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220 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/25(土) 14:04:33.63 ID:Z96L7RkqO
「うそ!?弁当入れ忘れた!」
昼休み。弁当がないことに始めて気がついた。そういや鞄がいつもより軽かったな…などと今更思ってももう遅い。ちなみに筆記用具含めまるまる置き勉な私が鞄を開ける時は昼休みのみだったりする。
「りっちゃん!学食という手段があるよ!」
憂シェフ特製弁当にほくほくな唯が適当なアドバイスをくれた。
「しゃーねー、唯!食堂行こうぜ!」
「え~混んでるからヤだよぉ」
薄情者め。ムギは他の女子集団と談笑しているし仕方ないか…。ムギ達一行に加わる唯を尻目に私は学食へと向かった。

さて、案の定ムチャクチャ混んでる。すんなりカツ丼(大盛沢庵付)を手にしたはいいが席が空いてない。
「マジかぁ~もう立ち食いにでも挑むかなぁ…」
などと冗談を口にしていると意外な人物が声を掛けてきた。
「律?学食なんて珍しいわね。」
「あ、和!」
澪のクラスメートで唯の幼なじみ真鍋和である。
「席ないの?よかったらこっちくる?」
「いいのか!?サンキュー!」
生徒会の集まりが昼にあるため生徒会室近くの学食でお昼ご飯を済ましていたそうだ。
221:なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/07/25(土) 14:05:18.67 ID:Z96L7RkqO
食事中の会話は自然と共通の友人についてとなる。
「本当に唯は相変わらずなのね。」
「そ。まーあいつらしーけどな!そいやさ、澪はクラスでうまくやってるか?」
「ええ問題ないわ。はじめは私以外の知り合いがいなくてなかなか友達増えなかったけどね。」
高校入学以来、改善されたとはいえ澪の人見知りは相変わらずだったため何となく和の答えは予想できた。
「でも今は友達もたくさんいるし今日も仲良くお昼しているわよ。」
「へー。あの引っ込み思案な澪にたくさんの友達かー。」
「はじめは大変だったわ。でもほっとけないからね。」
引っ込み思案な澪の背中を一押ししたのは和なのだ。和がいなければきっと澪は昔のままだったろう。
「唯といい澪といい、和にはウチの部員が世話になってますなー」
「ふふ、世話するほどのことはしてないわよ。あ、でも律には色々と借りがあるわよね。」
昨日出せなかった申請書類か…
「その前も前も…」
「う~すまない和。この借りは、いつか必ず。」「いいのよ別に。私の方でなんとかしておくわ。」
やっぱり激良い人だ…改めて思った。いつも私が澪の背中を押していたけどその役割も和になら任せられる。
「あんた良い人だ!いやホントいつもありがとー!」
「気にし…てはほしいけど、そんなキャラも律っぽいわね」
「ははは、なんか腑に落ちないぜ…」
しかし、たまにはこんなお昼も良いものだ。とりあえず和から聞いた面白い話…澪が調理実習でコケて鍋をひっくり返したってエピソードを部活の話題に加えようと私は思った。

終わり