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752 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/31(月) 23:40:54.72 ID:F8jV7xSZO
【くずのは!】



放課後、音楽室

今日も今日とてお茶、ついでに練習な部活の時間だ。
この空気にあっさり慣れてしまったぼくは、結構順応性があるやつだと思う。
自分で言うのもなんだが。
律「さて、そろそろ合宿の季節だよな?澪先生?」
律が唐突に合宿の話を切り出した。
澪「行くに決まってるだろ?(ちょっと早い気もするけど。)…前にも言った様に、遊びに行くんじゃないんだからな。」
前は遊んでたのか。
まあ、このメンバーなら想像に難くないが。
律「当然だ!なんせ今回は山で修行だからな!」
凪「修行ですと!?」ガタッ
ぼくは思わず叫びながら勢いよく立ち上がる。
皆はぼくの突然の行動に驚いてぼくに注目した。
律「え、え~と…凪さん?どうなさったのかしら?」
凪「否、驚かして済まない。何でもないんだ。」
修行、という単語に心躍っただけという事は、流石に恥ずかしくて言えなかった。


761 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/01(火) 00:21:39.00 ID:gZaW174iO
唯「滝に打たれるんだね!りっちゃん!」
澪「いやいや、それはやめないか?寒そうだし。」
律「あはは、さすがにそういうのはやらねーよ。今回は真面目に練習三昧だぜ!コレで梓も大満足!だろ?」
梓「なんで私に振るんですか?そりゃあ、練習多い方が嬉しいですけど…。」
ああ、そっちの修行か。
感心した様な、残念な様な…。
律「あれ~?やっぱりたくさん遊びたいんでちゅか~?あ~ずさちゃ~ん?」ニヤニヤ
梓「ち、違います!」カアア
律は人をからかうのが好きだな。
まあ、ライブとかの緊張する場では、こうやって律が皆の緊張を解しているんだろうな。
…そもそも緊張感のない唯には必要無さそうだが。
唯「ほえ?」
ふう、と溜息をつき、澪は律に問い掛ける。
澪「…で?本音は?」
律「ん?何の事?」ニコニコ
澪「何年友達やってると思ってるんだ?」

943 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/01(火) 20:52:40.52 ID:gZaW174iO
ふむ。
確かに、普段さぼりがちな人間が自分から練習したがるなんて、何か裏が有ると思えるのは道理だ。
ましてや律は、成り行きとは言え一度ぼくの仕事を手伝っている。
幼なじみの澪なら、それに何か関係がある事ぐらい直ぐに察するだろう。
律「うーん…やっぱ澪には隠し事出来ねーな。実はさ…出ておいで!」
言いながら律は携帯を振りかざす。
すると、携帯から緑色の光が溢れ出し、それが前に見た悪魔の形を成していく。
モー・ショボーだ。
律「この子がさ、あたし達の練習見てたら、自分も楽器やりたくなってきたって言うんだよ。」
凪「成る程。此処で練習したらまた騒がれてしまうから合宿で、という訳だね。」
律「そう言う事。」
唯「おお~。フロスト君以外にも、こんな可愛い悪魔さんがいたんだね~。」ナデナデ
ショボー(優しそうなお姉ちゃん。)ニコニコ

947 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/01(火) 21:50:36.92 ID:gZaW174iO
澪「そう言う事か。私はてっきり凪の手伝いの為の修行でもするのかと思ったよ。」
一瞬、図星を突かれた様な表情を浮かべる律。
手伝う気なのか。
律「あ、あはは、いやいや、そんな訳ないじゃん。凪にも止められてるしさ。」
澪「ふ~ん。まあ、いいや。じゃあ、今度の合宿は山にしようか。」
紬「じゃあ、山の別荘が空いてるか、斎藤に確認してもらうわ。」
律澪(山にもあるのか!?)
…琴吹家の資産は一体どうなっているのだろうか?
此ばかりは、未だに謎である。
唯「ねえねえ!憂も連れてっていいかな?今まで合宿の時1人ぼっちにしちゃってたし。それに…。」
律「それに?」
唯「それに、憂って意外とギター上手いんだよ~!時々憂が教えてくれる事もあるんだ~。」
澪「へぇ~。」
梓「そうなんですか。」
………
澪梓(えっ!?)
唯「ほえ?」

