彼等彼女等の行動 (裏) ◆qYuVhwC7l.
雨蜘蛛は、同行者の新たな使い道を発見し、ほくそ笑んだ。
スエゾーは、残虐な主催者に怒りを爆発させ、可愛らしい相棒とともに飛び出した。
ドロロ兵長は、自分が同行者を信じ切れなかった事を後悔した。
高町ヴィヴィオは、悲しみの果てにただ『誰かを守れる強さ』を求めた。
朝倉涼子は、自らの変化に僅かな疑問を抱き、そして同行者の勝手な行動にある感情を覚えた。
深町晶は、何も出来なかった自分やこの殺し合いの主催者に激しい怒りを滾らせた。
リナ=インバースは、自分の中の不信感に耐えきれず、危うい一手を打った。
スエゾーは、残虐な主催者に怒りを爆発させ、可愛らしい相棒とともに飛び出した。
ドロロ兵長は、自分が同行者を信じ切れなかった事を後悔した。
高町ヴィヴィオは、悲しみの果てにただ『誰かを守れる強さ』を求めた。
朝倉涼子は、自らの変化に僅かな疑問を抱き、そして同行者の勝手な行動にある感情を覚えた。
深町晶は、何も出来なかった自分やこの殺し合いの主催者に激しい怒りを滾らせた。
リナ=インバースは、自分の中の不信感に耐えきれず、危うい一手を打った。
各々の人々が、各々の行動を取った結果、それらは複雑に絡み、軋みあい、不協和音を奏でる。
彼等に関する物語は、ここで一旦中断される。この先に待ち受けるものが何なのかは、まだ何も分からない。
彼等に関する物語は、ここで一旦中断される。この先に待ち受けるものが何なのかは、まだ何も分からない。
そして、もう一人。
幾度となく行われた、電脳世界での情報交換の陰で、誰にも知られる事の無く行動し続けていた人物が存在していた。
ここから語られるのは、その人物――通称『砂漠の妖怪』についての物語である。
幾度となく行われた、電脳世界での情報交換の陰で、誰にも知られる事の無く行動し続けていた人物が存在していた。
ここから語られるのは、その人物――通称『砂漠の妖怪』についての物語である。
【裏.砂漠の妖怪の裏口】
時は、遥か過去まで遡る。
それは、まだ第三回放送に突入する前の出来事だった。
エリアC-03に位置する中学校、そこの『実習室』の中で気難しい表情でパソコンの画面を眺めている男が一人。
その名を、砂漠の妖怪『砂ぼうず』。本名を水野灌太と言う。
悪党どもがのさばる関東大砂漠の中でも、最もタチの悪い便利屋として名を馳せている男は、手に持った冊子と画面の中を交互に見比べながら小さく呻いた。
それは、まだ第三回放送に突入する前の出来事だった。
エリアC-03に位置する中学校、そこの『実習室』の中で気難しい表情でパソコンの画面を眺めている男が一人。
その名を、砂漠の妖怪『砂ぼうず』。本名を水野灌太と言う。
悪党どもがのさばる関東大砂漠の中でも、最もタチの悪い便利屋として名を馳せている男は、手に持った冊子と画面の中を交互に見比べながら小さく呻いた。
「……………で、このチャットってなんだ?」
放送開始までの時間潰しの一つとして何気なくチャットの項目を選んだ灌太は、その後に表示された画面を前にして悩み続ける。
『現在の入室人数:一人』
再度その文章に目を通した灌太は、ひとしきり首をかしげた後に教室の中から適当にガメたパソコンの解説書をペラペラとめくる。
数分後、ようやくチャットという機能の概要を理解した妖怪は、改めて唸り声をあげると今度は別の項目へと目を向けた。
数分後、ようやくチャットという機能の概要を理解した妖怪は、改めて唸り声をあげると今度は別の項目へと目を向けた。
『名前を入力して、入室ボタンを押してください』
「ふぅーむー………」
「ふぅーむー………」
顎に手を当てながら長く息を吐いた砂漠の妖怪は、ここにきてしばらくぶりにピンクでボインな要素を完全に廃して脳内コンピューターを総動員させた。
