902:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:15:33.09 ID:tQ5KeDZR0
ほんの、一ヶ月前の出来事なんだけど、律が一度すごく機嫌を損ねたことがあった。
理由が、私に澪を寝取られたなんて、とても子供らしい理由だったりして。
軽音部の部長なら、幼なじみの旅立ちを喜ぶぐらいの器量は持っていてほしいものだ。
脱線脱線。
まあでも、その気持ちはわからないでもない。
私も高校に入って、軽音部に唯をとられたような気持ちになったから。
その時は、ずっと一緒だった唯がいなくなって喪失感のようななにかモヤモヤしたものが付きまとっていた。
だからだろうか、こう、無性に人肌が恋しくなったというか、なんというか。
「の~ど~か~ちゃん。か~えろ」
久しぶりの唯との二人の帰り道。
だけど、
「ごめん、私今日ちょっと用事あるんだ。唯には悪いけど、外せないからさ」
「ぶ~。のどかちゃんいけず~」
「ごめんごめん。今度パフェ奢るからさ」
「ホント!? 絶対、絶対だからね!」
「はいはい」
905:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:16:45.55 ID:tQ5KeDZR0
ほんの、一ヶ月前の出来事なんだけど、律が一度すごく機嫌を損ねたことがあった。
理由が、私に澪を寝取られたなんて、とても子供らしい理由だったりして。
軽音部の部長なら、幼なじみの旅立ちを喜ぶぐらいの器量は持っていてほしいものだ。
脱線脱線。
まあでも、その気持ちはわからないでもない。
私も高校に入って、軽音部に唯をとられたような気持ちになったから。
その時は、ずっと一緒だった唯がいなくなって喪失感のようななにかモヤモヤしたものが付きまとっていた。
だからだろうか、こう、無性に人肌が恋しくなったというか、なんというか。
「の~ど~か~ちゃん。か~えろ」
久しぶりの唯との二人の帰り道。
だけど、
「ごめん、私今日ちょっと用事あるんだ。唯には悪いけど、外せないからさ」
「ぶ~。のどかちゃんいけず~」
「ごめんごめん。今度パフェ奢るからさ」
「ホント!? 絶対、絶対だからね!」
「はいはい」
909:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:22:11.41 ID:tQ5KeDZR0
最近誤爆が多い気ガス。
唯の後ろ姿を見送ってから、携帯を開く。
メールが一件。中身は至って単純。『いつもの場所で』だそうだ。
「りょーかいっと」
そのメールに、私もそっけない返事を返して、帰り支度を始める。
改めて言葉にすると何か気恥ずかしいものがあるが、なんというか、彼氏というものだ。
最近は軽音部の中でも彼氏持ちが増えてきているから、別に私に彼氏がいてもおかしくはない。はず。
まあ、私の場合は既に一年以上前の話になるのだけれど。
「さて、いきますか」
バックを肩に掛け、教室を出る。いつもの喫茶店。そこが私たちのデートスポットだ。
912:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:27:09.98 ID:tQ5KeDZR0
「お待たせ」
「おう」
いつもの会話、いつもの風景。
「なに頼む?」
「バナナオレとオレンジペコ、だろ」
「定番だもんね。一年以上の」
「ああ」
さっきからそっけない返事ばかり返しているのが、私の彼氏だ。
成績優秀、眉目秀麗、高身長で御曹司とまあ、完璧な性能を備えた男の子なのだが・・・
「ねえ、何読んでるの?」
「ん? ああ、撲殺天使ドクロちゃんって言ってな。鋼鉄のバットを握りしめた少女が少年を撲殺する話だ」
「ず、ずいぶん過激な内容ね・・・」
「そうか? まあでも斬新ではあるな。特に冒頭で桜くんが撲殺されるところには度肝を抜かれた」
「そ、そう・・・」
彼、実はオタクだったりして。
918:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:32:51.97 ID:tQ5KeDZR0
別にオタクに偏見があるというわけではない。カッコいいし、優しいし、文句はない。
ただ、彼女と会っているというのに二次元の世界に旅立たなくてもいいのではないだろうか。
「ほら、本を読まない。約束したでしょ?」
「わかったよ。仕方ないが、後の展開は家での楽しみとしよう」
そう言って、彼は読んでいたページに栞を挟んで本をしまった。
その行動も様になっているあたりがなんだか中身と矛盾している。しまったのは電波系の内容の本なのに。
「さて、では注文の品が来る前に和に言っておきたいことがある」
「え? どうしたの急に」
「メイドのコスプレとかに興m」
「ない。っていうか、それ毎回聞いてない?」
「じゃあセーラー服とかh」
「ない」
「・・・そうか」
なんでそんな悲しそうな顔をするかな。この人は。
925:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:40:14.43 ID:tQ5KeDZR0
