k-onvip @ ウィキ
http://w.atwiki.jp/k-onvip/
k-onvip @ ウィキ
ja
2010-07-09T17:14:17+09:00
1278663257
-
笹の葉夜想曲 ◆k05EaQk1Yg
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/903.html
538 :◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:43:41.89 ID:gmTa.lM0
こんばんは~。昨年に続き七夕ネタを。一日ズレちゃいましたが……
些細なことの積み重ねで今がある。
七夕という一日が、そんな今をいつも思い出させてくれる。
それは、織姫様と彦星様のおかげなのかもしれない。
そんなことを思いながら、彼女は今年もこの日を迎えた――。
539 :◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:45:44.37 ID:gmTa.lM0
「うぅ~~。む~~しぃぃあぁ~~つ~~いぃ~~」
じめじめした気候を言葉で表しながら二階からお姉ちゃんが降ってきた。降ってきた、という比喩がぴったりなぐらいお姉ちゃんはくたくたのぐにゃぐにゃで、ごろごろ転がりながら机まで到着するとそのまま垂れ込んじゃった。可愛いな~~お姉ちゃん。
「朝ごはんはマフィンでいい?」
「うん! ハムはさんで食べたい!」
もうお昼過ぎで本当ならお昼ごはんの時間だけどお姉ちゃんにとってはまだ朝なので朝ごはんを用意する。
「あー短冊があるー。今日は七夕だもんね~~」
私が机に置きっぱなしにしていた短冊に気付いたお姉ちゃんは、きょろきょろしながら辺りを見回し、「笹がないよ?」と私に聞いてきた。
「笹はお母さんがご近所さんから貰ってきてくれるよ」
「おーそっかー。じゃあお願い書かなきゃ~~」
お姉ちゃんはペンを片手に難しい顔をつくっている。
540 : ◆k05EaQk1Yg [sage]:2010/07/08(木) 01:48:02.97 ID:gmTa.lM0
書きたいことが多すぎるのか、お姉ちゃんはチラシの裏にお願い候補を箇条書きにしている。
「ねーねー、憂はなんて書いたの?」
お願いリストを書き終えたお姉ちゃんが私に聞いてきたので、私は、
「そこに置いてあるよ」
調理の手を止めず意識だけお姉ちゃんに向けて答える。すると、お姉ちゃんは声に出しながら私のお願いを口にした。
「ふむふむ。織姫さまと彦星さまが会えますように――憂はいい子だなぁ~~。わたしなんかお菓子たくさんとかギター上手くなりたいとか書こうとしてたよ!」
よよよと冗談っぽい口調で憂は
2010-07-09T17:14:17+09:00
1278663257
-
今日はムギの誕生日ID:KC0aCoAO
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/902.html
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 01:14:35.48 ID:KC0aCoAO
今日はムギの誕生日
天使澪早苗音無「ムギ誕生日おめでとう~♪」
澪「これでムギは18歳か・・・なんかしんみりするな」
奏「うん、18歳か~私はどんな18歳になるか楽しみだな~♪」
早苗さん「私も~♪」
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
音無「ムギちゃんまたその眉毛で抜かしてね☆」
澪「お前は[ピーーー]とは言わないが黙れ、台無しになる」
音無「澪・・・たまにはデレ期に入ってもいいんだよ?」
澪「やっぱ[ピーーー]」
奏「音無ぇ・・・。」
良かったなムギ、みんな祝ってくれてるぞ!!
