669:ゆいあずとか完 ◆/BV3adiQ.o :2009/07/23(木) 17:48:58.07 ID:OQO1NHFH0
 ある晴れた日。
「たまにはお外に遊びに行こうっ」
 珍しく先輩が外に出ようと言ってきた。
「珍しいですね」
「そうかなぁ?」
「そうですよ、いつもは家でごろごろしてばっかりなのに」
「だって、たまには外に出ないとあずにゃんに嫌われるかもって思って……」
 うるうる。
 あぁ、もう! この状況でその眼は反則ですよっ!
 思わず抱きしめたくなっちゃう。
「そんなことないですよ」
「えっ?」
「私は、どんな唯先輩でも好きですから……」
 ぎゅっ。
 そう言って、唯先輩を抱きしめる。
 あったかくて、ちいさな体……。
「あずにゃん……」
 ぎゅっ。
 すると、唯先輩も私の体を抱きしめ返してきた。
「先輩……?」
 少し驚いて、唯先輩の顔を覗き込むと――
「えへへ~」
 ――そこには、涙を流しながら笑顔を私に向けている唯先輩がいた。
「先輩……? 泣いてるんですか……?」
「違うよ、これは嬉し涙だよ」
 そう言ってにっこりと笑う先輩。
 ……あぁ、本当に。
「――私の気持ち、伝わりましたか?」
「――うんっ」
 ……大好きですよ、先輩。



Fin

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最終更新:2009年07月30日 13:48