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アサシンの終焉 ◆YsjGn8smIk



ラドック=ランザードはヴェゼンディに住む商人であった。
町一番の商人だった父に商売のいろはを習い、美しい妻と息子に囲まれ平凡だが暖かい世界の中で生きていた。

――あの事件が起きるまでは。


「む……?」

炎に包まれる町中、魔変化の男と思わしき血痕を追って東へと駆けていたズーマの足がふと止まる。
延焼の音に紛れて微かに声が聞こえた気がしたのだ。
その場でじっと耳を澄ますと――それは聞き間違いではなかった。
少女だろうか、何かを言い争うような甲高い声が僅かに聞こえてきた。

「……」

ズーマはしばし瞑目する。
このまま魔変化の男を追うか、それとも近くに居る者を殺しにいくか……迷ったのだ。
もちろん最終的にはこの島にいる者は――主催者も含め――全て殺す。
だが、出来ればこの手で仕留めたい者も多い。
魔変化の男もその一人だ。
異形の甲虫も魔変化の男を狙っているのだ……横取りされる前に仕留めなければならない。
ならば、ここは声の主を見逃して――

「いや、違う」

低く呟きながらズーマは頭を振る。
横取り、そう考えた時に思い出す顔があった。
十代の若さにして竜殺しの魔法すら会得した、盗賊殺し(ロバーズ・キラー)と呼ばれた魔道士の顔を。
そう、リナ=インバースの顔を。

「――出来れば、あの時のような想いは二度としたくはないな」

その顔を思い出しながらズーマは苦々しく吐き捨てる。
あと一人。たった一人を殺せば、リナ=インバースの居場所が判るのだ。
そう考えると、氷のようなズーマの心にも俄かに熱が生まれる。
リナ=インバースをこの手で殺したいという――熱が。
魔変化の男とリナ=インバース。憎しみを秤にかけると――あの盗賊殺しへの怒りの方が上だ。
故にズーマは僅かに自身の指針を変更した。
この火事場に乗じて即座に声の主を殺し、リナ=インバースの居場所を主催者どもに尋ねる。
リナ=インバースの位置次第では魔変化の男を先に追ってもいい。
だが、出来ればまずはリナ=インバースをこの手で殺したい――ズーマはそう思ってしまった。
全身を覆う、この魔道装甲のお陰で身体能力は格段にあがっている。
額からは光の矢を、胸部からは竜族の閃光の吐息(レーザー・ブレス)のような閃光をも放てるこの鎧。
この鎧があれば、声の主も、魔変化の男も、そしてリナ=インバースでさえも容易く殺すことが出来る――そうズーマは確信していた。

そしてガイバーⅡことズーマは、静かに声のする方へと足を向けた。


ラドックの父は町一番の商人ではあったが、同時にかなりあこぎな真似もしていた為に多くの恨み妬みをも買っていた。
そして憎しみは人を簡単に凶行に走らせる。

ある日、ラドックとその妻は盗賊に拉致された。


ヴィヴィオは朝倉の腕から抜け出しながら必死に説得を続けた。

「涼子お姉ちゃん、なんでわかってくれないの!」

キョンの妹と別れた路地からは、すでに百メートル離れてしまっている。
涙目で訴えるヴィヴィオを見て、朝倉は肩をすくめながら言い放った。

「仮によ? あたしが妹ちゃんを助けに戻る事に賛成したとして……ヴィヴィオちゃんはどうやって助けに戻るつもりなのかしら?」
「え? そ、それは……うー……」

逆に尋ねられてヴィヴィオは思わず口ごもる。
助けなきゃ、という想いがあるだけで具体策など何もなかったのだ。
よく考えればキョンの妹へと続く道は、燃える民家の瓦礫ですでに埋まっているのだ。
必死に考えながらヴィヴィオはとにかく口を動かした。

「えーと、その……回り道、とか――」
「この熱と煙の中で悠長に迂回路を探すの?」

それを遮るように短く朝倉が突っ込んでくる。
結局、何も思いつかなかった……戻るのが危険なのは、ヴィヴィオにだってわかっていた。
だけど、それでも――

「このまま放っておけないよ! 戻ろうお姉ちゃん!」

必死に朝倉を見つめて訴えかけた。
だが朝倉には必死の訴えも通じない。何故か不思議そうに聞き返してきた。

「私には有機生命体の死の概念がよく理解できないんだけど……ヴィヴィオちゃんは死ぬのが嫌じゃないの?」
「え……?」
「だってそうでしょ? 今あそこに戻るって事は死にたいって事なんでしょ?」

