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46 :ぽんじゅーす ◆v88/Arvq1E :2009/11/02(月) 22:24:52.43 ID:KRsp.Fg0
「そこ・・・マイナーじゃなくてメジャーだよ」

しまった。
そう思った時にはすでに遅くて、僕の前でギターの試し弾きをしている少女はこちらを不思議そうに見ていた。

彼女が弾いていたのは、今流行のポップス。最後の決めを彼女は間違えた。
ただそれだけなのに、何故か口が出てしまった。

「あ・・・えへへ、間違えちゃいました・・・」

彼女は気恥ずかしそうに頭をポリポリとかく。
彼女が弾いていたランディVもその動きにあわせてゆらゆらと揺れている。
・・・こんな娘がメタル? こんな人畜無害そうな女の子が?

そんなことを考えていると、後ろから誰かに肩をたたかれた。
47 :ぽんじゅーす ◆v88/Arvq1E :2009/11/02(月) 22:30:30.80 ID:KRsp.Fg0
振り返ると、そこにはカチューシャで髪をまとめている女の子がいた。
ギターを弾いていた女の子と同じ制服なので、二人は友達か何かなのだろう。

「お客さん。その子をご指名で?」
「・・・は?」
「いや、だから、ご指名?」

なんだか、この人とっても怪しい人なんかじゃないのかしら。
軽く身の危険を感じた僕は、そのままこの場所から離脱しようと店の出口に・・・

「ああもう冗談じゃん! そんな露骨な反応しなくてもいいじゃんかよ!」

カチューシャの女の子が必死に僕を逃がすまいとしてくる。
なにこれ? キャッチ? でもこんな楽器屋でキャッチなんて誰が引っかかるのだろう。あ、僕みたいなやつか。
48 :ぽんじゅーす ◆v88/Arvq1E :2009/11/02(月) 22:36:37.17 ID:KRsp.Fg0
「も、もう~。りっちゃんやめてよ~」

先ほどの女の子がVをスタンドに立てかけてこっちに来る。
こら、Vの足擦ってるぞ。ちゃんとハーキュレスを使えよ。店側としても。

「ご、ごめんなさい。私の友達が変なことしちゃって」

女の子・・・ああもうめんどくさい。こっちA子。カチューシャはBでいいや。
A子が丁寧に頭を下げて謝罪をしてくる。・・・やっぱりメタルをやっているような感じじゃない。
・・・若干偏見も混ざってるけど。

「いや、いいよ。別に気にしてないし」

そっけなく言葉を返す。まあ、ぶっちゃけ女の子と絡むが久々、というのもあったけど。
ごまかしても仕方ない。率直に言おう。このA子、

僕のストライクゾーン直撃だった。
49 :ぽんじゅーす ◆v88/Arvq1E :2009/11/02(月) 22:43:28.90 ID:KRsp.Fg0
「そうだぞ唯! 気にしてないって言ってるんだから、気にするな!」

Bがなにやら言ってるが、もうスルーすることにした。
こういう人種はかまっているだけ無駄だ。正直めんどくさい。

「もうりっちゃん! あの、本当に・・・」
「ああうん。ほんとに気にしてないから。でも、ギター上手だね。どれくらいやってるの?」
「え、本当ですか? えっと、ギター歴は一年とちょっとぐらいです」
「へぇ、一年とちょっとかぁ・・・ちょっと待って、本当にそれぐらいしかやってないの?」
「はい! ギブソンのレスポール買って、それからずっとやってます!」

・・・なんだか、とても不思議な単語が聞こえてきたような気がした。

「ぎ、ぎぶそんのれすぽーる?」
「そうですよ! ギー太っていうんです! でもさわちゃんがレスポール以外も買えって・・・
乙女ならメタルだろ! って言って聞かないんです」

・・・どんなブルジョアなんだろうかこの子。
あとランディVとか買わせようとするさわちゃんとは・・・