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勝利か? 土下座か?(後編) ◆O4LqeZ6.Qs



 どうやら行き先も決まったようだな。あとは……

「なあ。ナーガのおっさんのデイバッグが落ちてるけど、放っておくのか?」

 俺がそう言うと、3人がこっちを見て、それからおっさんのデイバッグに視線を移した。
 別に俺の口調が戻ったのが気に入らないってわけではないようだ。じゃあ、この喋り方のままでいいか。

「どう……しますか?」
「死んだものの持ち物を奪うようで気は引けるが……」
『この際ですからもらっていくですよ。何か役に立つものが入ってるかもしれないですぅ』

 そう言ってデイバッグを拾いに行ったのはリインだった。
 口うるさい上に図々しいヤツだ。見た目はロリ巨乳のくせに。
 ……いや、もちろん俺にはそんな趣味はないぞ? 誤解の無いように。

『う~~ん! よいしょっと。……どうやら地図とか食料とかの基本セットしか入ってないみたいですね~』
「そうですか。でも食料ならいくらでも必要ですし、やっぱりいただいて行きましょうか」
「それがよさそうだな。ナーガ。お前の荷物、悪いが使わせてもらうぞ」

 そう言ってウォーズマンが黙祷を捧げたのを見て、リインとスバルも手を合わせる。
 ナーガのおっさんの冥福でも祈っているのだろう。仕方ないので俺も手を合わせる。
 自分で殺した相手の冥福を祈るというのも変な感じだが、そこは深く考えない事にしよう。
 ナーガのおっさんを殺した事を蒸し返すわけにはいかない。大人しくしていなければ。

「じゃあ、そのデイバッグはウォーズマンさんのデイバッグにでも入れておいて下さい」
「スバルがそれでいいならそうするが。もし必要になったらいつでも言ってくれ」
「はい。もしそういう事があったらお願いします」
『荷物と言えば……キョンの荷物はそのままでいいですか~?』

 くそっ! こいつ、余計なことに気付きやがって。このまま行けるかと思ったのに。
 おっさんの荷物の事なんか言わない方がよかったか?


「そうだな。危険な支給品を持っているかもしれん。一応取り上げておくか」
「そうですね。体を大きくする光線銃とか、持たせておくと危ないし」
『じゃあ決まりですね。さあ、大人しくデイバッグを見せるですよ~!』

 仕方がない。ここは素直に従っておくか。
 空を飛べば逃げられるかもしれないが、せっかく土下座までして取り入ったんだ。
 惜しいものはあの光線銃ぐらいだし、もっと確実なチャンスが来るまで我慢しておこう。
 こいつらの情報も知っておくに越したことはないし、ダメージもそのうち回復するだろうしな。

「わかったよ。好きなだけ持っていってくれ」
「ふむ……」

 ウォーズマンが俺のデイバッグから中身を取り出していく。
 あの銃と、変な種と、SDカードの入ったカードリーダー。あとは基本セットだけ。
 うん。間違いない。

「この銃は俺が預かっておこう。……いや、スバルに渡しておくか。
 いざという時には役に立つだろう」
「えーと、じゃあお預かりします。必要ならいつでも言って下さい。お預かりするだけですから」

 お預けするのは俺なんだがな。
 まあ、俺だって元々の持ち主じゃないし、俺が言っても返してはくれないんだろうが。

「うむ。あとは……この種はタムタムの木の種? ジェロニモの持っていたものらしいな。
 これも何かの縁かもしれない。俺が預かっておいていいか? スバル」
「はい。お知り合いに関係のあるものなら是非そうなさって下さい」
『最後に残ったこれは……データの入ったカードみたいですね~?
 キョンは中に何のデータが入っているか知ってますか?』

 ここで嘘を言ってもいいんだが、どうせ後でばれるんだろうな。
 殺し合いを加速するいい嘘でも思いつけば別だが、あいにくそんなもの思いつかん。
 小説の主人公みたいには行かないな。
 仕方ない。正直に言うか。


「えーと、確かパソコンに繋いでみた時は変な模様が出ただけだったな。
 そう、お前達が魔法を使う時に出るような感じの」
「魔法陣……? なんで魔法陣をこんなデータカードに?」
『リインが直接読み取れればよかったんですが、どうやら無理そうですねえ。
 今のところパソコンに繋ぐしか確認する方法は無さそうです』
「パソコンはコテージにあったんだが、壊しちまったよ。
 他にはどこにあるか知らないが、掲示板に書き込みがあったから他にもいくつかはあると思う。
 コテージには他にもあったかもしれないが、無事かどうか微妙だな」

