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倦怠ライフ・リターンズ ◆h6KpN01cDg



「っはあ……はあ……はあ……」
ここはどこなのか?俺にもよく分からない。
建物が近くにあるのは分かるが、今の俺にはそれが何なのか判別している気力はなかった。
俺は、何をしたんだったか?
頭がぼんやりする。何も考えられない。

何だよ、俺は。
俺はハルヒに何と言っていた?
『俺の日常を壊すな』、ああ、そうかな。
……は、俺はハルヒを馬鹿に出来ないじゃないか。
今の日常を壊したのは、俺。
最近の『日常』の中心を―――殺めたのは、俺か。
「……は、はは、っは……」

今も平然と怪我もしないところに座っているであろう長門を思い浮かべる。
……おいおい、どういうことだよ。長門よ。
ハルヒは……お前の観察対象なんじゃないのか?
だったらハルヒを助けてやらなきゃまずいんじゃないのか。何でお前は何もしないんだ長門。
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースなんだろ?お前は。
ならハルヒを助けろよ。お前はどうせ俺達を見ているだけなんだろう?
……古泉も、だ。いつも俺に曖昧な説明ばかりしてくるくせに、どうしてこんな肝心な時にハルヒを助けてくれないんだ。
ハルヒもハルヒだ。いつもみたいに神様パワーを発揮して俺に反撃しろよ。本気で望んだらお前ならできるじゃないか。
何だよ、皆して……俺をそんなに不幸にしたいのか?

分かっている。
こんなの、ただの八つ当たりだ。
長門も古泉も、もちろん朝比奈さんも悪くない。だが―――
「……っは、はははははは、はははははははは……!」
じゃあ、俺はどうすればいいんだ?
このまま自分を責め続ければいいのか?
全てなかったことにして理性を放棄すればいいのか?
ハルヒのために詫びてまっとうな人間に戻ればいいのか?

どれも、無理に決まっている。
「はは、は、はは…………ああああああああああああああっ!」
大木を薙ぎ倒す。まるでドミノのように、地面に転がった。
それをさらに踏みつぶす。砕く。ぐちゃぐちゃに破壊する。気づいた時には、俺の周囲はすっかりただの草むらになっていた。
「……は、……あ……あ……」

―――僕からもう一つ、優勝者にはご褒美をあげよう。死者の蘇生だろうと何だろうと、叶えてあげる。
そして、俺はその時、思いだした。
何故このタイミングで思い出したのかは分からない。潜在意識が呼び起こしてくれたのか、ただの偶然なのか。
……死者の、蘇生。
あの男はそう言ったな。
普通ならそんな夢みたいな―――ハルヒが喜びそうな非現実、信じたりしない。だが、あの男の隣には長門がいた。
長門の力なら―――いや正確に言えば、長門の所属する組織の力を借りれば、それも可能かもしれない。
いや、きっとそれはそのとおりなのではないのか?
長門は―――ハルヒを見殺しにしたんじゃない、後で蘇生することができるからこそ、このような場所にハルヒを送ったのではないか?
なんて、考えすぎかもしれない。
でも、本当に死者を蘇らせることができると言うなら。
これが、まだ長門の『観察』の一つである可能性があるなら。
俺は―――それに応えるべきかもしれないな。
「……ああ、そうだな」
分かった。……やってやろうじゃないか。
もう俺には、戻ることなどできないのだから。
日常を自ら壊した責任は、俺が全て背負おう。
だから―――朝比奈さん、古泉、長門、朝倉さん、妹……ごめんな。
俺は、お前らをも全員殺して生き残ろう。そうすれば強い人間に守ってもらう必要もなくなるだろ?
そして、俺は皆を蘇生して、そして死ぬ。
それが、俺の罰だ。

俺は、ゆっくりと歩き出した。
あてなどない。ただ、殺すために、俺は進む。
全員、だ。
誰にも手を染めさせない。俺は皆を守ってみせる。
他の誰かが優勝なんてしたら、皆は生き返れないかもしれないんだ。
それくらいなら、俺がやってやる。仲間を犯罪者になんてしたくない。
あいつらには、幸せになってほしいんだ。
「……ご褒美、信じてるぜ」
ああ、きっと俺なんだかんだ言って、おかしくなってるんだろうな。自分ではしごくまともな気がするんだが。

なあ、ハルヒ―――俺のことを忘れてくれないか。
役立たずの一般人、お前の望むわくわくなんて与えてやれない怠惰な雑用係のことを。
俺はお前に必要なんだろう、ってことは何となく理解はしているさ。
でもな、それでも、俺は―――やっぱり、お前にはついていけそうもない。
だから、お前は―――


かくして、知り合い二人の邂逅は終わった。
この話で一番不幸だったのは、命を奪われた少女か。
巻き込まれた幼子か。
それとも、彼女を殺め、狂気と理性の狭間に落ちた殺人鬼か。
それに応えなどは存在しない。

「……おねえ、ちゃ……」
『ヴィヴィオ……』

そこに残ったのは、
「おねえちゃあああああああああああああああああん! ママああああああああああああああああ!!」
あまりに頼りのない、少女の悲しすぎる叫び声だけだった。



【C-5 森/放送直前】
【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】健康、0号ガイバー状態、返り血に塗れている、精神的に不安定
【持ち物】なし
【思考】
1:仲間も含めた参加者は全員殺す。そして、長門に仲間を蘇生してもらう。
2:俺はもう、戻る訳にはいかないんだ。
3:妹やハルヒ達の記憶は長門に消してもらう
※キョンのディパック(金属バット@現実、100円玉@現実、ディパック(支給品一式×2、不明支給品0?1))はC-3高校に放置されています。
※C-5地区周辺で森林が破壊されました。周囲に轟音が響いている可能性があります。
※ハルヒを殺したことへのショックでやや精神不安定ですが、理性はあります。

【C-3 高校/放送直前】

【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】健康、疲労(特大)、錯乱
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【思考】
0.(錯乱中)
【備考】
※参戦時期は原作終了時エピローグ時点。
※ヴィヴィオの力の詳細は、次の書き手にお任せします。



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God Knows…… ヴィヴィオ 心に愛が無ければ、スーパーヒーローじゃないのさ
キョン 殺戮を大いに行う涼宮ハルヒのための団






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