503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/20(日) 14:32:56.78 ID:oU11KZ1A0
未だに、あいつとの関係は語りづらい。

いや、なにかやましいことがあったというわけではない。
取り立てておかしな出来事が生じたというわけでもない。

ただ、説明しづらいのだ。

なんと形容したら良いのか、答えが見つからないのだ。


504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/20(日) 14:39:47.93 ID:oU11KZ1A0
とにかくあいつは、不器用な奴だった。
まるで太陽のように明るい時もあれば、はたまた時季が過ぎ去った花のようにしおれた時もあった。
両極端なのだ。
他人のことになると殊更に鋭いくせに、自分のことになると酷く鈍感で。
そんなあいつの近くにいた俺は、いつも気を揉んでいたものだ。


505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/20(日) 14:42:13.17 ID:oU11KZ1A0
あいつといた期間は、あまり長いものではない。
それでも、俺たちは意気投合し、互いのことを知っていくようになった。
 ・・・・・・まあ、それでもあいつとその幼馴染との絆には、遠く及ばないものであっただろうけれど。

さあ、どこから話そうか。






508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/20(日) 14:47:46.70 ID:oU11KZ1A0
じゃあ、あの間抜けな邂逅から始めるとするか。
あまりにも馬鹿らしい話ではあるが。

すべてはそこから始まったと言えなくもないのだ。

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最終更新:2009年09月21日 12:59