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かくて黒は笑いき  ◆aCfYpcY.NE



 「う~ん、ここは……」

 診療所に入り、適当なベッドにタママを寝かせて幾分か。
 タママは目覚めた。
 元々、ショック光線が切っ掛けで浅い眠りについていたが、熟睡するには至らなかったのだろう。

 「おや、気づかれましたか」

 友好的に見える笑みを浮かべながら、ゼロスはそう言う。

 「ここは……!あの、ブタ男……!次、見つけたら必ず殺してやるですぅ~!」

 暫く、呆然としていたが、起きるや否や言う言葉がそれである。
 どうやら、本気で『死』というものが軽く感じているようだ。

 「いやぁ、それはよかったら控えていただきたいんですけどね」
 「ああぁ~!?貴様も僕の邪魔するですかぁ~!?」

 ものすごい形相のタママに睨まれても、ゼロスは軽く息をつくだけ。


 (それにしても見事な『負』の感情のかたまりですねぇ)


 心の内で苦笑しながら、ゼロスが言葉を紡ごうとした瞬間。
 タママの表情が変わった。

 「ケロボール……」

 ゼロスの手に握られているのは、ケロボールだった。
 ケロロ小隊率いるケロロ軍曹が持つ、最強の侵略兵器。
 そして、それは……。

 「それは、軍曹さんのものですぅ……!」

 腹の底から絞り出すような声が、辺りに響く。

 「軍曹さんだけが持っていい、軍曹さんのものですぅ!!」

 タママは、怒りに任せてタママインパクトを放とうとする。
 「……じゃあ、『取引』しませんか?」
 「悪党のいう言葉なんて聞く耳もたねぇですぅ~!」
 タママにとって、ケロボールはケロロのものである。
 そして、同時に頭に血がのぼっているせいもあり、本当に聞く耳を持たない状態である。
 その時点で、『支給品』という存在はタママの中ですっかり抜け落ちている。
 それらを総合すると、タママがゼロスの存在を『悪』と判じるのは、無理なからぬことかもしれない。
 ……まあ、ゼロスが『悪』というのは、あながち嘘ではないのだが。



 「……わかってませんねぇ」



 ゼロスの声のトーンが下がる。



 「火炎球」



 ――ドガアアァアァアアッ!!



 タママの向こうの壁が砕け、爆音が轟いた。



 「…………!」

 タママの頭に上っていた血がひき、かわりに油断なくゼロスを見つめる。

 「一つだけ……いいことを教えて差し上げましょう。
僕にとって、貴方の存在は取るに足らないものです。
……少なくとも、戦力的には。
貴方がここで死のうと……全然、問題ないんですよね♪」
 タママの身のこなしを見ていたが、確かにホリィなどとは比べるまでもないが、ドロロやスグルには及ばない。
 (そう考えると、いきなりドロロさんに攻撃してしまったのは、少し失敗だったかもしれませんねぇ)

 無論、それほど後悔はしていない。
 足手纏いはいらない。
 だから、試したのは当然だ。
 まあ、多少、度は過ぎていたかもしれないが。
 それに、あそこにはリナもいた。
 それでは、交渉などできなかっただろう。
 「僕は、貴方から情報が欲しいんですね。
貴方の世界……もしくは、こちらでA.T.フィールドやLCLといった言葉を聞いたことはありませんか?」
 相も変わらず人のいい笑みを浮かべながら言うゼロス。
 「……知っていたとしてもぉ、お前にいう言葉は『死ね』だけですぅ!!」

 ――タママインパクト!!