そう言いながら朝倉は路地を指差す。
指された方向に燃えがる大きな炎と黒い煙を見て、ヴィヴィオは思わずごくりと唾をのみこんだ。
言われて初めて――戻れば死ぬ、という事に気付いたのだ。
それに気付いてしまった瞬間に、急に怖くなって身体が震えだしてくる。

「それでも……!」

それでも――キョンの妹を見捨てる事だけは嫌だった。
ヴィヴィオは地面にうずくまり、必死に頭を振って朝倉に抵抗する。
だがそれを見ても、朝倉は意見を曲げず、嘆息しながらヴィヴィオを抱き抱えようと手を伸ばす――そして声が響いた。

『Ms.朝倉、バリアジャケットを生成してはいかがでしょうか?』

響いた電子音にヴィヴィオへと伸ばしかけた手を止め……朝倉は右手に持ったクロスミラージュに聞き返す。

「バリアジャケット?」
『はい。身体の周辺に保護フィールドを展開する魔法です。調整すれば少しの間ならば数100℃程度の熱や煙ぐらいならば無効化できるはずです』

そう告げてきたデバイスを見つめながら朝倉は再び嘆息する。

「……つまりあなたも妹ちゃんを見捨てるのが嫌って事なのね?」
『申し訳ありません。ただ、時空管理局のデバイスとしては出来る限り人命救助をしたいのです』

そのクロスミラージュの言葉に力付けられてヴィヴィオも再度口を開く。

「涼子お姉ちゃん、お願い!」
「そうね……とりあえず、そのバリアジャケットっていうのを生成してみましょう。クロスミラージュ、出来る?」
『All right. set up』

それを聞いてヴィヴィオも握ったバルディッシュに話しかける。

「バルディッシュ、お願い!」
『Yes,Sir』

その瞬間、朝倉とヴィヴィオの身体を魔力光が包む。
そして魔力光が収まったそこにはバリアジャケットを装着し終えた二人の姿があった。

「ふうん、なるほどね……確かに煙の影響がかなり軽くなったみたいね」

バリアジャケットのスカートを触りながら朝倉はふと気付いたようにクロスミラージュに尋ねる。

「……ところでなんで北高の制服なのかしら?」
『バリアジャケットの外観は装着者のイメージによります。その服装をMs.朝倉が無意識に思い浮かべたのでしょう』
「そっか。意外とこの服装、気に入っていたのかもね」

そんな事を呟きながら朝倉はそっと近くで燃えている炎に指先を当てる。

「へえ。この程度なら火傷もしないんだ……これなら炎の中を歩いて妹ちゃんの所へ行って帰る事ぐらいは出来る、か」
「涼子お姉ちゃん、じゃあ!」

朝倉の言葉を聞いてヴィヴィオの顔に笑みが浮かぶ。
その笑顔を見て苦笑しながら朝倉が降参というように手を振った。

「うん、ここは譲ってあげる。一刻も早くこの場から離脱したいけど、これなら別ルートも使えそうだしね」

空気が和みかけたその時だ。

『Alert.西から生命反応が高速接近中』

沈黙を守っていたバルディッシュが突然警告を発した。
その警告を聞き、朝倉はクロスミラージュを、ヴィヴィオはバルディッシュを構える。
警告通り、西から――炎の中を悠然と駆け抜けながら人影が現れた。

「え……あ、あれ?」
「ヴィヴィオちゃん?」

現れた人物の姿を見た瞬間、ヴィヴィオの腕と足が突然震え始め――そしてそのままペタンと地面に座り込んでしまった。
驚いたように朝倉が視線を向けるが、震えは酷くなる一方で身体がまったく動かなかった。
震えながらも視線はこちらへと向かってくる、その異形の鎧姿から目が離せなかった。


ラドックと妻は地下牢に監禁された。
気絶していたラドックが目を覚ますと目の前には彼の妻が血を流しながら倒れていた。
鎖に拘束されたラドックは苦しむ妻に駆け寄ることすら出来なかった。
気が狂ったように叫ぶラドックを見て、牢の外から盗賊が冷酷に告げる。
「恨むなら、自分の家を恨め」、と。
それでラドックには何故こんな事が起きたのかを悟る。
父を恨んだ何者かがこの盗賊たちを雇い、ラドックたちを誘拐したのだ。

