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魑魅魍魎~つどうファクター・トゥ・ダイ~ ◆2XEqsKa.CM








「―――――。」


先客たちの会話が途切れる。

どれだけ安全運転を心掛けても、車というのはそれなりの音を出す物だ。
時が夜半、物が大型車ならなおさらの事である。
ゴルフ場にその来訪車が到着した時、無論先客たちは緊張して様子を窺う。
車から降りてきた人物は、先客の想定どおりの女性――川口夏子であった。

「結構遅れちゃったけど……待っていてくれたみたいね」

夏子はほう、と白い息を吐いてゴルフ場の備え付けの施設に足を運ぶ。
彼女の側も、どうやら先客の存在に気付いているようだ。
警戒を怠る事をせずにゆっくりと建物に侵入し、気配の下へ。
打ち合わせどおり、事務室の中にいるようだ。
夏子がすぐそこまで来ているにも関わらず、先客たちは会話を再開させていた。
敵かもしれない、と警戒しないのは、夏子にとって初見の"客"の勘が良いというだけなのか?
それとも、もっと理解し難い何かで彼女に害意がないことを見抜いているのだろうか。
考えても詮無いことだと思ったのか、夏子は間髪いれずにドアを開け放つ。

「……!?」

「む? おお、あんたが夏子さんじゃな? 私は……」

一番に目に入ってきたマスクの男を見て、夏子が一瞬硬直する。
とはいえ、マスク男の自己紹介を聞き終えるころには、平静を取り戻していた。
ちらり、と横目で元々の連れ――――ハムを見遣り、首を僅かに傾ける。
ハムも意味ありげにウィンクを飛ばし、キン肉スグルの素性を請合って。

「はじめまして、川口夏子さん。僕はゼロス、謎の神官です♪」

「ゼロス……? 確か……」

夏子は険しい目をするも、追求は避けた。
彼女もなかなか勘がいい。
そら、ハムの視線に気付いて、意を汲み取って言葉を繋ぐ。

「……ハム、そんなにドアをじっと見つめても……私以外には、誰も入ってこないわよ」

「ムハ。それは残念……」

ハムが言い終わる前に、ドン、とテーブルの上に大荷物が置かれた。
目の色を変えて口笛を吹くハムに苦笑しながら、夏子はゼロスの隣のソファに腰掛け、

「じゃあ……何があったのか、報告といきましょうか」


口火を切った。







ムハ。我輩からですか。
では、スグルさん達に出会い、タママさんが不幸な事故でお亡くなりになったところから……。

……。
…………。

と、いうわけでして。
我輩も、死んだ者が生き返るだのなんだの、本気で信じてるわけじゃありませんけどねぇ。
……まあ、あの状況では、お二人とお別れするという選択肢はなかったわけです。
夏子さんも、相当疑い深い顔をしてますなぁ。
我輩の常識がおかしいのではないかと不安になっていたので、これは嬉しいですな。
おっとっと、スグルさん達に彼らの話を信じてないなどと思われてもいいことなど何もありませんし、
これはあまり表に出さない方がいいですな……。ああそうそう、タママさんが死んだ後の話。
我輩たちは、夏子さんと合流するか、ゼロスさんのお仲間の朝倉さん達と合流するか話し合い……。
居場所がはっきりしていない朝倉さん達を後回しにして、ここに来た、という訳です。
随分時間が経ってしまいましたが……夏子さんが大量のアイテムを持ってきてくれたお陰で、
十分元は取れたといえるでしょうな! ……しかし、やはりゼロスさん達はあまり信用できませんなぁ。
スグルさんの力も、ゼロスさんの冷酷さも頼りにはなりますが……なんというべきなのでしょうか?
意思や目的云々以前に、我輩や夏子さんとは世界の認識の仕方が違いすぎるというのか……。
スグルさんとゼロスさんのそれも相当かけ離れているようですし……いずれ崩壊するような気がして
なりませんなぁ。我輩がこう感じているのならば、夏子さんも恐らく似たような印象を持っているでしょうし。

まあ、それはともかく、そろそろ夏子さんのお話も聞きましょうか。







「――――武器はこんな所ね。あとは金貨とかがらくたに着替え、黄金のマスクと……首輪の残骸くらい」

「我輩たちが入手した首輪と合わせると都合4つ……色々と、十分な数ですな」

ハムが、夏子の報告を聞いて感嘆する。
これだけたくさんの道具が一斉に手に入るなど、想像もしていなかったのだろう。
物は使いよう、一見雑多な集まりでも、それぞれきっと役に立つはずだ。