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/02(金) 22:05:50.57 ID:j20Fv.c0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074369852.jpg
唯「ねえ あずにゃん」
梓「何ですか?」
唯「今日はムギちゃんの誕生日だよ」
梓「え? 私初めて聞きましたよ?」
唯「だって今初めて言ったもん。ってそうじゃなくて、何かお祝い出来ないかな?」
梓「普通に考えるならケーキとかなんですけどね…」
唯「うん。いつもお菓子もらっちゃってるし」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1278074400583.jpg
唯「って事で澪ちゃん。何かないかな?」
澪「そうだな… ムギのキーボードって大きいから持ち運び便利な小さいキーボードとかどうだ?」
唯「小さいキーボード?」
澪「ああ HTTの作曲者として音楽機器は必要だろ?」
唯「うん そうだよね」
澪「だからってその度にあのキーボードを移動させてたらそれは大変だろ?」
唯「そうだよね。噂だと15kg以上あるんだもんね」
澪「実際どうかは知らないけどな」
唯「よし!じゃあ澪ちゃん!それとケーキ買いに行こうよ!!」
澪「あっ ちょっと待てよ!」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1
2010-07-09T17:13:20+09:00
1278663200
-
「じゃぁ今日も行ってくるからね、お姉ちゃん。」◆fI6aWHcn1Y
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/901.html
511 :◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:33:05.77 ID:6kKjaVA0
「じゃぁ今日も行ってくるからね、お姉ちゃん。」
写真の中のお姉ちゃんはあの頃と変わらないまま微笑んでいてくれる。
お姉ちゃんが亡くなってから明日でちょうど3年。
時間は私を大人へと成長させたが、心の傷までは治すことはなく、
あの日から私の心はポッカリ穴があいたままだ。
512 :◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:36:21.66 ID:6kKjaVA0
お姉ちゃんが事故にあったのは、ちょうど今日みたいな梅雨の蒸し暑い日だった。
その日私が夕飯の買い物から帰る途中、いつもの交差点には人だかりが出来ていた。
「何やってんだ!早く救急車呼べ救急車!」
「バカヤロー救急車と警察もだ警察。」
「ひき逃げだってよ~、ありゃぁもうダメだ。」
「若いのに無念だろうな~、女子高生だよ。」
513 :◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:38:57.20 ID:6kKjaVA0
会話を聞いていると先ほど起こったであろう交通事故に野次馬が集まっているだけだったが、
何でかわからないけど好奇心からその輪の中心を覗いてしまった。
後悔先に立たずとはよく言ったもので、胃からこみ上げてくるものを我慢する事で私は必死になる。
輪の中心には、血溜まりの中に女の子が倒れていて、
体は自分の意識とは関係なく跳ねるように動いていた。
顔はグシャグシャになっていて判別が出来ず、多分脳ミソと思われる物体が頭からはみでていて、
足も人間では曲がるはずのない方向に向いていた。
ここにいる誰もがこの女の子が助かるなんて思っていないだろう。
辛うじてその人が女の子とわかったのは桜高の制服を着ていたからだ。
514 : ◆fI6aWHcn1Y [sage]:2010/07/01(木) 22:42:46.49 ID:6kKjaVA0
私はその時、この女の子がお姉ちゃんだって微塵も思わなかったし、
可哀想だなとは感じても、トラウマになりそうなこの光景を一刻も早く忘れたいと思うくらいで、
逃げるようにその場を抜け出して家に帰り夕飯の準備を始めた。
さ
2010-07-09T17:11:38+09:00
1278663098
-
もしも世界がラブコメだったら◆DC41olBJLk
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/900.html
438 :もしも世界がラブコメだったら [sage]:2010/06/18(金) 13:34:31.27 ID:R0lzGsSO
律「恋がしたい」
澪「……大丈夫か?」
律「おかしくなったみたいに言うな!」
澪「だって……なあ」
唯「りっちゃんが……ねえ」
律「私だって女なんだよ!ラブコメしたいんだよー」
男「鯉がなんだって?」ガチャ
律「っ!?な、なんでもねーよ///」
男「なんだ、俺だけ仲間はずれかよ」
律「うっさい!ほら、練習するぞ!」
男「へーへー」
唯澪「(充分ラブコメしてんじゃん)」
紬「(これはこれで……イイ!)●REC」
俺「けいおんでラブコメは誰得ですか?」
441 :もしも世界が(ry [sage]:2010/06/19(土) 13:18:50.01 ID:dPmxx/6o
男「需要があった」
澪「だな」
男「だが単発のつもりで書いたから続きは無いのだ」
