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少女×雨×拷問 ◆bD004imcx.



「こら!メイ!起きろ!」
「んぁ~?」
聞き覚えのある怒鳴り声に、メイは目を開けて、まわりを見渡したの。
周りは緑でいっぱいで、メイのまわりだけがからっぽだったの。
その真ん中にメイがいて、そばにお姉ちゃんがいた。
緑のはじっこにあるトンネル。
その先はまっくろな影が広がってた。
お姉ちゃんはそこから入ってきたのかな。
「こんな所で寝てちゃだめでしょ!」
お姉ちゃんは、相変わらず怒った顔でメイを見てる。
「あれ?まっくろくろすけは?」
メイの言葉に、お姉ちゃんは頭に?マークを浮かべた。
「まっくろくろすけ?絵本に出てた?」
「ううん。絵本のじゃないの。黒いのは同じだけど、メイを守ってくれてたの」
「それは」
そう言うとお姉ちゃんは顔を手で隠して、もう1回顔を出したの。そこには……
「俺の事か?」
「まっくろくろすけ!」
そこにあったのはお姉ちゃんの顔じゃかった。
黒い髪は消えて、代わりに黒いヘルメットみたいなのが頭にはあった。
口も鼻も耳も消えて、あるのは赤く光る目と何もない黒い顔だけ。
いつの間にか体もお姉ちゃんのじゃなくなって、まっくろくろすけの体になってた。
「わーい、まっくろくろすけー!」
メイはまっくろくろすけに抱きついた。
なんでお姉ちゃんがまっくろくろすけになったかは分からなかったけど、別に気にしなかった。
まっくろくろすけは、メイの後ろに手をまわして、メイを抱きしめてくれる。
「すまない。助けるのが遅くなった。だが、もう大丈夫だ」
「なんの事?」
って言ったけど、メイは今までの事を思い出した。

少し前までいたところ。
急に分からない場所に連れてこられて。
最初に会ったのは、だっちゃのお姉ちゃんだった。
お姉ちゃんとは少し話をして、一緒になることになった。
けど、お姉ちゃんが何かを自分に向けて使ったあと、急に服が変わっちゃった。
そのあと、まっくろくろすけにも会った。
絵本に出てたまっくろくろすけじゃなかったけど、優しくてよかった。
まっくろくろすけは誰か知らない人を連れて帰ってきた。
起こそうと思って蹴ったりしたけど、その人は全然起きなかった。
まだしようと思ったけど、まっくろくろすけに止められちゃった。


ここまで思い出して、ようやくメイは自分に何が起こったのかを思い出した。

むしろ、そこまでは何も問題はなかった。
状況が変わったのは、この後。
雨蜘蛛が床から飛び出してきてからだった。
彼は時期を見計らい床を割り、トリッキーな言動や行動で3人を惑わし、結果、メイを連れ去ってしまったのだ。

そしてメイは逃亡中に雨蜘蛛に当身をくらい、気絶した。


「まっくろくろすけ、あの人は?」
「俺が追い払った。もう心配しなくていい」
「ありがとうー。まっくろくろすけー」
メイはウォーズマンにに頬擦りする。感謝の意味も込めて。
「でも、あの人なんであんな事したのかな?」
「それは本人にしか分からないだろうな。……知りたいか?」
「???」
彼女は彼の意図が分からず、首を傾げる。
「本人にしか分からないなら、本人に聞けばいい」
「でも、あの人はまっくろくろすけが追い払ったんでしょ?」

「……なぁに言ってるのかなぁ~?おぢちゃんはここにちゃんといるぞぉ~?」

急に声が変わった。抱きしめ方も、小動物を扱うようなものではなく、何かを拘束するような乱暴な扱い方。
頬に当たる感触も、いつの間にか変わっていた。
メイは恐る恐る顔を離し、彼の顔を見た。
「はぁ~い。まっくろくろすけだよぉ~」
そこには、メイを連れ去った雨蜘蛛がいた。
「うわあああああああああっ!?」
彼の豹変した顔を間近で見て、彼女は叫んだ。



「5人、か」
雨蜘蛛は、準備を済ませてメイの両手を支えながら放送を聞いていた。
だが放送を聞いた後も、雨蜘蛛は対して動揺を見せる事はなかった。
彼にとってのこの場での目的は、砂ぼうずとの決着、メイからの情報の奪取とその後のもにょもにょ、そして生き残る事。
故に、今は例え誰が死のうと関係はない。
そんな事を考えていると、
「うわあああああああああっ!?」
覚醒した草壁メイの悲鳴がした。

