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**第36回大会詳報 -[[大会詳報]]へ戻る ---- 前回大会にて[[GM軍]]との戦いも一山越えて、小休止の感があった今回大会。 しかし、それでも[[LTW]]タイトルマッチに[[LU3W]]の次期挑戦者決定戦と ファンを掴んで離さない魅力の試合編成には、東方プロレスの、いついかなる 時でも全力という心意気が感じさせられ、その心意気に応えたファンは、 年末も押し迫り、寒風吹きすさぶ中、開催場所となった本部会場に足を運んだ。 &bold(){第一試合 [[守矢神社]]vs[[紅魔館]] タッグマッチ} [[守矢神社]]は[[神奈子]]&[[諏訪子]]の神様コンビ、対する[[紅魔館]]は、 [[レミリア]]&[[咲夜]]の主従コンビと、第一試合から、主役級の登場に沸く会場。 試合は、前大会からの好調を維持する[[紅魔館]]組が試合を支配。特に、[[レミリア]]が 絶好調で、華麗な空中技で[[守矢神社]]組を圧倒する。しかし、ただでやられる神様ではなく、 中盤から盛り返すと、見事な連携が炸裂する。 ダメージを受けた[[レミリア]]から交代した[[咲夜]]は、場外でふらふらしていた[[諏訪子]]に とどめを刺すべく追うが、これが判断ミス。相手コーナーまで誘導された上に、リング上にいた [[神奈子]]に回復時間を与えてしまい、そこから怒濤のケロちゃんスピアー、注連縄スープレックスと 連続被弾し、最後はエクスパンデッド・オンバシラによって3カウント。主の目の前で無念の沈没となった。 試合後、[[神奈子]]は次の[[BR]]の結果次第では考えがある、と意味深な発言をするが、ここで [[レミリア]]がその[[BR]]のことを聞いていなかったことが初めて発覚。選手間の情報伝達に問題がある ことが露呈してしまった。 &bold(){第二試合 200回放送記念[[BR]]} ちょうど200回目の節目の放送となったこの試合。試合前には、[[GM天子>天子]]と[[四季映姫本部長>山田]]から ファンに挨拶があった。もっとも[[GM天子>天子]]がまともにファンに挨拶するはずもなく、 リングアナの[[文]]と放送禁止用語で罵倒しあうというていたらく。呆れた[[本部長>山田]]が、2人に一喝 して黙らせてから、改めてファンに感謝の言葉を述べた。 なお、[[GM天子>天子]]はこの直前まで集中治療室にいたと述べているが、さすがに天人は回復力が違った。 さて、[[BR]]の参加者は、[[幽々子]]、[[紫]]、[[萃香]]、[[魔理沙]]、[[永琳]]、[[霊夢]]、[[フラン]]、[[小町]]と 各軍団を代表する[[無差別級]]の強者が揃い踏みし、事実上の[[LSW]]タイトルマッチの前哨戦と位置づけられた。また、試合形式は OtTRルールなしの完全決着とされた。 しかし、その中でも[[霊夢]]が一人遅れて登場し、遅刻の理由を「コース料理を食べていたから」とのうのうと述べる と共に、「こんな奴らなら楽勝」となにやらフラグを立てる。 試合は、フラグ通りに[[霊夢]]が[[紫]]に投げられ[[幽々子]]に固められる形で真っ先に脱落。メタボ巫女とファンから 罵倒されながら、リングを後にする。 一方、リング上ではここ数回の大会で悲惨な目にあっていた[[紫]]が鬱憤を晴らすがごとく大爆発。また、[[ARMS]]立ち上げ から結果が出なかった[[萃香]]もいい立ち回りを見せるが、その2人を最後に見事な形で沈めたのは、これまで沈黙を守っていた 月の頭脳こと[[永琳]]であった。 試合後、勝ち残った[[永琳]]は満を持して、[[幽々子]]に挑戦状を叩き付ける。しかし、[[幽々子]]は「資格はその後ろの奴を倒してから」と それをいなした。そして振り返る[[永琳]]の前に、バットを片手にリングインしたのは、なんと[[輝夜]]。 [[LSW]]攻略法なら[[てゐ]]が編み出したと高らかに宣言し、[[永琳]]に挑戦権を渡せと迫るが、[[永琳]]は 「後ろの奴はあなたじゃない」と一蹴。さらに言いつのろうとした[[輝夜]]だが、その背後から『神さびた古戦場 〜 Suwa Foughten Field』 の曲と共にリングインしてきたのは、守矢の軍神[[神奈子]]。驚く[[輝夜]]を、[[永琳]]の得意とする逆落としで投げ飛ばして 見せてから、自らの必殺技・蛇神万力で締め落とすという強烈なアピールをし、[[輝夜]]が這々の体でリングから逃げ出すのを尻目に、 自らも[[LSW]]への挑戦を宣言。それに[[永琳]]も応じ、次大会で、 ***[[LSW]]次期挑戦者決定戦 [[永琳]]vs[[神奈子]] が決定した。 