951 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/01(火) 22:50:57.95 ID:gZaW174iO
数日後

空は快晴、正に合宿日和だ。
まあ、山の天気は変わりやすいから、着いてからは分からないが。
集合場所は学校から一番近い駅。
顧問である山中先生が引率として来て下さるそうだ。
…頼んだ時、何処か渋っているようにも見えたが。
昨日は何故かソワソワしてなかなか眠れなかったな。
否、寧ろ新しい出来事にワクワクしていたのかも知れない。
そういえば、まだ澪以外の私服姿を見た事が無いな。
ちょっと楽しみだ。
欠伸をひとつつくと、ぼくに近付いてくる人影が見えた。
澪だ。
澪「よ。早いな。」
凪「何だかソワソワしちゃって寝付けなくてね。お陰でまだ眠いんだ。」
澪「だろうな。さっき大あくびしてたし。でも、なんか分かるな、そういうの。」
暫く雑談していると、紬さんと梓さんがやって来る。

124 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/02(水) 22:34:37.84 ID:hVElwnPSO
今時の女の子は、余りスカートを履かないのだろうか。
かく言うぼくもジャケットにジーンズと、どちらかと言えば男性の服装だが。
まあ、制服がスカートだから、有る意味飽きているのかも知れないな。
梓「凪先輩の私服って、結構ボーイッシュな感じですね。(格好いいなあ…。)」
ふむ、ボーイッシュという言い方があるのか。
梓さんに羨望の眼差しを向けられると、何だか心が和む。
本当に可愛らしい子だ。
唯「お~い!みんなあ~!」
そこに満面の笑みを浮かべた唯と憂さんがやってくる。
憂「お早うございます、皆さん。」
梓「お早う、憂。」
梓さんと憂さんは、同級生と言うこともあって仲が良いみたいだな。
澪「今回は律がビリか。まあ、憂ちゃんいるから唯が早いのは当たり前か。」
唯「むう~!ちゃんと準備万端で起きてたもん!」

132 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/02(水) 23:00:57.02 ID:hVElwnPSO
梓「…まさか、寝てないなんて言わないですよね?」
唯「さすがあずにゃん!よく分かったね~!」
そう言いながら、唯は梓さんに抱きついた。
梓「わ、わざわざ抱きつかなくてもいいです!」
唯「正解のご褒美だよ~!」ナデナデ
梓「もう…。」ポッ
憂(照れてる梓ちゃんカワイイなあ。)ニコニコ
…此が世に言う、ナチュラルハイと言うやつか。
唯…ちゃんと寝ておこうよ。
寝不足気味のぼくに言えた義理じゃないが。
律「よかったあ!間に合ったあ!」
何故か涙目になりながら律が駆け寄ってくる。
澪「お前が最後なんて珍しいな。何かあったのか?」
律「みんなに置いてかれる夢なんか見たら二度寝もしたくなるって!」シクシク
そ、それはなんと縁起の悪い夢を…。
唯「まふぁゆめりらららふへよはっふぁれ~りっふゃん(正夢にならなくてよかったね~りっちゃん)。」
欠伸をしながら慰める唯。
律「いや、何言ってるか分かんねーし。」

139 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/02(水) 23:24:22.83 ID:hVElwnPSO
律「よ~し。そんじゃ行くか!」
凪「あれ?山中先生が来てないけど…。」
律「あー大丈夫だよ。さわちゃんは放っといても勝手に合流するから。」
否、それじゃ引率に成らないんですが…。
澪「去年の夏は…心臓止まるかと思ったよ。」
梓「ああ、あれは怖かったですよね。」
…何が有ったかは敢えて聞くまい。
そんなこんなで、ぼく達は電車に乗り、一路琴吹家の山の別荘へと向かう。

(ここから律視点)