叫びながら覚醒するメイ。
だが、すぐに自身に起こっている異変に気がついた。
自分は、何故か立っていた。
だが、自力で立っているのではなく。
誰かに両手首を頭の上で掴まえられていて、それでかろうじて立っている状態。
何故か手首には冷たい感触と、何かが刺さっているかのような痛い感触。
「やっと起きたか。おっはよう~」
「???」
声に反応し、彼女はあたりを見回す。
そしてやっと気づいた。
自分が雨蜘蛛に両手を掴まれている事に。
「目覚めた気分はどうだい~?眠りの森のお姫様」
「は、離して!!」
「いいぜ~。ただし、手を離した後は自分で立つんだな」
彼が手を離した瞬間につい彼女は膝を落としてしまったが。
「うぁあっ!?」
その時、手首から激痛が伝わった。
メイが上を見上げると、手首は何か鉄線のようなもので繋がれていた。
それもただの鉄線ではない。
数センチ間隔で棘のようなものがあり、その棘が彼女の手首に食い込んでいた。
その鉄線は彼女の頭上の枝にも巻かれていた。
今は緩みがないのか、その鉄線は巻きつけられた枝と彼女の手首の間で一直線になっている。
痛みに耐えかねて彼女が膝を地面から離すと、手首の鉄線が緩み、痛みが和らいだ。
「いいねぇその顔。おじさんゾクゾクしちゃうよ」
悶え苦しむ彼女を見ながら、彼は彼女の目の前にまで近づいた。
「それと、近くに気配がないとはいえ、そんなに大声出したらだめだよ~メイちゃ~ん」
「あっと。言い忘れたけど、その鉄線には棘がついててね。立って腕を上げた状態だと緩むけど、メイちゃんが地面に膝を着けたら手首に絞まるような高さに調節してあるから、自分で手首の高さを維持しないと刺さっちゃうからね~」
「さて。おじさんからいくつか聞きたい事があるんだけど、いいかな?ま、無理やりでも吐かせるけどね~」
「もし反抗的な態度を取ったら~」
言いつつ、彼は彼女の顔に自分の顔を近づける。
マスクに隠れて顔は見えないが、いやだからこそ、その顔はメイにとって恐怖以外の何者にも写らなかった。
「おじさんも怒るから、ね♪」
「…………」
理不尽な事態によって仲間に引き離され。
理不尽な力によって与えられた痛み。
そして、彼の利益のためだけに与えられる恐怖。
自分の意思に関係なく流れる状況にメイは混乱し、黙っていたが、それを雨蜘蛛は肯定と受け取った。

だが。

ガッ!!

「人から何か言われたらちゃんと返事しないとダメだって、お父さんから言われなかったのか~い?」
硬いもので何かを殴ったような音の後に雨蜘蛛の言葉。
彼が、片手に持った銃でメイの頬を殴ったのだ。
別に殴る事にあまり意味がある訳ではない。
ただ行為そのものに、彼の趣味が合っただけ。
そして当人のメイは何が起こったのか分からず。
いや、分かってはいた。
ただ、元のいた世界ではこんな暴力は受けた事がなかった。
故に、頭が事態に追いついていなかった。
そして、少し経って脳で理解した顔の激痛。
「うあああああああああああああああああああぶっ!?」.

ガッ!!

再びメイの頬に打たれる鉄の塊。
泣き叫ぶのを中断させるのを目的としたかのような行為だが。
彼にとっては自分の趣味と合う事もあり、非常に一石二鳥な行為。
「だからさ。おじさん言ったじゃない。大声出したらだめって。大人の言う事は聞かなきゃ、ダ・メ♪」
「それに、あんまり叩きすぎると、メイちゃんの歯が折れちゃうかもしれないよ?だからちゃんと答えてくれよな?」
メイは恐怖に支配されながらも、痛みをこらえて弱く頷いた。
この人の言うとおりにしていれば、痛くなくてすむ。
彼女は、それを本能的に悟った。
「さぁて。これからは、雨蜘蛛さんによる質問タァ~イム~。俺の質問によぉ~く考えて答えるんだよ~?」
「まず質問一つ目。最初の部屋にいたあの男。彼はメイちゃんにとってなぁ~だ?」
「……お父さん」
「はいよくできました。メイちゃんには二重丸を贈呈しましょう」

「それでは次~。そのお父さんは普段は何をしてるのかな~?」
「……知らな」

ガッ!!

