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詐欺師兎は脱出に至る鍵を手にして笑う ◆qYuVhwC7l.



ぼんやりと意識が覚醒するのを感じながら、まず最初に感じたのは潮騒の音。
ウサギならではの発達した両耳をぴくぴくと動かしながら、ハムを半分寝ぼけたままの状態でゆっくりと顔を上げる。

「ムハッ!?」

そして、次の瞬間にその顔面を焼けつくような熱風が直撃して、彼の意識は半強制的に覚醒した。
思わず顔を背け、熱風のしない反対方向を向いてからゆっくりと目を開ける。
目の前に広がっていたのは、青くどこまでも広がる海の光景。
ピクピクと耳を動かして更に聞こえる音に注意して見れば、パチパチと何かが燃える音がする。
今度は熱風を覚悟した上で、再び逆の陸方向を向いてみれば、そこに広がっていたのは先ほどまでの間に見なれた赤い炎の海。
大々的に燃えている街部分の手前側、砂浜の中にぽつんと立っている一軒家には『海の家・ksk』という立て看板が掛かっていた。

「こ、ここは……もしやA-6? そんな、我輩は確かにさっきまでB-8の診療所の中にいましたぞ!?」

突然起きた不可思議な事態にあたふたと周囲を見渡して見ても、目の中に映り込む光景から言って自分が今A-6の砂浜周辺にいる事は確かな事実。
一旦深呼吸して、何度か海の水で顔を洗って心を落ち着かせてから、一先ず現状を把握する。
砂浜から見える街の中は、先ほど脱出した時と比べれば多少落ち付いてはいるとは言え未だに炎の中にある。
が、現在ハムがいた場所が砂浜であった事もあって炎の魔の手はここまで寄って来る様子がない。
時折波が足を撫でるような、波打ち際ギリギリに立っている為でもあるのか熱気や煙も耐えきれない程では無かった。
脱出ルートをどうしようか、という考えが浮かぶがそれもすぐに解決した。
砂浜はかなり東の方、A-7のギリギリ端まで伸びている。火事の心配のない砂浜を移動していけばどうにか火勢からも抜け出す事が出来るだろう。
そこまでの情報をまとめた所で、ハムは次に一体何が原因でこうなったのか、何が起きているのかを考察し始める。

「我輩が適当な文字を入力した瞬間、あのマークが光り輝いたのは覚えています……そしてその後、気が付いた時にはここにいた……つまり、あのマークは転位装置の一種と言う事ですかな…?」

顎に手を当て、うーんと唸りながらそこまで状況を整理するが、たった一つだけ腑に落ちない事があった。
先ほどのマークが光り輝いた瞬間、眩い白に視界が塗りつぶされていく中で、確かにハムは一つの文章が新たに表示されるのを見たのだ。

『<!-次回転移場所・B-1-->』と。

しかし、自分がこうして現れているのは、間違いなくA-6の海の家のすぐそば。パソコンに表示されていたB-1とは似ても似つかない場所だ。

「つまり、B-1には我輩では無い何かが転移されたという事……? ハッ、もしや我輩の荷物!! ……は、ちゃーんと持っておりますな……ムハ?」

もしや裸一巻で砂浜まで飛ばされたのかと慌てて手元を確認してみるが、そこにはしっかりと棒にビニール紐で括りつけられた荷物が存在していた。
一先ずの心配が杞憂に終わった事に安堵の息を吐いたハムは、ふと自分の足もとに何かがある事に気づく。
今の今まで気付かなかったが、自分が立っている地点は砂浜とは思えぬほどに硬い地面をしていた。
てっきり岩の上にでも乗っていたのかと思ったが、自分の足の下に目をやればそこにあったのは砂でも岩でもない、まっ平らに整備された地面。
周りを見渡してみるが、自分が立っている場所はちゃんと砂浜らしく砂が敷き詰められている。
いぶかしがりながらその場所からゆっくりと後ずさったハムは、今の今まで自分が乗っていた地面に書かれていた物をみて絶句する。