結局、ラドックの目の前で妻は苦しみ抜き――死んだ。
最愛の者が死に、腐っていくのを――ラドックはただ見つめる事しか出来なかった。


朝倉の手の中のクロスミラージュが警告を発する。

『Ms.朝倉、前方の人物は体色以外がMr.キョンと酷似しています。注意を』
「なるほどね……ヴィヴィオちゃんの怯えようはそのせいか」

地面に座り込んだまま震え続けるヴィヴィオをちらりと見ながら朝倉はそう呟く。
恐らくあの異形の鎧姿を見て涼宮ハルヒが死んだ時の事を思い出してしまったのだろう。
軽くトラウマになっているのかもしれない――そう朝倉は分析した。
震えるヴィヴィオを庇う様に一歩前に出ながらキョンかもしれない異形の男に声をかける。

「あなたはキョン君……なのかしら?」
「ズーマだ」

朝倉の質問に黄色い生体装甲を装着した男――ズーマが静かに答えた。

「あら、残念。人違いだったみたいね。……それで私たちになんの用かしら?」
「殺せという依頼があった。故に殺す」
「依頼? それってまさか――」

驚くこちらの言葉を遮り、ズーマが無造作に接近してきた。
朝倉は座り込むヴィヴィオの襟を左手で引っ掴み、そのまま後へと跳ぶ。
跳びながら一瞬でクロスミラージュの非殺傷モードを解除し、ズーマヘと魔力弾を撃つ。
殺すと宣言している相手に手加減をする義理は流石にない。
だが、当らない。
驚異的なスピードで避けられてしまったのだ。
続けて数発連射するが、それもほとんど避けられて辛うじて一発が掠った程度。
そして気付くと接近を許していた。

「ぐ……うっ!」

飛び退く間もなく、蹴りを喰らっていた。
まるでボールのような勢いで吹き飛ばされる朝倉とヴィヴィオ。
そのまま十メートルほど空中を滑空し、燃える民家の壁を突き破ってようやく止まった。

『Ms.朝倉!?』
「大丈夫、傷は浅いわ……でも」

バリアジャケットのお陰か、なんとか致命傷は避けられた。
だがヴィヴィオは今の衝撃で――いや、もしくは恐怖のあまりか――完全に気絶していた。
朝倉はそれを見ながらしばし考えこんでから、口を開く。

「どうもヴィヴィオちゃんを庇いながら倒せる相手じゃ無さそうね……クロスミラージュ、移動系の魔法はない?」
『現在の魔力量で可能なのはアンカーショットぐらいです』
「アンカーショット?」
『はい。アンカーを対象に打ち込み、それを巻き取って移動する魔法です』
「うん、じゃあそれお願い。逃げるわよ」
『了解。銃口を目標に向けてください』

そう告げるクロスミラージュの電子音に従い朝倉はしっかりとヴィヴィオ背負いながら、隣家の屋根へとクロスミラージュの銃口を向ける。
ドシュ、と魔力で出来たアンカーが射出されると同時に燃える家屋内にズーマが突入してきた。
平然と動いているこちらを見て、すかさず額からビームを放つが、僅かに遅い。
その時には朝倉達はすでに空中。
魔力で出来たワイヤーに巻き上げられ、朝倉とヴィヴィオの身体は勢いよく空を飛んでいた。
屋根の上に着地すると同時に朝倉は後ろを振り向きもせずに南へ――火災が続く町の中心部へと駆け出した。
制限された肉体で出せる限界近い速度で炎と煙の中を突き進みながら、クロスミラージュに尋ねる。

「クロスミラージュ、ズーマは追ってきてる?」
『はい。しかしMs.朝倉、この方向は町の中心部へと出てしまいますが、宜しいのでしょうか?』
「ええ……私の想像通りならこの先にあるものを使えば一石二鳥。ヴィヴィオちゃんを母親に合わせられるし、あいつからも逃げる事が出来るはずよ」
『それは一体?』
「キン肉マンやゼロスさんがワープしたでしょう? 恐らくなのはさん達もあんなふうにワープしたんだと思うのよね。
あの時の彼らの態度といい、何度でも使える転送機……彼らが消失した地点にはそんな装置があるかもしれないわ」
『かも、ですか』
「どっちみち大した距離じゃなし、すぐにはっきりするはずよ」

そんな会話をしながらも瓦礫の山をアンカーで飛び越え、燃える民家の屋根から道路へと飛び移り、ひたすら先ほどなのは達が消失した地点へと駆け抜ける。
大体の場所しか判らないが、本当に転送装置があれば恐らくはその気配でわかる筈だと朝倉は考えた。
そして実際にその気配に朝倉は気付けた。