つまり、このチャットというのは『文字を使った電話』みたいな物だ。
声という特徴が廃される分、電話に比べて匿名性は強いといえるだろう。
そして、今現在このチャットルームの中には一人(正確には一人では無いかも知れないが)の人物が居座って、話し相手を今か今かと待ち望んでいる、と。
声という特徴が廃される分、電話に比べて匿名性は強いといえるだろう。
そして、今現在このチャットルームの中には一人(正確には一人では無いかも知れないが)の人物が居座って、話し相手を今か今かと待ち望んでいる、と。
「つまり、情報交換のチャンスってぇ事か……」
全くの未知の文明に対して、ようやくそこまで理解を示した所で、灌太は再び空白の名前欄をねめつける。
ここに名前を入力しない限りはチャットを行う事は出来ないようだ。まぁ、良く考えなくても当たり前の事だろうが。
ここに名前を入力しない限りはチャットを行う事は出来ないようだ。まぁ、良く考えなくても当たり前の事だろうが。
「名前についてかぁ……どうすっかなぁ~?」
ボリボリと頭を掻きながら、灌太は『名前』という障害要素について考えを巡らせた。
まず、馬鹿正直に本名を入力すること。幾らなんでもそれはバカすぎるだろう。下手に自分の情報が漏れたらと思えばゾッとしない。
次に、『分かる人間が見れば分かる偽名を使う事』。これも、本来ならば有効な手段だろうが灌太にとっては出来れば避けたい現象である。
次に、『分かる人間が見れば分かる偽名を使う事』。これも、本来ならば有効な手段だろうが灌太にとっては出来れば避けたい現象である。
「正直、あいつらに会わねぇで済むんならそれに越した事はねぇんだよなぁ~…」
思い浮かべるのは、元の世界での知り合い三人。まぁそれなりに同盟を組めるのも中にはいるだろうが、出来れば会いたくない奴らばかりだ。
むしろ会ったら命の危険に遭遇する気がしてならない。
むしろ会ったら命の危険に遭遇する気がしてならない。
「あー、だったらなんて名前にすりゃいいんだよ~…あからさまな偽名でも、それはそれで怪しまれるだろうしな~…」
あーーーーーー、と苛立ちの声を上げながら灌太がより一層その頭を掻き毟った時に、それは起こった。
カチリ、という小さな音と共に、それまで矢印だったアイコンが砂時計へと変化したのだ。
その怪現象を目の当たりにして、おお? と声を上げながら灌太の両目が見開く。今、彼の手は両方とも自分の頭の上に置かれている。間違ってもマウスには触れられていない。
これは一体、と頭を悩ませるヒマもないうちに画面が一瞬だけ白くなり、再び元に戻った。
カチリ、という小さな音と共に、それまで矢印だったアイコンが砂時計へと変化したのだ。
その怪現象を目の当たりにして、おお? と声を上げながら灌太の両目が見開く。今、彼の手は両方とも自分の頭の上に置かれている。間違ってもマウスには触れられていない。
これは一体、と頭を悩ませるヒマもないうちに画面が一瞬だけ白くなり、再び元に戻った。
いや、正確には全く元通りでは無い。大きな変化点が二つ存在している事に気付くのにそう時間はかからなかった。
ちなみにこの時発生したのは自動のページ更新だったのだが、それを灌太が知るのはもう少し後の事になる。
ちなみにこの時発生したのは自動のページ更新だったのだが、それを灌太が知るのはもう少し後の事になる。
画面上の変化点は二つ。
一つは、『現在の入室人数』が『二人』に変化していること。
そしてもうひとつの変化はページ下部、元々何もない空間に発生していた。
一つは、『現在の入室人数』が『二人』に変化していること。
そしてもうひとつの変化はページ下部、元々何もない空間に発生していた。
「なんじゃこりゃぁ……!?」
