306 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/02(金) 01:42:01 ID:J8e9PgQ9
『唯先輩、今までありがとうございました』
『えっ、あずにゃんどうしたの?』
『さようなら、今まで楽しかったです』
『何言ってるの?ねぇあずにゃん?』
『私が居なくなってもちゃんと練習するんですよ』
『行かないでよあずにゃん、 あずにゃーん!』
『…………』
「おい平沢。 平沢起きろ!」
「…はっ! すみましぇん!」
「ハハハハハハw」
「唯~大丈夫かー。うなされてたぞ?」
「う、うん。大丈夫だよりっちゃん」
五時間目の物理の授業。お昼の後ということもあって私は寝ちゃったみたい。
それにしてもさっきの夢は何だったんだろう。
思い出したらまた悲しくなってきた。うう、あずにゃん…
えっ?どうやら私は先ほどの夢を見ながら泣いていたらしい。
りっちゃんもうなされてたって言ってたし。
でも大丈夫。あずにゃんはいなくなったりしないもん。
307 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/02(金) 01:43:23 ID:J8e9PgQ9
放課後部室
律「おっ、今日のお菓子はモンブランか~。」
澪「いつもありがとうな、ムギ。」
律「あれあれ?澪しゃんは練習したいんじゃなかったんでしゅかぁ?」
澪「うぅ…まだ梓が来てないんだからしょうがないだろ。」
紬「梓ちゃんからは何も連絡来てないのかしら?」
律「そうみたいだな。唯は何か知らないのか?」
唯「……」
律「お~い、唯。ゆ~い。」
唯「はっ!なになに?」
律「おい、さっきから元気ないけど、どうかしたのか?」
唯「そんなことないって~」
澪「それにしても梓遅いな~ いつも遅刻なんてしないんだけどな」
律「ついにこの部活が嫌になって帰っちゃったか?w」
唯(……!)
澪「おいおい、縁起の悪いこと言うなよ。 なぁ唯?」
唯「……うぅ」グスッ
律「唯?!どうしたんだよ?」
ガチャ
梓「みなさん、遅くなってすみません…」
唯「…! あずにゃぁぁぁぁぁん!」ダキッ
梓「もう、何してるんですか… って、泣いてる?!」
唯「会いたかったようぅぅぅ…ひっく」
梓「先輩…(とりあえずここは落ち着かせたほうが良いよね)
よしよし、大丈夫ですよ」ナデナデ
唯「うぅ、あずにゃん…」
結局数分間部室のドアの前で2人は抱き合っていた。
その光景に紬は目をキラキラさせ、律と澪は顔を見合わせていた。
308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/02(金) 01:44:32 ID:J8e9PgQ9
律「…で、話を整理すると、梓が居なくなる夢を見た唯が
梓が本当に居なくなったと勘違いし泣いた、ということか。」
澪「唯が泣くなんて珍しいから驚いたよ」
唯「だって、怖かったんだもん…」
梓「…唯先輩は馬鹿ですね」
唯「えっ?」
梓「私が先輩を残して急に居なくなるわけないじゃないですか。」
唯「あずにゃん…」
梓「べ、別に深い意味なんてないですからねっ」
唯「あずにゃん、大好き!」ダキッ
梓「うぅ、ちゃんと練習もするんですからね(泣いてる唯先輩、かわいかったかも)」
唯「わかってるってぇ~」
梓「唯先輩?」
唯「…なぁに?」
梓「呼んでみただけです」
唯「もう、意地悪ぅ~」
律「ああ、やっぱり私達は蚊帳の外なんだな」
澪「いっそ2人でどこか遠くに行ってみたら良いんじゃないかな」
紬(やっぱり唯×梓は王道ね!)
fin
すばらしい作品をありがとう
最終更新:2009年10月02日 19:57