さっきまでパソコンで見ていたマークが、いやそれを中途半端に反転させたような…『ZOZ』マークとも言うべき物が、そのつるつるとした硬い地面に彫られていた。

「………なるほど……これが、SOSマークの出口と言うわけですかな?……いや、しかし……?」

単純に、ワープ地点として現れているだけのマークかと結論づけそうになったが、たった一つだけハムの中で引っかかったある事がそれを引き留める。
先ほど、自分は『プログラム』の起動に失敗した筈だ。
だというのに自分はこうしてワープに成功し、SOSマークからZOZマークへとたどり着いている。

「…いや、その表現は正しくありませんな。正確には『罰としてこの場所に飛ばされた』というのが正しいのでしょう」

そもそも、この突然の転移はハムにとって予想外の事だ。
飛びだした先が、B-8とそれほど遠く離れてはいないA-6だから良かった物の、これがもっと遠い、たとえば島の南部だったりしたら目も当てられない。
夏子との待ち合わせ時間である19時半はおろか、20時にも間に合わずに、自分は失意の中で危険な単独行動をしなければならなかっただろう。
一体ワープ後にどこに飛び出すのかわからない事を考えれば、確かにこれは罰ゲームとも言える。
しかし、だとしたら。

「もしも、プログラムの起動に成功していたら……いったい何が起こっていたんでしょうか?」

ピクンピクンとハムの耳が動く。
詐欺師として生きてきた彼の勘が、痛いほどに反応しているのがわかる。
今まで幾度となく嗅ぎつけてきた金づるの臭い……それとは別種だが、確かに自分に利益をもたらす何かの臭いに、詐欺師兎は盛んに反応する。

「ムッハ~! これは見逃せないですなぁ…しかし、SOS団とは一体? そもそも、B-1には何が転移されているというのです? あーわからない事だらけですぞーー!!」

いまいちピンとこないパソコンの情報に苛立ち、波打ち際でジャバジャバと飛び跳ねる。
しばらくはウサギらしく軽快に水の上をジャンプしていたハムだが、やがて脚にコツンと何かが当たったのに気付くと動きを止めた。
波に流されたゴミにでもぶつかったのか、と何とはなしに足元に目を落としたハムだったが、突然その体の動きが止まり、またしばらくしてからその眼が大きく見開かれる。

ハムの脚にぶつかったのは、一つのディパックだ。
それ自体はどうと言う事でもない、どこかの誰かが海に落としたのが流れ着いたか、もしくま誰かがここに置いて行ったか、理由は何とでも思いつく。
彼が驚いているのは、波にもてあそばれているそれの傍にある、もう一つの物。
そこには、ゴムでできた布が浮かんでいた。ハムにとってみれば『水着のようなもの』程度の認識であり、その詳細はわからない。わかる気もない。
今何よりも気になるのは、その水着の周辺に漂っているものの事。
同じ液体でありながら、決して海水とは混じらずに、どこかで見覚えのあるオレンジの液体が浮いていた。

そう。この殺し合いが始まる直前、謎の少年がその身を変えた液体と同じ物が、海水の上を漂っていた。

「こ、こ、こ、ここ、これっ、は……!!」

これには、流石のハムも度肝を抜かれた。
舌っ足らずになった口で、ハム自身にも良く分からない単語を呟きながら、ギチギチと目を動かして水着と液体の傍にあるであろう『ある物体』を探す。
はたして、それは見つかった。
水着の頭部分に当たる場所の近くでぷかぷかと、一つの鉄の首輪が浮いている。

一人の人物を『LCL』なる謎の液体に変えた元凶が、そこにあった。

震える手で、ハムが波に遊ばれている首輪を持ち上げる。
その際、僅かにLCLなるオレンジの液体に触れた時には思わず情けない声をあげてしまったが、幸いこれは毒を持っているわけでもないらしい。
だからと言って触っていて気持ちのいいものではないが。
ゆっくりと首輪を自分の顔の傍までもっていき、観察する。ハム自身、誰かの首についていた首輪を手にするのは初めての事だ。
その所為もあって、この首輪と死体から手に入る首輪の違いを察する事は出来ない。
だがそれでも、これが普通の物とは比べ物にならない程に貴重な存在である事はわかっていた。

