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『嗚呼、素晴らしき人生哉!』 ◆5xPP7aGpCE



それは突然だった、レイジングハートの警告も無かった。
コテージを何軒も潰してやっと蛇を追い詰めたと思った、追撃していたあたしの身体が急激に縮んだ。

髪に挿していたレイジングハートが落ちる、左手で拘束していたあなたが飛び降りる。
既に半分の大きさになっていた盾も手を離れてバラバラになる。
飛んでゆくレイジングハートの声が遠くなる。

その一瞬の虚を付かれる。
あの紫のビームがあたしを襲う。
とっさに身体を捻った、背中に激痛が走る。

追い詰めていた筈の蛇があたしを見ている、その顔は不気味に笑っていた。
そして巨大な胴体であたしは薙ぎ払われた。
ダンプに跳ね飛ばされたような衝撃を受けて全身のフレームが軋む。

『一時間から二時間で元に戻る』

なのに何故二十分も経っていないのに戻ったのか?
考えている暇は無かった、蛇とあなたが合流してあたしの方を向いている。
認めなければいけなかった、今追い詰められているのはあたしだという事を。

レイジングハートの声が聞こえる、森の中からあたしを呼んでいる。
あたしは身を翻した。
負けたくは無い、けど冷静に判断しなければ絶対良い結果を得られない。

途中枝に引っ掛かっていたレイジングハートを見つけて拾う。
障壁を背中に集中させて走る、その度に痛みに襲われる。
体力は酷く消耗している上にダメージは深い、特にこの足じゃ遠くまで走れない。

追撃のビームは来ない、恐らく大威力の光弾で森ごと吹き飛ばすつもり。
障壁を展開しても耐えられるかは解らない、なら取るべき行動は安全な場所への退避。
しかし足が重い、集中的に狙われたせいだ。
神経ケーブルが損傷したのかスピードが出せない。



『後方に急激に上昇するエネルギー反応を検知! 数は二つです!』

タイムリミットが迫る。
前方には先程あたしが砕いた洋館が見えた。
痛みを無視して全力で走る、レイジングハートから更なる警告が耳に届く。


―――そして光の奔流が全てを飲み込み尽くす



       ※       ※       ※



見たか『俺』、あの女は消し飛んだぞ。
体勢を整えて撃てた全力のメガスマッシャーとおっさんの光弾の同時攻撃だ。
目の前にあった森は黒焦げの更地だ、見渡してもあの女は影も形も見えないぞ。

俺は笑いながら尻餅を付いた。
スマッシャーを撃つために体力を絞ったせいで膝も笑いやがる。
マラソン大会でもこんなに苦しくならなかったぞ、喜びはそれ以上だがな。

―――当然だろ、それだけハルヒの復活が近くなったんだぜ

そういや三人殺しの『ご褒美』が届いてないな。
ナーガのおっさんの手柄になっちまったって事か?
まあいい、半分は俺の力によるもんだ。

「おっさんが来てくれて助かったぜ……」

最終的に倒す相手とはいえ、助けられた事に変わりは無いしな。
負けた悔しさは一時的に忘れてここは素直に感謝だ。

見ればおっさんも傷だらけだ。
それにあんな威力の技を使えば疲れて当然か、汗がダラダラ流れてやがんの。
あの女がそれだけ強敵だったって事か。



おっさんがこっち向いたぞ、どうだあのタイミングで女を戻した俺も良かったろ?
……何でそんな怖い顔してるんだよ?

