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アスカ、襲来 ◆YsjGn8smIk



「う、宇宙人?」

なのはは顔をひきつらせ、絶句する。
小砂はハンバーガーにかぶりつきながら軽く返した。

「そです」
「宇宙人って、その……宇宙からやって来た他の星の人ってことなのかな?」

恐る恐るといった感じで、なのはが確認するように聞いてくる。
当然といえば当然な反応に小砂は面白くなって茶目っ気たっぷりに聞き返してみた。

「あ、やっぱ信じられません? うちゅー人はないですよねー、うちゅー人は」
「ううん、小砂ちゃんの言う事だし……信じる。けど、宇宙人かあ」

そう言ってため息をつくと、なのはは静かにビスケットを一口頬張る。
小砂はなのはがようやく食べ物に手をつけた事に安堵しながら言葉を続ける。

「いや本当なんですってば。そんでそいつ、口から怪光線なんかも吐くんですよ」
「か、怪光線って……小砂ちゃん、もしかしてその子に攻撃されたの?」
「攻撃って言うか、なんか頭に血が上ってただけみたいです。冷静になったらまるで別人みたいにしおらしくなって謝ってきましたよ」
「な、なんかすごい子みたいだね……」

どんな想像をしているのか苦笑いしながらなのはがそんな感想を漏らす。
いい兆候だった。
苦笑いとはいえ笑顔が出たし、ビスケットにも手をつけている。
なにしろさっきまで青白い顔で食欲がないと言って何も食べなかったのだから格段の進歩といえる。

(……不安定すぎなんだよね、この人)

はむはむとビスケットを頬張るなのはを見ながら、小砂は数時間前の出来事を思い返していた。

警察署に辿りついた時のなのはの姿は酷かった。
憔悴しきった顔は今にも泣き出しそうで、ふらついた体は今にも倒れそう。
しかもぶつぶつと虚空に向かってヴィヴィオ、ヴィヴィオ(娘さんの名前らしい)と呟く姿はかなり怖かった。
思わず休憩を勧めたのだが「大丈夫」の一言で断られてしまい、
結局、三階建ての警察署内を調べ終わるのに一時間近くかかってしまった。

(まあ、錯乱しないだけマシなのかな?)

表面的にはそれなりに冷静に見えたが、なのはの精神はひどくブレていた。
特に禁句を聞いた時の動揺はひどいものだ。
署内を捜索中に一度うっかり「ヴィヴィオってどんな子なんですか」なんて尋ねてしまった。
それが迂闊だったと今なら言える。
その言葉を聞くと同時に突然なのはの体は震えだし「ヴィヴィオ……大丈夫、だって……フェイトちゃん」などと意味不明な言葉を呟き始めてしまったのだ。
情緒不安定。その一言に尽きる。
初めて出会ったときにあんなに繰り返していたヴィヴィオという言葉でこんな風に不安定になるなんて小砂には予想できなかった。
結局判ったのは「フェイト」と「ヴィヴィオ」という言葉が鍵だという事。
この2つの人間を連想させなければある程度精神状態が安定するということが判ったのは収穫といえるだろう。
それからだ、禁句を連想させないように慎重に会話を進めていったのは。

(まるで地雷処理みたいだったよな……基本的にはいい人なんだけどなあ)

思い出すだけでもため息がでた。
そして署内の探索も不調に終わった。
判った事はここには誰も居ないという事と、何も無いという事ぐらい。
武器を期待してかなり探したのだが、この警察署には銃器どころか手錠の一つすら置いてなかった。
戦利品は武器とは関係ない清潔なシーツとカーテン程度である。
支給された食料―――ハンバーガーセットのポテトを口に放り込みながら小砂は回想を終え、口を開いた。