「どうやら、私の考えは間違ってなかったみたいよ」

クロスミラージュにそう告げながら朝倉は一軒の家に飛び込む。
火が回っているその家に入るとすぐにおかしなモノに気付く。
そう、火災の影響をまったく受けていない不思議な部屋の存在に。
その部屋に足を踏み入れた瞬間、理解する。この黒塗りの部屋が長門の情報制御下にある事を。
そして火災の影響をまったく受けていない床が――床に描かれた白い模様が光りだした。

『警告! Ms.朝倉、避けて――』
「えっ?」

突然のクロスミラージュの警告に、朝倉はわけもわからず咄嗟に横に跳んだ。
ザン、と。
先ほどまでいた空間をズーマの腕のブレードが切り裂いていた。
そう、ズーマ。
黄色い生体鎧の男がいつの間にかその場に現れていたのだ。
そして再度振るわれたその刃を朝倉はクロスミラージュで受け止める。
その衝撃でギギギ、と頑丈な軍用デバイスが軋みを上げる。

「これって……!」

驚愕の声をあげながら朝倉は遅まきながら気付く。
ズーマの腕のブレードがただの刃ではないと言う事に。
そして――気付くのが少し遅かった。
その代償にギンッ、と甲高い音と共にクロスミラージュは高周波ブレードによって真っ二つに切り裂かれた。

「クロスミラー――」

その時になってようやく床の文様から黄色い光が噴き出し始める。
警戒したのか、それを見てズーマは飛び退きながら胸部装甲を開放する。
こちらごと文様を吹き飛ばそうとしたようだが――遅い。
沸きあがる黄色い光に呑み込まれ、朝倉とヴィヴィオ、そしてズーマは空間を転移した。

「っ……!」

ワープの衝撃で一瞬意識を失ったが、直後に起こった轟音と振動によって朝倉の意識は覚醒する。
重い頭を振りながら立ち上がり周囲を見回す――と。
目の前には観覧車があった。

「うそ……でしょ……」

思わず絶句する。
観覧車があった――というのは正確じゃない。
正確には観覧車がこちらに向かって落下してきたのだ!
一瞬、呆然としたがすぐに状況を把握し、朝倉はヴィヴィオを抱えたまま全力で後ろへと跳ぶ。
制限のせいか、その出力に身体が軋むが気にしていられない。
第一、落ちてくる観覧車から逃れるにはそれでもまだ足りない。
更に一歩、そしてもう一歩、十メートル、二十メートルと跳躍する。
そして観覧車が目の前に迫る中、最後の一歩でギリギリ観覧車の射程から離脱できた。
ズン、と重い地響きと観覧車の破片が飛び散る。
手で顔を庇いながら、朝倉はあまりのわけのわからなさに顔が引き攣っていた。

「なんだって観覧車が降って来るのよ……」

呆然と呟きながら観覧車が降ってきた辺りに視線を向ける。
と。観覧車の支柱らしきが何かが――例えばビーム兵器のようなものだろうか――で撃ち抜かれていた。
その破壊痕を追うと、お化け屋敷を貫き、メリーゴーランドを砕き、朝倉が気絶していた辺りへと続いていた。
それを見て朝倉はふと思いつく。これはもしかしてズーマがやったのではないか、と。

「クロスミラージュ、ズーマの反応は……」

と、自身の右手に話しかけてから朝倉は思い出した。
……クロスミラージュが既に破壊されていた事を。
自身の服装を確認すると、いつの間にかバリアジャケットは消えていた。
そっと手を開くと、右手には握ったままだったクロスミラージュのグリップのみがあった。
何故か寂しいような気がして朝倉は知らず歯を食いしばる。

『Alert.5時方向に生命反応』

だからだろう。ヴィヴィオが持つバルティッシュの警告に反応が遅れた。
それでも咄嗟に振り向きながら横に跳ぶが、ヘッドビ―ムは朝倉の足を抉った。

「うくっ……!」

足から血が噴き出し、その衝撃で地面に転がる。
視線を動かすと観覧車の瓦礫の中からズーマが這い出してきたのが見えた。
何がどうなってるのかはわからないが、観覧車の下敷きになってすら生きていたのだ、ズーマは。
そしてズーマが再度ビームを放とうとした――その時。

「ドロロ、推参ッ!」

口元を白い布で覆った忍者のような青いカエルが上から降ってきた。


父と盗賊たちの間で交渉が成立し、ラドックは開放された。
だが、その事件を境にラドックは変わった。
変わらないはずがない、愛する者が死んでいく様を見せ付けられて。
ラドックは誓った。妻を殺した盗賊を――そしてその裏にいる仇をこの手で必ず殺す、と。

