「比較魔法論」(2010/01/06 (水) 20:07:50) の最新版変更点
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*比較魔法論 ◆MADuPlCzP6
そこにいる誰もが驚いていた
……かくいうあたしも例外ではない。
手の中には金の光を放つ宝玉、体にはとある色に統一されたつやつやのショルダー・ガードにローブとマント。
ひくりと、あたしの顔の筋肉が痙攣を起こす。
『……OK. バリアジャケットの生成は成功しました。』
バルディッシュの無機質な音声が空しく響いたことで、あたしはよーやく我に返ることができた。
「な、な、何なのよこれわぁぁぁぁぁぁっ!」
そう、あたしが今まとっている装備は魔導師協会から贈られたあの忌まわしき"桃色のローブ"。
なぜ、こんな酔狂な状態になっているのか。
原因はーー少し前にさかのぼるーーーー
うーむ。
あたしはひじょーに困っていた。
もう、園内のアトラクションはほぼ回りきったと言ってもいいのに、ちっともめぼしいものは発見できない。
あのあとーー
ヴィヴィオちゃんに魔法を教える約束をしたあと。
あたしたちは施設の探索を続けつつ、ヴィヴィオちゃんにあたしの知っている簡単な魔法を教え、広場にでるたびにその成果を実践してみるということを繰り返している。
端から見ればうら若き乙女が遊園地で遊びながらおしゃべりしているようにしか見えないが、その内容は非常に高尚な魔法理論だったりもする。
今回の再探索自体は徒労の可能性が高いが、ヴィヴィオちゃん達の魔法に関してかなり満足のいく情報が得られている。
この奇妙な散歩は情報収集に時間を当てたと思えばいいだろう。
リナ=インバースは転んでもただで起きたりはしないのである。えへん!
『……以上が管理局世界における魔法の概略です。』
簡潔かつ無味感想なバルディッシュの説明が終わったのは、あたしたちが最後のアトラクションへ足を向けようとしたときだった。
「やっぱしずいぶん違うもんねぇ」
あたしはふむふむとうなづく。
たった今バルディッシュの説明してくれた内容とあたしの知識を合わせると、どうやらこういうことらしい。
カオスワーズ アストラルサイド
あたしの使う魔法は混沌の言語によって因果律を狂わせ、精神世界面に干渉して引き出す力である。
魔法の系統は力を借りる相手となる者の違いによって精霊魔法、白魔法、黒魔法に分けられる。
対してヴィヴィオちゃんたちの魔法は魔力を消費して発動される現象の総称。
質量兵器の禁止に伴い『比較的クリーンで安全な力』として、魔法文化が推奨されたらしい。
魔法以上に便利な技術の代替物として魔法が使われるという成り立ちは、あたしの使う魔法と全く違う進化の形だ。
けど『クリーンで安全な』ねぇ。そもそも『力』を行使する以上そんな……
とと、この辺は言い出したらきりがないので後回しにしておく。
系統は力の源ではなく術式によって分けられ……というかそもそも力を借りる対象が存在しない。
近接戦闘に特化した古代ベルカ式、汎用性の高いミッドチルダ式、その二つをを掛け合わせた近代ベルカ式に分けられる。
もっとも大きな違いは魔力の運用だろう。
こちらの魔法は術者が自身の魔力をトリガーとして力の源から引き出した力の発現、すなわち魔法を発動させるものである。
対してヴィヴィオちゃんの世界の魔法はどうやら術者の魔力自体を加工して行使するものらしい。