灌太が思わずうめき声を挙げる。
先ほどまで真っ白だった空間の一部分で、真っ黒い毛玉に目の付いたような物が四角くぐるぐると回っている。
その回転の中心には、こんなリンクが貼ってあった。
先ほどまで真っ白だった空間の一部分で、真っ黒い毛玉に目の付いたような物が四角くぐるぐると回っている。
その回転の中心には、こんなリンクが貼ってあった。
『裏口:名前入力はできません』
「裏口……だぁ?」
オウム返しに呟きながら、灌太は再び手元の解説書に目を落とす。
しかし、チャットの項目を何度見た所で『裏口』などという項目については記されていない。
入室人数が二人になった瞬間に、突然現れた『裏口』なる項目。しばし逡巡した後、灌太はそのリンクへとカーソルを合わせてクリックした。
元々名前の入力がネックとなっていただけで、チャットをすること自体には肯定的だったのだ。むしろ問題が解決して願ったり叶ったりだ…そう思う事にしよう。
しかし、チャットの項目を何度見た所で『裏口』などという項目については記されていない。
入室人数が二人になった瞬間に、突然現れた『裏口』なる項目。しばし逡巡した後、灌太はそのリンクへとカーソルを合わせてクリックした。
元々名前の入力がネックとなっていただけで、チャットをすること自体には肯定的だったのだ。むしろ問題が解決して願ったり叶ったりだ…そう思う事にしよう。
そして、クリックした瞬間に画面が全く違うものに切り替わる。
画面の右側、三分の一程のスペースには『ゴーレムの友』『泥団子先輩R』なる名前が並んでいた。
その名前に目を走らせ、しばらく自分の知り合いに当てはまる要素があるのかどうかと悩んだ灌太だったが、やがて画面に左側でチャットが開始されたのを見て思考を切り替えた。
画面の右側、三分の一程のスペースには『ゴーレムの友』『泥団子先輩R』なる名前が並んでいた。
その名前に目を走らせ、しばらく自分の知り合いに当てはまる要素があるのかどうかと悩んだ灌太だったが、やがて画面に左側でチャットが開始されたのを見て思考を切り替えた。
ゴーレムの友>返事が遅れてすいませんでした。
泥団子先輩R>いやいや、こちらこそ待たせて申し訳ないでござる。
泥団子先輩R>いやいや、こちらこそ待たせて申し訳ないでござる。
「お、始まりやがったな……って……あれ?」
ここまで来てようやく自分も会話に参加できる、と思った所でふと違和感に気づく。
無い。
『発言を入力できるフォーム』が、どこにも存在しない。
慌ててクリック出来る箇所を探してアイコンを動かす灌太を余所に、謎の人物二人の会話は続いていく。
無い。
『発言を入力できるフォーム』が、どこにも存在しない。
慌ててクリック出来る箇所を探してアイコンを動かす灌太を余所に、謎の人物二人の会話は続いていく。
泥団子先輩R>そちらは何事も無かったでござるか?
ゴーレムの友>危険な事は何もありませんでしたが、2人の参加者とコンタクトが取れました。
ゴーレムの友>1人は川口夏子という人で、そちらが退室した後にチャットに参加して来た人です。
ゴーレムの友>もう1人は雨蜘蛛という男の人で、こちらは博物館で直接会った人です。
泥団子先輩R>直接会ったという事は、今も近くにいるでござるか?
ゴーレムの友>はい。
ゴーレムの友>雨蜘蛛さんはその、今は殺し合いには乗っていませんが、生き残ることが最優先という方です。
ゴーレムの友>危険な事は何もありませんでしたが、2人の参加者とコンタクトが取れました。
ゴーレムの友>1人は川口夏子という人で、そちらが退室した後にチャットに参加して来た人です。
ゴーレムの友>もう1人は雨蜘蛛という男の人で、こちらは博物館で直接会った人です。
泥団子先輩R>直接会ったという事は、今も近くにいるでござるか?
