もえルートエピローグプロット


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それから私たちは警察に保護された。
警察でいろいろと事情訊かれたが、今では何を訊かれたか、なん
て覚えていない。
私たちが保護された、1時間後、他の犠牲者達も助け出された。
なんでも、犯人の鷺藁 貴意は、日本のトップ企業を束ねる鷺藁
グループの跡取りらしく、その両親は既に他界していた。
両親を失った彼は寂しくなり、人間関係を欲するようになったの
だが、御曹子という立場から利益目的以外に近づくものは皆無だ
ったという。
そんな彼を訪ねたのが人身売買の業者だったという。
彼らはもともと支配欲が強かった貴意に人をモノとして売ること
で欲を満たしと同時に人間関係まで補った。
それに満足した貴意は業者に膨大な額の報酬を支払ったという。
それから彼は前に街で見かけて以来、想いを寄せていたもえを自
分の手で誘拐しようとして今回の事件に至ったわけだ。
業者を聞き出そうにも貴意は既にいないので手がかりが得られず
警察の捜査は未だに難航している。

  • 激しく上下する膝。前後に素早く振られる腕。それらを併せた
シンプルな運動。走り。
私は今、もえの素晴らしい走りを堪能していた。
「やったー!!新記録だよ!玲子!」
そう言いながらこちらに走ってくるもえはさっきの走りよりも早
く感じられた。
「うわ!もえ、やば!このままじゃ世界記録塗り替えちゃうよ!」
「えへへへへ~。大袈裟だって~」
「そりゃそうだね。もえが世界記録塗り替えたら、それこそ人類
の終わりだよ」
「ひどっ!そこまで言うことないじゃーん。ふにょーん」
事件からは2ヶ月経った。
段々と肌寒くなってきた今日この頃。私たちは事件のことを忘れ
て楽しい学校生活を送っている。
もえとの関係は依然変わらずに友人のままだ。
でも、私はこれ以上の関係は望まない。
きっともえも、私がただの友達に戻ることを望んでいる筈だ。
そうだ。もえとは何も無いただの友人に戻っていた。
お互いが何を告げたわけでもないのに。ただそれが自然の形であ
るが如く。

あぁ、今でも覚えてる。
もえに『ありがとう』と言ったあの日。
もえが言った言葉を……。

「うん。私も玲子に言わなくちゃ。ありがとう。それと―――」

満面の笑みの彼女は告げる。

「ネズミのストラップの代わりは玲子に務めてもらうからねっ!」