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決意! 駆けろガイバーⅠ ◆2XEqsKa.CM


深町晶は殖装人間である。
何の因果か運命か、彼は強殖生物に取り込まれて秘密結社・クロノスと戦う運命を背負わされてしまった。
無意識下とはいえ父をその手で殺し、クロノスが差し向ける数多の獣化兵の血でその手を汚し、なお戦い続ける。
護るべき者たちのために。
没した仲間達から受け継いだ意志と、その身に確かに持つ力を揮って。

――――深町晶は、ガイバーⅠである。




「ここは……どこだ?」


目を開けた晶に、潮の臭いがドッと殺到する。
そこは、広大な海が見渡せる絶壁の上だった。
晶は一息ついて、現状の把握を開始した。

「俺は……瑞紀の声に呼ばれて……」

周囲を見回し、"蛹"がない事を確認する。
先ほどゲーム開始の宣告を聞いた時も、自分の身を包んでいたはずの蛹は消えうせていた。

「魅奈神山で俺と巻島さんを打ち破ったあの強敵に対抗する為の力は……?」

意識を集中させ、新たに手に入れたガイバーの強化装甲【ギガンティック】を探す。
しかし、その力は晶の中から感じることができなくなっていた。
消えたのか、ただ使えなくなっているだけなのか……どちらにせよ、ギガンティックは使えないようだ。

「これは、クロノスの仕業……なのか?」



魅奈神山で瀕死の重傷を負い、蛹の中で強化再生を繰り返していた晶は外部の情報を得られていなかった。
情報不足の中でしばし考え込み、ふと思いついたようにディパックから名簿を取り出す。
まさか瑞紀も……? という不安はあったが、勇気を出して名簿をざっと確認する晶。

「よかった、哲郎さんや瑞紀はいないみたいだ……超獣化兵五人衆のゼクトール、アプトム、そして……ギュオー? 生きていたのか?
 なんだ、俺以外全員クロノスじゃないか。 そういえば、最初に喚ばれたところに猫の獣化兵っぽい奴もいたな……
 やはりクロノスの仕業か! ギュオー達はこのゲームを円滑に進めるための伏兵というわけか! 」

いったいクロノスが何を企んでいるのかはわからないが、このような非道な行いをする連中をクロノス以外に晶は思いつかなかった。
晶は憤慨しながら、名簿をさらに読み込む。
他の名前は知らないものばかりだったが、その中にいくつか気になる名前を見かけた。



"キョン"
"キョンの妹"


「兄妹でこんな非道いゲームに参加させられるなんて……」


"キン肉スグル"
"キン肉万太郎"



「!? 兄弟……かな? 」








"草壁サツキ"
"草壁メイ"





最初にこのゲームの説明をした男……草壁タツオを思い出す晶。
あの男がクロノスの幹部だとして、肉親をこんなゲームに参加させたということだろうか?
ギュオー達の様にこの"サツキ"や"メイ"がこのゲームを加速させるための工作員なのかもしれない、とも考えたが、
それならばわざわざ名簿に同じ苗字をつけて他の参加者に警戒を促させるような真似はしないだろう。
たまたま苗字が同じだけなのかもしれないが、"佐藤"や"田中"とは訳が違う。
名前の感じからして、女性……だろうか? 子供か大人かも分からない。

「まさか、あのタツオという人はクロノスに脅されているのでは……?」

クロノスが自分たちに逆らう者に対して、本人だけでなくその周辺の人物を平気で攻撃するという事は晶が身を持って知っている。

(あのタツオという男性の見た目からして脅しのネタに使えるのは……娘、か?)

このゲームに"サツキ"と"メイ"が放り込まれている今、彼女(?)達がどのような目に合うかは容易に想像が付く。
間違いなく参加者たちに敵意の目で見られ、警戒され、いずれは殺されてしまうだろう。
それに加えて肉親であるタツオに裏切られたと感じ、精神を病んでしまうかもしれない。
現に晶も、最初は彼女達の名前を見ただけで疑いを覚えた。

(仮に、タツオさんが科学者かなにかで、クロノスの利益になる研究を無理矢理させられているとしたら……。
 その研究を急がせる為に、メイとサツキをこの殺し合いの舞台に放り込まれているとしたら……)

しかし、その為にわざわざこんな大掛かりな舞台を用意するだろうか?
タツオがゲームの説明をする際、メイとサツキに対して一切負い目を感じていないような態度も気になる。

(あるいは、その研究だとか……要するにタツオさんの能力でなされるクロノスの目的はもう達成されているのかもしれない。
 用済みになったタツオさんが既に獣化兵にされているとすれば、肉親だろうとなんだろうと獣神将の命令ならばどうとでもするだろう)

"サツキ"と"メイ"は、タツオにとっての"脅し"の役割を既に終えているのかもしれない。
脅しの為に拉致していた二人をこのゲームに参加させているとすれば、この二人も既に獣化兵とされている可能性も高い。
その場合、この二人はやはりこのゲームにおけるクロノスの伏兵ということになる。
しかし、そうではないとしたら? 肉親との情を断たれ、この殺し合いのゲームの中で怯える弱い存在だとしたら?


「繰り返させてなるものか……! 」


見捨てるわけにはいかない。自分と父親のような境遇の者を、増やすわけにはいかないのだ。
晶は決意する。このゲームを破壊し、巻き込まれた者と彼等の絆を護り、そしてかならず自分の仲間達の元に戻ると。


「ガイバァァァーーーー! 」


晶の叫びと共に、空間が弾け、衝撃が大気を揺らす。
地面にクレーターができ、砕かれた岩の破片が宙を舞う。
その一つが、変容した晶―――ガイバーⅠの眼前に飛び、高速で突き出されたガイバーⅠの拳に粉砕された。

「いくぞ……クロノス! 」

人と昆虫のハイブリッドのような異形の姿になりながら、晶の決意はなんら揺るがず。
夜闇を切り裂くように、今ガイバーが走りだした。




【J-9 絶壁/一日目・未明】

【深町晶@強殖装甲ガイバー】

【持ち物】
不明支給品、ディパック(支給品一式入り)

【思考】
1.ゲームを破壊する。
2.クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
3.メイ、サツキの正体を確認し、必要なら守る。
4.巻き込まれた人たちを守る。
【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えています。
※トトロを獣化兵かもしれないと考えています。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。



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GAME START 深町晶 規格外品と規格外生命体達






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