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舞い降りたWho are you? ◆EFl5CDAPlM



「……なんやこれ。いったいここで何があったんや?」
「戦闘音が響いていたし、爆発でもしたんだろうけど……」

深町晶、スエゾー、そして小トトロが博物館に辿り着いてみた光景は、はっきり言ってありえないものだった。

地図を0号ガイバーに渡してしまったため、記憶があいまいな部分があるが、
自分たちが目指していた場所は確か博物館だったはずだ。
いや、確かにそこに博物館はある。
だがその前にある廃墟は、その破壊される前の形状を想像するに、
博物館の前にあることに非常に違和感を感じざるをえないものであった。

つまるところこの廃墟の正体は元、リングであると想像できる。
現在は破壊され飛び散り瓦礫の山を築いているが、その瓦礫の欠片一つ一つや、
ロープの張られたポール、スプリング等を見る限り、
ボクシングやプロレスに使われるようなリングがそこにはあったのだろう。

何故博物館の前にリング?
何故こんなものが設置されているのだ?
そして何故こんなに粉々になっているのだ?

疑問は尽きないが、ひとまずはということで、晶、スエゾー、小トトロは辺りの捜索を行う。
しかしその場には静寂が漂い、動く者も、聞こえる音も存在しない。
もっと早くにここに来ていれば、まだくすぶっていたガスの匂いに気付いたかもしれないが、
それも既に霧散してしまっている。
当然のことながら、人の姿もない。

「おい! 晶! 腕や! 腕がうまっとる!」
「なんだって!? どこだスエゾー!」

と、思ったら要救助者がここにいたようだ。晶はスエゾーのほうへ振り向く。

「こっちや! こっち……っっ!」
「この瓦礫の下だな! ……! これは……」

医療知識云々が素人である二人にも、この人間が既に死んでいることがわかった。
何故なら、その死体には……

「首が……とれとる……」

その死体の首から上がなくなっており、その断面から流れたであろう血が、
周囲に溜まり、固まり始めていた。
この状態で生きている、と判断するほうがどうかしている。

しかもその首の断面も妙だ。
刃物か何かで切断したのならまだわかる。
だがこの死体の首は切れ味のよい何かで切られたのではなく、
強引に力で無理やり引きちぎったかのような断面になっている。
すなわち、この人間の首をとった奴は、そんな力を持っているということだ。

ふと、足もとに広がる血だまりに光を反射する物体が見えた。
血の中からそれを拾い上げてみる。

「晶、それなんや?」
「首輪……だな。この人の首を切った奴が回収し忘れたみたいだ。」


自分の首や、スエゾーの足(と言っていいのかわからないが)についている首輪。
このゲームの黒幕のクロノス……かは今は判断を保留するが、ともかく黒幕を倒すためにも、
この首輪はいずれ外さなくてはならない。
そして解析や解体をするためにもそのサンプルになるものは必要になってくる。
晶の知識では人を液体に変える技術なんてわからないが、
ひとまずは回収しておいて間違いはないはずだ。

首輪にこびりついた血を拭う。
首輪の裏側には"アシュラマン"という名前が彫られていた。

「阿修羅、か……」
「なんやそれ? ワルモンの一種か?」
「いや、この首輪の裏に"アシュラマン"って書かれていてね。
 神社っていう建物の中に、阿修羅像っていう昔の神様のような存在を象った石像があるんだ。
 なんとなく、関係があるんじゃないかって思ってね……」

この死体の身体からは、2本の腕が生えていた。
それに首と同じく無理やり引きちぎられたような断面があることから、恐らく3本。
となると、うまっている側にも腕が3本あると考えていいだろう。
顔がないから分からないが、これで顔も3つあれば、
腕6本に顔3つ、まさしく阿修羅そのものだろう。

「そういや、名簿にもアシュラマンって名前があった気がするわ。
 次の放送でそいつの名前も呼ばれるんや―――」

『やあ、参加者の皆。元気にしているかな? 』

その会話の途中、呑気な男の声が響き渡った。

「なんや!? もう放送か!?」
「くそ! メモがない!」
「え? オレそんな頭良くないで!? この近く禁止エリアにされたらどないすんねん!」

『午後13:00から J-03
 午後15:00から E-01
 午後17:00から H-05』

「数字で言われても分からんわ! このあたりのことなんとちゃうやろな!?」
「大丈夫だ! この周囲ではなかったはずだ!」
「そ……そか! せやったら今ん所は大丈夫……なんか?」

