「対有機生命体コンタクト用インターフェースは電気娘の夢を見るか?」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「対有機生命体コンタクト用インターフェースは電気娘の夢を見るか?」(2008/11/14 (金) 16:29:30) の最新版変更点
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**対有機生命体コンタクト用インターフェースは電気娘の夢を見るか? ◆mk2mfhdVi2
軽い自己紹介を終えた私たちは、気絶している少女を抱えて戦闘をするわけにもいかないという結論に達して、
ひとまず隣のエリアにある神社へと向かうこととなった。
ついでに情報交換もしつつ、三十分ほど歩いただろうか。目的の神社の鳥居が見えてきた。
周囲の警戒をウォーズマンに任せて、暗い神社の中、未だ気絶から覚めない少女を見やりつつ一人思考する。
ウォーズマンとの会話で確信できたことが一つ。
少なからず想像はしていたが、やはり彼は私たちとは別の世界の住人のようだった。
正確には『パラレルワールド』と言うべきだろうか。
私たちの世界にも彼らの世界にも地球という惑星は存在するし、日本やアメリカ等の国家も存在する。
しかし私たちの世界には彼の言う『超人』なるものは存在していない。
てか存在しているのなら情報統合思念体が黙っていないだろう。
もしかしたら長門さん共々彼らとレスリングをする羽目になっていたかもしれない。
正直それは勘弁してほしい。
なんせウォーズマンの言葉を信じるのであれば、
私の―――対有機生命体コンタクト用インターフェースとしての力をフルに使用したとしても、
正直勝てるかどうかわからない相手がゴロゴロしているのである。
そして、その内数名は実際にこの『バトルロワイアル』に参加している。
キン肉スグル、キン肉万太郎、アシュラマン、オメガマン、悪魔将軍。
その内危険なのはオメガマンと悪魔将軍だとウォーズマンは言っていたが………
この状況下では、他の三人にも注意しておいた方が無難だろう。
不安材料は尽きない。
キョンくんとその妹については問題は無いにしても、保護対象の涼宮ハルヒには暴走の危険がある。
残りのSOS団のメンバー、古泉一樹と朝比奈みくるについても、私に対して友好的に接してくる保証はない。
むしろ過去に私がしたことを考えれば、一方的に襲われる可能性すらある。
「本当、どうしたものかしらね」
無意識の内にそう呟く。と、
「ん………ここ、何処?」
(あーそういえばさっき勢いで襲っちゃったのよね。騒がないでくれると嬉しいけど)
「お姉ちゃん、誰?」
(あら、さっきのことを覚えてないのね………。これは運がよかったわ)
「私の名前は、朝倉涼子。あなたが気絶していたから、ここまで運んできたのよ」
嘘はついていない。運んできたのはウォーズマンだけどね。
「あなたの、名前は?」
「メイ。草壁メイ」
小さいけれど、はっきりとした声でそう答える。
「メイちゃん、あなたの知り合いはこの中にいるかしら?」
あらかじめ用意してあった名簿を彼女に見せる。メイは少し迷っていたが、
「この二人!お姉ちゃんとトトロ!」
名簿に記された二つの名前を指差した。
お姉ちゃんって言うのは――この、草壁サツキって名前のことね。しかしトトロって?
