうムギ…」

    律「澪ー隠す必要なくねー?テニスの王」

    澪「だからお前はー!」

    唯「なになにー?」

    澪「いやもういいだろ!さあ練習するぞ!」

295 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:53:38.65 ID:PA5cGJpcO
    ガチャ

    紬「あ、梓ちゃん?」

    さわ子「あら、まだ練習はじめてなかったの?」

    律「あれ?さわちゃん一人?梓は?」

    さわ子「梓ちゃんなら帰ったわよ」

    澪「え…帰った?」

    さわ子「まだ梓ちゃんには刺激が少し強すぎたみたいでー」

    律「おまっ!何したんだよさわちゃん…」

    さわ子「なにもー?ただ男女の正しい恋愛の仕方をね…」

    律「無垢な少女の夢をぶち壊したな…」

    さわ子「やーねー人聞きの悪い。遅かれ早かれみんな経験することになるのよー」

    澪「もう…はあ…」

    翌日、梓は先輩たちと目を合わせることなく一日中もじもじとしながら顔を真っ赤にしていた…。


303 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/21(火) 21:59:35.36 ID:PA5cGJpcO
    1ヶ月後


    梓「皆さんに聞きたいことがあるんですけど…?」

    紬「何かしら梓ちゃん☆私たちでよければ何でも聞いて♪」

    梓「はいっ!えっと…やっぱり彼氏が求めるなら…拒否しちゃダメですよね…?」

    律「うわーなんという際どい質問…」

    唯「またお友達の話かー」

    梓「あ、いえ!今度はわたs以下自主規制



    最終的には
    唯「もう…一緒に死のうよ…☆」
    な展開になります


    終わり

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最終更新:2009年07月22日 14:58