「金銀財宝で釣れそうな奴ならいる事はいるけど……もうどこかで死んでるかもしれないし、
 金貨はかさばるだけね。ここに置いていこうかしら?」

「いえいえ、袋に入れてしまえば重さも感じませんし、持っておいて損することもないんじゃないですか?」

「私は、いざというときに物が出しづらくなるから、要らないものは置いていってもいいと思うがのう」

ゼロスとスグルが喝破しあうのを横目で見ながら、ハムは夏子に尋ねてみた。

「それにしても、これを運んでいたあの光はなんだったんでしょうな?」

「私達が市街地で会った、カブト虫みたいな奴がいたでしょう?
 あいつが、死に際に最後の力で体からミサイルを発射して自分の持ち物を遠くに飛ばしたらしいわ」

「ふーむ……何故そんな事を知っているのです? というか、ミサイルとはいったい……」

「ミサイルは、凄い鉄砲みたいなものって覚えとけばいいわ。当たったら死ぬわよ。
 あのカブト虫の仕業だってわかったのは、そのミサイルが奴の体の成分を使って作り出されたものだったからよ。
 普通の……というか本物の長距離ミサイルは、鉄やら火薬やらありふれたもので作れるらしいんだけど」

「興味深いですね……ん? ちょ、ちょっと、話聞かせてくださいよ」

異形の生物に興味があるのか、話に絡んでこようとしたゼロスに、夏子はストラーダという槍を押し付けてあしらう。
魔力とやらがなければ使えないそれは、夏子にとっては不要なものだった。
黄金のマスクをしげしげと眺めながら、スグルもそのカブト虫について自説を挙げる。

「しかしそいつ、四つもディパックを持っとったとは……最低でも三人は殺したということかのう?
 自分が死ぬのに道具を遠くにやったということは、近くにこれらを絶対に渡したくない奴がいたとか……。
 そいつがそのカブト虫を殺したとなると、相当な手慣れってことじゃろうが……敵か味方か、楽しみだぜ!」

「戦いに関しては頭が回るのね。頼もし……」

スグルは、とても凛々しい顔で小便を漏らしていた(夏子の胸を見ながらである)。
ハムの目から見ても、夏子がスグルへの信頼度を手動で下げたのは明白であった。
スグルもそれに気付いたらしく、失地挽回しようと何か自分にしか言えない情報はないかと頭を抱え――。
ディパックの一つにブタ鼻を埋め、突如クンカクンカしだした。

「……こ、これは! ヴィヴィオのニオイじゃあるまいかーーっ! ま、まさかあの子もカブト虫の手に……!」

「「「……」」」



「スンスン! ヴィヴィオの手元を離れてからかなり時間が経ってはいるが……間違いないぞー!」

「じゃ、じゃあ、早く朝倉さん達を探しに行った方が良いかもしれませんね……いや、今すぐではなく」

超人嗅覚をフルに使ってこそ可能な推理であったが、他の面子からのウケは最悪だ。
今にも事務所を飛び出しそうな勢いのスグルを宥めすかしながら、
                                     .............
ゼロスはコトン、とテーブルの上にペットボトルを置いた。中身はオレンジ色だ。

「――――!!」

弛緩していた場の空気が、一瞬で緊迫に染まる。
そのオレンジ色の液体に、見覚えがない者などいなかった。

「これは――!? 一体どういうことなの、ゼロス?」

「さっき、ハムさんが話したでしょう? タママさんの……命のスープですよ」

「……」

「どうしたんですスグルさん? 突然黙り込んで。タママ二等兵は危険人物だった。
 あなたがシンジ君の無念を晴らしたければ、彼のような存在を排除するのは貴方の役目でしょう?」

「な……」

「ああ、夏子さんは知りませんでしたっけ? あなたと一時期行動を共にしていたシンジ君ですがね、
 僕とスグルさんの目の前でお亡くなりになりまして。スグルさんにも殺意はなかったので、許してあげてください」