ゴーレムの友>はい。
ゴーレムの友>雨蜘蛛さんはその、今は殺し合いには乗っていませんが、生き残ることが最優先という方です。
「夏子! それに……ゲェッ、雨蜘蛛!?」
まぁ会ったなら会ったで仕方ない、と思っていた人物の名と、何があっても会いたくなかった人物の名前が出たのを見て、灌太の動きが思わず硬直した。
とりあえず体を反らしてキーボードから距離をとり、間違っても自分の存在を気取られてはならないと注意した所で、ある事に気づく。
とりあえず体を反らしてキーボードから距離をとり、間違っても自分の存在を気取られてはならないと注意した所で、ある事に気づく。
「………おい、待てよ? こりゃあもしかして……」
泥団子先輩R>その雨蜘蛛殿には失礼かもしれぬでござるが、拙者たちが信用しているのは晶殿とスエゾー殿でござる。
泥団子先輩R>よって、こちらの情報はあまり伝えぬようにしていただきたいのでござるが、よろしいでござろうか?
ゴーレムの友>わかりました。合言葉も誰にも教えていません。
ゴーレムの友>そちらに迷惑がかかることだけは無いように注意します。
ゴーレムの友>ただ、そちらの名前や多少の情報は伝わってしまいますが、よろしいでしょうか?
泥団子先輩R>名前程度であれば構わないでござろう。
泥団子先輩R>一緒に行動する以上、ある程度やむを得ない事は理解できるでござるよ。
ゴーレムの友>ありがとうございます。ご心配をかけてすいません。
泥団子先輩R>よって、こちらの情報はあまり伝えぬようにしていただきたいのでござるが、よろしいでござろうか?
ゴーレムの友>わかりました。合言葉も誰にも教えていません。
ゴーレムの友>そちらに迷惑がかかることだけは無いように注意します。
ゴーレムの友>ただ、そちらの名前や多少の情報は伝わってしまいますが、よろしいでしょうか?
泥団子先輩R>名前程度であれば構わないでござろう。
泥団子先輩R>一緒に行動する以上、ある程度やむを得ない事は理解できるでござるよ。
ゴーレムの友>ありがとうございます。ご心配をかけてすいません。
灌太が見ている前で、平然と謎の人物達によるチャットが行われ、ありとあらゆる情報が取り交わされていく。
それを一つ一つ頭に刻みながら、灌太は自分の仮説が間違っていない事に気づいた。
それを一つ一つ頭に刻みながら、灌太は自分の仮説が間違っていない事に気づいた。
「間違いねぇな…こいつら、俺がここでチャットを見ている事に気づいてねぇ」
ふっと視線を動かし、右側の名前欄を見る。その下部分には、トップページでも見た青い獣の絵文字と、そいつが持ってるプラカードに文章が書かれていた。
『現在裏口から監視中! ゆっくりもふもふしていってね!!』
言葉の意味はさっぱり分からないが、大体のからくりは見えてきた。
この『裏口』が発動するのは、チャットルームに2人以上の人間が入ってきた時。
そして、チャットを行っている人物は自分たちが『裏口』から監視されている事には気付けない。
『裏口』の存在を知ってさえいれば、第三者が容易に情報を盗み聞きできる、という訳だ。
この『裏口』が発動するのは、チャットルームに2人以上の人間が入ってきた時。
そして、チャットを行っている人物は自分たちが『裏口』から監視されている事には気付けない。
『裏口』の存在を知ってさえいれば、第三者が容易に情報を盗み聞きできる、という訳だ。
こんな底意地の悪い機能が存在している理由も、何となく予想が付く。
自分たちだけしか知らないはずの情報が第三者に漏れれば、そこに発生する危険…すなわち命を落とす危険は計り知れないだろう。
そして、情報が漏れた事による仲間内の不和、という二次被害が発生する事も想像に難くない。
自分たちだけしか知らないはずの情報が第三者に漏れれば、そこに発生する危険…すなわち命を落とす危険は計り知れないだろう。
そして、情報が漏れた事による仲間内の不和、という二次被害が発生する事も想像に難くない。
「全く、あのオッサンへらへらしながらやる事がえげつねーな」
そんな事を云いつつも、灌太もまた笑みを浮かべていた。
砂漠の民特有の、自分の思い通りに事が運んだ瞬間に発生する、ドス黒い会心の笑みを。