そんな雲を掴むような復讐を胸に、ラドックは闇の世界へと足を踏み入れた。


二人の少女を庇うように着地しながらドロロは匕首を構えながら、続けて叫ぶ。

「アサシン護法陣・閃光(レーザー)返し!!」

その瞬間、ドロロの前方に手裏剣型の方陣が現れる。
ヘッドビームはそれに直撃、その瞬間――ヘッドビームが反射した。

「がっ――!?」

反射してくるそれを流石に避けられなかったのかズーマのわき腹にビームが炸裂する。
爆風に煽られながらズーマは後退しながらドロロを睨む。
ドロロもズーマから視線を逸らさずに、静かに自身のうしろの二人に声をかける。

「もう大丈夫でござるよ」
「……私たちを助けてくれるの?」

意外そうな響きの声を聞いてドロロはちらりと振り向き、ヴィヴィオを抱いている朝倉に向かって笑ってみせた。

「子供を守るその姿を見れば、どちらに非があるかは一目瞭然でござる。さあ、ここは拙者に任せて早く安全なところへ!」

だがズーマがそんな隙を見逃す筈もない。
ドロロが視線を逸らした瞬間、高周波ブレードを振り上げながら神速で接近する。
しかし。

「黒妖陣(ブラスト・アッシュ)!」

突然響いた力ある言葉によって、ズーマの進路上に突然黒い何かが涌き出る。
ズーマは咄嗟に左へと跳んでそれを避けようとするが、流石にタイミングが悪すぎた。
回避しきれず、右腕がその黒い何かに触れた瞬間――ざあっ、とズーマの右腕が黒い塵と化す。

「ぬおっ……!」

ベアクローがカランと地面に落ちた。
命あるもの、意思あるものだけを塵と滅する黒魔術だ。
痛みを堪えながら再度距離を取り、ズーマはその声がした方を見やる。
そして物陰から――栗毛の少女が現れた。

「リナ殿……来てくれたか!」
「『虫の知らせが、助けねば!』……なんて言いながら飛び出していった時には本気で見捨てようかと思ったわよ? 
でもまさか本当に誰かが襲われていたなんてね」

それはズーマがその手で殺したいと思っていた人間だった。


十年経った。
才能があったのだろう、ラドックはアサシン・オブ・アサシンとまで呼ばれるようになっていた。
しかし、十年近くかけてようやく掴んだ情報はラドックの希望を打ち砕くものだった。
かつて神聖樹のあった町、サイラーグごと仇の盗賊たちは全滅していたのだ。
そして同時にラドックは知った。
サイラーグが――仇が滅んだ原因を。

「リナ=インバース……!」
それが仇を死へと追いやった憎い標的の名だった。


怨嗟が篭った声を聞いてリナは思わず尋ねてしまう。

「へ? ……あたしの事を知ってんの?」

見覚えはない――というか黄色い生物的な全身鎧を着ているので例え知りあいだったとしても判らなかっただろうが……。
ただ特徴から考えるに、恐らくこれが聞いていたガイバーという奴なのだろう……リナが思ったのはその程度だった。
そんなリナとドロロに向かって朝倉が警告をする。

「気をつけて、そのズーマという男は恐ろしく強いわよ」
「ズーマ? ……ってまさかこいつ、アサシン・ズーマなの!?」

思わずリナが聞き返す。
それに朝倉が答える前にズーマが口を挟む。

「手間が省けた……これでようやくお前を殺せる」

どことなく嬉しそうにズーマが呟く。そしてその声を聞いてリナは確信した。
嫌な事に聞き覚えがあったのだ、その声に。
……間違いない、こいつはズーマだった。

「まさか、あんたまで居たなんてね……名簿には名前が載ってなかったはずだけど?」
「……気にする必要はない。ここで死ぬのだから」

リナの軽口にズーマは左のブレードを掲げ、跳びかかる。
その異常なまでの速度に咄嗟に反応できずにリナは内心悲鳴をあげる。

「そうはいかんでござる!」

だが、横からドロロが飛び出し匕首でズーマを吹き飛ばす。
ナイス、ドロロ君! リナは内心でそう喝采をあげながら飛び退き、呪文を唱え始める。
ちらりと視線を動かすと地面に倒れている朝倉は足に手を当て、その場から動こうとしない。
しばらく動けそうにない……それを確認して、リナは即決する。
そしてズーマを抑えていたドロロに向かって一方的に宣言した。