「わ、わたしは……」

「……なるほど、ね」

夏子は軽く頷き、すぐに会話を元の道に戻す。
何故こんなものを収集しているのか? 当然の疑問であった。
疑問をぶつけられたゼロスも、当然のように返答する。

「何かの役に立つかな、と思いまして。……そんなにいきり立たないでくださいよ。
 ハムさんだって持ってるでしょ?これ」

「なんですと!? な、何故それを知って……?」

「秘密です☆」


「ハム!? どういうことか説明してもらうわよ」

「か、隠すつもりは毛頭なかったんですがな……夏子さんと別れてすぐに、拾いまして」

「誰の……? 誰の命なのッ!?」

机の上に、三本の生命のスープが入ったペットボトルが置かれる。
ハムが告げた名前に、夏子がそれほどの動揺を見せる事はなかった。
みくるが守りたいと願っていた少女の命がこんな汚らわしい液体に成り果てていたのには、無論怒りを覚えたが。
むしろ、ゼロスの方が、彼には珍しく血相を変えてハムに詰め寄る。


「ゲンキさんの……? こ、これがですか? 何かの間違いでは?」

「い、いや……妹さんのディパックの中に入っていた衣服から検出されたので、間違いないかと思いますが」

「妹さんのスープがディパックの中にかかったのではないんですか?」

「拾ったのは水場だったので、そこまではちょっと……」

「そうですか……このどちらかがゲンキさんの成れの果てとなると、人間こうなったらおしまい、ってことですね」

何か貴重な、そして強力な物を失ってしまったような目でスープを見るゼロス。
しかしそれも一瞬の事、すぐに気を取り直してハムに問いを投げかける。


「しかし、あなたゲンキさんのお仲間だとお聞きしましたが。随分冷静ですね」

「ムハ? 我輩、ここに知り合いはおりませんが……」

「ああ、やっぱりそうですか。これでヨコよりタテの可能性が高まりましたね……少しですけど」

ひとりごちるゼロスに、夏子とハムが疑念の視線を投げつける。
一方のスグルは、シンジの事を思い出し、沈んだ気持ちを持て余していた。
それを発散する場所を探すように数秒右往左往して、夏子に詫びの言葉を送ろうと、口を開ける。

「彼がどんな死に方をしたのかは知らないけど」

だが、夏子はスグルが何か言う前に、優しく、しかし厳しくもある言葉をぶつけた。

「彼が碌な死に方をしないことは分かっていたわ。彼は人の気持ちを踏み躙り、
 あまつさえ自分とすら向き合おうとしなかった。どれだけ苦しんで死んだとしても、自業自得なの。
 前向きに生きる事を放棄した彼は、どんな悪党や変態より深い地獄に堕ちるべきだと思うから」

「し、しかし……」

「そう。殺したのは貴方よ、キン肉スグル。碇シンジを殺したのは、彼がどんな人間であろうと、
 キン肉スグルだということに変わりはない。貴方が彼を殺したと思っているうちはね。
 だから、貴方を許すわけにはいかない。一人の人間として、人を殺した人間を憎んでしまうのは、
 仕方のない事なの。人間は、誰もが強いわけじゃないから。」

「……」

「何故そんな顔をしているの? 人間が弱いから、その分貴方のようなヒーローが強くならなくちゃいけないのよ。
 人を殺すことを正当化しろといっているわけじゃない。そうじゃないけど、それでも貴方は弱くてはいけない」

「ヒーローというのも大変ですね。わがままなお客のリクエストに答えなければたちまち悪役・弱虫扱いですか」


茶化すようなゼロスの言葉は、スグルにも、夏子にも届かなかった。
彼の冗句を受け止めていれば、言った側、言われた側、双方の傷も多少は塞がれただろうに。
ゼロスは、死を悼む場の空気を満喫するかのように、ハムにさらに軽口を浴びせる。


「ゲンキさんというのはね、貴方の未来……いや、現在かもしれませんが。仲間になるはずだった人、なんでしょうね」

「ムハ~? 意味が分かりませんが……」

「要するに、貴方に自覚がないだけで、ゲンキさんやホリィさん……他にもいるかもしれませんね。
 彼らは、貴方の大事なオトモダチだったんですよ。彼らの話を聞いたので、僕にはようく分かります。
 少なくとも彼らの方は、貴方を大事に思っていましたよ。これを聞いて何か感じませんか?」

「………………いえ、別に何も? 仮にその人たちが仲間でも、もう死んでしまったんですし。
          もう我輩には何の関係もないと思いますが……そもそも、友情なんて信じるタイプじゃありませんしな」