「トトロは、友達!こーんなに大きくて、とっても強いの!」
ふむ、外国人だろうか。彼女は腕を大きく広げて、トトロとやらの大きさをアピールしている。
こんなに子供がなついているのだから、人格的に問題は無いだろう。体格もよし、か。
「ねえ、そのトトロさんって人は、頼りになるかな」
「うん!不思議な力も使えるの!」
加えて不思議な力。まあ幼児の言うことに信憑性は期待できないだろうが、探してみるのも悪くないかもしれない。
「私も探している人がいるの。よかったら、私たちと一緒に行動する?」
「うん、お姉ちゃんについてく!」
よし、うまくいった。
何も私は親切心でこの子を仲間にするわけでは無い。
まっくろくろすけな大男とセーラー服の少女の組み合わせよりも、子供がいた方が他者からの信頼も得やすいだろう。
加えて、支給品の問題もある。
今の能力を制限されている私にとっては、武器がナイフだけでは心もとない。
ここはやはり、銃かその類の物が欲しい。
そんなわけで、彼女の分の武器も手に入れられるチャンスは逃したくない。
「ねえメイちゃん、メイちゃんは支給品はもう見たの?」
「支給品?」
「そのデイバッグの中にあるの。メイちゃんのも見てもいいかな?」
「いいよー」
よし、私は意を決してデイバッグの中に手を入れる。吉と出るか邪と出るか。
手応えを感じ、ゆっくりと引っ張り出す……。
よし、吉だ。デイバックの中から出てきたのは、銃。
「メイちゃん、これは危ないからお姉さんが預かっていてあげるからね」
「うん、わかった」
(ふふふ、うまくいった。しかしこの銃、少し奇妙なフォルムをしているのが気になるわね………。あら?)
今まで気が付いていなかったが、説明書が付属している。変な所で気が利く主催者だ。
(えっと何々?この銃で撃たれた生物は一定時間、飛行能力と電撃を発射する能力を得る………!?)
吉どころか大吉だ。電撃は上手く使えば通常の銃よりも応用がきくし、飛行能力もありがたい。
(早速試し撃ちをしてみようかしら。いざと言うときに慣れてなくても困るしね)
思い立ったが吉日とばかりに、私は銃口を自分に向けて―――引金を引いた。
甲高い悲鳴を聞いて、見張りをしていたウォーズマンは神社の中へと飛込んだ。
「どうしたー!?何か―――」
彼の言葉は最後まで発音されることはなかった。
頭に角を生やし、虎柄のビキニを着た涙眼の朝倉涼子から発射された電撃が、彼の頭部に直撃していたから。
前略
情報統合思念体様
晴れて私は、羞恥心なる感情を、身を持って理解することが出来ました―――
【F-05/神社/一日目・未明】
【名前】ウォーズマン @キン肉マンシリーズ
【状態】健康
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品1~3)
【思考】
1:草壁メイ、朝倉涼子と行動。
2:正義超人ウォーズマンとして、一人でも多くの人間守り、悪行超人とそれに類する輩を打倒する。
3:最終的には殺し合いの首謀者たちも打倒、日本に帰りケビンマスク対キン肉万太郎の試合を見届ける。
【名前】朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】半狂乱
【持ち物】ボウイナイフ、デイパック(支給品一式、鬼娘専用変身銃、不明支給品1~2(ただし武器では無い))
【思考】
1:草壁メイ、ウォーズマンと行動
2:今のところ誰かに危害を加えるつもりはない。
3:涼宮ハルヒの保護
4:上に着る物がほしい
【名前】草壁メイ@となりのトトロ
【状態】健康
【持ち物】デイパック(支給品一式)
【思考】
1:ウォーズマン、朝倉涼子と行動
2:おねえちゃんやおばあちゃんやトトロに会いたい。
支給品説明
【鬼娘専用変身銃/ワタシガダレヨリイチバンガン@ケロロ軍曹】
撃たれた相手は電撃発射能力と飛行能力を得るクルル曹長こだわりの一品。
撃たれた相手は、男だろうが女だろうがロボ超人だろうが強制的に虎柄のビキニで某ラムちゃん口調になります。
電撃の威力は対象を気絶させる程度です。銃の効果は三時間ほど持続します。