「絶対に似合うと思うのだが・・・」
そんなことを言われても、正直反応に困る。
素直にかわいいと言ってもらえた方が、反応がとりやすいってのは一体どんな状況だ。
「ふむ・・・ではあまり好きではないが、巫女さんなどはどうだろう」
「却下。もう、いつもそういう話ばっかりなんだから」
「嫌いか?」
「別に。君が笑っているのを見ているのが楽しいから、それでいいよ」
「むう、複雑な心境だな。他人を見て嘲っているという解釈でいいのかそれは?」
「いいわけないでしょ。ひねた考えしないの」
夕暮れの喫茶店で、二人で全く内容が詰まっていない会話をしている。
嫌いではない。むしろ彼のことも、この会話の中での空気も好きだ。
一年も付き合っていればいろいろある。まあ、俗に言う最後まで行った、というやつかもしれない。
935:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:50:32.91 ID:tQ5KeDZR0
私にとっては初めての彼氏だった。向こうもどうやらそうらしく、時折初な反応を見れるのが非常に楽しい。
出会いは完全なる偶然から。私が街で変な人たちに絡まれていたときに、彼が助けてくれたのだ。
「金がほしいなら、持っていくがいい」
そう言って、あたりに一万円札を舞わせたのはさすがにびっくりしたけど。
そこからお茶に行って、意気投合。
このときはさすがに本性は出していなかったが、私はどこか自分が惹かれているのに気がついた。
メールに次ぐメール。そして知り合って一ヶ月で告白。返事はOKだった。
「最初に言っておくが、俺は不器用だからそこのところよろしく頼む」
「こちらこそ。よろしく」
そうやって二人とも真っ赤な顔のまま笑い会っていたのが昨日のことのように感じられる。
今となっては緊張も何もなく、これが俗に言う倦怠期というヤツなのだろうか、とちょっと心配になったり。
でも、目の前の彼氏さんは、
「和の学校の軽音部というのは、萌の集合体だな。アホの子に黒髪ロング巨乳にビッチに沢庵に妹系、なんでもござれだ。
個人的に言うなら、澪君が一番だな。彼女なんかメイド服着せたらそれこそ俺は泣き出すかもしれん」
緊張感というか、なんかほとんどのものが欠如していそうな事ばかり言っている。
主に一般常識とか、脳細胞とかそのあたりが。
940:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/23(木) 23:59:56.49 ID:tQ5KeDZR0
彼と居て、こういうことを考えていると、時折不安になることがある。
最初のドギマギした空気ではなく、当たり前になってしまったこの状況。
私は彼のことが大好きだ。
だが、彼は?
安直な愛情表現をするような人ではないとわかっている。
だが、最近は私の学校の軽音部の話ばかりするようになった。
私を彼女としてみているのか、それだけが、気がかり。
「・・・どうした和。どこか具合でも悪いか?」
「え? あ、いや、なんでもない。大丈夫だよ」
「そうか。なんだか今日はあまり元気がないようだからな。あまり無理はするな。
ここで軽く何か栄養でも体に入れていくか?」
「ううん、大丈夫。それよりも今度の休みの話、どう?」
その話は、今週の土曜日に二人で映画を見に行こうという話だ。
彼は必死に人型決戦兵器を推していたが、私は断固として学園モノを押し通した。
その結果、結局彼が折れたのだが、土曜日にはもしかしたら家の用事が入るかもしれないとのことだった。
「・・・すまん和。土曜日は親父が久々に帰って来るもので、家から出れそうにもない」
「・・・そっか」
タイミングが悪かったのだ。そう、タイミング。
けして、彼の気持ちが私に靡いていないとか、そういうことでは、ない。
そう、信じたい。
944:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:06:46.00 ID:Y0CbO3YU0
「・・・ふむ、和。これから時間はあるか?」
「え?とりあえず八時までに帰れれば大丈夫だけど・・・」
現在六時一五分。門限まではまだ一時間四五分もある。
だが、急にどうしたのだろう。
「よし、では付き合え。土曜日の埋め合わせ、と言っては悪いが、お前に話したいことができた。
なに、時間はとらせん。一時間もかからんだろう」
そう言って、彼は急に立ち上がってレジへと向かう。そこで会計丁度を支払い、さっさと店を出てしまう。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
私も急いでバッグを引っかけて追いかける。
いきなりどうしたのだろうか、あまり思いつきなどで行動する人ではないはずなのに。
「澪君がーー」
さっきの彼の発言が、頭の中で反響する。
別れ話、なんて不吉な単語が頭の中で反芻される。そんなわけない。そんなわけない。
イヤなイメージを頭から払拭して、私も続いて店を出る。
いったいどこへ向かうつもりなのだろうか?