「そうですか、ま、それなら何よりですけどね」

いささかハイになり気味のゼロスはともかく、他の3人には既に会話を交わす余力は残っていなかった。
それから、もう少しだけ無理をして話し合って……。
それは必然だったのか――――それとも、なにかの掛け違えだったのだろうか。
結局彼らは、元々のニチームに別れ、それぞれ仲間を探しにいく事になってしまった。
ハムと夏子は万太郎と晶を。スグルとゼロスは朝倉とヴィヴィオを。
元の木阿弥、といってしまえばそれまでだが……それでも、彼らの心に、この一時の会合は、確かに何かを―――。




顔を、洗う。
我輩は、変わった形のトイレに入り、少しくつろいでから。
洗面所で、顔を洗っていた。
トイレの外では夏子さんが待っている。余り待たせてはいけない、急がなくては。

「ハム」

「……そうそう、別れてすぐワープした時の話ですが」

「その話はもう聞いたわ、ハム。やっぱり、私にもSOS団という言葉に聞き覚えはないわね」

「……」

診療所の仕掛けは、既に夏子さんにも事細かに話した。
できれば隠しておきたかった命のスープの件がバレてしまったのだ、これくらいは問題ないだろう。
彼女の知恵を借りなければ、どの道攻略には限界があるし……。
と、夏子さんが我輩の思考を遮る。一体、これ以上にどんな重要なことがあるというのだろうか?
               .................
「ハム。あなた、本当は、何か感じてるんじゃないの?」

「ムハッ……まさか」
                                      ........
嘘だ。ゼロスにあの言葉をぶつけられた時、確かに我輩は、何かを感じた。
友情というには浅すぎて。愛情というには薄すぎて。感情というにも、白けすぎていたけれど。

「一人じゃない」、と感じていた。

理由は分からない。彼らは見知らぬ死人。感慨など、沸くはずがないのに。
それなのに、何故―――――?

「何故、泣いているの、ハム」

「そんなの……わかるはず、ないじゃないですか」


卑怯だ。ずるい。我輩には、何の記憶もないのに。
いつからだ?そうだ、このスープに触れた時から。確かに、我輩は、心の底で何かを感じていた。
このスープは……他人と関わる事を好かない我輩には、余りにも猛毒。
誰かを強く思う気持ちが、何処からともなく伝わってきて……何かを、呼び醒ますのだ。
狂ってしまったのか。それとも、これに触れるまで、狂っていたのか。
鏡に映った情けない顔を下げ、もう一度水を被る。

「我輩は……もう、彼らには会えない。死んでしまえば、人もモンスターも終わりですからな」

「そうね」

「……」

「でも、私は生きているわよ。万太郎君も」

「ムハ……?」

「切れた絆はもう繋がらない。お互いが生きていても、そう簡単には繋がらない。でも、新しい糸を紡ぐ事は簡単よ。
 すくなくとも私は、あなたと仲良くなれると、そう信じている。姿形が違っても、考え方は同じじゃないかって」

心に安堵が走り、全ての警戒心が弛緩して、全てを受容れる態勢を整えていく。
そうか、これが……友情、という奴か。そういえば、キン肉スグルがことあるごとに言っていた台詞だ。万太郎もしかり。
自分のような、カラッポで、こんな殺し合いの場で生きる事しか思い浮かばないモンスターにも、
友情なんてものは生まれるのだろうか。いや……生み出すのだ。生み出そうと、言ってくれる人がいるのだ。

「私は、ね」

......
すぐ後に。


「……え?」

顔を上げて、鏡を見られたのは一瞬だった。
我輩の頭頂部から首までに、大きいビニール袋が被せられて。
喉が、何かに掻き切られた。
.................
夏子さんであるはずがない。
鏡に、夏子さんは映っていなかった。
飛び散った血が、痕跡を残すことなくビニール袋に吸い取られる。
最期の一瞬まで、我輩は夏子さんを信じていて――――。

