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142142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:21:56.26 ID:4YOlnADaO
律「うわああああああ!!」

あたしはとんでもない悪夢を見た。
自分がバケモノになって、軽音部のメンバーを次々と襲う夢…。
律「寝覚めが悪いなんてレベルじゃね~よ…まさか、ホントにあった…なんて事は…ない…よな…?」
不安になったあたしは、まず澪に電話をする事にした。
プルルル…
律(澪~…頼むから出てくれ~…!)
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/27(月) 23:42:09.21 ID:4YOlnADaO
ガチャ
澪「何だよ、こんな早くから…。」
律 「お、おはよー!モーニングコールだよ~ん!」
澪「はぁ?まだ4時半だぞ?いくらなんでも早すぎだろ…。」
律「その割にはスッキリ目覚めてるみたいじゃん?」
澪「ま、まあ…お陰様で…な。も、もう切るぞ。」
律「う~い、んじゃまたあとで~。」ガチャ
律「ふう…澪は無事…と。てか、まだ4時半だったのか。」
またあの夢を見るかも知れないと思うと寝直すのも怖いし、する事無いけどそのまま起きとくか。
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/28(火) 00:05:35.16 ID:70t8oU/IO
澪は生きてるし、やっぱりただの夢だったんだよな?
6時になったし、この時間なら迷惑じゃないよな。
一応、他のみんなにも電話してみるか。
プルルル…
ガチャ
紬「おはよーりっちゃん。結構早くから起きてたみたいね。」
律「おー、なんかウズウズしちゃってさ。」
紬「さっき澪ちゃんからも電話があったわ。『律に4時半に叩き起こされた!』ってカンカンに怒ってったわよ。」
律「あとでちゃんと謝らないとなぁ。んじゃ、また学校でな~。」
紬「は~い。」
172 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 00:24:57.11 ID:70t8oU/IO
プルルル…
ガチャ
梓「おはようございます、律先輩。」
律「お~う梓君!スッキリ目覚めとるようだねえ~!」
梓「何ですかそのテンション…。まさか、寝てないんじゃ…?」
律「心外だねえ梓君?単に早起きしたってだけだよ~!」
梓「はあ…。その調子だと、また今日もドラムが走りまくりそうですね…。では、また学校で。」
律「お~う。んじゃな~。」
181 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 00:45:05.82 ID:70t8oU/IO
プルルル…
ガチャ
唯「お~ふぁ~よ~…。」
律「唯…今日も朝練するって言ったよな?まさか、今まで寝てたなんて事は…。」
唯「ももももちろん!今準備してたところだよ!ホントだよ!? 」
律「まったく…しょ~がないな~。今日は遅れて来るなよ~?」
唯「了解しました!りっちゃん隊員!」
184 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 00:55:19.28 ID:70t8oU/IO
さてと。
あたしもそろそろ準備するか。
いつも通りカチューシャで前髪を…ん?
な、なんじゃこりゃあ!?
鏡に映った自分の額を見てビックリ!
そこには、奇妙な模様が浮かび上がっていたのだ!
このまま行ったら絶対変な目で見られるよな…。しゃ~ない、今日は前髪下ろしてくか。
こうすりゃ見えないし、たまにはイメチェンしてみるのも悪くないしな。
202 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 02:06:15.27 ID:70t8oU/IO
音楽室

律「お~す。」
澪「よう、律…ん?どうしたんだよ、前髪下ろして。」
律「ん~?イメチェンだよイメチェン。」
ふと澪の顔を見ると、右頬に湿布みたいなのを貼っていた。
律「澪、ほっぺたどうかしたのか?」
澪「あ、ああ…ちょっとな…。」
律「え~い、はがしちゃえ~!」
澪「ちょっ、やめろよ!」ペラ
澪の湿布みたいなやつをはがして驚いた。
そこにはなんと、あたしの額のものと似た雰囲気の模様があったのだ。
358 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 20:16:45.40 ID:70t8
律「この模様、もしかして…澪、なんか怖い夢見なかったか?」
ビクッ
澪「うわあああ違う違う見てない見てないあんな夢見てなーーい!」
…つまり、見たんだな…。
律「実はな…あたしも見たんだよ。あたしがバケモノになってる夢…。」
澪「…へ?」
律「ほら。コレが証拠だ。」
あたしは前髪を上げて例の模様を見せた。
澪「あっ…ホントだ。でも、私が見たのは、私がバケモノになってて…。」
369 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 20:50:48.68 ID:70t8oU/IO
あたし達は、お互いが見た夢の内容を言い合った。
澪は、バケモノに追われて逃げ回っていると、突然青白い光に包まれて、気がついたら軽音部のメンバーが血まみれで倒れていて、ガラスに映った自分を見たら、その姿がバケモノになっていた…というものだった。
澪「…で、目が覚めてすぐ鏡を見たら、ほっぺたにこんな模様があるだろ?夢と関係あるんじゃないかと思うと、怖くなってさ…。」
律「それで湿布で隠したのか。」
375 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 21:25:27.52 ID:70t8oU/IO
澪「律が見たのは、律がバケモノになってみんなを襲う夢か…。どっちにしろ縁起でもない夢だな…。」
律「そういえば、夢の中ではみんなの様子がおかしかったんだよなあ。」
澪「そりゃあ、あんなバケモノ見れば誰だってビビるだろ…。」
律「逆だよ。むしろそうなった事を喜んでるみたいな…。」
澪「………。」
唯・紬「おはよー。」
梓「おはようございます。」
そうこうしてるうちに唯達がやってきた。
あたし達は、一旦この話を置いといて、練習を始める事にした。
383 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 22:07:15.82 ID:70t8oU/IO
昼休み、音楽室

