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やろう、ぶっころしてやる! ◆U85ZpF.SRY



放送が終わってからそれなりに時間が経過したことだ。もうそろそろこのコテージを離れてもいいだろう。
流石はガイバーといったところだろうか、欠損した指もそれなりに再生してきていることだしな。

放送で呼ばれたのはまた五人だったか。次も五人だったら主催者の仕込みを疑う必要があったりするんじゃないだろうかね。
呼ばれたのはいずれも知らぬ名ばかり。草壁メイとかいうのは恐らくあのオッサンの娘だろうか。
娘をこんな場に呼ぶ時点で大概だが、それが死んでも微動だにしないのはやはり大ボスたる由縁ってとこか。
まあ俺に言われる筋合いはないかもしれないけどよ。

禁止エリアでは何故かあんまり意味の無い海が指定されてたのが気に成ったが……まあ今の所は考えたとこでどうなるとも思えなかった。
どうせくじ引きかコンピューターのランダムなんちゃらとかで決めたんだろうよ。保留だ保留。


放送に関する考察もそこそこにして、コテージを出て、入り口でどこへ向かうか思案していた俺は……


まさかの、知り合いを除いて出来れば一番会いたくない奴と再開することになったのだった。


「てめぇ……!」
「ほう」

紫一色の肌、RPGのドラゴンなどを彷彿とさせる頭部。
その異形は俺が以前に殺されかけた、あの蛇野郎に間違いなかった。

「殺したと思っていたが……生きていたのか。随分頑丈に出来ているようだな」
蛇野郎の黄色い目玉が細まる。恐らくそれが戦闘開始の、音の無いゴングだったに違いなかった。

「このッ!!」
咄嗟にヘッドビームを放ったはいいが、思わぬ所での思わぬ奴との再会が動揺を呼んだのか光線の起動は蛇野郎の身体をそれる。
「ふん」
おまけにお返しの目ビームを貰ってしまう始末だ。なんとか掠っただけに済んだし、焦りが先行してメガ・スマッシャーをいきなりぶっ放そうとしなかっただけ幾ばくかマシだろうか。

「ほう、貴様は遊園地の時の餓鬼ではないか」
「てめぇこそ、口先だけの蛇野郎じゃねえか」
些細な口先合戦移行しつつ俺は間合いをはかり始める。もちろん、格闘技の経験が皆無なわけだからつかずはなれずの距離を取るしかなかったが。

「なんだと?」
「お前は俺すら殺せてないだろう? だが俺はもう二人殺しているんだ。てめえに言われた覚悟なんかとっくに完了済みだし、年季も実力も今いっても栓ないことだぜ」
へっ、と蛇野郎を嘲るように決めてみたはいいが我ながら貧相なセリフに思える。実際蛇野郎にも鼻で笑われ返された。
「ふん、俺も既に一人殺したがな……貴様が殺した数を誇るために戦っているのなら、たかが一人二人殺ったぐらいで図に乗るものではない」
「生憎俺はそんな競争をやってるわけじゃねえよ。殺したつもりでいい気になってるお前を笑ったまでだ」
「なるほどな。そうか、これは実に……」
あくまで見下すような顔つきは変わらず、しかし一瞬だけ蛇野郎が俺に向ける視線の色がよどんだように見えたのは気の所為ではあるまい。
だから俺は反射的に後ろに飛んだ。

「興味深いぞッ!!」
さっきまで俺が立っていた地面は蛇野郎のツメで抉られていた。
ガイバーの身体だからこの程度では大したダメージじゃないだろうが、ガイバーとしての急所……確かコントロールメタルがそうだったな、に喰らったらタダじゃ済まない。

「俺はお前に興味はない、とっとと死んでくれ!」
「出来ない相談だな。断る」
俺は再度ヘッドビームを放ち、蛇野郎の方も目からのビームを放つ。二つの攻撃は相討ちになり、空中で爆発を起こして俺達の視界を一部遮った。
俺はその瞬間を逃さず蛇野郎に接近する。奴も同じことを考えて接近したのか、一気に距離が詰まった。