数時間後、ムギんちの別荘にたどり着いたあたし達。
律「うおおお!すげえええ!」
唯「ログハウス!ログハウスだよりっちゃん!」
相変わらずムギんちの別荘は豪華だな。
紬「今回は2番目にいい所が取れたわ。夏だったら空いてなかったかも。」
まだ上があるのか!
もう、さすがとしか言いようがねーな…。

148 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/03(木) 00:08:01.53 ID:StrwTkqXO
紬「そういえば斎藤が、この時期にだけこの別荘周辺で幽霊が目撃されるらしいって言ってたわ。何事もなければいいわねえ。」
澪「ゆ、幽霊!?」ガタガタ
おいおい、なんだそりゃ。
まさか斎藤さん、凪がいるの知っててここ空けた、とかじゃないよな?
除霊させるつもりで。
凪「ふむ。皆は先に練習しててくれ。ぼくは少し調べてみるよ。」
律「相変わらず仕事熱心だなあ。探偵の 血が騒ぐってか?」ニヤニヤ
凪「まあ、其れも有るけどね。何より、皆に安心して練習して貰いたいからさ。」
凪は本当にいいやつだなあ。
自分よりもまず他人の事を第一に考えるなんて、普通出来ないよなあ…。
見習わなきゃならんな、これは。
澪「じゃあまずはドラムの走りすぎを直さないとな?」ニヤニヤ
くっ、墓穴を掘っちまった。
律「てかナレーションにツッコむなよ!」

432 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/04(金) 20:52:15.94 ID:W3Q3T1t+O
ジャーン♪
澪「うん。いい感じだな。じゃあ次は…。」
律「澪~。ちょっと休もうぜ~。」
唯「そうだよ~休もうよ~。」
梓「あの…私も、ちょっと休憩したいです。」
さすがに4曲×2回を立て続けじゃ梓だって疲れるよな。
澪「何言ってんだ!まだまだ頑張るぞ~あははははは!」グルグル
何故か腕を振り回しながら笑い出した澪。
唯「大変だ!澪ちゃんが壊れた!」
梓「澪先輩!大丈夫ですか?しっかりして下さい!」
律「ムギ…さっきの幽霊の件がかなり効いてるんじゃないか?」
紬「あらあら。やっぱり、黙ってた方がよかったかしら?」ニコニコ
…わざとやったとしか思えないのはあたしだけか?
憂「そろそろお夕飯の準備しないと。皆さん、何かリクエストありますか?」
おお、もうそんなに時間経ってたのか。
凪「ただいま。練習は捗ったみたいだね。」

450 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/04(金) 22:23:02.95 ID:W3Q3T1t+O
ええ、そりゃあもうクタクタになるまでやってましたぜ、凪さん。
澪「おかえり~凪~!」ブンブン
凪「…澪、どうかしたの?」
梓「…そっとしておいてあげて下さい。」
さわ子「こっち来るついでに食材買ってきたわよ!」
ここでいきなりさわちゃん登場!
神出鬼没もほどほどにしてくれよ。
凪(食材以外にも色々持ってるみたいだけど…何だろう?)
げっ、マジかよ!
合宿にまで衣装持って来やがった!
憂「え~と…この材料なら、お鍋なんか良さそうですね。」
さわ子「まあ、そうするつもりの食材だからね!」
鍋か~。
この人数ならそれもアリだな。
たまにはいいとこあんじゃん、さわちゃん。

十数分後、憂ちゃん特製鍋に舌鼓を打つあたし達。
相変わらず憂ちゃんの料理は旨いな~。
こんな旨い料理を毎日食べれる唯がうらやましいぜ。
453 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/04(金) 22:45:03.57 ID:W3Q3T1t+O
澪「ふはっ。ちょっと…食べ過ぎたかも…。」
…明日、体重計に乗って愕然としそうだな、澪のやつ。
さわ子「まさか、あれだけの食材をすべて使い切るなんて…憂ちゃん…恐ろしい子!」
憂「皆さんが美味しそうに食べてるのを見たら、嬉しくなっちゃって。」ニコニコ
唯「お腹いっぱいになったら眠くなってきちゃった。」
紬「お風呂の準備が出来ましたわ~。」
律「うし、じゃあもう一曲練習してからみんなで入ろうぜ。」