この首輪は、一度確かに『起動』しているのだ。死体の首を切り取るなどして手に入れたそれとは、おそらく何かが一線を画しているはず。

「ムハ、ハ、ハハハハ、ハ………」

ヒクヒクと顔を引きつらせながら、ハムは波間を漂っているディパックを引きよせ、その首輪を収納しようとする。
余りにもいろいろな事が起きすぎていて、頭の回転が付いていかない。
もしかしたら、今自分は限りなくこの殺し合いの脱出に近い場所にいるのではなかろうか。
つい十数分前まで間違いなく情報弱者であった詐欺師兎は、そんな突拍子もない事すら考えた。
そして、その奇妙な笑顔は、拾ったディパックを覗き込んだ瞬間により一層歪んだ奇妙な物になった。
そこの中には、12,3歳程の少年の物と思われる衣服が残っていた。それと同時に、首輪も一つ入っている。
それを取り出して確認してみれば、彫られている名前は『Genki Sakura』。ついでに、海に漂っていた方の首輪には『Kyon no imouto』とあった。
この二人の人物に、いかなる関係があったのかはハムの知る由もない。
ただ分かるのは、このゲンキという人物の首輪も微妙にオレンジの液体で濡れていた事。
おそらく、ディパックの中にあった首輪が反応したのだろう。だが、参加者がディパックの中に入れる物か? その疑問は、一つの仮説で解決された。
試している暇はないが、参加者が入る事は不可能と見て間違いないはずだ。そんな事が許可されていれば、殺し合いというシステムにどうしようもない不備が生じる。
ほとぼりが冷めるまでディパックの中に隠れていよう、などという甘い考えを主催者が許すはずもない。
ならば、中に入っていたのはおそらく、死体。
なぜキョンの妹なる人物がゲンキなる少年の死体を運んでいたのかはわからないが、ともかくたとえ死んでいたとしてもこの首輪が反応する事はわかった。
おそらく、彼女は何らかの理由で島からの脱出を試みたのだろう。
漂っている水着を見るに、このキョンの妹という少女もゲンキという少年と同じぐらいの年だという事が予測できる。
まだ幼い身の上では、殺し合いという残酷な悲劇に耐えられなかったのか。もしくは、ゲンキという少年が死んだ事に何か関係があるのか。
そこに付随する理由はハムにはわからない。ともかく、少女は島の外側へと泳いで渡り、禁止エリアに抵触して、LCLへと姿を変えた。
海には潮の流れと言う物がある。彼女がどこの端に到達したのかはわからないが、潮の流れにのった彼女だったモノと彼女の持ち物は、こうして砂浜に打ち上げられたのだろう。

ハムは、二つの首輪をディパックの中に入れると、代わりに一本のペットボトルを取り出した。
その中身、水を惜しげもなく捨てると、相変わらず水着の傍を漂っているオレンジの液体へとペットボトルの口を近づけ、その幾ばくかを掬う。
気味の悪い事に、全く海水と混じり合う様子の無いLCLは容易にペットボトルの中へと組みあげられていき、ボトルの三分の二ほどの量が貯まった所でハムは手を止めた。
正直な話、元々は人の体だった事を考えれば生理的嫌悪感が非常に強い。だからと言って、貴重な情報及びなんらかの手がかりになる可能性も捨てきれない。
このウサギは、情よりも実を取る性格だっただけの事だ。
ついでにもう一つ、あちこちに焦げ目のついた板きれも海の上を漂っていた。どうやら支給品のようだが、なんに使う物なのかはわからない。
それでもないよりはマシだと、とりあえず同じディパックの中に入れておく。
そして、それを入れる時にディパックの中に分厚い書類があるのが見えた。いったん取り出してみてそれを確認するが、表紙に書かれていた自分の見知らぬ文字に思わず眉を顰める。
この会場に来てから、『自分の知らない文字も普通に読める』という不思議な体験をしてきたのだが、ここにきてそれが通用していないのだ。
そこから考えて重要アイテムな気がするが、自分ではどうしようもないので置いておく。夏子ならばどうにかできるだろうか。

そこまでの行動を終えた事で、ハムは海の中から上がる。
多少の事故はあったが、収穫は上々。むしろ最高と言ってもいい。ここまでに手に入れた大量の情報は、おそらく他の参加者との交渉の際に強い武器となる。
これさえあれば、大集団に潜り込む事も不可能では無い筈だ。
そして、ニヤリと不敵に微笑むハムの耳に一つの叫び声が飛びこんでくる。