そして、それは、裏切られなかった。
足音が聞こえて、誰かの影が我輩を覆って。


「手はこうやって簡単に繋げる。だから――――」


ああ……温かい。これが、友情のぬくもり、ですか。
スグルさんも、ご執心なわけだ。


「ム……ハ……」

【ハム@モンスターファーム~円盤石の秘密~ 死亡確認】
【残り23人】





「――――簡単に、離せる」

ハムの死を看取った私は、手早く死体を片付けるようネブラに命令しようとして……目を疑った。
ハムの死体が、突然円形の石になったのだ。

『なるほど。これが彼の正体というわけだ。この手のダークレイスは条件を満たせば蘇生する事も―――』

「砕いて、ネブラ」

『いいのか?』

「死んだ者は、生き返らない。これは、彼と私の共通の……侵されざる、概念よ。
 後で生き返らせてもいいなら、なぜ殺す必要があったの? 砕きなさい、ネブラ」

『ああ』

粉々に砕かれ、ネブラに咀嚼されていくハムの成れの果て。
同じ成れの果てでもあのドス汚れたスープなどよりはるかに美しい、と素直に感じた。

「情報の価値は、その重要性ではなく、希少性にこそある」

呟く、ハムを殺した最大の理由。主催者に近づき、参加者との交渉のカードとする為の情報は、
私だけが持っていればいい。ネブラという力も手に入れた。ハムは、足手まといにはならないだろうが、
少し情を移してしまっていた。これからは、殺し合いがより過酷になるだろう。友情は不要。
打算と、利己心だけを研ぎ澄ませる必要がある。

円盤を全て始末し、僅かにタイルに残った血痕も完全に除去する。
最も、あのゼロスなら、気付くかもしれないが……誰の血か確証が持てるほどの量ではない。
切り札≪ジョーカー≫ネブラをディパックにしまいこんで、何食わぬ顔で出口に向かう。
途中で、ゼロスに出くわした。ゴルフ場でトレーニングをしているスグルをじっと見つめている。
……気味の悪い男だ。積極的に殺し合いに乗ってはいないようだが……なるべく近くにいたくない。
リナ・インバースの件もあるし……。と、あちらもこちらに気付いて、声をかけてくる。



「ハムさんはどうしました? お先に?」

「ええ。お互い、パートナーがせっかちで困るわね……貴方達はどうするの、これから?」

「少しスープやらの研究もしたいですから。ここに居座って、……できれば、ですが次の放送までじっとしてようかと」

「キン肉マンが我慢できるの?」

「一心不乱にトレーニングをして、雑念を取り払おうとしてるんですよ? 邪魔なんて出来ません。
 次の放送でリョーコさんの名前が呼ばれなかったら、学校まで行って見ますから、
 よかったらあなたもどうぞ。ああ、ハムさんの名前、呼ばれなければいいですね。」

「……私の心配はしてくれないの?」

「リナさんタイプ……は言いすぎですけど、心配する必要がある系統じゃないでしょう、貴女」

「失礼ね。じゃあ私も言わせて貰うけど……貴方とキン肉マン、上手くいかないと思うわ。
 ……っというより、上手くいくはずがないのに上手くいってるから、壊れた時が怖いわよ」

「結構仲良くやってると思うんですけどねぇ。じゃ、キン肉万太郎さんによろしく。」

「……車、ガソリン残ってないけど、置いていくわね。それじゃ、また生きて会えますように」

ゴルフ場を去り、目指すのは何処か?
何処でもいい、とはいえないけれど、とりあえず、悪魔将軍の試合は見に行こう。
余計なイレギュラーが入らないように……目的を果たせるように、わざわざ隠匿したのだ。
私は弱者だ。ネブラという力を得て初めて行動できる、弱者だ。
そのくせ、強者には平気で暴言を吐く。潰されてもいいと思っているわけじゃ、ないけれど。
ちっぽけなプライドを捨てられないんだ。そんなちっぽけな私でも、この殺し合いで一人殺してしまった。
彼は、私の命に消費されたのだ。だからもう、無為に死ぬわけにはいかない。
生に、執着しろ。死を、踏破しろ。無を、覗け。


「生き残る……死ぬまでは!」


……死んでも生き残るとか、灌ちゃんならいいそうだなぁ。
私には、まだまだ言えない。



【C-09 ゴルフ場/一日目・夜中】


【川口夏子@砂ぼうず】
【状態】顔にダメージ、決意(極)。
【装備】ネブラ=サザンクロス@ケロロ軍曹 ゼクトールの生体ミサイル(10/10) 救急車
【持ち物】デイパック×4(支給品一式入り、水・食糧が増量)、基本セット×3(水、食料を2食分消費)、
 ビニール紐@現実(少し消費)、 コルトSAA(5/6)@現実、45ACL弾(18/18)、夏子とみくるのメモ、チャットに関する夏子のメモ
 各種医療道具、医薬品、医学書 光の剣(レプリカ、刀身折損)@スレイヤーズREVORUSION、
 金貨一万枚@スレイヤーズREVORUSION 、ウィンチェスターM1897(1/5)@砂ぼうず
 ナイフ×11、包丁×3、大型テレビ液晶の破片が多数入ったビニール袋、スーツ(下着同梱)×3
 消火器、砲丸投げの砲丸、喫茶店に書かれていた文面のメモ 首輪の残骸(アプトムのもの)
 、ジェットエッジ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、チャットに関するハムのメモ、
 大量のシーツと毛布類 キョンの妹のディパック[『人類補完計画』計画書、
 地球人専用専守防衛型強化服(機能停止)@ケロロ軍曹 キョンの妹のLCL 佐倉ゲンキの首輪(起動済み)、
 キョンの妹の首輪(起動済み)、佐倉ゲンキの衣服(LCLが僅かに染み込んでいる)]