「とまあ、あたしが出会った人間……というか生き物はそんな感じです」
「うん、じゃあ今度は私の番だね」

刑事課の机で情報交換のついでに食事をとろうと提案したのは小砂だった。
深夜から動きっぱなしでお腹が減ったという事ももちろんあったのだが、それで少しはなのはが落ち着いてくれる事も期待しての提案だ。
効果は上々。支給されたビスケットを食べているなのはの顔にもだいぶ血の気が戻って来ていた。

「でも私が会ったのは加地さんっていう男性と……死んでいた男の子ぐらいなんだけどね」

自嘲気味になのはが呟く。
よくない兆候に思わず話題を変えようかと思ったが、『男の子』という言葉を聞いて脳裏に閃くものがあった。

「あの、師匠。死んでた子供の特徴を聞いてもいいですか?」
「いいけど。……もしかして、知り合い?」
「いえ、ただネブラが探してた子供かもしれないので」

重い口を開き、ぽつりぽつりとなのはが語る子供の特徴を聞いて小砂は思わず呻く。

「……日向冬樹だ」

髪の長さや髪の色、肌の色や眼球の色、そしておおよその身長がネブラから聞いていた日向冬樹の特長と一致していた。
よく似た別人、一瞬そんな考えも浮かぶが即座に否定する。
死者五名のうち……いや、日向冬樹とフェイト、そして名前から見て多分女のハルヒを除いて二名の内のどちらかが
偶然、日向冬樹の特長と似ていた……そんな偶然があるはずない。そう直感が告げる。
なのはが埋めていたあの死体こそが探し人だったのだろう、そう小砂は確信した。

「くっそー、こんな近くに居たのか!」

思わず歯噛みする。
なのはを見つけた「小学校」は、ネブラから依頼を受けた場所から大して離れていない。
真っ先に向かっていれば殺される前に保護できていたかも知れない。
そんな届いたかもしれない未来を思い浮かべて悔しさのあまり歯軋りする。
同時にネブラとの約束も思い出す。
ネブラと再会できたらダークレイス狩り……つまりタママを殺害しなければならない。
決めた筈のその事を考えるとなんだか胸がもやもやした。

(やだなー、なんだろこれ)

空を飛べるネブラの協力があるとないでは生き残れる確率はかなり違う。
だからこの判断は間違いじゃないはずだ。
はずなのだが……どうにも気分が晴れなかった。

「小砂ちゃん、大丈夫?」

こちらの表情を見てなのはが心配そうに聞いてくる。
小砂は暗い気分を振り払うようにあえて大声で答えた。

「大丈夫です! ……あ、そうだあたし加持って人知ってますよ! さっき言った冬月さんが探してた人です」
「あ、そうなんだ」
「意外と近くに居たんですね、案外師匠が探しているヴィヴィオって子も近くに居るかもしれませんよ……あっ!」

半ばやけくそ気味に大声でいった言葉の危険さに、気付く。

「ヴィヴィオ……」

禁句、だった。

(やば! ついうっかり!?)

せっかくマシになったのにまた虚空に向かって呟かれてはたまったものじゃなかった。
小砂はなだめるようにあわてて言い直す。

「あ、その、よーするに心配しなくても大丈夫って事です。意外とすぐに見つけられるかもしれないって事を言いたかったわけで」
「大丈夫……」

なのはは虚ろに呟きながらその単語を口に出した。
ぼんやりとした目に力が戻り、視線を上げこちらを見つめる。

「そう、だね。うん……きっと見つかる。大丈夫、だよね」

祈るような、縋るような目でそう言われては引くわけにもいかない。
小砂はパンと胸を叩いて大見得を切ることにした。

「もちろんですって! この砂漠の便利屋・小砂に任せてくださいよ!」

一回失敗しているけど……とは内心でだけ呟く。
食事を終える頃にはとりあえず次の目的地は決まっていた。
最初の行き先はホテルだった。
上手くいけばホテルで加地と合流する事ができ、そのまま喫茶店へもいけるかもしれない。
そんな事を考えながらふと横のなのはの服装を見て、小砂は声をかける。