「この青二才が!」

いきなり怒られちまった、何でおっさんが怒るんだ?
とにかくあまりの迫力に俺は完全にビビッちまった。

「立て! そしてケツを食いしばって俺の目を見ろ!」

そのまま食われそうな勢いだ。
疲れなんか吹っ飛んじまって俺は直立不動の姿勢を取った。
……おっさんにガン付けられたら誰だって仕方ないだろ。

完全に飲まれちまった俺はおっさんの怒鳴り声に正直に応じるのか道は無かった。

「貴様は俺に死んでくれと言ったな、何の為にだ?」
「優勝して願いを叶えて貰う為です!」
「では俺と別れた後その為に何をした?」
「電話をかけてお人好しを呼び出しました!」
「それがあの女だな? 何故殺せなかった?」
「嘘を見破られました! そして女の強さは反則でした!」
「強い奴は殺せない、そう言いたいんだな?」
「違います! 殺せる強さの奴に出会ってないだけです!」
「俺が来なかったら貴様はどうなっていた?」
「捕まったままでした!」
「つまりお前は役立たずだ、言い訳は出来るか?」
「いいえ、全く出来ません!」
「クソッタレめ! では殺されても文句は無いな?」
「有ります、次は勝ってみせます!」
「それが人にお願いする態度か?」
「お願いします、ナーガ様!」
「繰り返し言え!」
「ナーガ様! ナーガ様! ナーガ様!」

俺は土下座して地面に頭を擦り付けた。
当然か、元々あの女をでかくしちまったのも俺なんだからな。
共闘相手として見限られちまったら終わりだ、その為には土下座程度で済むなら安いもんだ。
……ちくしょう、泣いてなんかいやしないぞ。



「いいだろう、今の貴様は道に落ちたクソだ! 腐ったゴミを這い回るウジ虫だ!
 だがそのクソやウジ虫も俺に使われることによって―――殺せるようになる!
 俺が貴様を役立つ様に使ってやる!」

酷い言われようだ、ハルヒにもこんな事言われた事は無いぞ。
……いや、本当の事だ。 今の俺はそんな存在だ。

「ナーガ様、それは俺に一緒に来いって事ですか?」

殺さないでくれるならちっぽけなプライドなど捨ててやるよ。
俺はとことん堕ちてやるんだ。

「口が過ぎるぞ! 使い走り程度で許してやろうというのだ、不服か?」
「いいえ、身に余る光栄です。このキョン、ナーガ様の為に精一杯働かせていただきます」

―――何やってんだろうなぁ、俺は。

冷めた自分が一歩離れて今の俺を見てやがる。
呆れた様な声が頭の中でしやがった。

「すぐに出発するぞ、どうやら向こうには使えそうな奴が居る。そいつに早く接触したいからな!」

俺と別れた僅かな時間にナーガ様……おっさんは有望な奴を見つけたらしい。
休ませてくださいとも言い出せず俺は身体に鞭打って歩き出した。

しかもおっさんの前を歩いて、いの一番に何か見つけろって事らしい。
足が止まりそうになったらビームで追い立てられて無理矢理動かされる。

―――良かったじゃないか、ナーガのおっさんと一緒なら成功率は上がるんだぞ

俺は何度も自分にそう言い聞かせた。
あの女は死んで俺の命は助かった、そしてナーガのおっさんが同行してくれて別の乗っている奴にも出会えるんだ。
どう考えてもナイスじゃないか。

なのに、何で―――俺は途方も無く惨めな気分になっちまってんだろう。







【I-3 街道/一日目・昼過ぎ】



【ナーガ@モンスターファーム~円盤石の秘密~】
【状態】ダメージ(大)、疲労大
【持ち物】 デイパック、基本セット
【思考】
0:砂ぼうず(名前は知らない)を優先的に、殺す。
1:殺人劇を見せた男と接触する。
2:参加者を皆殺しにする(ホリィ、ゲンキたちの仲間を優先)
3:雨蜘蛛や、キョンなどのマーダーを殺すのは後回し。適当に対主催優先殺しの話を持ちかけるが、
通じるようでなければ殺す。(執着はしない)
4:キョンを襲撃する前に見た、飛んで行った影が気になる。
5:最終的には主催も気に食わないので殺す


※ホリィがガイア石を持ったまま参戦していると考えています
※雨蜘蛛の身体的特徴、人柄、実力の情報を入手しました。
※ギュオー(名前と人間の姿は知らない)が加持とメイを殺したと思っています。



