§17 1次元の自由振動

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自由度が1の系における微小振動を扱う。 系が安定なつり合いの位置にある時、ポテンシャルエネルギーU(q)は極小値をとる。その位置からずれると、もとへ戻そうとする力-dU/dqが生ずる。つり合いの位置の一般化座標を<math>q_{0}</math>とすると、つり合いの位置からのずれが小さいとき、 <math>U(q)-U(q_{0})\simeq U'(q_{0})(q-q_{0})+\frac{U''(q_{0})}{2}(q-q_{0})^{2}\\ =\frac{k}{2}(q-q_{0})^{2}</math> となる。ここで、 <math>x=q-q_{0}</math> とおく(デカルト座標とまぎらわしい)。そうすると(Ti○○氏風、ってまずければ削除しておいて)、 <math>U(x)=\frac{k}{2}x^{2}</math> 本書はややこしい気がするので、以下本当のデカルト座標限定で議論する。 一次元の微小振動を行う振動子のラグランジアンは <math>L=\frac{m}{2}\dot{x}^{2}-\frac{k}{2}x^{2}</math> となり、オイラーラグランジュ方程式に代入すると、 <math>\frac{d}{dt}(\frac{dL}{d\dot{x}})-\frac{dL}{dx} =m\ddot{x}+kx\\ =\dd x+\omega^{2}x\\ =0</math> となる。ここで、 <math>\omega=\sqrt{\frac{k}{m}}</math> とおいた。これは、角振動数と呼ばれる。 上の微分方程式の一般解は <math>x=c_{1}\cos\omega t+c_{2}\sin\omega t\\ =a\cos(\omega t+\alpha)</math> である。ここで、三角関数の加法定理より、 <math>a=\sqrt{c_{1}^{2}+c_{2}^{2}}</math>、<math>\tan\alpha=-\frac{c_{2}}{c_{1}}</math> である。 ここで、振幅と位相の説明ってなくても分かるよね?というわけで、系のエネルギーは <math>E=\frac{m}{2}(\dot{x}^{2}+\omega^{2}x^{2})\\ =\frac{1}{2}m\omega^{2}a^{2}</math> となり、エネルギーは振幅の2乗に比例する。 振動は三角関数でなく、指数関数を使って書くこともできる。その方が、演算の際に楽になるのだ。以下では、線形の計算しか行わないので、Reを省略して、後で実部をとる記述を採用する。

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