深夜

みんなが寝静まった頃、あたしはこっそり寝室を抜け出す。
さ~て、秘密の修行開始だ。
凪「付き合おうか?」
律「うおっ、凪!」
いつからか後ろをついて来た凪に不意に声をかけられ、驚いて大声を出してしまうあたし。
凪「静かに。皆が起きちゃうよ。」
律「てか、いつから後ろにいたんだよ?」
凪「最初からだよ。やはり、こっちの修行も兼ねていたんだね。」
460 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/04(金) 23:39:05.73 ID:W3Q3T1t+O
ははは…やっぱりバレてたか。
こっち方面の勘は澪より鋭いな、凪は。
律「まーな。ほら、凪がいないとこで悪魔に襲われないとも限らねーし。その時の為の修行だよ。」
凪「ふうん。殊勝な心掛けだね。それをもっと楽器の練習にも打ち込めれば言う事ないかな。」ニヤリ
律「澪みたいな事いうなよお。」
まったく…凪のやつ最近人をからかうようになってきたな。
ま、それだけあたし達に気を許してくれてるって事だろうし、いい傾向だ。

あたし達は、ムギの別荘から少し離れた森の中で修行を始めた。
と言っても、実戦経験者の凪の指導付きっていう、ちょっと本格的な修行なんで、30分もしないうちにへたり込むあたし。
律「うへえ…。ちょっとタイム。」
凪「ごめん。いきなり飛ばし過ぎたかな?」
普段使わない筋肉もフル活用してる分、疲れるのがあっという間だぜ。
462 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 00:09:50.19 ID:3pKb8U1nO
凪「モー・ショボーとの連携も上手いし、律は意外とサマナーに向いてるかもね。」
律「いやいや、それほどでもね~よ!」
凪「でも、やっていいとは言わないからね。」
ちぇっ。
まあ、そう言うと思ってたけどさ。
その時、近くの草むらで物音がする。
まさか、例の幽霊か?
凪「どうやら、お出ましのようだね。」
そう言って管を構える凪。
仕事モードの凪って、やっぱカッコいいな。
草むらから、1体の悪魔が飛び出してきた。
上半身は裸なうえに縛られている女。
ただし、その下半身がイモムシという、何とも不気味な悪魔だぜ。
律「よし!凪、早速任せた…ぜ?」
あら?
凪どこいった?
辺りをよく探すと、あたしの後方の木陰に向こうを向いてうずくまっていた。
律「お~い、何してんだよ?出番だぞ?」
返事がない。
凪に近づいて、もう一度声をかける。

573 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 18:36:07.37 ID:3pKb8U1nO
律「凪~?出番だぞ~。」
よく見ると、凪は半ベソをかきながら震えていた。
凪「無理。虫とか。怖いし。」ガタガタ
…凪って、虫苦手なのか。
凪の意外な一面を見て、思わずにやけるあたし。
凪「笑ってないで早く追い払ってよお!」ガタガタ
律「あれ~?あたしはサマナーやっちゃ駄目じゃなかったっけ?」ニヤニヤ
凪「意地悪言わないでよう!わたし虫ダメなのお!今日だけサマナーやっていいからあ!早く追い払ってえ!」シクシク
わたし…だと…!
やべえ、不覚にもキュンとした。
って、いかんいかん、とうとう泣き出しちまった。
もうからかうのは止めとくか。
律「しゃあ!行くぜショボー!」
ショボー「うん!がんばる!」
あたし達は妖怪イモムシ女に向かっていく。
手にした木刀を強く握り、イモムシ女の頭めがけて振り下ろす。