こんな状況じゃなかったらこの二つについてもっと詳しく調べたいところだ。
きっとおもしろい論文がいくつか書けるだろう。
……デバイスいっこ持ってかえっちゃだめかなぁ。
あ。
「そこ発音間違ってるわよ。『輝き燃ゆる赤き火よ』じゃなくて『輝き燃ゆる赤き炎よ』」
「ご、ごめんなさい。」
「いーわよ。最初から完璧な人間なんていないんだから、ゆっくりやんなさい。」
ヴィヴィオちゃんはにひゃっと笑うと、またぶつぶつとあたしの教えたカオスワーズを繰り返し暗誦し始める。
あたしがヴィヴィオちゃんに魔法を教える上で重視したこと、それは数は少なくても完璧に唱えられる魔法を使いこなせるようになることだ。
二つの魔法はあまりにも違いすぎる。
魔力の運用、魔法への認識、魔法技術の成り立ち、えとせとらえとせとら。
そして何よりも……
『ヴィヴィオ、語順が逆です。』
「う、あー。ありがとうバルディッシュ」
このデバイスの存在は大きな違いだ。
こちらの魔法も高度な術を使う際には道具や魔法薬なんかの媒介を使うことがある。
だが、それ自体が武器となり、意思を持ち、あまつさえ持ち主の能力を解析して的確に補助してくれる魔道具なんて聞いたことがない。
それ自体にある能力を持たせた魔法剣なんかはあるが、それにしたって追加効果を持たせるくらいしかできない。
・・・・・
このデバイスという道具は便利すぎるのだ。
今、ヴィヴィオちゃんに教えている魔法はデバイスをいっさい使用してしない。
デバイスを組み込んだ術式を編むのに時間がかかるというのも理由の一つである。
だが、なにより、そんなことをしたらこの子はデバイス抜きの魔法が使えなくなってしまう。
アサクラの持っていたというデバイス、クロス・ミラージュ。あたしの見たときには既に残骸だった。
この先、ヴィヴィオちゃんがデバイスを失う可能性はゼロじゃない。
そのときに魔法も一緒に失ってしまうのではあたしが魔法を教える意味は薄いのだ。
道具におんぶにだっこな力を手に入れたってそれは所詮本人の力にはなり得ない。
あたしが教えられるのはあたしの知っている魔法だけ。
一瞬の隙を突けば状況をひっくり返せる場面でちんたらデバイスの読み上げる呪文を復唱してたって間に合うもんも間に合わない。
その瞬間を逃さないように、きっちり頭に叩き込む!
もちろんこれはあっちの魔法も初等レベルなヴィヴィオちゃん相手だからの話である。
デバイスはさっきも言ったようにとても有用なので、あとでこっちの魔法をいくつかバルディッシュに吹き込んでおこうっと。
さて、ヴィヴィオちゃんが暗記してる間何をしてようかな。
あっちの魔法を練習するにはモノにするのに時間がかかりそうだし、もちょっと腰を据えてやりたいなぁ。
あたしはてくてくと歩きながら考える。
街路は調べ終わったからとくに見ても……あ、そうだ。
「ねぇ、バルディッシュ。バリアジャケットの生成ってのをやってみていい?」
魔法を使ったことのないアサクラでもバリアジャケットの生成はできたという。
ならば既に別の魔法のクセのついたあたしでもできるだろう。
それに実際に体験して魔力の運用がわかったり、こっちの魔法に応用できたらもーけもんよね!
『Yes. Ms.インバース』
バルディッシュの簡潔な返事と共に私の体は光に包まれて……
話は冒頭に戻るのだ。
「えっと、すごく似合ってるよリナさん!」
とてもいい笑顔でそんなことを言ってくれるヴィヴィオちゃん。
う、うれしくないわーっ!