澪「やっぱりこの模様って、夢と何か関係あるんじゃないかな…?私にも律にも、昨日まではこんな模様なんてなかったわけだし。」
律「あたしもそんな気がしてきたよ…。でも、だとしたらこれって、一体何なんだろうな?」
澪「ん~…まあ、しばらく様子見てみるしかないな。」
律「…だな。これ以外には特に変わったとこもないし。」
お互いに何か変わった事があったら報告しあう事にして、この話は一旦終了。
何事もなけりゃいいけどな…。
407 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 23:04:37.21 ID:70t8oU/IO
放課後

いつも通り音楽室に集まって、練習…いやお茶をしてお喋りに興じるあたし達。
唯「でもりっちゃんが髪下ろしてたからビックリしちゃったよ~。」
梓「一瞬唯先輩が2人になったのかと思っちゃいましたよ。」
紬「りっちゃんって、髪下ろしてるとホント唯ちゃんにそっくりよね~。」
唯「もう~、色気づいちゃって~このこの~!」
律「だ~からそんなんじゃね~って~!」
紬(ニヤニヤ)
413 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 23:22:34.28 ID:70t8oU/IO
梓「澪先輩は湿布貼ってますけど、歯でも痛むんですか?」
澪「ああ。明日は休みだし、歯医者に行ってみるつもりだよ。」
うむ。上手く誤魔化しとるね~澪君。
と。
紬「なんだか外が騒がしいわね。」
ムギのその一言に、みんなが校庭を覗き込む。
唯「な、何あれ~!?」
梓「バケモノ…!?」
オイオイ、マジかよ!?
校庭には、夢でのあたしに似たようなバケモノが徘徊していた!
415 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 23:34:43.16 ID:70t8oU/IO
唯「うわわわ、はっ早く早く!避難しないと!」
梓「で、でも、多分下手に動かないほうがいいですよ!」
紬「と、とにかく落ち着きましょう!」
キャー!
突然、階下から叫び声がした。
澪「まさか、校内にも!?」
ヤバイ!本格的にヤバイぞ!
なんだよこのゲームみたいな展開!?
律「あたし、ちょっと様子見てくる!」
澪「お、おい!やめとけって!」
あたしは澪の制止も聞かずに音楽室を飛び出した。
422 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/28(火) 23:59:25.97 ID:70t8oU/IO
畜生!
まさかこんな事が起こるなんて思ってもみなかったぜ!
こうなったら、あたしがあのバケモノをやっつけてやる!
あたしは3階に降りると、バケモノの姿を探した。
どこだ?どこにいる!
キャアアアア!
この声は!
声のした方に向かうと、澪がバケモノに襲われそうになっていた。
律「バカ!なんで出てきたんだよ!」
澪「だ…だって…律が心配で…。」
その時、バケモノが腕を振り上げ、澪に襲いかかる!
律「澪!!」
436 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 00:17:42.59 ID:XJHQK0nTO
あたしは澪に駆け寄り、かろうじて澪をバケモノの攻撃から避けさせた。
律「澪には指一本触らせねえ!」
ドクン。
何?額が熱い。
例の模様が熱を帯びている。
あたしは額に手を当てる。
体に何かが流れ込んでくる。
そして、体が青白い光に包まれて…。

あたしは夢の中のあたしに変身した。
いける。これなら、目の前のバケモノを倒せる気がする!
あたしはバケモノに戦いを挑んだ。
ぶっちゃけ戦い方なんてわからない。
でもま、勢いでなんとかなるさ!
457 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 00:38:06.50 ID:XJHQK0nTO
澪「り…つ…?」
律「大丈夫だよ、澪。さっさと終わらせちゃうからさ。」
バケモノの腕が再び振り上げられる!
あたしはそれを難なくかわすと、バケモノに反撃の右ストレートを浴びせた!
バケモノはあたしの攻撃をまともに食らって吹っ飛んだ!
グルル…
怒ったバケモノは突進を仕掛けてきた!