荷物は全て0号ガイバーに奪われてしまった。
すなわち、彼らは地図も時計も持っていない。
放送が来るタイミングも分からなければ、放送で知った情報をメモすることもできない。

『では、続いて惜しくも死んでしまった人の名前だ。』

「てかここどこやったっけ!? なんて番号やったっけ?
 もしかして前の禁止エリアが近くに―――」



突然の放送、そしてここがどこだったかをあまり記憶していなかった、
さらに言ってしまえばろくに地図も見なかったため、スエゾーの混乱ぶりはますますヒートアップする。

『ホリィ』

「――あるんとちゃ……え?」

だがその名前は聞こえてしまった。
聞いて、しまった。

『ガルル中尉』
『アシュラマン』

放送はまだまだ続く。だがスエゾーの耳には入らない。
「ホリィが……死んだ?」

その事実を心は否定する。
ホリィが死ぬわけがない、こんなところで、自分に合わないまま死ぬわけがない、と。

(そんなこと、あらへん……けどなんやこれ。なんでオレ、こんな汗流しとんや)

そんなスエゾーの足もとに水たまりができる。
スエゾーのその巨大な目玉から流れる涙でできた水たまりだ。
心に反して頭は、彼女が死んだことを冷静に受け止めていた。


ありえない話ではない。
まだ小さくて、ドジをよくするが、自分より強いモッチーが死んだのだ。
自衛の手段がほとんどないホリィが死ぬ可能性は、自分やモッチーのそれよりよっぽど高い。
それに自分も何度も危険な目に会ってきた。
最初にあった腕を背負ったワルモン。相手が油断していたからか運良く撃退できたが、以上に手ごわかった。
0号ガイバーとかいう奴。晶がいなかったら恐らく何もできないまま殺されていた。

このわずかな間に2人に襲われたのだ。
ホリィも最初の6時間は運良く誰にも殺されずに済んだのだろう。
だがその運が次の6時間までもたなかった、そういうことなのだ。

「スエゾー……」

晶もスエゾーにかける声が見当たらない。
スエゾーが仲間の中で一番気にかけていたのは幼馴染のホリィだった。
彼の話を聞いて、晶もそれは漠然と感じ取れていた。

小トトロも、慰めようとスエゾーのもとによる。
が、涙でできた水たまりに立ち往生している。



「……晶、小トトロ………」

先ほどに比べればだいぶ回復しているが、未だ怪我をしたままの晶の姿を目に写す。
そして深い自責の念にとらわれる。
0号ガイバーとやらが現れた時、自分はどうした?
戦いのレベルが違いすぎて、自分では足を引っ張ると思って何もしなかった。
それだけならまだしも、戦いのそばで気を抜いて、小トトロを0号ガイバーに奪われた。
そのせいで、荷物を奴に渡さざるを得なくなったし、晶もひどい傷を負った。
晶の怪我は、全部自分のせいだといっても間違いはないのだ。

最初に襲われた奴を相手にしたとき、自分一人しかいなかった。
そして殺し合いに乗った奴がホリィ達を傷つけないよう、必死で戦った。

もし、晶がいない時に0号ガイバーに出会っていたら自分はどうしていた?
たぶん、必死に逃げただろう。でももしかすれば奴とも必死に戦っていたかもしれない。
どっちの行動をとったかは分からないが、必死に行動をしていたことは確かだ。
だが晶に出会った後の自分は、全く役に立っていない。
自分は心のどこかで晶に、強い仲間に甘えていたのではないか?
そう、感じてしまっていた。
そしてそう感じてしまって、ますます自分が情けなく感じた。

最初にあった奴に会いたくないからと森を避けてどうする!
殺し合いに乗った奴がいたのなら、どうして逃げずに戦わないのか。
その臆病腰が、ホリィ達を殺すことになったのではないか?
スエゾーにふつふつと、自分に対する怒りが芽生えてきた。