 光が放たれ、しかしゼロスはあっさり空間を渡り、タママの背後に立つ。
 タママは振り向けない。
 殺気など、全然ないというのに。

 「チェックメイトです」

 ゼロスはそう言うものの、内心、悩んでいた。
 それは、タママを殺すか、生かすかという問題ではない。
 『今』、殺すか、否かだ。
 (そういえば、ホリィさんでできなかった実験とか……ありましたねぇ)
 口の端を吊り上げ、邪悪な笑みを浮かべる。
 だが、次の瞬間には、また元の『謎の神官』の表情になっていた。
 「う~ん、じゃあ、僕からも譲歩しましょう。
実は、僕の連れも『ケロロ軍曹』を捜しているんです。
……他ならぬ、貴方のために」
 「……!!」
 タママは、ゼロスの言うその連れがあのブタ男……スグルだという考えには至らない。
 「ですから、僕も貴方と共に『ケロロ軍曹』を捜しましょう。
次の放送までに見つかればそれでよし、ついでにこのケロボールも『ケロロ軍曹』にお返しいたします」
 ちょっと惜しいのですけれどねぇ、とゼロスは溜息をつきながら言う。
 「しかし、見つからなければ……」
 「見つからなければ……何ですかぁ?」
 タママは冷や汗をかきながら聞く。
 しかし、返ってきたのは……。

 「それは秘密です♪」

 いつもの、ゼロスお得意の言葉と笑顔だった。

 タママは、そのゼロスの態度に、はらわたが煮えくり返っていた。

 (この野郎ぉ~、言うに事欠いて秘密だとぉ~?
軍曹さんのケロボールまで奪いやがった挙句……ただじゃおかねぇです~)

 だが、軍曹さんを捜す『駒』は多い方がいい。
 隙を見て、殺せばいいのだから。
 また頭に血が上ったタママは、ゼロスの力など既に忘却の彼方だった。

 タママは果たして気づいているだろうか?
 ゼロスが何故譲歩したか。
 ゼロスはもちろん気づいていた。
 タママが自分に向ける、凄まじい敵意に。
【B-8 診療所/一日目・夜】

【ゼロス@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】絶好調
【持ち物】デイパック(支給品一式(地図一枚紛失))×2、草壁タツオの原稿@となりのトトロ、ケロボール@ケロロ軍曹)
【思考】
0:首輪を手に入れ解析するとともに、解除に役立つ人材を探す
1:A.T.フィールドやLCLなどの言葉に詳しい人を見つけたい。
2:とりあえず、ケロロを捜す(少なくとも、フリはする)。タママを禁止エリアに放り込み、どうなるかを見たい。
3:可能ならば、タママから情報を聞きだしたい。
4:悪魔将軍の元へ向かい、スグルとの勝負を見届ける。自分が積極的に戦闘に参加する気はない。
5: 主催者が興味を抱きそうな『戦場』に赴き、彼等と接触を図りたい。
6:ヴィヴィオとスグルの力に興味。
7:セイギノミカタを増やす。 

【タママ二等兵@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(大)、全身裂傷(処置済み)、肩に引っ掻き傷、頬に擦り傷、ゼロスに対して敵意
【持ち物】デイパック(水消費)、基本セット、グロック26(残弾0/11)と予備マガジン二つ@現実
【思考】
0、軍曹さんを守り、ゲームを止める。
 妨害者及び殺し合いに乗っている疑いが少しでもある者を排除。
1、東回りに火事を避けて市街地に向かい、ケロロたちを捜す。
2、ひとまずは、ゼロスと共に行動するが、隙を見て殺す。
3、その後はギュオーやウォーズマンの下へ向かう?
4、草壁メイ・草壁サツキの仇を探し出し、殺す。
5、ウォーズマン、ギュオーに一目置く。
6、ギュオーを気に入っているが、警戒を怠らない。
7、自分の妨害をしたブタ男(キン肉スグル)に強い怒り。
8、救急車を運転していた参加者を殺す。
9、脱出の後、クルルに頼んでサツキや親しき者を生き返させる装置でも作らせる。
10、9の案をケロロに伝える。

※色々あってドロロの存在をすっかり忘れています(色々なくても忘れたかもしれません)。
※加持がサツキから盗んだものをグロック26だと思っています。
※ネブラ入りディパックのミサイルを流れ弾だと思っています。
※少しでも疑いのある者を殺す過程で、誤殺してしまっても、証拠の捏造・隠滅+クルルによって生き返せるハズなので、問題無いと考えています。
※街で自分を轢きかけた救急車の運転手(姿は見ていない)を殺し合いに乗った人物と判断しました。
※ゼロスのケロボールを、ケロロから奪ったと思い込んでいます。
※混乱しているせいか、ゼロスの連れがブタ男(キン肉スグル)とは思っていません。


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炎のキン肉マン ゼロス トゲトゲハート 嫉妬のしるし
タママ二等兵







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