 なにせコテージはあの有様だ。
 全部が全部ぶっこわれてはいないが、パソコンがあったとして、運良く生き残っているかは疑問だな。

『掲示板があるって事はネットに繋がっているですかあ?』
「そ、そこになんて書いてあったの?」

 ええい、違う質問を同時にするな。ややこしい。

「えーと、1つずつ答えるぞ。
 ネットには繋がってると思うが、インターネットじゃないぞ。
 なんて言うか、この島だけの限定されたネットだ。確か掲示板とチャットとkskっていうのがあった。
 kskっていうのはよくわからんが、キーワードを入れないと入れなかったから重要なコンテンツかもな」
「ネットか。主催者たちが用意したにしては妙な設備だな」
『kskですか~。何の略でしょうねぇ。一般的に使われている用語には無いと思いますが~』

 知らん。俺はパソコンの専門家じゃないからな。
 ホームページだってソフトがあったから説明読みながら作っただけだ。

「掲示板には、誰が危険人物だとか、どこに危険な人が居そうだとか、そんなことが書いてあったと思う。
 危険人物は確か~ゼロス、ナーガ、ギュオーだったかな」

 朝比奈さんや古泉の事は別にいいだろう。後で掲示板を見て聞かれたら忘れてたって言おう。
 いや、やっぱり言った方がいいか? しかし嘘の書き込みをしたとか言いにくいしな。
 と思っていたら、ウォーズマンがギュオーという名前に反応しやがった。

「ギュオーだと? そいつは俺と行動を共にしている1人だ。
 その書き込み、間違いはないのか?」
「書き込んだヤツの名前は、なんか変な名前でしたね。
 仲間内でしかわからないことを名前欄に書くって書いてたが、少なくとも俺の知り合いじゃなかった。
 もし知り合いならそいつが信用できるかどうかわかったと思うが」

 さらに俺は掲示板に書いてあったギュオーの容姿や変身能力について説明してやった。
 すると、ウォーズマンは俺の言った内容に心当たりがあるようで、何やら考え込み出した。



「うーむ。ギュオーの事は元々100%信用していたわけではなかったが、もっと疑うべきだろうか?
 そこにはギュオーがどんなふうに危険だと書いてあったんだ?」
「はっきりは覚えていないが、殺し合いに乗っているって事だったと思う。
 書き込んだ連中を襲ってきたとかなんとか」

 確かそんな内容だったと思うが、色々あってはっきりとは覚えてないな。
 まあ大筋間違ってはいないだろう。うん。

「俺が出会った時、ギュオーは確かに戦闘で傷ついていたが、あいつも襲われたと言っていた。
 どちらかが嘘を言っているという事かもしれんが。ウーム」
『ウォーズマンさん、ここでじっと考えていても仕方ないです。
 夕方までに神社に集合って話になっていたですよ?
 早く行かないと放送にも間に合わないですぅ』
「おっと、そうだったな。よし、後は移動しながら考えよう。
 それで、このカードリーダーとカードはスバルが持っていてくれ。
 俺には魔法のことはわからないからな」
「わかりました。お預かりします」

 スバルはそう言ってSDカードごとカードリーダーを手にとって自分のデイバッグに放り込んだ。
 それ以外の支給品は返してもらえるようだな。
 食料は無くてもかまわんが、地図や名簿が無いと困りそうだから助かった。
 俺は慌てて基本セットを自分のデイバッグに詰め込んでいった。

「少し走っても大丈夫か? スバル、キョン」
「俺は一応走れると思うけど……」
「ええ。私もなんとか」
『スバル、大丈夫ですか? 無理はいけないですよ?』
「はい、空曹長。ずっと走るのは無理でも少しぐらいなら……」
『――スバル。あなたの疲労は危険なレベルに達しつつあります。少し休んでいくことを推奨します』

 ん? 今の声は誰だ? 聞いたことあるような気もするが。


「レイジングハート! 修復が終わったの?」
『言語機能の修復は完了しました。ただ、デバイスとしての機能は引き続き修復中です』
「そっか。でもよかった! 本当によかった!」

 何かと思ったらスバルの赤いペンダントがしゃべってやがる。
 今更その程度では驚かないけどな。

『レイジングハートさん、リインも居るですよ~』
『こんにちは、リインフォース空曹長。貴方もこの島に来ておられたのですね』
『はいです~。せっかくですから情報交換しておくですか?』
『そうですね。直接接触すればデータ通信可能かもしれません。試してみましょう』
『はい~。リイン頑張るですよ~』