そう疑問に思いながらも、私の足は彼の後ろを追いかけているのだった。
951 :ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:15:51.82 ID:Y0CbO3YU0
「ほう、遠くから見ると綺麗だが、近くだとなかなかどうして。眩しすぎて逆に手が出しにくい。
やはり女性でも何でも、慎ましやかな方が好ましい」
彼が私を連れてきたのは、海沿いにある小さなレジャーランドだった。
日が沈んでから、ここの朝は始まる。今も太陽のように周囲を照らす観覧車が、私たちの目の前にある。
「ねえ、なんで急にこんなところ・・・」
「さて、せっかく来たのだから乗るか。ほら、行くぞ」
「あ、ちょっと待ってよ!」
有無を言わさぬ様子で、彼が観覧車に乗り込む。私も急いでそれに続いた。
段々と、景色が地上から遠のいていく。
このまま夜空まで昇ってしまうのではないかという錯覚を同時に感じ、何故か身震いしてしまう。
「寒いか?」
「ううん。大丈夫。それで、なんで急にこんなところに?」
「ふむ・・・実は、お前に言わなければならないことがあってな」
言わなければ、ならないこと。
唐突に、今までの思い出が頭の中に鮮明に蘇る。
最初の出会い。初めてのデート。初めてのキス。そしてーー
「ああ、どうもこういうことを言うのが苦手だ。なにぶん場数を踏んでいないものでな。許せ。
それで、言わねばならないこと、というのはだな、実は俺はお前に謝らねばならないことがあるんだ」
957:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:19:06.84 ID:Y0CbO3YU0
「謝らなきゃならないこと・・・?」
それって言うのは、
「ああ、俺が甲斐性なしなばかりにすまない」
もしかして、さっき私が何よりも怖いと感じた、
「ねえ、ちょっと待ってよ、なんの話?」
何よりも起きてほしくないと願った、
「俺はーー」
彼の、心の変化のことではないだろうか。
966:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:26:05.03 ID:Y0CbO3YU0
イヤだ。
「ーーだ」
「・・・ん? どうした和」
そんなのは、
「いーだ」
「すまん、鉄骨が軋む音でうまく聞き取れん」
絶対にーー!
「イヤだ! 絶対にイヤだ!」
限界だった。自分の中に抱えていた不安、そしてこの状況。
押さえられるはずがない。私の感情は押さえられずに、彼に向かって爆発した。
「私は・・・私は! 絶対にそんなのはイヤだからね! あんたの都合で私は悲しい思いしたくない!
みんながいいなら、最初からそっちに行ってればいいじゃない! なんで私なんか選んだのよ!」
溢れ出た感情は、言葉と共に涙として私の頬を伝う。
「どうせ私なんてかわいくないし、澪の方がかわいいわよ! でも、それでも少しでも・・・
少しでもかわいくなろうって、がんばったりもしたのに! なんで、なんでーー」
止まらない。何もかもが。
言葉も、感情も、涙も。
978:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:34:23.41 ID:Y0CbO3YU0
「なんで・・・なんでなのよ・・・」
そこで、力つきてしまった。怒りは向かう方向性を見失い、私はその場にへたりこんでしまう。
ああ、なんでこんなに悲しいのだろう。薄々感づいていたはずなのに、なんでこんなに。
「・・・和」
なんで、なんでそんな顔してるのよ・・・あんたが。
なんで、私以上に悲しそうな顔してるのよ・・・
「俺は、お前にそんな思いをさせてしまうほど、どうしようもない人間だったとは」
…え?
