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753:目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/07/27(月) 02:19:44.36 ID:b21CCeuFO
では、軽くゲームが済んだところであの頃のおもひでをSSに。友人たちにはけいおん部員へと変身してもらいました。
……
 そう、それは私がまだ若かった頃だ。毎日のように夜にネットに繋いではけいおん部の面々とゲームをした頃、夜も深まり、ほぼ皆がログアウトし、唯だけが残っていた時の話。
「ねぇ目次君。テスト勉強だけどやった?」
「いや? 一切やってないが?」
「明日テストだけど大丈夫?」
「まぁ大丈夫だろうよ。どうせ化Iと国総だけだし」
「そっか……それじゃ私は寝るね。おやすみ~」
「ん、お休み」
 すっかり忘れていた。期末テストの存在自体を忘れていた。勉強は必要ないのは分かっているが、夜も既に3時。唯には憂が居るから問題ないが、今寝れば確実に遅刻する。
「……徹夜するか」
 そしてゲームを終了して、本に読み耽り、絵を描き、文章を書き、朝を迎えた。
「さて、風呂入って学校に行くか……」
 風呂と身支度を済ませ、最寄り駅まで自転車で向かうが、体がやたらと重い。原因が眠気で、全身に錘として圧し掛かっているというのはいうまでもないことだった。
しかしこの眠気を回避しなければならない。少なからずテスト開始から寝るようなことがあれば白紙解答で教師からの呼び出しは免れない。かといって寝なければ体が重い。
……そうだ。眠気を取ればいいのだ。眠気さえ無くなればこの体は軽くなり、テストを受けるのも問題はない。
 そして私は駅前のコンビニに寄るのだった。
「……これ下さい」
 欠伸をしながらレジに差し出す品。缶珈琲とそこには眠眠打破があった。それを見た店員は戸惑う。
「お客様、こちらの商品同じものですが構いませんか?」
「構いません、飲みますから」
 そこには眠眠打破5本とROOTSのブラック缶珈琲が3本もあったのだった。
755:目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/07/27(月) 02:46:52.55 ID:b21CCeuFO
なおこの物語は事実を元に作者の手によって加筆修正され、事実からかけ離れた話が含まれていますので、予めご了承ください。

「構いません」
「ではお会計2,342円になります」
 2,500円を店員に渡し、釣りを貰い、店を出る。
「ありがとうございましたー」
 店を出て、ゴミ箱前に立つ。そして……
 缶珈琲を2本飲み干すのだった。
「お兄さん。そんなに飲むと体壊しますよ?」
 声のする方を向くとそこには紬がクスクスと笑っていた。
「五月蠅いな。なんなら1本飲むか?」
 私は持っていた缶を紬に伸ばす。
「大丈夫です。私珈琲よりも紅茶派ですし、それにブラックって苦手で……」
「そうか?この苦みが良いんだけどな。んじゃもう一本……」
 プルタブを持ち上げ蓋を開け、一口。スッキリとした苦みも流石に3本目となってくると慣れてきて、苦みが薄く感じられる。
「……やっぱり欲しいです」
「全くを以て、我儘な姫さんだねぇ。ほれ、飲みなよ」
 飲みかけの珈琲を渡すと少し躊躇いながら一口飲む。
「……に、苦い」
 沢庵の間に皺を寄せ、目を細める紬。その姿が何処か微笑ましい。
「飲めないなら私が全部飲むぞ?」
「大丈夫です。せっかく貰ったものですし、飲まないと損です」
「そうけ。したらばそれ飲み終わったら行くぞ?」
 そして紬が珈琲を飲み終えるのは10分経ってからだった。
757目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/07/27(月) 03:13:05.56 ID:b21CCeuFO
「苦手なら無理に飲むこともないだろうに」
 それから後味が残って仕方ないということで、私はアイスココアをコンビニで追加で買い、紬に渡す。
「すみません……私も少しは慣れないと駄目かなと思って頑張ったんですけど」
「だからって無理矢理に飲むんじゃ意味がないだろう? 今まで飲んでいたのから微糖タイプ、超微糖やウルトラ微糖当たり飲んで順に慣らしていけばいいだろう?」
「そうですね。今度頑張ってみます」
「じゃ、行くか」
 そして私たちは定期券を財布から取り出し、改札機を通してホームへと向かった。
「丁度来たか」
「ですね。これなら間に合いそうです」
「これだけ早めに出てるんだから遅刻はまずないだろうよ」
 東部埜田線から終点で降り、やたらと高い運賃を誇る電車に乗る。
「さて、後はこっちで止まることがないことを祈ろう」
 電車は最高で時速60kmしか出ず、学校の最寄り駅に行くまでに30分ほど掛かる。その途中駅で他の面々とも合流する。
「お、おはよームギちゃん……」
「おはようございます。紬さん」
 まずは平沢姉妹。やはり寝不足のようだ。が、流石は憂。ちゃんと姉を連れてきていた。
「凄く眠そうだけど、大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。一応カフェイン剤買ってきましたから」
 そう言った憂の左手には強強打破が1本袋に入っていた。
「そうか。さて私も1本飲んでおかないとかな」
 私はリュックサックに入れておいた眠眠打破を1本取り出し、飲む。ブラック珈琲に比べると薬のような苦さと甘さが下にまとわり付く。
「ったく相変わらず不味いなこのドリンクは……」
「目次さん、さっき珈琲2本も飲んだのにまだ飲むんですか?」
「ん、飲まないと寝そうなんでな」
「……」
 そして全員が沈黙するのだった。
「おっす!唯! ムギ! 憂ちゃん! それになんか目がギラギラしてる危ない人」
「大丈夫か?」
「危ない人で悪かったな。私は大丈夫だ。問題ない、無問題、No Problem.」
 しかし体はそうではなかったことは言うまでもなかった。
758目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/07/27(月) 03:34:45.76 ID:b21CCeuFO
『次は葉貫、葉貫』
 最寄駅が放送されると乗っていた学校の生徒がボチボチと立ち上がる。
「さて、今日のテスト頑張るかー」
 駅を降りればそこは開発途上風景で、この頃から学校付近の区画整理と宅地開発が行われていた。今となってはマンションやショッピングモールも建ち、徐々に副都心と化している。
「んじゃ、私はちょっと寄り道してから行くから、また後でな。」
 皆と一旦別れ、図書館へと向かうフリをする。
「……さて試験前にもう1本」
 1本取り出し、胃へと黒い液体をまた収めるだった。
「そろそろヤバいかな」
 テストが終わる毎に1本飲み、眠気をカフェインの魔法で押しつぶし解答していく。
 結果としてテストは問題なく終わり、放課後。異常なまでの倦怠感を覚えながら家へと帰る。
「ただいま……」
「お帰り……って兄貴どうした? 兄貴?」
 私の記憶と意識はそこで途絶え、また意識を取り戻したのは二日後の朝だった。

  • Dead End-

カフェイン剤の利用は程々にしましょう。