§15 粒子の散乱で得られた公式から荷電粒子の散乱を記述できる。とし、初等的な積分をすると
したがって
ここで、§15 粒子の散乱最初の式よりとすると
これを§15 粒子の散乱の有効断面積の式に代入すると、
これをラザフォードの公式という。有効断面積は斥力・引力によらない。
散乱粒子が衝突により失ったエネルギーに対する分布を求める。散乱される粒子m_{1}と散乱する粒子m_{2}について、後者の粒子の速さは重心系で、
m_{1}の失うエネルギーは
となる。有効断面積をエネルギーの関数としてあらわすと、