*時系列順で読む
Back:[[たとえ消えそうな、僅かな光だって]] Next:[[超能力少年、そしてとなりのストーカー]]
*投下順で読む
Back:[[たとえ消えそうな、僅かな光だって]] Next:[[超能力少年、そしてとなりのストーカー]]
|[[Contacting ファイティング・コンピューターVS対コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス]]|ウォーズマン|[[犯罪! 拉致監禁○辱摩訶不思議ADV!]]|
|[[Contacting ファイティング・コンピューターVS対コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス]]|朝倉涼子|[[犯罪! 拉致監禁○辱摩訶不思議ADV!]]|
|[[Contacting ファイティング・コンピューターVS対コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス]]|草壁メイ|[[犯罪! 拉致監禁○辱摩訶不思議ADV!]]|
**対有機生命体コンタクト用インターフェースは電気娘の夢を見るか? ◆mk2mfhdVi2
軽い自己紹介を終えた私たちは、気絶している少女を抱えて戦闘をするわけにもいかないという結論に達して、
ひとまず隣のエリアにある神社へと向かうこととなった。
ついでに情報交換もしつつ、三十分ほど歩いただろうか。目的の神社の鳥居が見えてきた。
周囲の警戒をウォーズマンに任せて、暗い神社の中、未だ気絶から覚めない少女を見やりつつ一人思考する。
ウォーズマンとの会話で確信できたことが一つ。
少なからず想像はしていたが、やはり彼は私たちとは別の世界の住人のようだった。
正確には『パラレルワールド』と言うべきだろうか。
私たちの世界にも彼らの世界にも地球という惑星は存在するし、日本やアメリカ等の国家も存在する。
しかし私たちの世界には彼の言う『超人』なるものは存在していない。
てか存在しているのなら情報統合思念体が黙っていないだろう。
もしかしたら長門さん共々彼らとレスリングをする羽目になっていたかもしれない。
正直それは勘弁してほしい。
なんせウォーズマンの言葉を信じるのであれば、
私の―――対有機生命体コンタクト用インターフェースとしての力をフルに使用したとしても、
正直勝てるかどうかわからない相手がゴロゴロしているのである。
そして、その内数名は実際にこの『バトルロワイアル』に参加している。
キン肉スグル、キン肉万太郎、アシュラマン、オメガマン、悪魔将軍。
その内危険なのはオメガマンと悪魔将軍だとウォーズマンは言っていたが………
この状況下では、他の三人にも注意しておいた方が無難だろう。
不安材料は尽きない。
キョンくんとその妹については問題は無いにしても、保護対象の涼宮ハルヒには暴走の危険がある。
残りのSOS団のメンバー、古泉一樹と朝比奈みくるについても、私に対して友好的に接してくる保証はない。
むしろ過去に私がしたことを考えれば、一方的に襲われる可能性すらある。
「本当、どうしたものかしらね」
無意識の内にそう呟く。と、
「ん………ここ、何処?」
(あーそういえばさっき勢いで襲っちゃったのよね。騒がないでくれると嬉しいけど)
「お姉ちゃん、誰?」
(あら、さっきのことを覚えてないのね………。これは運がよかったわ)
「私の名前は、朝倉涼子。あなたが気絶していたから、ここまで運んできたのよ」
嘘はついていない。運んできたのはウォーズマンだけどね。
「あなたの、名前は?」
「メイ。草壁メイ」
小さいけれど、はっきりとした声でそう答える。
「メイちゃん、あなたの知り合いはこの中にいるかしら?」
あらかじめ用意してあった名簿を彼女に見せる。メイは少し迷っていたが、
「この二人!お姉ちゃんとトトロ!」
名簿に記された二つの名前を指差した。
お姉ちゃんって言うのは――この、草壁サツキって名前のことね。しかしトトロって?