唯「なんと」
澪「どうしようか」
唯「ん~、じゃあ私とラブコメしようよー」
律「断固阻止!」
唯「あいたっ」
紬「(やきもちktkr)」
442 :もしも世界が(ry ◆DC41olBJLk [sage]:2010/06/20(日) 23:21:58.90 ID:k7PVqgSO
唯「んにゃー!!?」
紬「大変!唯ちゃんが物置の荷物の下敷きに!」
梓「大丈夫ですか先輩!?」
唯「だ、大丈夫…いたっ」
澪「あー、足捻っちゃってるな」
律「立てそうか?」
唯「無理っぽい~」
「おし、皆は物置を片付けといてくれ。保健室には俺が連れてく」ヒョイ
唯「ふぇっ!?」
梓「お姫様だっこ…!」
唯「ちょっ、ひ、一人で行けるよっ」
「あーはいはい、怪我人は黙って運ばれろっと」
唯「~~っ///」
梓「唯先輩が赤面してる……」
澪「なんか新鮮……」
紬「女の子してる唯ちゃんもいいわあ」
律「……」
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 17:10:53.24 ID:091Mn.AO
>>449
俺×俺
2010-07-09T17:10:43+09:00
1278663043
-
梓「学校に来たら机の中にこんなものが… あれ?下に何かある?」ID:R956DXo0
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/899.html
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 14:20:50.01 ID:R956DXo0
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059006850.jpg
梓「学校に来たら机の中にこんなものが… あれ?下に何かある?」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059043987.jpg
梓「…byゆい って事は唯先輩?」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059080120.jpg
唯「あずにゃんおはよう!」
梓「おはようございます。ところで唯先輩、あのチョコは何ですか?」
唯「あ、あれね。チョコ買ったから一緒に食べようと思ってあずにゃんの机に入れておいたんだ♪」
梓「普通に部活の時に自分で持ってくればいいじゃないですか…」
唯「いいのいいの じゃあ後で部活の時に持って来てね」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059102915.jpg
唯「と言う訳で放課後になりました!」
梓「これ食べたらちゃんと練習しますからね」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059150183.jpg
紬「おはよう」
唯「ムギちゃんおはよう」
梓「おはようございます」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059169564.jpg
紬「あら? それどうしたの?」
唯「えへへ 私が買ってきたんだ。ムギちゃんも食べる?」
紬「いいの?」
唯「もちろんだよ! この中にチョコが4本あるんだ」
紬「じゃあいただくわ」
http://uploaders.ddo.jp/upload/500k1/src/1276059352959.jpg
梓(別に私と一緒に食べたかったってわけじゃなかったんですね…)
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 14:38:21.69 ID:R956DXo0
2010-07-09T17:09:23+09:00
1278662963
-
私が死ぬことを決めた理由ID:NHMOcko0
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/898.html
394 :私が死ぬ事を決めた理由1 [sage]:2010/06/05(土) 01:36:05.08 ID:NHMOcko0
唯「みんな、私もう生きられないよ…」
自分の右手にあるものを見る。
妹が私に指定した道具だ。
唯「…バイバイ」
自分の右手に持ったものを勢い良く自分の頭めがけて振り上げた。
すぐにそれが頭に当たる感覚があった。
それからは自分の体が生きる事を拒否するように、ゆっくりと地面へと身を投げた。
その最中、薄れゆく意識の中で死ぬ事を決心した経緯を思い出していた。
――――――
若いって言ったって十何年も生きれば色々な事がある。
嬉しい事だって、辛い事だって。
誰だって辛い事があったら多少は死にたいと思うものだと思う。
憂『お姉ちゃんなんか大嫌い!』
どんな事より、それを妹に言われた事が理由だと思う。
きっかけはよく覚えていない ただ珍しく妹と口論になったのは確かだ。
あの優しい妹が泣きながら怒鳴るってだけでも、私は押されていた。
さらにそんな私に追い討ちをかけるように、最後に妹は言ったのだ。
憂『お姉ちゃんなんか、―――――――――――死んじゃえ』
そう言い残して走って部屋に戻っていく妹を呆然と見ていた。
妹は確かに私に[ピーーー]と言ったのだ。
しかも丁寧に方法まで指定して。
――――――