最後まで言い切る前に、メイの言葉は遮られた。雨蜘蛛による3度目の殴打によって。
「嘘はだめだな~。ちゃんと本当の事言わないと。嘘を言ってもこうなるから注意だよ~」
「嘘じゃないもん!!」
メイは、打たれた痛みに耐えながら、涙目で叫ぶ。
「何か書いてるのは見た事あるけど、何してるかは知らないもん!!」
(ふ~ん……ここまでされてもこんな表情でそう言うって事は、嘘じゃないかもしれないなぁ)
「分かった分かった。じゃ、次の質問。そのお父さんの隣にいた女の子は知ってるかい?」
「ううん、見た事ない人だった。お姉ちゃんの学校の友達かもしれないけど」
(主催側の情報に関してはあてが外れたか。だが……)
「お姉ちゃんか……」
(お姉ちゃん。名簿に載ってる草壁サツキって奴の事かな?)
「そのお姉ちゃんってのは、草壁サツキって名前かい?」
「うん」
(やれやれ。また探す人間が増えちまったな。面倒くさい)
「そのお姉ちゃんは、容姿はどんなのだ?」
「ようし?」
「頭悪いね~。その人の姿形、着ている服って事だよ。歳でも構わないよ?」
「歳はメイより上だy」

ガッ!!

「ぐぅぅ……」
「ん~な事は言われんでも分かるわ阿呆が。もう少し考えて答えろつってんだろマヌケ!」
「うう……」
メイは自分の知ってるサツキの容姿について、知る限り話した。



その後他の事に対しても、雨蜘蛛の質問は続いた。
途中、何度も彼に頬を殴られ。
そのたびに彼女の頬は赤く変色し、口の中が切れたのか口元からは赤い液体が細く道を作り。
彼女の答えに納得のいかないものだ、という事に対しての結果ではあったが、彼の歪んだ性癖を満足させるための行為でもあった。
質問に答えるも、そのたびに殴られ、あげる悲鳴。
殴られるたびに体は揺れ、その揺れは頭上の手首にも伝わり、棘は容赦なく彼女の手首に食い込んでいく。
彼女はその苦痛に顔を歪ませ、彼はそれを見て顔を愉悦に歪ませる。
拷問道具がないのは残念だが、こんな小さい子ども相手ならこの程度の事でも彼は十分満足はできた。
もっとも、その性癖を彼女は知る事はなく。
彼女は、ただ彼の行為に怯えながら質問に答えるばかりだった。
メイにとっては真実でも、彼にとっては嘘だと思えるような言動には容赦なく彼の手が動き。
彼女はその間ずっと一方的な暴力に打たれ続け、彼はその行為により歪んだ満足感を得ていた。



しばらく続いた問答は終わり。
その場は少し前の静寂に戻っていた。
だが。
メイの姿は変わり果てていた。
すでに彼女の膝は地面に触れ、鉄線の棘は彼女の手首に深く刺さり。
両手首からは、血による何本もの赤い線が生まれていた。
殴打による損傷も酷く、口元から顎にかけては血まみれで、そばには彼女の口から出た歯も何個か落ちていた。
両の頬は外側と内側から赤黒く変色していて、目からも光がほとんど失われ。
いくら頬が痛もうとも、手首の肉が削れようとも、もう彼女が反応を示すことはなかった。



「さて。これである程度は聞き終わったかな。じゃぁ、これからお楽しみタァ~イムといきますか」
「って、あれ?メイちゃぁ~ん?大丈夫かい?」
雨蜘蛛はメイの顔を覗き込むも、彼女の反応はない。
試しに頬を打つも、意味不明な言葉を小声で呟くばかりでいた。
「あらまぁ~。こりゃ壊れちゃったかな?つまんね~の~」
まさかこの程度で壊れるとは思ってなかった雨蜘蛛は、顔に落胆の表情を浮かべる。
念のため服の中に手を入れ、体をまさぐってはみたものの。
びくっと反応はするが、顔に生気は感じられず、拒否を示す反応もない。
「仕方ねぇなあ。俺も流石にこんな壊れた人間を弄ぶ趣味なんてねぇし……遊ぶってのは、相手が反応するからこそ面白いんだよなぁ」
服から手を抜くと、彼は立ち上がり、銃を持った片手を上げて。
「ま、楽しめただけよしとするか。本当なら女としても楽しみたかったんだが、その辺はしかたねえか」
言いつつ、銃口をメイの額に向け。