「あ、そうだ師匠これ羽織った方がいいですよ」
「これって……カーテン?」
「だって師匠の服、血塗れじゃないですか。実際それのせいもあって初めて見た時ヤバイ奴だって思っちゃいましたよ」
「……そう、だね。そんなことにも気付かなかったなんて私ダメだね」
「そんな事ありません! ……親しい人が死んだら誰だってショックでそんな事まで頭が回りませんって」

先生が死んだときのことを思い出し、思わず小砂はそんな事を言ってしまった。

「……ありがとう。小砂ちゃんは優しいね」
「え!?」

不意打ちだった。
すごくむず痒い言葉だったのに、何故か悪い気分はしなかった。
それはとっても不思議な感覚だった。


☆☆☆☆☆


アスカは走っていた。

―――痛い痛い痛い

火傷による背中の痛みは時間をおくごとに酷くなっていった。
応急処置として貴重な水の大半を背中にかけたが、その程度で治まるほど軽い火傷でもない。

―――痛い痛いいたい

武器が必要だった。
カエルの化け物は二体いるのだ。
ナイフ一本じゃ、一体を殺している間にもう一体にこちらが殺される。

―――いたいいたいイタイ

そう、武器。
銃が当れば化け物だって傷つく。
あの岩肌の男も深町晶もグレネード弾だけは避けた。
という事は当れば死ぬのだ。

―――イタイタイイイイイイ

痛みで目の前がぼんやりとしてきた。
だけどこんな所で倒れるわけにはいかない。
早く警察署に行って武器を探さなければ、加地さんの命が危ない。
走り続けて思うように動かなくなった足を辛うじて動かし、地面の上を飛ぶように駆ける。
だけどその地面の感覚も、少し前からよく判らなくなってきていた。
硬いのか、それとも肉のように柔らかいのか、どちらなのか。

「動くな!」

そんな事を考えていたせいなのか。
気付いた時にはすでに手遅れだった。
ゆっくりと足を止める……その言葉に逆らう事など出来るはずがない。
何故ならアスカの頭には硬い物が―――銃口が突きつけられているのだから。
アスカは自分の迂闊さに歯軋りした。
襲撃者にばれない様に死角からゆっくりとナイフで―――

「おっと! ちょっとでも動いたら撃つよ。ゆっくりと手を上げてそのナイフを捨てな」

刺そうとした瞬間、淡々とした声が告げてきた。
ビクリとナイフを持つ手を止める。
そうっと視線を向けると、銃を構えていたのはアスカより4、5歳ぐらいは年下の小さな女の子だった。
思わず目を見張る。しかも銃を持つその姿は奇妙なほど馴染んでいた。
その場慣れした様子を見てこのままナイフを捨てなければ撃たれる、という事がなぜか判った。
アスカはゆっくりとナイフを地面に落とす。
カランと地面にナイフが転がる音を聴きながら、必死に生き残る策を考える。
だけど痛みと疲労で朦朧とした頭は上手く動いてくれない。
こんな所で死ぬわけにはいかないのに。

「小砂ちゃん!」
「なんですか、師匠?」

と、気が付くと女の子の後に女が立っていた。
師匠と呼ばれたその女は、咎めるように続ける。

「いきなり銃を突きつけるなんてダメだよ」
「師匠は甘すぎます。血走った目でナイフを握ってる奴とまともに話なんて出来っこないですよ」
「いいから銃を下ろして。交渉するなら任せて下さいっていうから任せたのに……」
「でもこいつ、銃口をそらしたらきっと襲い掛かってきますよ?」
「いいから、ここは私に任せて。ね、お願い」
「……わかりました、でも何かしそうだったら撃ちますから」
「大丈夫、そんな事はさせないから」

そういってコスナと呼ばれた女の子はこちらの頭から銃口をどけた。
ゆっくりと、白いカーテンのような物を羽織った女がアスカの目の前に歩いてきた。
それを睨みながらアスカは唸るように聞く。