「おーーーい!! ケロロ軍曹ーー!! 私の名はキン肉スグル!! 怪しい者では無ーい!! いたら返事をしてくれーーー!!」
「……! キン肉スグル!!」

それは、自分達が探していた人物の名だ。
一番最初にこの会場で遭遇し、随分と長い間一緒に行動していた気がする正義超人、キン肉万太郎の実の父親。
弱きを助け強気を挫くという、典型的な正義の味方体質のその人物は、自分のような人間を助けてもらうのに非常にうってつけのタイプだ。
逆にその正義感が生む行動が同行している自分たちの仇になってしまう事もあるが、この際四の五の言ってはいられない。
争点はただ一つ、自分に協力してくれるかどうかという事だけだ。
そしてハムは、この手の正義感にどうやって取り入ればいいかをよく心得ている。
一旦息を深く吸い、咳払いをして声を整え、万全の状態を作った後で、キン肉スグルがいたであろう方向に向かって叫ぶ。

「ムハーーーっ!! 誰か、誰か助けてくださいーーー!! 吾輩まだ死にたくありませんぞーーー!!」

出来るだけ情けなく、弱弱しく、へたれた声で。自分は弱い、何者かの助けが必要と思わせるようなそんな悲痛な叫びで。

「助けに来たぞーーー!! もう少しだけ頑張るんだーーー!! どこにいるのかを教えてくれーーーー!!」

しっかりと律儀に返ってきた叫びを聞いて、ハムの顔に会心の笑みが浮かぶ。
が、それは一瞬の事。詐欺師兎はすぐに今にも死にかけた人畜無害の貧弱兎の表情を作り、もう一度正義の味方に助けを呼んだ。

「海ー!! 海ですーー!! そこの、砂浜、………ゴホッ、……ガハッ……」
「………っ!! わかった!! もう無理に叫ばなくてもいい!! 今すぐそこに行くからなーー!!」

いつその場に現れてもおかしくないように、身ぶり手ぶりも付けてみせる。砂浜にバタリと倒れ伏し、手だけを宙にむかってグンと伸ばす。プルプルと体を震わせるオマケ付きだ。
情けない叫びやポーズをする事に抵抗はない。あるはずもない。なぜなら自分は、間抜けな奴らを騙して儲ける詐欺師なのだから。

やがて、炎の海を強引に突破して、『救世主』と書いて『カモ』と読む正義超人が現れる。
その姿を目の当たりにした詐欺師兎は、思わず驚きの表情を浮かべてしまった。
かつての同行者、キン肉万太郎から聞いたキン肉スグルの詳細は、それは酷い物であった。年齢は五十過ぎの爺さんで、体はヨボヨボ、キン肉はフニャフニャ。
力を必要としないサブミッション技に付いてはかなりの実力を持っているものの、豪快なパワーを必要とする大技はもう撃てないであろう大ベテラン超人。
しかし、今ハムの前に立っているキン肉スグルなる人物はその条件の全てと相反している。
年の頃は二十代ほどか、体力や肉体の全盛期とも言える時期にあるのだろう。鍛え抜かれた物であろう厚い筋肉は、年齢の差もあってか万太郎に比べると倍以上の物と言っても差支えない。
情報と真実のギャップにしばらく茫然としていたハムだったが、当のキン肉スグルがなんともいえない表情をしているのを目の当たりにして、慌てて演技を続ける。

「ムッハ~~…おお、天の助け~…吾輩の救世主様~! どうか、どうかこの哀れな子ウサギめを御救いください~!」

ズリズリと砂浜の上を這いずりながら、自分を見下ろしているキン肉スグルの足もとへと近づく。
その顔に浮かべる表情として府抜けた笑顔に加え、惜しむことなく涙まで流してみせる。
しかし、肝心の正義超人の表情は芳しくない。