左手が熱い。
見ると、そこには炎の塊が生まれていた。
律「これでも食らえ!」
あたしは炎の塊をバケモノに向かって投げつけた!
472 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 00:51:33.23 ID:XJHQK0nTO
グオオオ…
バケモノは炎の直撃を食らって、断末魔の叫びをあげながら消滅していった。
澪「律…その姿…。」
律「ん?ああ、夢で見たのと全く一緒だよな?」
澪「さっき、お前のあの模様が光ってるのが見えたよ。やっぱり、あの夢と関係あったんだな…この模様。」
???「初めて変身したって割には、なかなかやるじゃない。」
澪「誰!?」
声のした方を見ると、そこには見知らぬ女性が立っていた。
627 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 20:38:27.96 ID:XJHQK0nTO
???「あたしはアルジラ。ある機関から、この異変の調査を依頼されてここに来たのよ。」
律・澪「異変?」
アルジラ「まあ、立ち話もなんだし、どこか落ち着いて話せる場所に行きましょう?」
律「だったら音楽室に……あっ!?」
澪「な、何だよ律!急に大きい声出して!」
律「みんなのとこにさっきの奴の仲間が行ってたりしないよな!?」
澪「え…!」
アルジラ「…急いだ方が良さそうね。」
あたし達は、大急ぎで階段を駆け上がり、音楽室の扉を勢いよく開いた。

632 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 20:55:13.25 ID:XJHQK0nTO
律・澪「みんな無事か!?」
唯「あ、2人ともおかえり~。」
あたしと澪は勢いよく床に突っ伏した。
なんせそこには、バケモノとまったりくつろいでいる唯達がいたのだから。
さすがに梓だけはテンパってるみたいだけど。
律「何でバケモノと仲良くなってんだよ!?」
唯「え~、だって可愛いじゃ~ん?」
澪「どこが!?」
???「ゲイルじゃねーけど…理解不能だぜ…。」
梓「えっえと、どっどどど同感です。」
アルジラ「シエロ、あんたいつここに?」

639 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 21:20:33.32 ID:XJHQK0nTO
シエロと呼ばれたそのバケモノは、青白い光を発すると共に奇抜な髪型の男になった。
シエロ「ついさっきだよ。この建物よじ登ってる悪魔がいやがったんでな。ぶっ飛ばしてやったわけよ。そしたらそこの唯って子に呼び止められてさ。」
アルジラ「気に入られちゃったわけね。」
唯「お~、その髪型可愛い~!」
梓「…理解不能です…。」
よく見ると、シエロさんの右脚にも、あたしや澪にあるものに似たような模様があった。
アルジラ「さて、そろそろいいかしら?」

643 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 21:36:42.09 ID:XJHQK0nTO
戦闘後にりっちゃんの変身解除の描写入れるの忘れてたんだZE☆

律「あ、そっか。異変について説明してくれるんでしたっけ?」
アルジラ「ええ。ここなら落ち着いて話せるわね。」
紬「りっちゃん、そちらの方は?」
律「この人はアルジラさん。異変の調査に来たんだってさ。」
紬「異変って?」
アルジラ「それについては、これから説明するわ。」
全員が席に付き、ムギが用意した紅茶を飲みながら、アルジラさんはゆっくりと話し始めた。

655 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 21:59:28.67 ID:XJHQK0nTO
アルジラ「実は数日前、突然太陽が黒く変色したの。」
紬「太陽が?」
梓「それって、日食じゃないんですか?」
アルジラ「そう思うでしょ?ところが…今でも太陽は黒いままなのよ。それに、日食だったら暗くなるでしょ?なのに、外は普段通りに明るい。これは異常事態だ。機関のみんながそう思った矢先に、この辺りに悪魔の存在が観測されたの。」
澪「悪魔…!さっきのバケモノが…!」

678 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 22:29:14.87 ID:XJHQK0nTO
 >>658
デジタルデビルサーガってやつ
思ったよりマイナーなのかしら



アルジラ「…それと時を同じくして、悪魔化能力が発露した人が現れたみたいでね。あたし達は、どのくらいの人が悪魔化能力を持ってるのかを調査に来たの。」
律「じゃあこの模様は、その能力の持ち主の印みたいなものなんですか?」
アルジラ「そうよ。その模様をあたし達は『アートマ』って呼んでるわ。ちなみに、あたしのはここ。」
アルジラさんは胸元を指差した。