 リインはそう言ってレイジングハートというスバルの首にぶら下がっているペンダントを両手で掴んだ。
 するとリインとペンダントがぼんやり光り始める。
 さっきの話からするとデータのやり取りでもしているんだろう。
 ファンタジーなのかハイテクなのかよくわからん連中だ。

「スバル。そのペンダントは君やリインの仲間なのか?」
「そうでした。ウォーズマンさんに紹介がまだでしたね。
 これは私の上司、高町なのは一等空尉のデバイス。レイジングハートです」
『初めまして、Mr.ウォーズマン。レイジングハートと申します。どうぞよろしく。
 そちらの方はMr.キョンですね。リイン空曹長のデータにありました。よろしくお願いします』
「あ、ああ。よろしく頼む」

 てっきり俺はスルーされてると思ったが、礼儀正しいペンダントだったようだ。
 しかしリインからデータをもらってるなら俺が何をしたか知ってるだろうに。
 まあ社交辞令って事なんだろうな。

「それでこれからどうするんだ? スバル。なんなら俺だけでも先に神社に向かうが?」
「いえ、やっぱり私も行きます。ただ、できれば歩いて行くわけには行きませんか?」
「うむ。多少遅れるかもしれんが、やむを得んだろう。
 弱っている者を守ることも正義超人のつとめだ」
「ありがとうございます。じゃあ、行きましょう」
『キョン。貴方はなるべく先頭を歩いて下さい。要注意人物なんですからね!』

 スバルの肩に座って、赤い宝石のペンダントを抱えたままリインが言う。
 へいへい、わかったよ。先に行けばいいんだろ。
 俺にとってはお前こそ要注意人物だ。いや、要注意妖精か。

『そもそも、その鎧脱げないんですかぁ?
 光線とか破壊音波とか、物騒でしょうがないです』
「そ、そういえば……」
「そうか。その鎧も脱がせておかねば危険なんだったな。危うく忘れる所だったぜ」

 ちっ、気づきやがった。まあ、いつかは言われると思っていたが。

「いや、残念だがこの鎧、脱ぎ方がわからないんだ。
 見ての通り継ぎ目もないし、体と同化してるんだぜ? どうしようもないよ」

 ガイバーがその気になれば一瞬で解除できる事は俺しか知らないはずだ。
 こいつらがガイバーショウとでも仲良くなったらばれるかもしれないが、当分コレで通せるはず……

『本当なんですかあ~?』

 案の定リインは疑ってきたが、神社に向かうのを急いでいる事が幸いして結局は信用することにしたようだ。
 ふん、ざまあ見ろ。だいたい今コレを脱いだら動けないしな。


 そして、結局隊列は、俺、ウォーズマン、スバル+リイン+レイジングハートという並びになった。
 ウォーズマンは道案内をするから先頭を歩こうとしたようだが、結局は2番目を歩くことになった。
 俺のヘッドビームで奇襲されたら危険だとリインが言ったからである。
 さすがに後ろから撃たれたら回避できないだろうからな。妥当な選択だ。




 こうして俺はこの偽善者達に連行されて森のリングを後にして、神社に向かう事になった。
 神社にいるギュオーってやつが本当に危険人物なら、うまく行けば逃げるチャンスかもしれない。
 ついでに何人か殺せるかもな。できれば強いヤツはつぶし合ってもらいたいが。

 夢で見た事がきっかけで行動を変えるなんて我ながら馬鹿馬鹿しいが、基本は変わってない。
 要するにこの殺し合いが早く終わってくれればいい。
 ただ、最悪の場合ハルヒだけでも生き返らせてもらえるように、これまで通り優勝も目指す。
 うん。今までとやる事は同じだ。

 情報統合思念体とやらの趣味の悪さには吐き気がするが、元に戻してくれるなら仕方ないから付き合ってやろう。
 そうだ。元に戻してくれるなら。

 戻してくれるよな? 長門――



【I-4 森のリング/一日目・夕方】


【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、0号ガイバー状態
【持ち物】デイパック(支給品一式入り)
【思考】
0:手段を選ばず優勝を目指す。参加者にはなるべく早く死んでもらおう。
1:とりあえずウォーズマン、スバル、リインに従うふりをしておく。
2:ギュオーが危険人物ならどうにか利用して逃げる?
3:早めに逃げ出せたら、採掘場に行ってみる?
4:ナーガが発見した殺人者と接触する。
5:妹やハルヒ達の記憶は長門に消してもらう。
6:博物館方向にいる人物を警戒。


