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604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/08/21(金) 23:59:49.95 ID:fUmXKnvIP
唯「キス、したくなっちゃった…」

「まただ、もう、だめ…」
私は制服に着替え、家をでて、自転車をこぐ。
誰でもいい、しなきゃ私が壊れちゃう気がするから…


「さて、そろそろ寝るか…」
そういってPCの電源を切り、部屋の明かりを消す。
明日はせっかくの休日。
どこかに遊びにでかけようか、それとも家でゆっくりしようか…
そう思いながら布団に入った瞬間、ドアが荒々しく開けられた。
「はあっ、はあっ…」
部屋は明かりを切ったばかり、目もまだ慣れていない。
だが少なくとも我が家の住人ではないことはわかった。
泥棒?だが泥棒ならわざわざ人がいる可能性のあるドアを開けたりはしまい。
強盗?息切れしている強盗なんて聞いたことないし、どうやら武器は所持していないようだ。
俺はできるだけ落ちついて声をかけた。
「お、おい、一体あんたは何者なんだ?」


606 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/08/22(土) 00:00:24.21 ID:eFV2NWn/P
そういって暗闇に慣れてきた目で相手を見た。
驚いたことに相手は女性、しかも高校生くらいに見える。
その相手は答えた。
「私は、はぁっ、唯、平沢、唯だよ、はぁっ、はぁっ」
なんということでしょう、名前を自ら言うとは。
名前はともかく、目的を聞かなければならない。
もしかすると、聞いた瞬間殺される可能性も否定はできない。
だが、目的もわからぬままでは怖すぎる。
「い、一体何が目的だ、金か、それとも俺の命か?」
「えへ、唇だよ…」
「え?」
驚いた。わけがわからないとはこのことを言うのではないだろうか。
命も金も取らない?なんだそれは?
「キス、しちゃうね!」
ごっちゃになったままだったので何がおこったのかわからなかった。
目を開けるともう相手の顔が目の前一杯にあった。
暴れようにも手足をいつの間にかふさがれていた。
「ぷはっ…んむっ…」
何度も放してはつけ、放してはつけを繰り返した。


610 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/08/22(土) 00:02:13.69 ID:fUmXKnvIP
もう何回か数えるのも面倒になったころ、ようやく俺を開放してくれた。
ただ相手は逃げようとはしていない。
そこで聞いてみることにした。
「なぜ突然キスしようとこの家まできたんだ?」
すると、予想していなかった回答が返ってきた。
「私、急にキスしたくなる衝動にかられちゃうんだ」
「それで抑えようとするんだけど、結局だめで」
「一回警察に捕まったときも、警察の人にキスしちゃって…」
なんだか納得してしまった。
不思議と警察に突き出そうとは思わなかった。
「つまりその衝動に駆られてこんな夜に自転車で発車しちゃったと」
「うん!」
「うんじゃないだろ」
「あ、ごめんね」
「とりあえず夜も遅いから家まで送るよ」


613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/08/22(土) 00:03:16.77 ID:eFV2NWn/P
そういって、自転車と唯ちゃんを乗せて送ることにした。
しかし…
「あ…」
「ど、どうした?」
嫌な予感しかしなかった。
唯ちゃんの顔が赤く、また呼吸も早くなっていたからだ。
「また、したくなっちゃった…」
「えぇぇぇぇ!?」
俺は大慌てで車を近くの駐車場に止めた。
止まるのを待っていたかのように、唯ちゃんは俺の唇を再び奪ったのであった。


おしまいです。