「ドロロ君、しばらくそいつの相手を任せたから!」
「リナ殿? 一体なにを――」

ドロロが疑問を投げかけるがリナは構わず呪文を解き放つ。

「風魔咆裂弾(ボム・ディ・ウィン)!」

力ある言葉に応えて風が炸裂する。
嵐のようにはじけた烈風に吹き飛ばされてズーマとついでにドロロが空を舞う。

「くっ!」
「り、リナ殿おおおーーー!?」

遥か彼方へと吹き飛んでいくドロロに向かってリナは気楽に手を振って言った。

「足止め頼むわねー……さて、と。あたしはリナ、リナ=インバース。さっきの青いカエルっぽいのがドロロくん」

地面に倒れている朝倉に駆け寄りながら、リナがそう自己紹介を始める。
それに対して頭を下げて感謝を伝え、朝倉も答える。

「助けてくれた事には感謝するわ。私は朝倉涼子、こっちはヴィヴォオちゃん」
「いまさら聞くのもなんだけど……あんた達、殺し合いに乗ってないわよね?」
「ええ。信じられないかしら?」
「まあ、殺し合いに乗ってる奴が子供を抱えてたりはしないでしょうし……とりあえず信じておきましょ。傷を見せて」

そういいながらリナは朝倉の足の傷を見やる。意外と傷は軽く、既に血も止まっていた。
回復魔法を使ったのかしら、などと考えながらリナは呪文を唱え始める。

「何をする気?」

訝しげに尋ねてくる朝倉の質問には答えず、リナは彼女の足の傷に手を当てながら呪文を解き放つ。

「治癒(リカバリィ)」

治癒力を促進して傷を癒す術だ。
見る見るうちに朝倉の傷が塞がり、とりあえず歩行に支障がない程度には回復した。

「これで歩けるでしょ……ズーマの相手はあたしたちがするからあなたはその子と一緒にどこかに隠れていて」

そう言いながらズーマの方へと駆け出そうとしたリナを朝倉が呼び止める。

「待って。私も行くわ」
「……戦えるの? それにその子はどうするつもりよ?」
「このまま背負っていくわ。流れ弾に当たったら困るしね。……それと私が戦えるかどうかはすぐに判ると思うわ」

微笑を浮かべながらそう告げる朝倉をみて、何処か胡散臭さを感じながらも結局リナは了承した。
人手はいくらあっても足りないぐらいなのだ。

「りょーかい。じゃあ、いくわよ!」
「ええ」

そして二人と気絶した一人はアサシンたちの死闘の場へと駆け出した。


「うう、いくらなんでも無茶苦茶でござるよ……」

すたっと、危なげなく地面に着地しながらドロロが呻く。
おかしな話だが、ズーマの感想も似たような物だった。
まさか味方ごと魔法で吹き飛ばすとは無茶苦茶にも程がある……だが完全に不意を突かれた事も事実だ。
何しろ直撃を食らってしまったのだから。
ズーマは地面に着地すると同時に急いでリナ=インバースの元へと走り出そうと足を動かす。
だが。

「……退け」
「退けぬ」

ドロロが眼前に立ちふさがった。
多少の苛立ちと共にズーマはドロロに言い放つ。

「お前からは似た空気を感じる。アサシンがなぜ人を守ろうとする」
「お主こそ、何ゆえ殺そうとする? リナ殿に恨みがあるように感じられたが」
「……語る必要はあるまい。死に往く者には」

ズーマは会話の無駄を悟り、高周波ブレードをドロロに振り下ろす。
だが、眼力でブレードの威力を悟ったドロロは迂闊に匕首で受けずに、かわす事でその攻撃をいなす。

「ふん!」
「くっ……! せいや!」

だが、速さも、力も、技の冴えすらも、ズーマはドロロを圧倒していた。
防御に徹しているというのに、ドロロの身体には避けそこなったブレードによる傷が徐々に増えていく。
ガイバーの強化による実力の差が如実に出ているのだ。
忍者の歩法や分身などで幻惑して、辛うじて攻撃を避けているがこのままでは不味い。
ドロロの心に焦りが灯ったその時。

「冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)! 」

乱入してきたリナが呪文を放った。
地面に当てたリナの手から黒い影がほとばしる。
直進してきた精神と肉体を喰らうその影を、ズーマは横に跳ぶことであっさりとかわした。
だが、それを見てリナは指をパチンと鳴らす。

「……!」

ズーマから動揺の気配が漏れる。
その瞬間、影がズーマを追って直角に曲がったのだ。
本来は真っ直ぐにしか進まない術だが、呪文の意味を完全に理解していればこういったアレンジもまた可能なのだ。
追尾してくる影と、ドロロの斬撃に一転、追いこまれながらもズーマは呪文を完成させた。