「オレは……オレはもう……逃げへん! 怖いワルモンがおっても立ち向かったる!
 オレが逃げんくてどうなるかなんてわからへん、けど、
 もう最初の奴でもなんでもこいや! オレが絶対やっつけたる!!」

スエゾーは唐突にクワッと口を大きく開き、そう宣言した。

「スエゾー……!」
「悪かったな、晶! いつまでもうじうじしとったらホリィにしかられてまう!
 ここに人がおらんのはわかったからはよ先に行こう!」
「……ああ!」
「小トトロも……小トトロ!?」

小トトロはスエゾーの宣言に驚き、水たまりに盛大に突っ込んでいた。

「く……くくく……何やっとんや、小トトロ!」
「スエゾー?」
「アハハハハハハ! アカン! おかしすぎるわ! アハハハハハハ」

スエゾーは先ほどの悲しみを噴き出したような笑い声をあげだした。
無理に笑っているような、乾いた笑い声が響く。
溜まっている涙は、決して笑いすぎての涙ではない。
だが、その涙を流すことを拒むように、スエゾーは笑い続ける。



そんなスエゾーのことを理解しているのかしてないのか、
小トトロはスエゾーに、しばし寄り添い、頬ずりをしていた。














一方のこちらは晶、スエゾー達のいるH-8からは遠く離れたB-3、図書館。
そこにいたリナ・インバースとドロロも、12時に流れた放送を聞いていた。
スエゾー達と違って極めて冷静に、だ。

「今回死んだのも5人、か……ドロロの知り合いはガルル中尉っていうのが呼ばれたわね」
「そう、でござるな……」
「ありゃ? あんまり落ち込んでないわね。まあよかったんだけど」

ドロロにとってガルル中尉とは敵対関係にあった記憶の方が多い。
最後には和解したが、彼とは同じ星出身という認識以上にはできない。
それにペコポン人ばかりいるこの場で彼が殺し合いに乗らなかったという保証もない。
ドロロの友達であるギロロの兄でもあるのだが、かといって仲がいいわけではない。
実力がすごいことも分かっていたが、自分たちを襲った者たちのことを考えると、
彼が死ぬこともそれほど驚くことでもない。

故に、日向冬樹が死亡した時よりも少ないショックしか受けずに済んだ。
此処から帰った時にギロロに彼のことを説明することを考えるとやや憂鬱にはなるが。

「海ばっか封鎖されてんのはやっぱり船とかがあるからなのかしらね~?」
「そうでござるな。先ほどの放送は陸路、今度は海路と考えるなら禁止エリアの配置も納得ができるでござる。」
「てことはさ~、海岸線の方に行けば船とかあるんじゃない? A-6の海の家とかあやしいと思うんだけど!」
「そうでござるな。人探しのついでに回ってみるのもいいかもしれないでござる」

「あとさあとさ、E-2が完全に囲まれる形になったわけだけど!
 これってあたしたちが見つけたぱそこんのあった場所よね!?」
「いや、パソコンがあったのはD-2でござるよ」
「あれ、そうだっけ? んじゃあさ、E-2をもう一回調べたらなにか見つかるかも!」
「遊園地はあらかた探し回ったはずでござるが……」

「ご褒美っていって行動知りたい奴なんていないしな~。
 3人倒したらここから脱出っていうなら考えたんだけど……」
「ちょ、リナ殿!?」
「や~ねぇ。冗談よ、冗談」
「心臓に悪すぎる冗談でござるよ……ゼロス殿並に達が悪いでござる」
「あいつと比べないでよ~!」


等々、多少のおふざけ? を交えながら、放送について意見を出し合う。
話題が尽きたころ、疲労もあらかたとれたしそろそろ出発しようということになった。
『華麗な 書物の 感謝祭』の本は、リナがちゃっかり回収し、自分のバッグに入れていた。
まあここの本をとっていっても文句を言う人はいないだろうし、
些細なものでも情報が手に入れられる可能性のある本なので、ドロロも同意した。