「あたしを、どうするつもりよ」

横を見ると相変わらずコスナは銃を構えている。
こちらに向けてはいないが言葉どおり、何かしようものなら即座に撃ってくるだろう。
迂闊な事は出来なかった。

「ごめんね、驚かせちゃったよね。私たちはこの殺し合いに乗っていません。少しお話を聞かせてもらえないかな?」
「この状況で、それを信じろっていうの?」

おめでたい発言にイライラと言い返す。
とはいえ、ハルヒとかいったあの馬鹿女の例もある。
ありえない事じゃないのかもしれない。
第一、殺し合いに乗っていないのならそれに越した事はない。

「聞きたい事って、何? あたし急いでるんだけど」
「その前にちょっと待ってね……小砂ちゃん、さっきのシーツ少し貰えるかな?」

女の言葉を聞いてコスナが不満げに叫ぶ。

「師匠!? そいつ殺し合いに乗ってるかもしれないんですよ!?」
「……もしそうだとしても、こんな傷を見たら放っておけないよ」
「反対です! こんな血走った目をした奴を助けたってろくな事になりませんよ!」

コスナの言い分にカチンときた。

「バッカじゃないの? こんなゲーム乗るわけないじゃない!」
「な、嘘つけ! じゃあなんであんなに目ぇ血走らせてたんだよ!?」
「誰の目が血走ってるですって!?」
「お前だよお前!」

思わずにらみ合うが、それを師匠と呼ばれた女が遮る。

「小砂ちゃん……」
「は、はい!」
「そんなケンカをしている場合じゃ、ないよね? 私の言ってる事、間違ってる?」
「う、あ、ま、間違ってません! ちょ、ちょっと待って下さい。包帯にするんですよね!?」

女の表情に何を見たのか何故か突然怯えだしたコスナはするりとディパックからシーツを取り出し、引きちぎる。
それを受け取りながら女がこちらの背中に手を当ててきた。

「な、何する気よ」
「いいから、ちょっと動かないで」

向こうには銃があるのだから逆らう訳にもいかず、仕方なくアスカはその言葉に従った。
……そして気付くと背中の痛みが引いていった。

「え!?」

知らず口から驚きの声が漏れる。
女は手馴れた様子でシーツを包帯のようにアスカの背中に巻き、ついでこちらの手を掴んだ。

「右手も見せてね」

そう言いながら右手の人差し指に巻きつけてあった制服の切れ端をはがしていく。

「うわ、骨が見えてる。すごい適当な治療……っていうか、ただ布で巻いたってだけですね、これ」

横で見ているコスナが呻く。
そしてその指先に女が軽く手を当てると、また嘘のように痛みが引いていった。
流石に失った指は生えないが、あっという間に傷口を肉が覆い隠してしまった。
呆然と、馬鹿みたいに口を開けながらそれを見ている事しかアスカには出来なかった。

「どう、かな? 応急処置程度だけど大分マシになったと思うんだけど」

額に汗を滲ませ、どこか疲れたような表情で女が聞いてくる。
しかしアスカはそれに答えることは出来なかった。
背中も、指もほとんど痛みを感じなくなっていた。
あれだけ痛んだのがまるで嘘のように。

「な、何よこれ……一体、何をしたのよ……?」
「へへん、どうだ驚いただろ! これが師匠の魔法の威力だ!」

何故か横で見ていただけのコスナが偉そうに言ってきた。
それを聞いてアスカは納得した。
魔法……それはこの島に来てからよく聞く言葉だった。
同時に警戒心も湧く。
魔法を使えるこの女は、はたして人間なのか……と。