「虚霊障界(グーム・エオン)」

力ある言葉に誘われてズーマの周囲に黒い霧が噴き出す。
霧に触れた瞬間、影はあっさりと消滅――そして闇の霧が辺りから完全に光を奪った。

「またこれ!?」

リナが舌打ちする。
この闇の霧の中ではほとんどの魔法が無効化されてしまうのだ。
流石に魔法なしでズーマと接近戦をするほどリナは無謀ではなかった。
霧の効果範囲から抜け出そうと慌てて後ろに下がる。
と。
――ギン、と何かがぶつかり合う音が響く。

「邪魔をするな……!」
「しない訳にはいかぬでござる! はァッ!」

闇の中、ズーマの呟きとドロロの叫びが響く。
そしてアサシン同士の闇を渡る戦いの音だけが辺りに鳴り響いた。

「この闇の中で戦っているの……?」

後ろから朝倉が呟く声が聞こえる。

「みたいね」

それに答えながらリナは闇を見つめる。
闇のせいで見えないが、リナに襲い掛かってきたズーマをドロロが迎撃してくれているのだろう……しかしこれでは迂闊に動けない。
下手に動けばアサシン同士の斬り合いに巻き込まれてあっさりと即死――なんて可能性すらあるからだ。
内心焦っていたリナに、朝倉が静かに囁きかけてきた。

「この霧…………魔力結合を阻害し無力化する空間を発生させているのかしら?」
「阻害? ええ、そうよ。……くっそー、せめてタリスマンがあればな~」

ぼやくリナに朝倉は納得したように頷くとそっと声を潜めて告げてきた。

「ふうん。……ねえ、魔法の準備をしておいて」
「まさか……これを何とか出来るの!?」
「制限されているから確実に、とはいえないけど……これだけ至近なら出来るかもしれないわ」
「かも……か。とはいえ他に手はないし……任せていいのね?」
「やれるだけやってみるわ」

そしてリナは呪文を、朝倉は高速言語を唱え始めた。
闇の中でズーマとドロロがぶつかり合う音に、二人の詠唱が重なる。
そして朝倉が静かに指を空に上げながら呟いた。

「情報連結解除、開始」

瞬間――朝倉の付近の闇の霧が光の粒子へと変じた。
そしてそれは徐々に広がり、数秒もしないうちに魔法を遮る闇の霧は文字通り――霧散した。

「なっ――!」

驚愕に一瞬動きが止まったズーマに向かって続いてリナも呪文を解き放つ。

「影縛り(シャドゥ・スナップ)!」

呪文と共に途中でパクった――もとい、拾ったベアークローをズーマに向かって投げる。
ザッ、とベアークローがズーマに――正確には夕日で長く伸びたズーマの影へと突き刺さる。

「ぐっ!」

その瞬間、ズーマの動きが凍ったように硬直する。
精神世界面(アストラル・サイド)から相手を拘束する術だ。
この術は陽が翳って影が消えただけで解けてしまうようなマヌケな欠点もあるが、力づくでは絶対に解けない。
術が成功した事を見て、リナが声をあげる。

「ドロロ君!」
「あい判った!」

闇の中の死闘でかなりの傷を負ったのか、ドロロは血塗れだった。
だが、闘志は微塵も衰えていない。
匕首を逆手に持ち、神速の速さでズーマへと接近し斬撃を放つ。
……そして一瞬の交差の後、ドロロは匕首を鞘に収めながら静かに呟いた。

「零次元斬」

そう呟くと同時に、ズーマの身体が歪み、徐々にその姿が薄れていく。

「リナ=インバースーーー!」

次元の狭間へと落ちながらズーマは絶叫をあげる。
次元が歪んだ影響か、影縛り(シャドゥ・スナップ)の拘束が僅かに緩んだのか――動かないはずの腕を動かし、胸部装甲をめくった。
ズーマは最後のチャンスを自分を生かす為ではなく、標的を殺す事に使ったのだ。

そしてメガ・スマッシャーが放たれた。

胸部粒子砲を撃ち終えると同時にズーマは完全に次元の狭間へと呑み込まれていった。
それがアサシン・ズーマ――いや、復讐者ラドック=ランザードの最後だった。


あ、やばっ!
あたしがそんな嫌な予感を感じたのは、影縛りで動けないはずのズーマが何故かこちらを振り向いて胸部から光を放つと同時だった。
咄嗟に横に跳ぼうとしながら……あたしは理解してしまった。
こりゃ避けられないわ、という事を。
死ぬだろうな、これ――そんな暢気な事を考えているうちに衝撃が来た。