【思考】
0、何をしてでも生き残る。終盤までは徒党を組みたい。
1、研ぎ澄ます――――!
2、ウォーズマン、深町晶、キョン、朝倉涼子を探してみる。
3、生き残る為に邪魔となる存在は始末する。
4、翌日09:00に湖上リングに向かい、臨機応変に行動。
5、水野灌太と会ったら――――


【備考】
※主催者が監視している事に気がつきました。
※みくるの持っている情報を教えられましたが、全て理解できてはいません。
※悪魔将軍、古泉、ノーヴェ、ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、怪物(ゼクトール、アプトム)を危険人物と認識しています。
※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。
※トトロ(名前は知らない)は主催と繋がりがあるかもしれないと疑いを持っています。
※ハムが発見したB-08 診療所の仕掛けを知りました。SOS団の正式名称も知っています。
※故障かエネルギー切れの可能性もありますが、現在のところ地球人専用専守防衛型強化服は完全に沈黙しています。



【C-08 ゴルフ場/一日目・夜中】

【ゼロス@スレイヤーズREVOLUTION】
【状態】絶好調
【持ち物】デイパック(支給品一式(地図一枚紛失、ペットボトルの一本には水の代わりにタママのLCLが入っている))×3
     草壁タツオの原稿@となりのトトロ、ケロボール@ケロロ軍曹、グロック26(残弾0/11)と予備マガジン二つ@現実、一部破損したタママの首輪(起動済み)
     ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS

【思考】
0:首輪を手に入れ解析するとともに、解除に役立つ人材を探す
1:首輪内部の触手のような物を詳しく研究するために学校へ向かい朝倉と合流したい
2:A.T.フィールドやLCLなどの言葉に詳しい人を見つけたい。
3:主催者が興味を抱きそうな『戦場』に赴き、彼等と接触を図りたい。
4:ヴィヴィオとスグルの力に興味。
5:セイギノミカタを増やす。 


【備考】
※首輪の金属の解析を終えました。触れれば十秒程度で金属を分解できます。
※首輪内部に触手のようなものが生息しており、それがLCL化の原因だと考察しました。



【キン肉スグル@キン肉マン】
【状態】ダメージ(中)、強い罪悪感と精神的ショック
【持ち物】ディパック(支給品一式)×4、タリスマン@スレイヤーズREVOLUTION、 首輪(碇シンジ)
     ホリィの短剣@モンスターファーム~円盤石の秘密~、金属バット@現実、100円玉@現実
     アスカのディパック[基本セット一式、予備カートリッジ×12@リリカルなのはStrikerS、基本セット、モッチーの首輪、モッチーの円盤石
     砂ぼうずの特殊ショットシェル用ポーチ(煙幕弾(2/3)、閃光弾(3/3)、ガス弾(1/3))@砂ぼうず、ホテル外壁のメモ用紙]
     ヴィヴィオのデイパック 黄金のマスク型ブロジェクター@キン肉マン

【思考】
0:雑念粉砕!フンフン!
1:ゼロスと協力する。 危険人物は一時的に死んでもらう。
2:何としてでも悪魔将軍を倒して碇シンジの仇を取る。
3:学校へ行って朝倉とヴィヴィオと合流する。
4:ウォーズマンと再会したい
5:キン肉万太郎を探し出してとっちめる
6:シンジのことは忘れない
7:主催者を倒したあと、根暗カレーに頼んで死んだ人たちを生き返らせてもらう


※砂ぼうずの名前をまだ知りません。
※アスカのディパックの中身をまだ確認していません。
※自分の手助けの所為でシンジが無残に死んでしまった事で、助けを求める人間を助ける事にトラウマを感じています。



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鎧袖一触~鎧は殴るために在る~ 川口夏子 [[]]
トゲトゲハート 嫉妬のしるし キン肉スグル [[]]
ゼロス
ハム GAME OVER






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