「あ…あぁ……あぁ~~……」

何事か呻き声をあげながら、何故か青ざめた顔でハムの事をじっと見下ろしている。
そんな表情を見て、詐欺師兎もまた心の内の素顔を青くする。

(こ、この反応は一体…!? まさかこの人、吾輩の本性を知っているのですか!?
 し、しかしこの会場に吾輩の知り合いはいないはず…またこの殺し合いが始まってから、吾輩何一つ悪い事はしていませんし…)

脳内のソロバンを全速力で弾きながら、ハムはキン肉スグルの奇妙な反応の理由を探る。
しかしそれらしい答えは何一つ出てこない。
考えていてもわからないならば、ただ行動あるのみだ。貧弱の仮面をかぶった兎は、ダメ押しとばかりにキン肉マンに熱烈なアプローチを掛ける。

「吾輩、もう殺し合いなんてごめんですぞ~…やっぱり皆仲良く、手に手を取り合ってが一番なんですよ~! 殺し合い、戦いなんてそんな野蛮な事をしてはダメなんです…」

言いながらさらにズリズリと這いつくばって移動したハムは、ついにスグルの右手に自分の両手を伸ばしてがっちり掴む。
手をつかんだ瞬間にスグルの体がびくりと震えたのが一瞬気にはなったが、構わず演技を続けた。

「ほら! 吾輩達も手に手を取って!! これでもうお友達、仲良しと言う奴です!! だからもう吾輩をいじめないでください~!!」

ボロボロと嘘の涙を流しながら、縋りつくような眼差しで正義の味方の目を正面から見つめる。
ここまで来たらもう行くところまで行くしかない。これでだめならいっそ抱きついてやるしか―――そこまで考えた所で、突然ハムの体が強い力で引っ張られた。

「ああ……ああ!! 君は私が助ける!! だから安心してくれていい…何があっても、この正義超人キン肉マンが君の助けになるからなーっ!!」
「ムハッ!?」

聞こえてくるのは、何故か妙に鼻声になった嬉しそうな叫び。
それをBGMにしながら、ハムは分厚い肉の胸板に顔面を衝突させられ、さらにぎちぎちと両手でその体を締め付けられた。
それが攻撃でなくあくまで親愛表現なのだとしばらく自分を納得させた後で、ハムはスグルの死角で会心の笑みを浮かべた。

( 計 画 通 り ! ムハ~本日は晴天なり~吾輩は天才な~り~♪)


スグルが、哀れに自分に助けを求めるハムの姿を見た時、手酷い拷問を受けていた碇シンジの姿がオーバーラップしていた事を、詐欺師兎は知る由もない。
必死に救いを求める姿を見ても、自分の存在がこのウサギの命を奪ってしまうのではないかと思い悩んでいた事を、詐欺師兎は知る由もない。
彼の方から手を握ってきた時初めて、自分の存在が彼を追い詰めることなく、確かにその命を救ってやれると実感した事を、詐欺師兎は知る由もない。

砂漠の妖怪、そして微笑みを浮かべる魔族に深く深く付けられた心の中の傷が僅かにだが癒された事など、狡猾な詐欺師兎は知る由もない。


(………ってぇ…この人凄くニンニクくっさぁ~!?)

そして、自分の胸の内で思わず顔を歪めた者がいる事を、喜びの中にいる正義超人は知る由もない。



【A-06 砂浜/一日目・夜】

【キン肉スグル@キン肉マン】
【状態】脇腹に小程度の傷(処置済み) 、強い罪悪感と精神的ショック、助けを求めている人に対するトラウマ、悪魔将軍を倒すという強い決意
【持ち物】ディパック(支給品一式)×4、タリスマン@スレイヤーズREVOLUTION、 首輪(碇シンジ)
     ホリィの短剣@モンスターファーム~円盤石の秘密~、金属バット@現実、100円玉@現実
     アスカのディパック[基本セット一式、予備カートリッジ×12@リリカルなのはStrikerS、基本セット、モッチーの首輪、モッチーの円盤石
               砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、ガス弾(1/3))@砂ぼうず、ホテル外壁のメモ用紙]
【思考】
0:悪を倒して一般人を守る
1:ゼロスと協力する。
2:ひとまずこのウサギ超人(ハム)を何としても保護したい。
3:街の中でどうにかしてケロロ軍曹を探し、タママ二等兵を止める。
4:湖のリングに向かい、何としてでも悪魔将軍を倒して碇シンジの仇を取る。
5:学校へ行って朝倉とヴィヴィオと合流する。
6:ウォーズマンと再会したい
7:キン肉万太郎を探し出してとっちめる
8:一般人を守る。
9:シンジのことは忘れない

