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527 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:49:16.02 ID:6HRwVEDO
唯「けいおん、大好きーっ!」

あれから数年がたち、私ももう社会人になった。
今では小さな会社で頑張ってOLをしている。
だけど、このところ失敗続きで繰り返しの毎日だ。今となっては必要とされているのかもよくわからないが、まだいられるということは安心していいんだろう。

梓「…いや、駄目だよね…今の時代、結構厳しくなってるし…」

そう気合いを入れていると、給湯室の方から声が聞こえる。
私は作業をしながら耳を澄ませることにした。

A「ねぇ聞いた?○課のXさんがリストラですって」

B「聞いた聞いた!経営厳しいらしいし、うちの梓ちゃんも危ないわよねぇ…入って五年目だけど仕事がうまく行かないみたいだし」

A「他人のことより自分の心配をした方がいいんじゃない?明日は我が身よ」

B「それもそうね」ケラケラ

…………
どうやら、別の部署で誰かがクビになったらしい。

梓「……大丈夫、だよね…まだ若いんだし、すぐクビなんて馬鹿げてるもん」

そうして、私は作業に取り掛かることにした。
すると、突然肩をたたかれる。振り向くと、そこには課長がいた。

課長「中野梓さん、ちょっといい?」

梓「…はい」

まさか。

これは…まさか…。

課長「…あまりこういうことは言いたくないけど…君、明日から来なくていいから」

何かが、崩れる音がした。
これは現実?それとも夢?
夢だったら、いいのに――――――
528 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:51:31.32 ID:6HRwVEDO
―――
――――
―――――


気がつくと、私は家にいた。
携帯を開くと、月曜日に変わったところだった。
昨日は確かに日曜日だったし…夢、だったのかな?

梓「…でも、今日は仕事行く気なくなったし…年休取るかな」カチャカチャ

携帯をいじって、電話をかけることにする。

梓「もしもし、中野です」

課長「はい、どうしたの、中野さん?」

梓「あの、今日年休取りたいんですけど…ちょっと体調悪くて…」

課長「また急な…わかりました、ゆっくり休んでね」

梓「はい、ありがとうございます。では」ピッピッ


梓「……ふぅ、今日はお休みか…何をしようかな」

壁に掛けられた時計を見る。チクタクと慌ただしく時を刻んでいた。
529 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:56:55.04 ID:6HRwVEDO
梓「……明日になったら仕事か…ちょっとやだなぁ…だいたい明日になって何が変わるって言うんだろ」グチグチ

部屋の隅で膝を抱えて小さく罵声を吐く私は実に滑稽だ。
温もりが欲しい。唯先輩に、また抱きしめられたい。

梓「…どうして今更唯先輩を思い出したんだろ?」

でも、今は仕事してるんだろうし…会えないよね…。

梓「…仕方ない、か」ハァ

諦めた私は、パソコンに向かうことにした。
外に出ても行くところはないし、とりあえずニコニコ動画でも見ることにする。
530 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 17:01:25.51 ID:6HRwVEDO
梓「さてと、何見ようかな…とりあえず音楽でも聴こうか」カタカタ

私は何となく初音ミクというキャラクターの歌を聴いてみることにした。

梓「…『Clock lock works』?これ聴いてみようか」カチカチ

再生をクリックし、しばらくしてかわいらしい音楽が流れてくる。綺麗な動画だ、と思った。
何度もリピートしているうち、気がつけば私は頭を揺らして歌っていた。

梓「…パッパラ働く休むことなくー」
531 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 17:05:06.25 ID:6HRwVEDO
梓「…『下らない』とー嘘吐いてーそれでも誰かにー気づいてー欲しくてー」

梓「冷たくてー触れたーくないっ いつまで経ーっても鍵は開けられずにー」

梓「棺の中ー働いてー『それでもまぁ』なんーて言いたくはないわ」

梓「針は回るーいつまーでもっ 優しいノックの音で泣いてしまう♪」

…なんだか、明日から頑張れるような気がしてきた。

梓「…よーし、明日は頑張るぞー!!さてと、お昼食べなくちゃ!」