【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、0号ガイバー状態、精神的に不安定
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)、 SDカード@現実、 カードリーダー
     大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り7回)@ケロロ軍曹、タムタムの木の種@キン肉マン
【思考】
0:俺は……殺してみせる……
1:ナーガを利用して殺害数を増やす
2:ナーガと一緒に殺人者と接触する
3:強くなりたい
4:午後6時に、採掘場で古泉と合流?
5:妹やハルヒ達の記憶は長門に消してもらう
6:博物館方向にいる人物を警戒
7:ナーガは後で自分で倒す


※意識しないふりをしていますが、やや殺人を躊躇う自分に気が付きました。本人はそれを認めていません。
※返り血は全て洗い流されています。
※大キナ物カラ小サナ物マデ銃で巨大化したとしても魔力の総量は変化しない様です(威力は上がるが消耗は激しい)






ガルル中尉、なのはさん、そしてティア。
ごめんなさい、あたしはまた負けてしまいました。

今のあたしは腕一本動かせなかった。
目を閉じても開いても同じく闇。
全身が痛む、そして何かが上に乗っている。

レイジングハートの声も聞こえない。
機能が損傷してしまったの? なのはさん、大事なデバイスをごめんなさい。

助かったのは半分偶然といって良かった。
半壊した洋館に一縷の望みを託した結果、あたしは地下室を見つける事が出来た。
部屋にあった頑丈そうなテーブルの下に飛び込み、残りの魔力を障壁に集中した結果こうして生きている。

地上がどうなったのかは解らない、けれど洋館が原型を留めていないのは確かだと思う。
でなければこんなに瓦礫で埋まっている筈がない。

ぼんやりとした頭であたしは自分の敗因を考える。

―――あたしは何故負けたの?

直接の原因は突然元に戻ったから。
まだ効果は続くと思っていた、現実はもっと短い時間で子供の頃の夢は終わった。

あたしは何処で間違ってしまったのだろう?
あなたの言葉を信じたのがいけなかったの?
あなたが言ったのは最初から最後まで嘘だったの?

電話で騙され、銃で騙され、効果で騙された。

「……わからないよ」

自分の理想を諦める気はない。
でも、それを実現するには今のわたしはまだ甘いのだろうか?

頭が痛い。
意識がだんだんと薄れてゆく、この事は起きてから考えよう。



灌太さんとの約束、オメガマンやあなた、あの蛇みたいな危険人物を止めるという目的も果たしたい。
なのはさんやヴィヴィオとも会いたい。
でも、今は。


―――少しだけ、休ませてください


またティアが励ましてくれるかもしれない、何となくそんな事を思ってしまう。
そして、あたしは意識を手放した。





【H-3 別荘地下室/一日目・昼過ぎ】


【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身に大ダメージ、疲労大、魔力消費大、気絶中、生き埋め状態
【装備】メリケンサック@キン肉マン、レイジングハート・エクセリオン(中ダメージ・修復中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【持ち物】 支給品一式、 砂漠アイテムセットA(砂漠マント)@砂ぼうず、ガルルの遺文
【思考】
0:???
1:電話の相手と蛇から一時的に退避。
2:何があっても、理想を貫く。
3:人殺しはしない。なのは、ヴィヴィオと合流する。
4:オメガマンやレストランにいたであろう危険人物(雨蜘蛛)を止めたい。
5:人を探しつつ北の市街地のホテルへ向かう (ケロン人優先)。
6:中トトロを長門有希から取り戻す。
7:ノーヴェのことも気がかり


※砂漠アイテムセットAのアラミド日傘と零式ヘルメットは破壊されました。
※キョン(名前は知らない)は超人か宇宙人であり、魔法を使えるのではと思っています。


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『我が銃よ、俺の決意を示せ』 ナーガ [[]]
キョン
スバル・ナカジマ あたしが此処にいる理由




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