395 :私が死ぬ事を決めた理由2 [sage]:2010/06/05(土) 01:37:18.68 ID:NHMOcko0
「唯先輩!どうしたんですか!?」
誰かの声が聞こえる。
聞き覚えはあるけれど、今の何も働かない頭じゃ誰かわからない。
必死に叫んでるその声を子守唄代わりにしながら、私は再び自分の意識を記憶の再生に集中する事にした。
――――――
その言葉を聞いた時、私は人生の全てを失った気分になった。
その翌日1日学校でどう過ごしていたのか全く覚えていない。
部活にも出た記憶がない。いや 確か出なかったはずだ。
その道具を買いに近所のスーパーに行ったから。
メンバーから着信とか何件かきてたはずだけど、全く気にしてなかった。
憂『お姉ちゃんなんか、―――――に頭ぶつけて死んじゃえ』
ただその言葉が頭の中で延々
2010-07-09T17:08:33+09:00
1278662913
-
梓「唯先輩、ここにいたんですね 探しましたよ」ID:3DK4lcAO
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/897.html
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 01:24:23.74 ID:3DK4lcAO
寝れないから今思いついたものを初めて携帯から投稿してみる 見辛かったらゴメン
ガチャ
梓「唯先輩、ここにいたんですね 探しましたよ」
唯「…ねえ、あずにゃん」
梓「何ですか?」
唯「私 …死んでもいいかな?」
梓「な、何を言い出すんですか!?ダメに決まってます!!」
唯「…死んだほうが楽になるのに?」
梓「楽になるとかそんな問題じゃないんです!とにかくダメです!」
唯「このフェンスを越えて、一歩踏み出せば簡単に[ピーーー]るのに… どうして死ぬ事っていけないんだろう?」
梓「だって、唯先輩がいなくなったら…」
梓「憂は、HTTはどうするんですか!?」
唯「……」
梓「一人でも…グスッ 一人でも欠けたら…HTTじゃないんです!私はそ、そんなの…HTTだって認めません…がら」
唯「……」
カシャ
梓「…え?」
唯「へへ、あずにゃんの泣き顔いただき♪」
梓「……ゆ、唯先輩!?何してるんですか!?」
唯「だってー、あずにゃんが泣き顔が可愛かったからつい」
梓「だ…だからって、こんな事しなくたって…」
唯「死のうと思ったのは本当だよ」
梓「え…?」
唯「死んじゃダメだって言ってもらえて本当に嬉しかった」
梓「唯先輩?冗談はやめてくださ…」
唯「あずにゃん…」
・Aルート
スタスタスタ ギュ
唯「ありがとう」
梓「唯…先輩?」
唯「なんかあずにゃんの必死な姿見てたら死ぬのがバカらしくなっちゃった」
梓「唯先輩…」
唯「本当にありがとう あずにゃん」
短いけどAルート終わり
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 01:34:06.67 ID:3DK4lcAO
・Bルート
唯「…一緒に死のう?」
梓「え…何言ってるんですか?」
唯「一緒にここから飛び下りよう?」
梓「……です」ボソ
唯「えっ?」
梓「嫌です」
唯「…そっか」スッ
梓「!?…なんで、包丁なんか…」
唯「…ごめんね。私一人だけ死ぬのが寂しくなっちゃった だから一緒に死のう?」
梓「嫌…」
2010-07-09T17:07:30+09:00
1278662850
-
澪先輩は誰よりも格好良くて、素敵だ。2
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/896.html
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:09:45.28 ID:hwCsWv60
何かも嫌になった私は、澪先輩の笑顔が見れる、そんな素敵な明日に逃げようと布団を頭まで被った。
どうせ、起きていても苦しむだけというのなら、いっそ、その目を閉じてしまえば良い、その耳を塞いでしまえば良い。
何も見たくない、何も聞きたくない、何も感じたくない。
私は頭の中に澪先輩の姿だけを思い浮かばせて、今までの疲れを癒すように深い眠りについた。
二度と目を覚まさなければ良いんだ、という自暴自棄な思いを抱きながら。
☆
「風邪をひいたら、澪先輩はお見舞いに来てくれるかな、とは言ったけれど・・」
まさか、本当に風邪をひくとは思わなかった。
朝、いつものように不機嫌な面持ちのまま、その身体を起こすと妙に気だるく、頭がズキズキと痛んだ。
身体の至るところに汚泥が付着しているかのように全身が重く、動くことも面倒なくらい。
試しに布団から出て、立とうするも、すぐにベッドに腰を下ろさざるを得ないくらいにフラついてしまった。
嫌な予感と共に体温を計ると、「38.0℃」と表示される。
ましてや、外は今日も冷え込んでおり、精神的にも疲弊しきっている私が耐えられるような環境じゃない。
澪先輩に会いたかったけれど、身体が動かないことにはどうしようもない。
学校を諦めた私はお母さんにその旨を伝えると、大きな溜め息と共にベッドに倒れこんだ。
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 20:11:16.35 ID:hwCsWv60
全身の力を抜き、仰向けになったまま、部屋の真っ白な天井を見据える。
昨日の夜ほど酷く気落ちしてはいなかったが、いつもと同じで心は沈んだまま。