「トトロは、友達!こーんなに大きくて、とっても強いの!」
ふむ、外国人だろうか。彼女は腕を大きく広げて、トトロとやらの大きさをアピールしている。
こんなに子供がなついているのだから、人格的に問題は無いだろう。体格もよし、か。
「ねえ、そのトトロさんって人は、頼りになるかな」
「うん!不思議な力も使えるの!」
加えて不思議な力。まあ幼児の言うことに信憑性は期待できないだろうが、探してみるのも悪くないかもしれない。
「私も探している人がいるの。よかったら、私たちと一緒に行動する?」
「うん、お姉ちゃんについてく!」
よし、うまくいった。
何も私は親切心でこの子を仲間にするわけでは無い。
まっくろくろすけな大男とセーラー服の少女の組み合わせよりも、子供がいた方が他者からの信頼も得やすいだろう。
加えて、支給品の問題もある。
今の能力を制限されている私にとっては、武器がナイフだけでは心もとない。
ここはやはり、銃かその類の物が欲しい。
そんなわけで、彼女の分の武器も手に入れられるチャンスは逃したくない。
「ねえメイちゃん、メイちゃんは支給品はもう見たの?」
「支給品?」
「そのデイバッグの中にあるの。メイちゃんのも見てもいいかな?」
「いいよー」
よし、私は意を決してデイバッグの中に手を入れる。吉と出るか邪と出るか。
手応えを感じ、ゆっくりと引っ張り出す……。
よし、吉だ。デイバックの中から出てきたのは、銃。
「メイちゃん、これは危ないからお姉さんが預かっていてあげるからね」
「うん、わかった」
(ふふふ、うまくいった。しかしこの銃、少し奇妙なフォルムをしているのが気になるわね………。あら?)
今まで気が付いていなかったが、説明書が付属している。変な所で気が利く主催者だ。
(えっと何々?この銃で撃たれた生物は一定時間、飛行能力と電撃を発射する能力を得る………!?)
吉どころか大吉だ。電撃は上手く使えば通常の銃よりも応用がきくし、飛行能力もありがたい。
(早速試し撃ちをしてみようかしら。いざと言うときに慣れてなくても困るしね)
思い立ったが吉日とばかりに、私は銃口を自分に向けて―――引金を引いた。
甲高い悲鳴を聞いて、見張りをしていたウォーズマンは神社の中へと飛込んだ。
「どうしたー!?何か―――」
彼の言葉は最後まで発音されることはなかった。
頭に角を生やし、虎柄のビキニを着た涙眼の朝倉涼子から発射された電撃が、彼の頭部に直撃していたから。
前略
情報統合思念体様
晴れて私は、羞恥心なる感情を、身を持って理解することが出来ました―――
【F-05/神社/一日目・未明】
【名前】ウォーズマン @キン肉マンシリーズ
【状態】健康
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品1~3)
【思考】
1:草壁メイ、朝倉涼子と行動。
2:正義超人ウォーズマンとして、一人でも多くの人間守り、悪行超人とそれに類する輩を打倒する。
3:最終的には殺し合いの首謀者たちも打倒、日本に帰りケビンマスク対キン肉万太郎の試合を見届ける。
【名前】朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】半狂乱
【持ち物】ボウイナイフ、デイパック(支給品一式、鬼娘専用変身銃、不明支給品1~2(ただし武器では無い))
【思考】
1:草壁メイ、ウォーズマンと行動
2:今のところ誰かに危害を加えるつもりはない。
3:涼宮ハルヒの保護
4:上に着る物がほしい
【名前】草壁メイ@となりのトトロ
【状態】健康
【持ち物】デイパック(支給品一式)
【思考】
1:ウォーズマン、朝倉涼子と行動
2:おねえちゃんやおばあちゃんやトトロに会いたい。
支給品説明
【鬼娘専用変身銃/ワタシガダレヨリイチバンガン@ケロロ軍曹】
撃たれた相手は電撃発射能力と飛行能力を得るクルル曹長こだわりの一品。
撃たれた相手は、男だろうが女だろうがロボ超人だろうが強制的に虎柄のビキニで某ラムちゃん口調になります。
電撃の威力は対象を気絶させる程度です。銃の効果は三時間ほど持続します。
*時系列順で読む
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