「ところでなんでこんな中途半端に治すんです? ……いやまあこんな奴の指を生やして欲しいわけじゃないですけど」

アスカの指に包帯みたいにシーツを巻いている女を見て、コスナが不思議そうに尋ねた。

「小砂ちゃん、そんな事は出来ないよ」

振り向きもせずに、女はコスナに静かに告げる。
それが意外だったのかコスナの顔に驚きが浮かぶ。

「え、だってあたしの喉をあんなにあっさり治したのに」
「ちょっとした傷なら治せるけど、無くなったり後遺症が残るような大怪我は魔法じゃ治せないんだよ……魔法は万能じゃないんだから」
「そんな……だって魔法なのに?」
「出来ない事の方が多いんだよ、魔法って。……がっかりした?」

その言葉に大きく頭を振るコスナ。

「いいえ、それでも凄いものは凄いです。あたし、なのは師匠についていきますから!」
「うん、それじゃあ頑張ってまずはヴィヴィオを探そうね」

聞くとはなしに聞えてきた会話の中に聞き覚えのある名前が出て思わず目を見開く。
ヴィヴィオ、そしてなのは……それは知っている名前だった。

「なのは? あんた、なのはっていうの?」
「あ、自己紹介がまだだったね。私は高町なのは、あなたは?」

名前を聞いて確信した。
同時に加地さんを救う妙案も浮かんだ。

「アスカ。惣流・アスカ・ラングレーよ。もしかしてあんた―――」

そこで一息入れる。
そしてゆっくりと告げる。
この女が食いつくであろう餌を。


☆☆☆☆☆


「ヴィヴィオが言ってた『なのはママ』?」
「……っ!!」

その言葉を聞いた瞬間、なのはは雷に打たれたように硬直した。
小砂はため息をつく。
禁句だ。
それも最大級の。
探し人の手がかりが見つかったのはうれしいが、もうちょっと穏便に言って欲しかった。

「ヴィ、ヴィオ……あなた、ヴィヴィオを知ってる、の?」

震える口を辛うじて動かし、なのはがアスカに尋ねる。

「放送の前まで一緒に居たわ」
「お願い、教えて! 何処、ヴィヴィオは、ヴィヴィオは何処にいるの!!」

それを聞くや否や、なのはは勢い込んでアスカの肩を掴む。
あまりの勢いにアスカが怯えたように後ずさる。

「た、ただじゃ教えられない……条件があるわ」
「条件、それはなに!? 私に出来る事ならなんでもするから、だからお願い!」
「いいわ、じゃあ化け物を殺すのを手伝って。そうしたらあの子と別れる前に決めた集合場所を教えてあげるわ」
「化け物?」

とこれは小砂。

「そうよ、加地さんは化け物に騙されてるのよ!」

そういって喋りだしたアスカの話を纏めるとこうだ。

アスカがヴィヴィオとハルヒ、モッチーという奴らと一緒に町を目指していたら白ずくめの青顔岩男に襲われた。
そのせいでヴィヴィオとははぐれ、モッチーとハルヒは死んだ。
きっとフェイトという人(また禁句だ!)もそいつが殺したに違いないという。
そしてヴィヴィオと一緒に居たはずのハルヒを殺したのが今、加地と一緒に居るカエルの化け物の仕業だという。
深町晶という化け物にもいきなり襲われ、化け物どもは連絡を取り合って獲物を狩っているのだろう。
それに騙されている加地を助ける為に化け物は殺さなければならない。

……纏まってないや。

それもこれもアスカの言ってる事が無茶苦茶なせいだ。
話している最中に推論が事実のように変わっていく。
どうもなのは以上に錯乱しているようだった。
小砂は会話の無駄を悟って、ヴィヴィオの居場所を手に入れる手っ取り早い方法を口に出した。

「師匠、こいつを痛めつけてその集合場所を吐かせません?
 カエルの化け物ってきっとタママの事ですよ。おおかた錯乱して襲い掛かって返り討ちにでもあったんじゃないですか?」
「な、何よアンタ、化け物の仲間だったの!?」