熱で頭がボーッとしている状態でも、私の心のすべてを支配するのは、
「・・会いたいです、先輩」
澪先輩だ。
熱いものがこみあげてきても、私は絶対にそれを流しはしない。
澪先輩のことを想って私が涙を流すということは、澪先輩が間接的に私を泣かせたことに
2010-07-09T17:04:37+09:00
1278662677
-
澪先輩は誰よりも格好良くて、素敵だ。ID:hwCsWv60
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/895.html
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:44:41.00 ID:hwCsWv60
―――澪先輩は誰よりも格好良くて、素敵だ。
同姓で、恋愛にあまり詳しくないタイプの私でもそれだけはよく分かる。
いつも綺麗に手入れされている黒髪は麗らかな日差しの中でブラックパールみたいに輝くし、
凛としたその声はとても澄んでいて、通学路や廊下で後ろから急に話しかけられると心臓がピクリと跳ねてしまう。
楽器の腕前はバンドの中で頭一つ飛び抜けていながら、その才能に慢心しないところは同じ楽器を扱う人として見習うべきこと。
性格は控えめでも、良くないことはちゃんと咎めるし、暴走しがちな唯先輩や律先輩に対して意見もはっきり言っている。
ムギ先輩も同じようなものだけれど、仲間内の清涼剤というか潤滑油というか、
確固とした立ち位置を占めていて、そんな澪先輩を私はいつも尊敬の眼差しで見ている。
でも、その視線に先輩が気付くことはないんだろうな・・今までも、きっと、これからも。
澪先輩が卒業するまで、私と先輩の距離は縮まらないままなんだ。
「・・澪先輩」
夜、私はベッドの中でいつも澪先輩のことばかり考えている。
あの髪に、あの手に、あの頬に触れ続けることができたならという叶わぬ願望を抱きしめたまま。
――だから、私は『想像』する。
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/29(土) 19:46:27.71 ID:hwCsWv60
自分の髪の毛が先輩と同じ黒だからといって、それを指に絡めて、頬を撫でて、口に咥えて。
そして、その髪の毛から先輩の良い匂いが漂って私の鼻腔に届いているという錯覚に自分を陥らせる。
もちろん、澪先輩の匂いはよく覚えているから、『想像』するのは容易なことで。
おチャラけた女子高生が付けるような香水の匂いでもなく、スポーツに没頭する女の子の汗の臭いでもなく、
上手く言葉に表すことはできないけれど、澪先輩からしかしない、私を強く酔わせるような、そんな匂い。
それは一種の麻薬のようなもので、先輩に近づきすぎれば
2010-07-09T17:03:22+09:00
1278662602
-
『ねーねーあずにゃん、そのギターに付けてるのなんていうの?』◆I2uP4Cqq/s
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/894.html
275 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:42:42.52 ID:801rwPQ0
という訳で頑張って書きます
一応酉 以下本文
季節は春。
と言ってもその春は終わりかけで、夏になろうかと言う時期。
もちろんかなり前に桜は散ってしまい、葉桜になった。
小鳥のさえずりが目覚まし代わりになり、私は目を覚ます。
窓から太陽のさんさんとした日差しが降り注いでる。
少し体を動かして、寝ながら窓ごしに空を眺めた。
雲ひとつない青空。まるで海のように青い天井。
……こんな日に寝たままはもったいない。
二度寝、という選択肢は頭から削除することにした。
起き上がって、ベッドの上でうーん、と伸びを1つ。
携帯を開いて時刻を確認。まだ7時。
布団をはらいのけて立ち上がり、ぼやけた目で私は部屋を出た。
276 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:46:09.54 ID:801rwPQ0
トイレで洗面所に向かう。
はっきりとしない視界、目をこすりながら水道の蛇口をひねり、
ざばざばと音を立てながら私は顔を洗う。水が少し冷たい。
数分立って洗い終わり、鏡を見ながらタオルで濡れた顔を拭く。
少しハネた髪を櫛でとかし、髪を横に括ってツインテールに。
……うん。朝の準備完了。
洗面所から出て私は再び部屋に入った。
タンスからお気に入りの服を取り出す。
パジャマの服を脱ぎすて、服を着た。
なんてことのないいつもの日常。
でも今日はなんだか特別な気がした。
ふと窓を見ると、電線に止まっている2匹雀がじゃれあっている。
そんな今の私とはかけ離れたほのぼのとした日。
机から携帯とipodやらをポシェットに入れて、家を出た。
277 : ◆I2uP4Cqq/s :2010/05/16(日) 12:53:49.23 ID:801rwPQ0
まだ7時を少し過ぎた時間なのでひとどおりは少ない。
近所のおばあさんが玄関のお掃除をしていたり。
これからどうしようか。
気分もいいし、天気もいいことだし公園にでも行こうかな。
朝の公園でアコギの弾き語り……なんていうのも悪くない、よね?
そう思いつ
2010-07-09T16:58:41+09:00
1278662321