もちろん、この『裏口』の情報をご丁寧に『あなたたち監視されてますよー』と伝えてやるつもりなど毛頭ない。
ノーリスクで情報がバンバン手に入るのならば、利用しない手はないだろう。
砂漠の民特有の、自分の思い通りに事が運んだ瞬間に発生する、ドス黒い会心の笑みを。
もちろん、この『裏口』の情報をご丁寧に『あなたたち監視されてますよー』と伝えてやるつもりなど毛頭ない。
ノーリスクで情報がバンバン手に入るのならば、利用しない手はないだろう。
泥団子先輩R>こちらも2人の参加者と合流したでござる。
泥団子先輩R>朝倉殿という若い女性と、ヴィヴィオ殿という幼い少女でござる。
泥団子先輩R>どうやら信用に足る相手のようでござるよ。
泥団子先輩R>朝倉殿という若い女性と、ヴィヴィオ殿という幼い少女でござる。
泥団子先輩R>どうやら信用に足る相手のようでござるよ。
そして誰よりも探し求めていた、ボインちゃん達の名前を発見した瞬間に、砂漠の妖怪の高笑いが夕闇の学校の中に響き渡った。
※
ゴーレムの友>ありがとうございました
長々と勿体ぶって打ち込まれた最後の文章をきっかけにして、灌太もまた『裏口』から強制的に退去させられた。
躊躇する間もなく飛ばされた事には少し驚いたが、収穫はおつりが来るほどにあった。
チャットの間、その中で重要そうな情報だけを選択して取ってあったメモに目を落とす。
躊躇する間もなく飛ばされた事には少し驚いたが、収穫はおつりが来るほどにあった。
チャットの間、その中で重要そうな情報だけを選択して取ってあったメモに目を落とす。
放送直後の禁止エリアに関する会話からみて、現在朝倉達がいるのは遊園地であると見て間違いないだろう。
雨蜘蛛側の所在はいまいち明確には分からなかったが、『博物館で直接会った』という言い回しから博物館か、もしくはその周辺・島の南東部だと見当を付ける。
ついでに、直接会わずにチャットという形で情報交換をしている事から見ても、遊園地から離れた施設にいるのでは、と考察できる。
そして今自分がいる中・高等学校も遊園地付近にあり、それは裏を返せばあの変態黒マントから遠く離れた場所にいる、という事になるだろう。
雨蜘蛛側の所在はいまいち明確には分からなかったが、『博物館で直接会った』という言い回しから博物館か、もしくはその周辺・島の南東部だと見当を付ける。
ついでに、直接会わずにチャットという形で情報交換をしている事から見ても、遊園地から離れた施設にいるのでは、と考察できる。
そして今自分がいる中・高等学校も遊園地付近にあり、それは裏を返せばあの変態黒マントから遠く離れた場所にいる、という事になるだろう。
そこまで位置情報を纏めてみた所で、さらに灌太のドス黒い笑みが深みを増した。
ここにきて、自分にも随分と運が向いてきたようだ。
ボッコボコにして殺すはずだった蛇野郎、ナーガが死んでしまった事は残念ではあったが、今はそんな事どうでもいい。
自分の一番弟子、小砂に手を合わせて虫ダンゴを備えてやってもいい気分だ。
ここにきて、自分にも随分と運が向いてきたようだ。
ボッコボコにして殺すはずだった蛇野郎、ナーガが死んでしまった事は残念ではあったが、今はそんな事どうでもいい。
自分の一番弟子、小砂に手を合わせて虫ダンゴを備えてやってもいい気分だ。
次に行われるチャットは一時間後の19時。
時間潰しの方法は考えるまでもない。
チャットで手に入れた情報の纏め、他にも結局遣りそびれたここの『死亡者情報』の調査、それに加えて中学校のパソコンの調査など、むしろやる事は山積みだ。
ひとまずそれまでの間に手に入れた数々の情報に再び目を通しながら、砂漠の妖怪は一つの目標を目指して動き出す。
時間潰しの方法は考えるまでもない。
チャットで手に入れた情報の纏め、他にも結局遣りそびれたここの『死亡者情報』の調査、それに加えて中学校のパソコンの調査など、むしろやる事は山積みだ。
ひとまずそれまでの間に手に入れた数々の情報に再び目を通しながら、砂漠の妖怪は一つの目標を目指して動き出す。
ボインちゃんをゲットするまで。
ボインちゃんをゲットするまで。
ボインちゃんをゲットするまで!