※巨人殖装の残存エネルギーはあまり無いと思われます、どの程度で尽きるのかは次の書き手にお任せします。
※ゲームが終わったら長門が全部元通りにすると思っていますが、考え直すかもしれません。
※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。



【名前】ウォーズマン @キン肉マンシリーズ
【状態】全身にダメージ(中)、疲労(中)、ゼロスに対しての憎しみ、サツキへの罪悪感
【持ち物】デイパック(支給品一式、不明支給品0~1) ジュエルシード@魔法少女リリカルなのはStrikerS
     クロエ変身用黒い布、詳細参加者名簿・加持リョウジのページ、タムタムの木の種@キン肉マン
     リインフォースⅡ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、日向ママDNAスナック×12@ケロロ軍曹
     デイバッグ(支給品一式入り)
【思考】
1:スバルたちを連れて神社に向かい、タママ達と合流する。
2:ギュオーが危険人物かどうか気になる。
3:タママの仲間、特にサツキと合流したい。
4:もし雨蜘蛛(名前は知らない)がいた場合、倒す。
5:ゲンキとスエゾーとハムを見つけ次第保護。
6:正義超人ウォーズマンとして、一人でも多くの人間を守り、悪行超人とそれに類する輩を打倒する。
7:超人トレーナーまっくろクロエとして、場合によっては超人でない者も鍛え、力を付けさせる。
8:キョンを見張る。殺し合いに戻るようならまた叩きのめす。
9:機会があれば、レストラン西側の海を調査したい
10:加持が主催者の手下だったことは他言しない。
11:紫の髪の男だけは許さない。
12:パソコンを見つけたら調べてみよう。
13:最終的には殺し合いの首謀者たちも打倒、日本に帰りケビンマスク対キン肉万太郎の試合を見届ける。


【備考】
※ゲンキとスエゾーとハムの情報(名前のみ)を知りました
※サツキ、ケロロ、冬月、小砂、アスカの情報を知りました
※ゼロス(容姿のみ記憶)を危険視しています
※ギュオーのことは基本的に信用していましたが、今は疑いを強めています。
※加持リョウジを主催者側のスパイだったと思っています。
※状況に応じてまっくろクロエに変身できるようになりました(制限時間なし)。
※タママ達とある程度情報交換をしました。
※DNAスナックのうち一つが、封が開いた状態になってます。
※リインフォースⅡは、相手が信用できるまで自分のことを話す気はありません。
※リインフォースⅡの胸が大きくなってます。
 本人が気付いてるか、大きさがどれぐらいかなどは次の書き手に任せます。
※リインフォースⅡは、レイジングハートとデータを交換しています。どの程度進んだかは次の書き手に任せます。



【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
【状態】全身にダメージ(大)、疲労(大)、魔力消費(大)
【装備】メリケンサック@キン肉マン、レイジングハート・エクセリオン(中ダメージ・修復中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
【持ち物】支給品一式×2、 砂漠アイテムセットA(砂漠マント)@砂ぼうず、ガルルの遺文、スリングショットの弾×6、
     ナーガの円盤石、ナーガの首輪、SDカード@現実、カードリーダー
     大キナ物カラ小サナ物マデ銃(残り7回)@ケロロ軍曹、
【思考】
0:ウォーズマンと神社に行き、タママに中尉の事を伝える。
1:機動六課を再編する。
2:何があっても、理想を貫く。
3:人殺しはしない。なのは、ヴィヴィオと合流する。
4:キョンを見張る。殺し合いに戻るようならまた止める。
5:人を探しつつ北の市街地のホテルへ向かう (ケロン人優先)。
6:オメガマンやレストランにいたであろう危険人物(雨蜘蛛)を止めたい。
7:中トトロを長門有希から取り戻す。
8:ノーヴェのことも気がかり。
9:パソコンを見つけたらSDカードの中身とネットを調べてみる。


※レイジングハートは、リインフォースⅡとデータを交換しています。どの程度進んだかは次の書き手に任せます。
※大キナ物カラ小サナ物マデ銃で巨大化したとしても魔力の総量は変化しない様です(威力は上がるが消耗は激しい)


時系列順で読む


投下順で読む


勝者と敗者 キョン 囚われ人は嘘をつく
ウォーズマン
スバル・ナカジマ
長門有紀 長門有希は草壁タツオを前に沈黙する
草壁タツオ




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