「先に断っておくが、俺はお前と分かれる気なんて微塵もない。誰がお前みたいないい女を手放すか。
大体だな、お前がかわいくない? 寝言は寝て言え。お前以上にかわいい女なんて居てたまるか」
そう言っている彼の目には、何故か涙が溜まっていた。
「今日ここにお前と来たのは、謝るためだ。
常日頃の俺の言動に振り回されている和に、なんと言えばいいかわからんが、何か謝らねばと思ったのだ。
正直、俺の話をここまで聞いてくれるのはお前しかいない」
彼は小さな観覧車の中で急に立ち上がった。完全に立ちきれず、猫背のようになっている。
そして大きく息を吸い込んで、
「これからも、俺のことをよろしくお願いします!」
大声でそう言いながら、全力で私に向かって頭を下げた。
990 :ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:44:13.83 ID:Y0CbO3YU0
頭を下げている彼の耳は、真っ赤になっていた。
なんだか、それがおかしくって、私は笑ってしまう。
「・・・ふふ」
「な、何がおかしい」
「いや・・・不器用なんだなって」
そう、それはお互いに。
「だ、だからと言って笑うな。これでも、一生懸命考えて来た末の行動だ。
「ごめんごめん。私だって、恥ずかしいとこ見せちゃったから、これでおあいこ。そうでしょ?」
「・・・ああ、そうだな」
私は、なんて愚かだったのだろうか。
自分のことばかり考えていて、彼の事まで気が回っていなかった。
きっと、彼も心配だったのだろう。
私と一緒で、もし他人に気が移っていたら、と恐怖で埋め尽くされていたに違いない。
ああ、やっぱり、私はこの人じゃないとダメなんだ。
994:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:46:18.68 ID:Y0CbO3YU0
「それよりも、返事をもらいたい。これからも、よろしくお願いします」
そう言って、彼は再び頭を下げた。
私も、涙を拭って立ち上がる。
本当じゃなくてもいい、でも、私の中だけでもいいから、願わくば、
「こちらこそ、よろしくお願いします」
彼からも、私じゃないとダメなんだと思われているといいな。
そう、純粋に思った。
997:ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/07/24(金) 00:49:41.82 ID:Y0CbO3YU0
エピローグ
「ねえ和。最近よくメールしてるけど、誰とメールしてるの?
まさか、男か!?」
「正解。私の彼氏」
「なーんだ。彼氏か~・・・ってなんですとー!?」
「ちょ、律、声大きい!」
「梓と澪に続いて貴様もかメガネっ娘ぉ! なんでだよ! なんで私はいつまでもこの立ち位置なんだー!」
「落ち着きなって。ほら、紹介するよ。これが私の彼氏」
「いつのまに! あ、どうも。田井中律です」
「チェンジで」
「んだとこのやろー!」
~fin~
850 :ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/08/01(土) 23:19:01.88 ID:PMsiRbMg0
「いいよ! すごくかわいい! あ、でもそこもうちょっと腕あげて・・・そう! それ! 最高!」
とある休日の午後。平凡なまま過ぎ去っていく私の時間は、ある圧倒的な存在によって激変した。
カシャカシャと切られるシャッター音と、連動して焚かれるフラッシュが断続的に続いている。
しかも舞台が私の部屋と来た。しかも被写体は私。それで、なんでかメイド服なんか着てたりする。
…なんで、こんなことになっているんだっけ?
「メイド服でのセクシーポーズがここまで悩殺的だとは・・・全く、我ながら気づかないとは愚かだったな。
敢えての長袖ロングスカート。だが『見えそうで見えない』とは違う、『見えないものは見えない』という新しいジャンルの開拓。
ふ・・・悟りを開いたガンジーはきっと今の俺のような神聖な気持ちだったのだろうな」
ああ、そういえば、この人のメロンパンを勝手に食べたところから始まったんだっけ。
「おおおおおれのカリカリモフモフをぉぉぉおあばばばばばばばば」
なんていきなり目の前で発狂されたら、そりゃ勢いで何でも言うこと聞く、とか言ってしまうだろう。
「おっとすまない。ついつい自分の世界に浸ってしまっていたな。
さてメイドさん。今度はこちらに着替えてもらおうか。ほれ」
856 :ぽんじゅーす ◆dmeDqVUA961G :2009/08/01(土) 23:23:39.04 ID:PMsiRbMg0
と、私にメイド服を差し出してくる彼。
その瞳の煌めきはこれまでのどの時よりも爛々と眩しいほどの輝きを放っていた。
それはもう、言葉に出来ないぐらいに、とっても嬉しそうで、
だから私は無言で平手打ちを彼の左頬にクリーンヒットさせた。
「ぐふぅ」
「もう! いい加減にしてよね! 気が済んだなら、早く普通の服に着替えさせてよ!」
「じゃあ、その前にこの白スク水(旧式)に・・・」
「やだ!」
「おやおや、どうやらメイドさんはご機嫌斜めのようだ。ぼんそわーる、まどもあぜる。
貴女のお相手はどうやら私めには重すぎたようだ。主にウェイト的な意味合いで」
「・・・別れようか」
「・・・えっ」
今日もこうやって一日が平和に過ぎ去っていく。・・・たぶん、平和。
最終更新:2009年08月03日 23:49