716 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 23:41:25.26 ID:XJHQK0nTO
唯「ぷぷ…りっちゃん…おでこに…ぷふ!」
律「ちょっ、笑うなよお、気にしてんだから!」
紬「澪ちゃんのはほっぺたにあるのね。」
澪「うん。でも、そうなると、私も律みたいに変身出来るのかな?」
シエロ「アートマが浮かべばすぐなれるってモンでもねーけどな。俺なんかは、結構時間かかったクチだぜ。」
澪「そうなんですか…。」
安心したような、残念なような表情を浮かべる澪。

727 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/29(水) 23:59:10.56 ID:XJHQK0nTO
アルジラ「あたし達の場合は、感情が芽生えたと同時に変身出来る様になったわね。」
感情…か。
そういや、あの時は澪を守らなきゃって思ったら、変身する事が出来たんだっけ。
唯「お…おでこ…ぷふ…。」
律「お前はいつまでウケてんだよ!」
憂「み、皆さん!ご無事ですか!?」
和「みんな、大丈夫!?」
血相を変えて憂ちゃんと和がやってきた。
ま、悪魔なんて見た後じゃ無理もないけどな。

924 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/30(木) 20:08:36.04 ID:sCYj+FsRO
和「良かった…みんな無事みたいね。」
憂「そちらの方達は?」
本日何度目かの他己紹介を終えて、これまでの経緯を2人にも説明する。
和「…て事は、もしかしたらまだ律達みたいな人がいるかもしれないのね?」
さすが和。
理解が早くて助かるよ。
それにひきかえ…。
唯「あーとまって何だっけ、憂?」
憂「アートマって言うのは、律さん達にある模様の事だよ。」
唯「お~さすが憂!頭いいね~!」ナデナデ
憂「えへへ。」
梓(この姉妹の感覚…理解不能だ…。)

942 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/30(木) 20:49:45.63 ID:sCYj+FsRO
紬「本当に太陽が真っ黒だわ~。」
和「なんか…気味悪いわね。」
澪「普段太陽なんて意識して見ないから、全然気付かなかったよ。」
ふと、アルジラさんが席を立つ。
誰かから連絡が来たらしい。
アルジラ「…ええ。………そうね、しばらく様子を見てみるわ。………分かった。そっちも気を付けて。」
アルジラさんが戻って来た。
あんまりいい話じゃなかったみたいで、難しい顔をしてる。
律「どうしたんですか?」
アルジラ「仲間からの連絡でね。ちょっと厄介な事になってきたわ。」

963 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/30(木) 21:41:50.03 ID:sCYj+FsRO
紬「厄介な事?」
アルジラ「ええ。どうやら、あの黒い太陽の光を長時間浴び続けると、身体が石化してしまうみたいなの。このあたりではまだその現象は起きてないけど、時間の問題かもしれない。だから、しばらくここにいさせてもらう事にするわ。」
澪「石化!?」
梓「そんな…!」
和「どうにか…ならないんですか!?」
シエロ「多分…だけどな。」
おもむろにシエロさんが話し出した。
シエロ「前にもいっぺんこういう事があってな。そん時は、神サマと交信をして、この現象を元通りにしてもらう様に頼んだんだ。そしたら太陽も石化した人も元に戻ったんだ。」

18 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/30(木) 23:30:52.25 ID:sCYj+FsRO
唯「神様ってホントにいるんだ!」
シエロ「どんなやつかは見た事ねーから分からんけどな。」
律「交信したって事は、話は出来るのか。」
アルジラ「まあね。ただ、その時に使った施設は取り壊されてしまったから、残念だけどもう交信は出来ないわ。」
シエロ「そこなんだよなあ。設備さえなんとかなりゃあ…。」
その時。
突然、強烈な光が音楽室に照りつけられた。
唯「うおっまぶしっ!」
澪「何なのよこの光!」
しばらくして、波が引く様に光が消えていった。
紬「今の光は一体…きゃあ!」

29 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 00:00:16.35 ID:R+PUG1HbO
ムギが叫んだ。
ムギの視線の先を見ると…。
唯「シエロ君!アルジラさん!」
澪「そ、そんな…嘘だろ!?」
梓「石に…なってる…。」
なんてこった!
まさか、さっきのは太陽の光だったのか!?
でも、どうして…。
紬「どうして私達は、石にならなかったのかしら?」
憂「言われてみれば…。」
和「きっと、誰かが意図的にアルジラさん達だけに光を当てたのよ。」
律「でも、どうやって?光をそんな都合よく反射するものなんて無いだろ。」
澪「さっきの話通りだとすると…。私や律以外にも、悪魔化出来る奴がいるのかもしれない。」