「うげ!」

何故か横から。
ゴロゴロと地面の上を転がりながらあたしは見た。
竜族の閃光の息(レーザーブレス)のような光が付近の建物を消し飛ばしながら通り過ぎていくのを。
地面を転がったあたしに向かって朝倉が声をかけてくる。

「これで助けてもらった事と傷の治療の借りは返せたかしら?」
「ま、ね。助け方はともかくとして、助かったわアサクラ」

疲労の浮かんだ顔でそう言ってくるアサクラにあたしも苦笑しながら返す。
どうやら咄嗟にアサクラが蹴り飛ばしてくれたお陰で助かったみたいだった。

「リナ殿!」

ドロロ君が叫びながら駆け寄ってくるのが見える。
安心させるように手をパタパタと振ってあたしは起きあがって言った。

「あー、大丈夫、大丈夫……こっちは見ての通り何とか無事よ」

なんにせよ、とりあえず一段落着いたのだろう。
夕日の中、ズーマが消滅した地面を見つめながらあたしは嘆息した。



【ラドック=ランザード @スレイヤーズREVOLUTION 死亡確認】
【残り31人】

※ラドック=ランザードの荷物も消滅しました。



【D-02 遊園地/一日目・夕方】

【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】精神的疲労(中)
【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、
     レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、
     デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊、ベアークロー(右)(刃先がひとつ欠けている)@キン肉マンシリーズ
【思考】
0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。
1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。
2.当分はドロロと一緒に行動する。
3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。
4.草壁サツキの事を調べる。


※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。
 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。


【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】
【状態】切り傷によるダメージ(中)、疲労(大)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯
【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、
【思考】
0.殺し合いを止める。
1.朝倉たちに対応してから遊園地のパソコンを調べ、晶達と連絡を取る。
2.リナとともに行動し、一般人を保護する。
3.ケロロ小隊と合流する。
4.草壁サツキの事を調べる。
5.「KSK」という言葉の意味が気になる。

※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。
※ガイバーの能力を知りました。
※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。
※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。
※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。
※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。
※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。


【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】疲労(特大) 、ダメージ(大)
【持ち物】鬼娘専用変身銃@ケロロ軍曹、小砂の首輪
     メイド服@涼宮ハルヒ、ディパック(支給品一式)×2、新・夢成長促進銃@ケロロ軍曹、リチウムイオンバッテリー(11/12) 、クロスミラージュの銃把@リリカルなのはStrikerS
【思考】
0、ヴィヴィオを必ず守り抜く
1、リナたちと交渉する
2、キョンを殺す
3、長門有希を止める
4、古泉、みくる、サツキを捜すため北の施設(中学校・図書館・小学校の順)を回る。
5、基本的に殺し合いに乗らない。
6、ゼロスとスグルの行方が気がかり。
7、まともな服が欲しい。
8、できればゲーム脱出時、ハルヒの死体を回収したい。
9、ヴィヴィオの変化が気になる。

【備考】
※長門有希が暴走していると考えています。
※クロスミラージュを改変しました。元に戻せるかどうかは後の書き手さんにお任せします。
※制限に気づきました。
肉体への情報改変は、傷を塞ぐ程度が限界のようです。
自分もそれに含まれると予測しています。
※アスカが殺しあいに乗っていると認識。
※クロスミラージュはグリップのみを残して銃身は切断されています。修復可能かどうかは次の書き手さんにお任せします。


【ヴィヴィオ@リリカルなのはStrikerS】
【状態】疲労(大)、魔力消費(中)、気絶中
【持ち物】バルディッシュ・アサルト(6/6)@リリカルなのはStrikerS、SOS団の腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
【思考】
0、ママ……助けて……恐い……
1.なのはママが心配、なんとか再開したい。
2、キョンを助けたい。
3、ハルヒの代わりに、SOS団をなんとかしたい。
4、スバル、ノーヴェをさがす。
5、スグルとゼロスの行方が気になる。
6、ゼロスが何となく怖い。
7、アスカお姉ちゃんが殺しあいに乗ったなんて……

【備考】
※ヴィヴィオの力の詳細は、次回以降の書き手にお任せします。
※長門とタツヲは悪い人に操られていると思ってます。
※キョンはガイバーになったことで操られたと思っています。
※149話「そして私にできるコト」にて見た夢に影響を与えられている?
※アスカが殺しあいに乗っていると認識。
※ガイバーの姿がトラウマになっているようです。


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Nord Stream Pipeline -Disaster- ラドック=ランザード(ズーマ) GAME OVER
朝倉涼子 遊園地に日は暮れる
ヴィヴィオ
Nord Stream Pipeline -on stream- リナ=インバース
ドロロ兵長




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