「高周波……」
「させん!」
肘から刃を出して接近戦に持ちこもうとするが、構えて攻撃に移る前に蛇野郎の尻尾が旋回して俺の足を払った。

「ボディーブロー!」
「ぐおっ!」
体勢を崩した俺はさらに一撃を喰らって後方に飛んだ。
……やはりこの蛇野郎相手に、今の俺で接近戦を挑むのは些か早計だったかもしれない。
だからといって遠距離で戦ったとして、あっちにも遠距離攻撃があるのだからジリ貧になるだけだ。

(……早速、あの銃の出番ってわけか)

追撃に飛んできた弾をかわしつつ俺は例の銃を取り出し、構えようとする。
「……っ!」
だが、攻撃の相手をしながらのためか腕が焦って思うようにいかない。おまけに普通に銃を扱うのとは違い自分に銃口を向けねばならないからそれも当然なのだ。
考えが浅かった、やるにしても構える練習ぐらいするべきだったじゃないか……!

「しまった!」
当然そのもたつきを奴が見逃すはずもなく、目ビームで銃がはじき飛ばされてしまう。
あっちに出の早い攻撃があることも考慮すべきだったぜ……!

「その銃で何をしようとしたか知らんが、それで終わりということはあるまい?」
「……この野郎」
恨めしい目で睨んだところで状況が好転するはずがない。
こうなったらイチかバチか、メガ・スマッシャーで場を切り開くのみだ。
当たらなかったとしても相手の目を眩ますぐらいは出来るからその隙に離脱すればいい。

「まだ俺は詰んでねぇってんだ……メガ・スマッシャー!!」
距離を離したのが幸いだった。
いきなり胸を開いて発射口をむきだした。この切り札は奴にも見せてない……行ける。いや、行ってくれ!
数秒をラグをおいて飛び出した太い光線は野郎に向かって一直線に進み、その姿を捉え……
「だから貴様は青二才の糞餓鬼だと言うのだ」
「馬鹿な!?」
いつの間に、消えやがった。
蛇野郎は照準先から既に姿を消し、それどころか軌道を大きく離れ俺の斜め前……つまり俺目掛けて飛躍していたのだ。
体勢を立て直そうにも俺の身体は現在進行系でメガ・スマッシャーの反動にからめとられている。
何か、何か手立ては……!

「ドリル・アタァァァァァック!!!」
「ぬわああああああ!!!」
そのあがきも敵わず、奴の尾が高速回転しメガ・スマッシャーを放ち終えた俺の身体を抉った。

吹き飛ばされた俺は何とか斃れずには済んだものの、思うように起き上がれない
コントロールメタルを狙われ無かったのは幸いだったがダメージは思った以上にでかかった。
じりじりと蛇野郎が接近してくる。……だけどよ、このまま終わってたまるかってんだ……!

「ヘッド……ビーム……!」
「ぬっ?」
決死の覚悟で放った一撃は、しかしまたもあさっての方向へ消えていった。
……こんな間抜けな終わりかたって、ありかよ……!

「まだ動ける気概があったか。殺人を手がけた甲斐はあったようだったな?」
「……知るかよ」
俺は適当に答える。このまま言葉攻めでいたぶるつもりか? 殺すならさっさとやればいいものを。
だが蛇野郎は不気味な笑みをはりつけたまま、俺に次撃を加えることなく離れていく。
どういうつもりだ? まさかまた俺を殺したつもりにでもなってるっていうのか?

「俺を殺さないのかよ……」
「興味深いと言っただろう。それにドリルアタックをまともに喰らってまだ動ける者など、俺は始めて見た」
蛇野郎は以前俺に背を向けたまま離れてゆく。今なら不意打ちが出来るはずだが、ヘッドビームを放つ気力も殆ど残ってはいない。
それに奴とて俺が何を考えてるなど予想済み、だからこそのあの余裕なんだろうよ。
「考えてみれば俺一人で残りの40人近くを屠るのも骨だ。それに今までに死んだ連中が少ないことを見ると、ここには思った以上に無駄なあがきを目論む者が多いということだしな」
「何が言いたい……?」
「貴様のように……他の参加者を殺そうとする奴をわざわざ始末して、俺の負担を増やす必要が無いということだ。
だから今は貴様を殺さん」
ちらりと顔をこちらに向けて、蛇野郎はさらに言葉を続けた。
「俺はこれから東へ向かう。お前が俺と同じように考えようとするなら、そこで休むか別の進路を取るがよい。
それでもなおかかってくるというのならそれも歓迎するがな」