なんでこれが出てくるのよ!とバルディッシュに詰め寄る。
『バリアジャケットは装着者のイメージを元に生成されます。これはMs.インバースの「魔法の衣装」のイメージです。』
この衣装、故郷の姉ちゃんに『”桃色のリナ”!風俗営業か、あんたはっ!』と大笑いされるよーな格好である。
いかにインパクトが強かったとはいえこんなのがあたしの中の「魔導師のカッコ」のイメージになるとは……
すぐにバリアジャケットを解除し、ヴィヴィオちゃんにバルディッシュを返す。
そして、あたしは頭を抱えながらも再度歩き始めた。
時間はいくらあっても足りないのだ。
至る所にくっつけられたきらびやかな装飾は歩を進めるたびに次々と背後に消えていく。
大通りを逸れ、園内の一番奥を目指す。
バルディッシュの索敵機能のおかげで周囲を過度に警戒する必要はない。
まるで迷路のように作ってある生け垣をずんずんと進む。
突き当たりを曲がってすぐのところで道は終わっていた。
そこに鎮座するのは最後の目的地。
ここに何かが隠されているのか、はたまたやはりただの遊戯施設なのか。
それは中に入ってみないとわからない。
あたしたちは、そのアトラクションに足を踏み入れた。
【E-02 遊園地/一日目・夜】
【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.遊園地を調べながらヴィヴィオと行動する。
2.20時が過ぎた頃にはスタッフルームに戻りドロロ達と合流する。
3.朝倉の正体が気になる。涼宮ハルヒについても機を伺い聞いてみる。
4.当分はドロロと一緒に行動したい。
5.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
6.草壁サツキの事を調べる。
7.後で朝倉と首輪解除の話をする。
8.後で朝倉やバルディッシュとさらに詳しい情報交換をする。
9.時間ができれば遊園地のkskコンテンツにしっかりと目を通しておく。
【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※市街地の火災の犯人はもしかしたらゼロスではないかと推測しました。
【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、魔力消費(小)、16歳程の姿、腕章を装備、メイド服の下に白いレオタードを着ている。
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱 メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱
ディパック(支給品一式)、ヴィヴィオが来ていた服一式
【思考】
0.誰かの力になれるように、強くなりたい。
1.リナと一緒に行動する。
2.なのはママが心配、なんとか再会したい。
3.キョンを助けたい。
4.ハルヒの代わりにSOS団をなんとかしたい。
5.スバル、ノーヴェをさがす。
6.スグルとゼロスの行方が気になる。
7.ゼロスが何となく怖い。
8.涼子お姉ちゃんを信じる。
【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。
※炎の矢(フレア・アロー)他少数の魔法を習得中です。すぐに習得できるかどうかは不明です。
*時系列順で読む
Back:[[『4分33秒』]]Next:[[寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~]]
*投下順で読む
Back:[[『4分33秒』]]Next:[[寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~]]
|[[彼女らのやったコト]]|リナ=インバース|[[]]|
|~|ヴィヴィオ|~|
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*比較魔法論 ◆MADuPlCzP6
そこにいる誰もが驚いていた
……かくいうあたしも例外ではない。
手の中には金の光を放つ宝玉、体にはとある色に統一されたつやつやのショルダー・ガードにローブとマント。
ひくりと、あたしの顔の筋肉が痙攣を起こす。
『……OK. バリアジャケットの生成は成功しました。』
バルディッシュの無機質な音声が空しく響いたことで、あたしはよーやく我に返ることができた。
「な、な、何なのよこれわぁぁぁぁぁぁっ!」
そう、あたしが今まとっている装備は魔導師協会から贈られたあの忌まわしき"桃色のローブ"。
なぜ、こんな酔狂な状態になっているのか。
原因はーー少し前にさかのぼるーーーー
うーむ。
あたしはひじょーに困っていた。
もう、園内のアトラクションはほぼ回りきったと言ってもいいのに、ちっともめぼしいものは発見できない。
あのあとーー
ヴィヴィオちゃんに魔法を教える約束をしたあと。
あたしたちは施設の探索を続けつつ、ヴィヴィオちゃんにあたしの知っている簡単な魔法を教え、広場にでるたびにその成果を実践してみるということを繰り返している。
端から見ればうら若き乙女が遊園地で遊びながらおしゃべりしているようにしか見えないが、その内容は非常に高尚な魔法理論だったりもする。
今回の再探索自体は徒労の可能性が高いが、ヴィヴィオちゃん達の魔法に関してかなり満足のいく情報が得られている。
この奇妙な散歩は情報収集に時間を当てたと思えばいいだろう。
リナ=インバースは転んでもただで起きたりはしないのである。えへん!