ボインちゃんをゲットするまで。
ボインちゃんをゲットするまで!
命をかけて、突っ走る。
「さ~ぁ待っててくれよぉ~涼子ちゃんになのはさんについでにノーヴェぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
【C-3 高校実習室/一日目・夜】
【水野灌太(砂ぼうず)@砂ぼうず】
【状態】ダメージ(中)
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオー・ヴィヴィオの髪の毛
ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、
ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実、リボン型変声器@ケロロ軍曹
First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱、コルトM1917@現実、第二回方法までの殺害者と被害者のメモ、チャットの情報を書いたメモ
【思考】
0、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
1、19時を待ち、再び『裏口』からチャットを盗み見る。それまでは情報纏め、kskの死亡者情報調査、中学校のパソコンの調査などをして過ごす。
2、遊園地にいる朝倉涼子とヴィヴィオには何が何でも接触したい。
3、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
4、火事が消えた後でホテルに向かう?
5、ノーヴェに接触したい、但し無理はしない。
6、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
7、関東大砂漠に帰る場合は、川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
【状態】ダメージ(中)
【持ち物】オカリナ@となりのトトロ、手榴弾×1、朝倉涼子・草壁メイ・ギュオー・ヴィヴィオの髪の毛
ディパック×2、基本セット×4、レストランの飲食物いろいろ、手書きの契約書、フェイトの首輪、
ksknetキーワード入りCD、輸血パック@現実×3、護身用トウガラシスプレー@現実、リボン型変声器@ケロロ軍曹
First Good-Byeの楽譜@涼宮ハルヒの憂鬱、コルトM1917@現実、第二回方法までの殺害者と被害者のメモ、チャットの情報を書いたメモ
【思考】
0、何がなんでも生き残る。脱出・優勝と方法は問わない。
1、19時を待ち、再び『裏口』からチャットを盗み見る。それまでは情報纏め、kskの死亡者情報調査、中学校のパソコンの調査などをして過ごす。
2、遊園地にいる朝倉涼子とヴィヴィオには何が何でも接触したい。
3、首輪を外すにはA.T.フィールドとLCLが鍵と推測。主催者に抗うなら、その情報を優先して手に入れたい。
4、火事が消えた後でホテルに向かう?
5、ノーヴェに接触したい、但し無理はしない。
6、首輪を分析したい。また、分析できる協力者が欲しい。
7、関東大砂漠に帰る場合は、川口夏子の口封じ。あと雨蜘蛛も?
【備考】
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※シンジの地図の裏面には「18時にB-06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B-07のデパートへ」と走り書きされています。
※晶達とドロロ達のチャットを盗み見て、一通りの情報を暗記しました。
※セインから次元世界のことを聞きましたが、あまり理解していません。
※フェイトの首輪の内側に、小さなヒビが入っているのを発見しました。(ヒビの原因はフェイトと悪魔将軍の戦闘←灌太は知りません)
※シンジの地図の裏面には「18時にB-06の公民館で待ち合わせ、無理の場合B-07のデパートへ」と走り書きされています。
※晶達とドロロ達のチャットを盗み見て、一通りの情報を暗記しました。
『チャットの裏口について』
二人以上がチャットルームに入室してチャットを行っている時、名前入力画面に【裏口】へのリンクが貼られます。
そこをクリックすることにより、第三者がチャットの内容を盗み見ることができます。
ただし、入室人数が一人になった瞬間に強制的に名前入力画面へ飛ばされてしまいます。
なお、裏口へのリンクがある状態でも普通に入口からチャットに入室する事は可能です。
そこをクリックすることにより、第三者がチャットの内容を盗み見ることができます。
ただし、入室人数が一人になった瞬間に強制的に名前入力画面へ飛ばされてしまいます。
なお、裏口へのリンクがある状態でも普通に入口からチャットに入室する事は可能です。
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