576 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 19:01:18.43 ID:3pKb8U1nO
イモムシ女「ギャアアア!」
頭を押さえてのけぞるイモムシ女。
律「ショボー!」
あたしはショボーに眼で指示を送る。
ショボー「えい!」
強風の塊がイモムシ女に直撃する。
風の勢いで吹き飛ばされるイモムシ女。
そのままぐったりして動かなくなり、消滅していく。
ふう、一丁あがりだな。
律「終わったぞ、凪。」
凪「本当に?」
木陰から恐る恐る顔を覗かせる凪。
…ちくしょう。
可愛いじゃねーか。
律「おう。そんじゃ、帰る…。」
ガサッ
再び草むらが揺れる。
凪「ひっ!」
また木陰に隠れる凪。
あたしも木刀を構える。
草むらから出てきたのは、ブーメランを持ったヘンテコな奴だった。
???「やあ、ご苦労さんだね、チミたち。」
凪「…モコイさん?」
凪が木陰から出てくる。
モコイ「おや、いつぞやの新米サマナーちゃんだね、チミ。お久しぶりッスね。」

587 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 19:58:10.30 ID:3pKb8U1nO
独特な喋り方の悪魔だな、モコイさんは。
モコイ「まだ虫がダメダメなのね、チミ。」
凪「だって…怖いんだもん。」
モコイ「でも、そんなチミが、とってもキュート。」
凪「全く…からかわないで下さい。」
お、やっといつもの調子に戻ってきたな。
モコイ「今、タケノコ探しに夢中だね、ボク。じゃあ、またね、チミたち。」
モコイさんが去った後、あたし達はムギの別荘に戻っていた。
凪「情けない所を…見せちゃったね…はは…。」ズーン
うわあ、めっちゃ落ち込んでるよ。
律「ま、まあ、気にすんなよ。誰だって苦手なもんのひとつやふたつはあるって。」
それにしても、怯える凪可愛かったなあ。
今度虫ネタでいじってやるか。
とか思っちゃうあたしって、やっぱりドS?
凪「にしても、初めての実戦の割には、手際が良かったね。」
律「まあ、戦うの自体は初めてじゃねーしな。」
凪「ああ…ソウイエバ、ソウダッタネ~。」カタカタ
620 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 20:42:14.67 ID:3pKb8U1nO
しまった、この話題はタブーだった。
また頭から煙を吹き始めた凪の手を引いて、ムギの別荘に急ぐ。

翌日

あたしはショボーを喚び出して、ドラムを1から教えていく。
律「お~そうそう。上手いぞショボー!」ナデナデ
ショボー「えへへ。」
梓「教え方上手いですね、律先輩。」
澪「ああ見えて結構面倒見いいからな、律は。」
唯「りっちゃん先生!私にもおせーてください!」
律「そしたらギター忘れるじゃんか。」
唯「ちぇっ!バレたか!」
唯ちゃ~ん。
せめてふたつの事くらい覚えれる様になろうね~。
そんなこんなで、あたし達は充実した合宿を過ごしたのだった。

数日後、音楽室

今日も今日とて、お茶のついでに練習な部活の開始だ。
紬「あらあら。」
澪「どうした?ムギ。」
紬「あそこに虫が…。」
凪「!!」ビクッ
ふと見ると、どこからか入り込んだ虫が飛び回っている。
…虫だと?
644 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/09/05(土) 21:05:43.01 ID:3pKb8U1nO
梓「あれ?どうしたんですか?凪先輩。」
いつの間にか部屋の隅に移動している凪。
凪「へ?べべべ別に何でもないよお~?」
いやいや、明らかに動揺しまくってるじゃんか。
唯「ひょっとして、凪ちゃんって虫さん怖いの?」
凪「ま、まさか。そそそそんな訳無いじゃ…。」ピタッ
紬「あ。凪ちゃんの肩に止まったわ。」
それを聞いた途端、凪の目から一気に涙が噴き出す。
凪「いやあああああ!誰か取ってええええ!」
澪「お、落ち着け凪!今取るから!律が!」
律「あたしかい!ったく、しょーがねーなー。…ほらよ。」
凪の肩に止まった虫を取り、外に逃がす。
凪「ありがと、ヒック、律。ヒック。」
周りを見ると、みんながニヤニヤしながら凪を見つめている。
あちゃー…。
それからしばらく、みんなから虫ネタでいじられまくる凪なのだった。
不憫な…。



第3話 天敵、現る 完