175 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 20:48:46.51 ID:R+PUG1HbO
桜高・屋上

空を見上げる女がいる。
どこか憂いを含むその瞳には、黒い太陽にも似た禍々しい光が輝いている。
と、空から蝙蝠のような悪魔が、彼女の傍に舞い降りる。
悪魔は長髪の男に変身すると、女に話しかけた。
男「あんたの言った通り、邪魔な奴だけ石にしてきたぜ。」
女「そう。ありがと。」
男「しかし、何であいつ等だけなんだ?ガキ共も石にしちまえば、誰にも邪魔されねえだろうに。」
女「あの子達は、『鍵』だからよ。」
男「『鍵』?何のだよ?」
女「そのうち分かるわ。そのうち…ね。」
男「…そうかい。なら、待つとするか。」
女は太陽を見据えて薄く笑みを浮かべた。

189 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 21:03:44.80 ID:R+PUG1HbO
音楽室

唯「ねえねえ、りっちゃん澪ちゃん、さわちゃん見なかった?」
律「さわちゃん?そういやいないな。」
澪「私は見てないな。どこにいるんだろ?」
紬「さわちゃんって神出鬼没だから、そのうちどこからかひょっこり現れるんじゃないかしら。」
梓「すごく…あり得るです…。」
唯「まいっか~。とりあえずお茶しよ~。」
律澪紬梓「さんせ~。」
憂「あの~、皆さん?」
和「現実逃避しないの。」
澪「だ、だってしょうがないだろ!?さっきまで普通に話してた人達が石になっちゃったんだよ!?」
律「いや、分かってはいるんだけどさ。いきなりすぎてどうも…。」

209 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 21:32:04.37 ID:R+PUG1HbO
紬「貴重なアドバイザーさんがいなくなっちゃいましたね…。」
唯「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ…。」
律「唯~、帰ってこ~い。」
アルジラさん達が石なったのは確かに痛い。
これからどう動いたもんかな?
和「まともな情報を得るには、危険を冒しても行動しなきゃいけないわね。」
梓「といっても、変身出来るの律先輩だけだし…。」
唯「あ~…その事なんだけど~…実は私…。」
そう言いながら唯は、左肩に手を当てる。
すると、唯が青白い光に包まれて…。

260 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 22:16:34.37 ID:R+PUG1HbO
律「うおい!」
澪「そういう事は先に教えろ!」
唯「だってだって、いきなり言ったらビックリするでしょ?」
梓「今だって充分いきなりですよ!」
なんてこった!
唯のやつ、いつの間に変身出来る様になってたんだよ!?
憂「あの~…実は私も…。」
和「マジで!?」
梓「もうやだこの姉妹…。」
唯「あう~嫌いにならないでよ~あずにゃ~ん。」
まったく…主人公補正って怖いぜ。
とにかく、これで調査メンバーは何とかなったな。

311 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 22:55:37.74 ID:R+PUG1HbO
澪「わ、私も行くよ!」
紬「でも澪ちゃん、まだ変身出来ないんでしょう?」
澪「私にもアートマはあるし、ついて行けばもしかしたら変身出来る様になるかもしれないだろ?それに…律達に任せっきりで、じっとしてるのはイヤなんだ!」
澪しゃん…。
あたしはお前のそんな健気なとこが、たまらなく大好きだぜ!
律「怖くないんですか~澪ちゅわん?」
澪「からかうな!大体、今更怖がってもいられないだろ?」
和「脚…震えてるわよ?」
澪「もう!和まで意地悪言わないでよ!」
和「フフッ、ゴメン。」

343 : ◆PzD3ftv2xo :2009/07/31(金) 23:48:49.07 ID:R+PUG1HbO
さて。
調査メンバーも決まった事だし、早速行くとしますか。
唯「ねえねえ、まずはどこから行く~?」
澪「遊びに行くんじゃないんだぞ?」
律「まずは理科室に行こうと思うんだ。」
憂「理科室…ですか?」
律「おう!太陽の事は、理科の授業で習っただろ?いかにもそれらしいヒントがありそうじゃないか!」
唯「おお!さすがりっちゃん!」
澪憂(安直すぎる気がする…。)
というわけで、あたし達は理科室へと向かう。
道中にも悪魔が襲って来たが、平沢姉妹の見事なコンビネーションでサクサク蹴散らしていく。
この姉妹、強過ぎだろ…あたしの出番ねー…。