※砂ぼうずの名前をまだ知りません。
※アスカのディパックの中身をまだ確認していません。
※自分の手助けの所為でシンジが無残に死んでしまった事で、助けを求める人間を助ける事にトラウマを感じています。


【ハム@モンスターファーム~円盤石の秘密~】
【状態】顔にダメージ
【持ち物】基本セット(ペットボトル一本、食料半分消費)、
  ジェットエッジ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、チャットに関するハムのメモ、大量のシーツと毛布類
     キョンの妹のディパック[『人類補完計画』計画書、地球人専用専守防衛型強化服(待機中・状態不明)@ケロロ軍曹
                 基本セット一式×2(ペットボトルの一本には水の代わりにキョンの妹のLCLが入っている)
                 佐倉ゲンキの首輪(起動済み)、キョンの妹の首輪(起動済み)、佐倉ゲンキの衣服(LCLが僅かに染み込んでいる)]
【思考】
0、頼りになる仲間をスカウトしたい。
1、ひとまずはキン肉スグルに取り入る。
2、19時半を目安にゴルフ場で夏子と合流。20時までにこなければ単独行動。
3、『SOS団の正式名称』を何としても知って、もう一度診療所のパソコンを調べたい。
4、B-1に何が転移したのかが気になる。
5、自分が手に入れたパソコンの情報、首輪などを使って大集団などに取り入りたい。
6、謎の書類(『人類補完計画』計画書)を解読できる人間を探す。とりあえずは夏子に頼む。
7、万太郎と合流したいが難しいと思っている。
8、ウォーズマン、深町晶、キョン、朝倉涼子を探してみる。
9、殺し合いについては乗るという選択肢も排除しない。
10. 機会があれば主催者と接触したい。

【備考】
※ゲンキたちと会う前の時代から来たようです。
※アシュラマンをキン肉万太郎と同じ時代から来ていたと勘違いしています。
※悪魔将軍、古泉、ノーヴェ、ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、怪物(ゼクトール、アプトム)を危険人物と認識しています。
※トトロ(名前は知らない)は主催と繋がりがあるかもしれないと疑いを持っています。
※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。
※現在スタンスは対主催ですが状況を見極めて判断するつもりのようです。
※長時間炎と高熱にさらされ、さらに海を漂っていた地球人専用専守防衛型強化服が故障しているかどうかは次回以降の書き手さんに任せます。

※アスカのアーミーナイフ、キョンの妹のボウイナイフは瓦礫の崩落に巻き込まれました。






潮の香りが漂う、島の北西部にて。
とある施設の中で、三度パソコンに奇妙なマークが浮かぶ。
それは、『神』とも呼ばれた少女が作り上げたミステリックサイン。
明らかな『意味』を持ってその場に存在している『SOS』が、次に起動されるのは果たして―――――



※パソコンに表示された『SOSのマーク』は、三つの条件を満たすことで何らかのプログラムが起動するようです。
※一度でも『その部屋にあるパソコンでSOSマークを確認した者』が、『もう一度部屋に入る』事によって疑似閉鎖空間が発生します。
※次に、『条件は問わず、ただ僅かな間パソコンを操作し続ける』事によって、キーワード入力のダイアログが開きます。
※最後に、入力フォームに『SOS団の正式名称』を入力する事によってプログラムが起動します。
※条件をミスした場合、起動しているパソコン毎に指定されている場所(ZOZマークのある場所)へと強制的にワープさせられ、『SOSマーク』も別のパソコンへ転移します。
※『SOSマーク』が次にどこに現れるかの情報は、ワープの瞬間に僅かの間だけパソコンの画面に表示されます。

※現在、『SOSマーク』はB-1の何処か、地図には載っていない施設の中のパソコンに浮かび上がっています。




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詐欺師兎は奇妙なパソコンを前に頭を捻る キン肉スグル contradiction
ハム






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