それで話を切り、奴はずんずんと姿を小さくしてゆく。その後姿に向けて、俺は自然と口を開いていた。
「待ちやがれ……」
「何だ。まだ戦り足りぬとでも言うのか?」
「違う。東に……俺が出会った、雨蜘蛛とかいう奴がいる……
そいつは殺し合いに乗り気ってわけじゃねえが、不意打ちも出来て拷問も出来る、俺より実力は数段も上な野郎だ」
はあ、俺は何を言ってるんだろうか。今しがた襲撃して、返り討ちになったばかりの奴に情報提供だなんてフロイト先生じゃなくても爆笑だっぜ。

「あいつは……自分が生き残るためなら何でもするタイプだ。多分……今は殺す必要の無い人間のはずだ……」
「ふむ? どういう心変わりかは知らんが、まあいい。そいつの話を詳しく聞かせろ」
俺は向き直った蛇野郎に雨蜘蛛のおっさんの外見や人なりに腕の程、彼に出会って別れた経緯に至るまで詳しい話を聞かせる。
ちなみにわざわざ雨蜘蛛のおっさんのことを話したのは、仮に二人で潰しあうことになって依頼を受けて貰ったおっさんが死んでも困るし、そうでなくても蛇野郎相手なら消耗は避けられないだろうと判断したからだ。
あいつの提案に乗り気になったってのもある……がな。

「そうか。情報提供、感謝しておこう。……そう言えば貴様の名前を聞いてなかったな」
「キョン……だ」
そうか、と一言呟いて蛇野郎は再び背を向ける。
「あがく連中を消しきったらまた会おう。その時はこの四天王・ナーガが直々に地獄へ送ってやる」
「そいつは……どうも」
どこまでも尊大な視線を俺が受け取ると、今度こそナーガは東の方に歩みさりそのままこちらを降りかえることはなかった。


一命は一応だが、取りとめた。
ああ、それにしても。


「……ちくしょう……」
何て無様な状況だろうか。雨蜘蛛のおっさんに、ナーガという蛇野郎に、俺は成す術も無かった。
ガイバーの力を持ってしても本物の二人には俺あんんて赤子同然だったってわけさ。
それで負けただけならまだしも、媚びを売るようなことまでするハメになるとは、本当になんてザマだ。

……いや、今はまだなりふりかまってる場合じゃないか。
俺はもう、どんなことをしてでも、どこまで堕ちてでも、日常を取り戻さなければならないのだからな。

それでもこの屈辱が、悔しさが消えるわけではないのだ。今の俺にだってある程度のプライドぐらいあるさ。
だからあの蛇野郎は、皆殺しを目論む殺人鬼以外の連中が消えた後で……俺が絶対に倒す、倒して見せる……!



【I-3 コテージ付近/一日目・昼過ぎ】

【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、左手薬指・小指・右手小指欠損(ほぼ再生)、0号ガイバー状態、
    返り血に塗れている、精神的に不安定、強い決意
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)、 SDカード@現実、
     大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り9回)@ケロロ軍曹、タムタムの木の種@キン肉マン
【思考】
1:コテージで休みダメージを回復する
2:ナーガとは別方向に進み参加者を殺す(マーダーは後回し)
3:強くなりたい
4:午後6時に、採掘場で古泉と合流。
5:妹やハルヒ達の記憶は長門に消してもらう
6:博物館方向にいる人物を警戒
7:ナーガは後で自分で倒す

【ナーガ@モンスターファーム~円盤石の秘密~】
【状態】小ダメージ
【持ち物】 デイパック、基本セット
【思考】
0:砂ぼうず(名前は知らない)を優先的に、殺す。
1:コテージを適当に周ってから東へ進む
2:参加者を皆殺しにする(ホリィ、ゲンキたちの仲間を優先)
3:雨蜘蛛や、キョンなどのマーダーを殺すのは後回し。適当に対主催優先殺しの話を持ちかけるが、
通じるようでなければ殺す。(執着はしない)
4:キョンを襲撃する前に見た、飛んで行った影が気になる。
5:最終的には主催も気に食わないので殺す
※ホリィがガイア石を持ったまま参戦していると考えています
※雨蜘蛛の身体的特徴、人柄、実力の情報を入手しました。


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