周囲に、銃を撃つ音が響いた。




【草壁メイ@となりのトトロ 死亡確認】
【残り39人】



「さて。これからどうするかねえ?」
その場から離れた雨蜘蛛は、その後の行動について考えた。

拷問に使った有刺鉄線。
メイのデイパックから見つかったそれは、使用した分を除いても量はまだ十分にあった。
使いよう次第で拷問、バリケード、罠、対象を動けなくしたりと、いろいろ活用できる。
だが、問題はそれではなく。
それをいい長さに切断できるような道具。
(俺向きのいいものが手に入ったが、これを切断できるようなものを探さなければ宝の持ち腐れになっちまう)
(今回は他に道具が無かったから仕方なく銃を使って鉄線を必要な分まで切ったが、玉も無限にあるワケじゃねぇしなあ)
(……鉄線を切るのとメイを撃つのに2発か。まぁ、情報代って考えりゃ悪くない。悪くないが……あまり無駄遣いはしたくねえし……)
(民家、もしくはどこかの建物に行けば、ペンチくらいは転がってるだろう)


そして、拷問の末に得られた情報。
メイから得た情報で彼は、メイとサツキとトトロ、そして主催者のタツオが同じ場所から来た事を理解した。
トトロとサツキに会えば、メイとはまた違った情報を仕入れられるかもしれない。
新しい情報は、これからの行動を有利に進めるのに大いに役立つ。
ならば早くその二人と出会いたいものだと。

雨蜘蛛はまだ見ない標的を思い浮かべ、今度はどんな方法で情報を聞き出そうかと妄想しながらほくそえんでいた。


また、メイから得られた情報の中には信じられないものも多数あった。
その一つが、彼女のいた場所では水が使い放題だったという事。
試しに政府が所有しているオアシスについて聞いてみたが、それについては知らないの一点張り。
彼の知る限り、水がそれだけ使える場所は政府が握っている。
しかし、彼女はそういう政府すら知らないと答えた。
つまり、もしかしたら政府の目の届かない所にそういう場所があるかもしれない。
そんな考えが、雨蜘蛛の頭に浮かんだ。
なら、やる事は一つ。
メイの関係者であるサツキからの情報の奪取。
(今度の標的は草壁サツキに決定だな。ついでにメイではやれなかったあんな事やこんな事も…)
「うっははははははぁ~♪」
魂すら取り立てる砂漠の死神の異名を持つ男、通称雨蜘蛛は、奇声を発しながら走っていった。
自分の欲を満たすため。





「トトロ?ああ、いたなそんなの。ついででいいや。幼女じゃなさそうだしなー」






【H-5 森/一日目・朝】


【名前】雨蜘蛛@砂ぼうず
【状態】胸に軽い切り傷 マントやや損傷
【持ち物】S&W M10 ミリタリーポリス@現実、有刺鉄線@現実
     スタングレネード(残弾2)@現実、デイパック(支給品一式)×3
【思考】
1:生き残る為には手段を選ばない。邪魔な参加者は必要に応じて殺す。
2:水野灌太と決着をつけたい。
3:草壁サツキに会って主催側の情報、及び彼女のいた場所の情報の収集。その後は……。(トトロ?ああ、ついででいいや)
4:鉄線を切る道具が欲しい

【備考】
※第二十話「裏と、便」終了後に参戦。(まだ水野灌太が爆発に巻き込まれていない時期)
※雨蜘蛛が着ている砂漠スーツはあくまでも衣装としてです。
 索敵機能などは制限されています。詳しい事は次の書き手さんにお任せします。
※メイのいた場所が、自分のいた場所とは異なる世界観だと理解しました。(別の世界とまでは思っていません)
※サツキがメイの姉であること、トトロが正体不明の生命体であること、草壁タツオが二人の親だと知りました。サツキとトトロの詳しい容姿についても把握済みです。
※サツキやメイのいた場所に、政府の目が届かないオアシスがあると思っています。
※長門有希と草壁サツキが関係あるかもしれないと考えています。



※支給品解説
【有刺鉄線@現実】
鉄線に数センチ感覚で棘状に短い鉄線が巻きついています。
曲げる事は簡単にできますが、切断等は道具がないとできません。
どれくらいの量を使えばなくなるのかは、次以降の作品に任せます。


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犯罪! 拉致監禁○辱摩訶不思議ADV! 雨蜘蛛 道化は踊り蜘蛛は笑う
草壁メイ GAME OVER






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