3 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/10/18(日) 03:06:43.11 ID:hHro+WpUO
唯「天才は1%の才能と99%の努力」
唯「……って聞くけど、本当なのかな?」
澪「ん…言われてみればなんかおかしいよな…努力家ってだけのような…」
律「いやーそんなことはないぞ?澪。バカと天才は紙一重、とも言うじゃん」
澪「えーと…つまり努力家はバカだとでも言いたいのか?」
紬「りっちゃん…それは言い過ぎじゃ?」
律「いや、でもさあれじゃん。唯と梓、見てみろ」
唯「ほえ?」
梓「何ですか?」
4 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/10/18(日) 03:19:30.74 ID:hHro+WpUO
律「まずさ、唯って天才とか言われるじゃん。絶対音感みたいな才能もあるし」
唯「でへへ、何だか照れちゃうなぁ」
律「でも、実際はバカなんだよ。基本一つのことしかできないから」
唯「ええー、ひっどーい!」プンプン
律「梓なんかもさ、楽器の演奏は実際に唯よりうまいじゃん。練習のたまものなんだろうけど、これも才能だ」
梓「そうですね」
律「しかし、梓は唯ほどずば抜けてうまい、ってわけでも無い。」
律「唯は確かにバカだ、しかし天才と言われると間違ってはいない」
律「対する梓は努力家で実力も唯より上だが、才能と言える才能がない」
律「ここで唯をバカ、梓を天才という風に置き換えてみろ」
澪「……天才に勝てるバカってことか?」
5 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/10/18(日) 03:36:43.06 ID:hHro+WpUO
律「ああ、バカはバカなりに才能があるからな。逆にしても梓は勝ち目はない」
紬「でも、練習量によっては変わってくるかも知れないじゃない」
律「それでも、すぐに追い抜かれるもんなんだよ。天才は限界の壁を越える才能も持ち合わせてるから乗り越えられる」
唯「えーと…よくわかんないけど、才能がない者は努力のみで勝負するしかないから限界がすぐ来る、ってこと?」
律「そう、そして才能のあるバカは使い道がわからないだけで腐らせてしまっているんだ」
紬「それでバカと天才は紙一重?」
律「うん。天才にもさ、いろいろいると思うんだ。さっき言ったみたいに才能はあるのに使い道がわからない奴とか」
6 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/10/18(日) 03:42:45.14 ID:hHro+WpUO
澪「じゃあそれは天才じゃないんじゃ…」
律「才能があるからこそ天才なんだよ。確かにバカだけど、それはバカの枠には当てはめにくいんだ」
唯「何だか深い話でよくわかんないよぉ」
澪「というか…何で私たちそんな難しそうな話をしてるんだろうな…」
紬「あら…どうしてかしら?」
梓「もう何だかよくわからなくなってきたからやめましょうよ…さぁ練習練習」
唯「それにしてもりっちゃん喋りすぎだよぉ…こんなのりっちゃんのキャラじゃないよ」
律「ごめんな…慣れないことはするもんじゃないよな、うん」
完
最終更新:2009年10月18日 15:33