『……以上が管理局世界における魔法の概略です。』
簡潔かつ無味感想なバルディッシュの説明が終わったのは、あたしたちが最後のアトラクションへ足を向けようとしたときだった。
「やっぱしずいぶん違うもんねぇ」
あたしはふむふむとうなづく。
たった今バルディッシュの説明してくれた内容とあたしの知識を合わせると、どうやらこういうことらしい。
カオスワーズ アストラルサイド
あたしの使う魔法は混沌の言語によって因果律を狂わせ、精神世界面に干渉して引き出す力である。
魔法の系統は力を借りる相手となる者の違いによって精霊魔法、白魔法、黒魔法に分けられる。
対してヴィヴィオちゃんたちの魔法は魔力を消費して発動される現象の総称。
質量兵器の禁止に伴い『比較的クリーンで安全な力』として、魔法文化が推奨されたらしい。
魔法以上に便利な技術の代替物として魔法が使われるという成り立ちは、あたしの使う魔法と全く違う進化の形だ。
けど『クリーンで安全な』ねぇ。そもそも『力』を行使する以上そんな……
とと、この辺は言い出したらきりがないので後回しにしておく。
系統は力の源ではなく術式によって分けられ……というかそもそも力を借りる対象が存在しない。
近接戦闘に特化した古代ベルカ式、汎用性の高いミッドチルダ式、その二つをを掛け合わせた近代ベルカ式に分けられる。
もっとも大きな違いは魔力の運用だろう。
こちらの魔法は術者が自身の魔力をトリガーとして力の源から引き出した力の発現、すなわち魔法を発動させるものである。
対してヴィヴィオちゃんの世界の魔法はどうやら術者の魔力自体を加工して行使するものらしい。
こんな状況じゃなかったらこの二つについてもっと詳しく調べたいところだ。
きっとおもしろい論文がいくつか書けるだろう。
……デバイスいっこ持ってかえっちゃだめかなぁ。
あ。
「そこ発音間違ってるわよ。『輝き燃ゆる赤き火よ』じゃなくて『輝き燃ゆる赤き炎よ』」
「ご、ごめんなさい。」
「いーわよ。最初から完璧な人間なんていないんだから、ゆっくりやんなさい。」
ヴィヴィオちゃんはにひゃっと笑うと、またぶつぶつとあたしの教えたカオスワーズを繰り返し暗誦し始める。
あたしがヴィヴィオちゃんに魔法を教える上で重視したこと、それは数は少なくても完璧に唱えられる魔法を使いこなせるようになることだ。
二つの魔法はあまりにも違いすぎる。
魔力の運用、魔法への認識、魔法技術の成り立ち、えとせとらえとせとら。
そして何よりも……
『ヴィヴィオ、語順が逆です。』
「う、あー。ありがとうバルディッシュ」
このデバイスの存在は大きな違いだ。
こちらの魔法も高度な術を使う際には道具や魔法薬なんかの媒介を使うことがある。
だが、それ自体が武器となり、意思を持ち、あまつさえ持ち主の能力を解析して的確に補助してくれる魔道具なんて聞いたことがない。
それ自体にある能力を持たせた魔法剣なんかはあるが、それにしたって追加効果を持たせるくらいしかできない。
・・・・・
このデバイスという道具は便利すぎるのだ。
今、ヴィヴィオちゃんに教えている魔法はデバイスをいっさい使用してしない。
デバイスを組み込んだ術式を編むのに時間がかかるというのも理由の一つである。
だが、なにより、そんなことをしたらこの子はデバイス抜きの魔法が使えなくなってしまう。
アサクラの持っていたというデバイス、クロス・ミラージュ。あたしの見たときには既に残骸だった。
この先、ヴィヴィオちゃんがデバイスを失う可能性はゼロじゃない。
そのときに魔法も一緒に失ってしまうのではあたしが魔法を教える意味は薄いのだ。
道具におんぶにだっこな力を手に入れたってそれは所詮本人の力にはなり得ない。
あたしが教えられるのはあたしの知っている魔法だけ。
一瞬の隙を突けば状況をひっくり返せる場面でちんたらデバイスの読み上げる呪文を復唱してたって間に合うもんも間に合わない。
その瞬間を逃さないように、きっちり頭に叩き込む!
