自由度が1の系における微小振動を扱う。
系が安定なつり合いの位置にある時、ポテンシャルエネルギーU(q)は極小値をとる。その位置からずれると、もとへ戻そうとする力-dU/dqが生ずる。つり合いの位置の一般化座標をとすると、つり合いの位置からのずれが小さいとき、
となる。ここで、
とおく(デカルト座標とまぎらわしい)。そうすると(Ti○○氏風、ってまずければ削除しておいて)、
本書はややこしい気がするので、以下本当のデカルト座標限定で議論する。
一次元の微小振動を行う振動子のラグランジアンは
となり、オイラーラグランジュ方程式に代入すると、
となる。ここで、
とおいた。これは、角振動数と呼ばれる。
上の微分方程式の一般解は
である。ここで、三角関数の加法定理より、
、
である。
ここで、振幅と位相の説明ってなくても分かるよね?というわけで、系のエネルギーは
となり、エネルギーは振幅の2乗に比例する。
振動は三角関数でなく、指数関数を使って書くこともできる。その方が、演算の際に楽になるのだ。以下では、線形の計算しか行わないので、Reを省略して、後で実部をとる記述を採用する。