試合中も、そして試合後も二転三転する展開に、思ってなかったビックプレゼントを受けたファンは、心地よい熱気に酔いしれた。 &bold(){第三試合 [[本部軍]]vs[[八雲>八雲一家]]・[[白玉>白玉楼]]連合軍} 前試合の興奮も冷めやらぬ中開始された第三試合は、[[文]]、[[にとり]]、[[椛]]に、前大会で[[LU3T]]を戴冠した[[虹川楽団]]から[[ルナサ]]を 加えた特別編成の[[本部軍]]に対し、[[藍]]、[[橙]]の式神コンビ[[八雲ちぇん]]に[[ミスティア]]と[[妖夢]]という[[白玉楼]]新旧従者という新生八雲白玉連合という 組み合わせでの試合となった。 奇しくも、烏([[文]])に雀([[ミスティア]])、狼([[椛]])、狐([[藍]])、猫([[橙]])、河童([[にとり]])と動物ばかり、残りは幽霊([[妖夢]]と[[ルナサ]])となった、 まさに「幽霊と愉快な動物たち」のこの試合、[[本部軍]]側は、前回[[LU3T]]を失った[[にとり]]&[[椛]]ペアと、奪った側の[[ルナサ]]が同じ組という微妙な立場ながら、 そこはスポーツアスリートな[[U3級]]のこと、特に遺恨もなくきれいな連携を見せる。一方の新生八雲白玉連合も、前回大会の顛末でこれまた 微妙な立場となる[[妖夢]]と他の3人との連携が心配されるが、こちらも特に問題なくスムーズに展開した。 試合の方はというと、前回不覚を取ったものの好調な[[にとり]]&[[椛]]の山の妖怪ペアが今回もその調子を維持し、序盤からスムーズな連携で展開を引っ張る形に。 しかし、中盤にさしかかったところで、[[文]]がリングアウトした[[橙]]を追って自らも場外に降りたところで[[妖夢]]に捕まり、 楼観剣から久しぶりに見せるしらたまカッターと、なぜか妙に様になった場外乱闘をくらってカウント19と危うく初のリングアウト負け寸前に。 ここから流れが一気に八雲白玉連合に傾く中、好調の[[にとり]]が一人気を吐き、[[橙]]にバックドロップ、デスバレーボムと連続してフォール技を見舞うが、 ここに来て[[橙]]が、往時の[[LU3W]]王者の頃のような粘りを見せていずれもカウント2で跳ね返すと、八雲回転蹴りで局面ごと[[にとり]]を吹き飛ばし、 ウルトラウラカンラナで固めるが、[[にとり]]も、つい先日までは私も王者だったと言わんばかりに、これをカウント2で返すという一進一退。 しかし最後は、さらに八雲回転蹴りでダウンさせた[[にとり]]に、久々に見せる王者の舞、飛翔毘沙門天でフィニッシュ。 かつての絶対王者が、いよいよ本格的に再始動かと、[[U3級]]ファンが喜ぶ締めとなった。 &bold(){第四試合 [[チルノ軍]] vs [[秋姉妹]]+[[雛]]} 第四試合は、[[秋冬抗争>秋冬冷戦]]。冬組こと[[チルノ軍]]は総帥[[チルノ]]に[[リグル]]、[[ルーミア]]という[[バカルテット]]布陣。 対する秋組は、[[穣子]]、[[静葉]]に、現[[L⑨W]]王者の[[雛]]という山の神連合編成。 誰もが''あれ''な意味で期待を寄せたこの試合だが、 **さすが そうすいは かくがちがった。 序盤の[[秋姉妹]]の好調ぶりとか[[雛]]の回転とかそういうものを全て吹き飛ばしたのは、 総帥の奥義、''エターナルフォースブリザード''(くらったあいてはしぬ:総帥談)。 これで[[雛]]を轟沈させた[[チルノ]]総帥は、高らかに[[L⑨W>L9W]]挑戦を宣言し、次大会で ***[[L⑨W>L9W]]タイトルマッチ [[チルノ]]vs[[雛]]が決定、って本当か? ともかく、いろいろな意味で、ファンの心に深く刻まれる伝説の試合となったことは間違いなかった。 &bold(){第五試合 [[LU3W]]次期挑戦者決定戦 [[レティ]]vs[[アリス]]} いずれも[[U3>U3級]]超級同士のシングルマッチ、そして勝者が[[LU3W]]への挑戦権を得るコンテンダーマッチとあっては、 盛り上がらないほうがおかしいだろうという第五試合は、まさしくパワーとテクニックのぶつかり合う死闘となった。 パワーに勝る[[レティ]]が繰り出す攻撃は、一発でもまともに当たればそれだけで勝負を持って行かれかねない重さ。 それに対抗すべく[[アリス]]の導き出したブレインプロレスの答えは、''腕殺し''。[[レティ]]の豪腕をかいくぐっては、 チキンウィングアームロック、アームブリーカー、飛びつき腕ひしぎと的確にかつ執拗に腕を責め続ける。 しかし、それでも攻撃の手を止めない[[レティ]]は、レティプレスでカウント2.9まで追い込み、ここから怒濤の反撃。 痛めているはずの腕でアリスを薙ぎ倒し、投げ飛ばすと、アックスボンバーで再度カウント2.9。 