もちろんこれはあっちの魔法も初等レベルなヴィヴィオちゃん相手だからの話である。
デバイスはさっきも言ったようにとても有用なので、あとでこっちの魔法をいくつかバルディッシュに吹き込んでおこうっと。
さて、ヴィヴィオちゃんが暗記してる間何をしてようかな。
あっちの魔法を練習するにはモノにするのに時間がかかりそうだし、もちょっと腰を据えてやりたいなぁ。
あたしはてくてくと歩きながら考える。
街路は調べ終わったからとくに見ても……あ、そうだ。
「ねぇ、バルディッシュ。バリアジャケットの生成ってのをやってみていい?」
魔法を使ったことのないアサクラでもバリアジャケットの生成はできたという。
ならば既に別の魔法のクセのついたあたしでもできるだろう。
それに実際に体験して魔力の運用がわかったり、こっちの魔法に応用できたらもーけもんよね!
『Yes. Ms.インバース』
バルディッシュの簡潔な返事と共に私の体は光に包まれて……
話は冒頭に戻るのだ。
「えっと、すごく似合ってるよリナさん!」
とてもいい笑顔でそんなことを言ってくれるヴィヴィオちゃん。
う、うれしくないわーっ!
なんでこれが出てくるのよ!とバルディッシュに詰め寄る。
『バリアジャケットは装着者のイメージを元に生成されます。これはMs.インバースの「魔法の衣装」のイメージです。』
この衣装、故郷の姉ちゃんに『”桃色のリナ”!風俗営業か、あんたはっ!』と大笑いされるよーな格好である。
いかにインパクトが強かったとはいえこんなのがあたしの中の「魔導師のカッコ」のイメージになるとは……
すぐにバリアジャケットを解除し、ヴィヴィオちゃんにバルディッシュを返す。
そして、あたしは頭を抱えながらも再度歩き始めた。
時間はいくらあっても足りないのだ。
至る所にくっつけられたきらびやかな装飾は歩を進めるたびに次々と背後に消えていく。
大通りを逸れ、園内の一番奥を目指す。
バルディッシュの索敵機能のおかげで周囲を過度に警戒する必要はない。
まるで迷路のように作ってある生け垣をずんずんと進む。
突き当たりを曲がってすぐのところで道は終わっていた。
そこに鎮座するのは最後の目的地。
ここに何かが隠されているのか、はたまたやはりただの遊戯施設なのか。
それは中に入ってみないとわからない。
あたしたちは、そのアトラクションに足を踏み入れた。
【E-02 遊園地/一日目・夜】
【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、
ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.遊園地を調べながらヴィヴィオと行動する。
2.20時が過ぎた頃にはスタッフルームに戻りドロロ達と合流する。
3.朝倉の正体が気になる。涼宮ハルヒについても機を伺い聞いてみる。
4.当分はドロロと一緒に行動したい。
5.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
6.草壁サツキの事を調べる。
7.後で朝倉と首輪解除の話をする。
8.後で朝倉やバルディッシュとさらに詳しい情報交換をする。
9.時間ができれば遊園地のkskコンテンツにしっかりと目を通しておく。
【備考】
※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。
※市街地の火災の犯人はもしかしたらゼロスではないかと推測しました。
【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(小)、魔力消費(小)、16歳程の姿、腕章を装備、メイド服の下に白いレオタードを着ている。
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱 メイド服@涼宮ハルヒの憂鬱
ディパック(支給品一式)、ヴィヴィオが来ていた服一式
【思考】
0.誰かの力になれるように、強くなりたい。
1.リナと一緒に行動する。
2.なのはママが心配、なんとか再会したい。
3.キョンを助けたい。
4.ハルヒの代わりにSOS団をなんとかしたい。
5.スバル、ノーヴェをさがす。
6.スグルとゼロスの行方が気になる。
7.ゼロスが何となく怖い。
8.涼子お姉ちゃんを信じる。
【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。
※炎の矢(フレア・アロー)他少数の魔法を習得中です。すぐに習得できるかどうかは不明です。
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