アスカが憎悪が篭った瞳でこちらを睨みつけてくる。
それに怯んだわけではないが思わず口ごもる。

「いや……別に仲間ってわけじゃ……ない、かな」

なにしろタママを売ったも同然なのだから。
ネブラと再会したら殺さなきゃいけない相手を仲間とは……呼べなかった。
それに呼ぶ資格も無い。
自分の命の為なのだから後悔はない。今だってしていない……はずだ。
万が一なのはがタママたちを殺すと決めたなら、小砂もそれに従うつもりだった。
胸のもやもやを押し殺してそう決めていた。

(その場合は冬月さんにばれないようにこっそり殺すよう師匠に提案しよう……って、あれ?)

ふと、気付く。
半分冗談のつもりで言った痛めつけるという発言に、いつまでたってもなのはが何も言い返さない事に。
顔を上げてなのはを見ると、思いつめた表情でじっと何かを考え込んでいた。

嫌な予感がした。

(師匠にとってヴィヴィオって娘は、砂ぼうず先生に対するボインな女の子みたいなもんだしなあ)

つまりこの取引を駄目だと判っていながらも引き受けてしまうのでは。
そんな予感がしていた。



【B-5 市街地/一日目・昼前】


【惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】右手人差し指喪失(治療済み)、背中に火傷(治療済み)、髪が肩までに焼き切れている、『化け物』への強い憎悪と殺意、精神不安定
【持ち物】
アーミーナイフ@現実、予備カートリッジ×12@魔法少女リリカルなのはStrikerS、
コントロールユニット(ガイバーⅡ)@強殖装甲ガイバー、デイパック、基本セット、モッチーの首輪、モッチーの円盤石、
砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、グレネード弾(1/3)、ガス弾(1/3))@砂ぼうず、
ホテル外壁のメモ用紙
【思考】
0.『化け物』を殺して加持たちを助ける。
1.積極的に殺し合いには乗らない、ただし人間以外は問答無用で撃つ。ガイバーⅠ(深町晶)は必ず殺す。
【備考】
※参戦時期は少なくとも第弐拾四話以前。
※取引に使っていますが、ヴィヴィオの事を気に掛けています。
※小砂を10歳ぐらいの子供だと思ってます

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(中)、強い悲しみと決意と困惑と動揺 、血まみれの制服が見えないようにカーテンを羽織っている
【持ち物】基本セット(名簿紛失) ディパック 
     ハンティングナイフ@現実 コマ@となりのトトロ、白い厚手のカーテン
【思考】
0.ヴィヴィオ……
※「ズーマ」を危険人物と認識しました。ただし本名は知りません
※小砂を10歳ぐらいの子供だと思ってます


【小泉太湖(小砂)@砂ぼうず】
【状態】腕に銃弾が掠り僅かな痛み
【持ち物】IMIミニウージー(9mm口径短機関銃)(18/32)@現実、清潔なシーツ
      ディパック、基本セット
【思考】
0. 生き残る
1.「高町なのは」に弟子入りして魔法を教わる。そのためにもヴィヴィオを見つける
2.「川口夏子」と合流する
3. B-7の『ksk喫茶店』に戻り、危険人物のことなどを報告する
4.「碇シンジ」、「惣流・アスカ・ラングレー」、「加持リョウジ」、「ケロロ軍曹」、「ガルル中尉」を探して接触する
5.「水野灌太」、「雨蜘蛛」には会いたくない。「水野灌太」の存在だけはきちんと確認したい
6. ネブラと合流出来た場合、ネブラとの約束を守るため"闇の者"達を討伐する 
※「高町なのは」を魔法使いと認識しました
※「ズーマ」を危険人物と認識しました。ただし本名は知りません



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命の選択を:破 惣流・アスカ・ラングレー 祈る者、猛る者の心知らず
マジカル小砂たん第5話「土下座モードで頼み込め!」 高町なのは
小泉太湖(小砂)






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