最後に、新たな書き込みがされていないかとパソコンのkskネットを開き、掲示板をのぞく。
新たな書き込みは、ない。
続いてチャットものぞく。

「リナ殿! 誰かいるでござる!」
「え!? なに!? 敵!?」

そこには今現在一人チャットの中にいるという表示が出ていた。
リナはそれを勘違いし、周囲を警戒することになったが。

「……悪かったでござる。この図書館の中に拙者達以外に人の気配はないでござる」
「ちょっとちょっとー! ドロロも悪ふざけが過ぎるんじゃない?」
「違うでござる! 誰かいるというのは、このチャットのことでござる!」
「ちゃっとぉ? ああ、遠くにいる人と連絡が取れるもの……だっけ?」
「そうでござる。そして今、どこかにいる誰かが、この中で連絡を待っているんでござるよ」
「なるほどねぇ。じゃあ早く接触しちゃおうよ!」
「了解でござる。とはいえ、相手の容姿も声も分からないでござるからあまり信用しすぎないようにするでござるよ」
「わかってるって!」






「おい、スエゾー! 誰か来たぞ!」
「ほんまか? お、この名前の奴やな!」

チャットの中で待機していた人物。
それはここから遠く離れた地、H-8にいる晶たちのことだった。

スエゾーの決意新たにこれからどうするかと考えた二人と小トトロだったが、
まずは博物館で役立つ道具を探そうということになった。
入口付近はリングの破壊跡となっており、ひどく荒れていたが、中はそれほど傷ついておらず、
散策はかなり楽にできた。

中にあったパソコンに晶が気付いたのも、また当然の話である。
スエゾーに軽くパソコンについて説明し、そしてパソコンを立ち上げ、
掲示板をみて危険人物について把握した。
そしてチャットを立ち上げ、中に入った状態にした。
そしてすぐに誰かが入ってきたことを確認、今に至る。





H-8の博物館、B-3の図書館。
遠く離れたこの施設にいる人間たちは、確かに今電子上で繋がったのである。


【H-8 博物館/一日目・昼過ぎ】

【深町晶@強殖装甲ガイバー】
【状態】:背中にダメージ(回復中)、疲労(中)、苦悩
【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)
【思考】
0:チャットの相手と情報交換。
1:ゲームを破壊する。
2:巻島のような非情さがほしい……?
3:スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。
4:クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。
5:もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。
6:サツキの正体を確認し、必要なら守る。
7:巻き込まれた人たちを守る。

【備考】
※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。
※トトロ、スエゾーを獣化兵かもしれないと考えています。
※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。
※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。
※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。
  以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※ガイバーに課せられた制限に気づきました。
※ナーガは危険人物だと認識しました
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。


【スエゾー@モンスターファーム~円盤石の秘密~】
【状態】:全身に傷(手当済み)、火傷、貧血気味
【持ち物】 なし
【思考】
0:晶、小トトロと行動を共にする。
1:なんやなんや、相手は誰や?
2:ゲンキ、ハムを探す。
3:オメガマン(容姿のみ記憶)にあったら……もう、逃げへん。

【備考】
※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。
※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。
※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。
※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。
※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。





【B-3 図書館/一日目・昼過ぎ】

【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.チャットの相手とコンタクトを取る。
2.市街地にて人を探し、ノーヴェ、および車に詳しい人を見つけたら遊園地のパソコンへ連れて行く。
3.リナとともに行動し、一般人を保護する。
4.ケロロ小隊と合流する。
5.「KSK」という言葉の意味が気になる。

※なのは世界の単語を多数見ましたが、車に関することだと思ってます


【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(小)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.チャットの相手とコンタクトを取る
2.市街地を散策し、ノーヴェ、および車に詳しい人を見つけたら遊園地のパソコンへ連れて行く。
3.とりあえずはドロロと一緒に行動する。
4.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。

※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です



※深町晶とドロロがチャットにはいりました。
 どういう名前で入ったかは次の書き手にお任せします。


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俺達はとんでもない思い違いをしていたのかもしれない 深町晶 10個の異世界
スエゾー
鍵を握る者 ドロロ兵長
リナ=インバース




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