なんとか返す[[アリス]]にブリザードSH。誰もがこれは決まったと思ったが、まさかの連続カウント2.9でそれすら返す[[アリス]]。 それでも攻撃の手を休めない[[レティ]]はパトリオットバスターで[[アリス]]をリングに叩き付けてフォール。しかしまたしても [[アリス]]は2.9で返す執念に、会場も思わず静まり返る。 ようやく怒濤の攻撃をしのぎ切った[[アリス]]はクロスアームSHで反撃するも、負けられないとばかりに[[レティ]]もカウント2.9でキックアウト。 その[[アリス]]をエクスプロイダーで投げつけるも、もはやフォールに行く体力すら残っていない[[レティ]]は、ブレーンバスターで [[アリス]]を場外に投げ落とし、インターバルを取る。 終盤のこの局面になって、[[レティ]]の腕が上がらなくなっているのが見て取れ、序盤から中盤にかけての腕殺しが確実に 効いてきているのは、誰の目から見ても明らかに。 リングに戻った[[アリス]]は、捕らわれの魔理沙人形を解禁、[[レティ]]を固めるが、固めきる体力がなかったのか途中で解いてしまう。 しかし、もはや必殺のアンデュレイションレイを打つことも出来なくなっている[[レティ]]に、さらに非情に徹する[[アリス]]は雪崩式DDT、 フェイマサーと攻撃を仕掛ける。だが、それでも崩しきれない冬の城壁。[[アリス]]も既に体力の限界に達し、もはやどちらも最後の一撃を残すのみの状態に。 ここで、一瞬の隙を突いた[[レティ]]が[[アリス]]をロープに振り、起死回生のアックスボンバーを放つ。 が、ここにきてまだ冷静さを失っていなかった[[アリス]]はこれを読み切りグレイズ。そのまま懐に入り込み、首吊り蓬莱人形を発動。 これで勝負ありとなり、次大会で ***[[LU3W]]タイトルマッチ [[美鈴]]vs[[アリス]]となることが決定した。 試合後、リングに登場した[[美鈴]]に、[[アリス]]は選手生命を賭けてもらうと宣言し、会場はこれまで[[U3級]]同士ではあまり 見られなかった凄惨な試合の予感に身震いする者が多かった。 &bold(){第六試合 メインイベント [[LTW]]タイトルマッチ [[もこけーね]](王者)vs[[ゆうさな]](挑戦者)} 今大会のメインイベントは、前回からの遺恨試合でもある、[[GM軍]]の[[もこけーね]]と、[[四軍連合]]の[[ゆうさな]]の[[LTW]]タイトルマッチ となった。 なお、この試合のレフェリーは、前回大会で[[てゐ]]の片棒を担ぎ、[[幽々子]]に公開調理されてしまった紫もやしこと [[パチェリー]]が、首にギブスをはめたまま強行出場した。 卑劣な方法でベルトを巻いたとはいえ、純粋に実力から見ても最強タッグと言ってもよい[[もこけーね]]に対し、 前回大会でお互いに共感するものを感じたというかつての仇敵同士である[[ゆうさな]]がどこまで行けるのか、 注目を浴びた試合だったが、 実際に始まってみると、やはり[[もこけーね]]の連携は[[ゆうさな]]を圧倒的に上回り、 さらに場外でのラフファイトでも終始リード。 終わってみれば[[幽香]]が[[妹紅]]に必殺のヴォルケイノイラプションで焼かれてしまうという結果で終わり、 初の越境タッグの戴冠を期待していたファンは、やはり高かった最強タッグの壁を前に、絶望の声を上げるしかなかった。 これにより、 ***王者[[もこけーね]]が[[LTW]]タイトルを防衛。防衛記録を2に伸ばした。 決着後、リングに[[GM天子>天子]]と[[輝夜]]が乱入。激闘に疲れて動きもままならぬ[[幽香]]を、 再び[[肉座布団]]にしようとする。 だが、以前から[[輝夜]]とは対立している[[慧音]]がここでもそれを拒否。タッグパートナーを尊重した[[妹紅]]も それに同調し、そそくさとリングを後にしたため、取り残されて憤懣やるかたない[[輝夜]]は[[GM天子>天子]]に 八つ当たりするという乱行ぶりに、先の第二試合後の乱入失敗と併せて、[[GM軍]]内の[[輝夜]]のポジションに 疑念の声を上げるファンもいた。 一方、危うく[[肉座布団]]を免れた[[ゆうさな]]は、タッグ解消を発表し、将来の再結成を匂わせながらも、 今はそれぞれの軍団に戻って活動すると述べ、リングを後にした。 第六試合の終了後、[[本部長>山田]]がリングに上がり、本年の興行はこれで終了すること、 来年最初の興行で、予定されている各タイトルマッチ、コンテンダーマッチの他に、U3級でシングルマッチのトーナメント戦を 行うことを発表し、次大会への期待を持たせつつ、大会を閉めた。 こうして、東方プロレスの初年の興行は幕を閉じ、リングは来年のさらなる発展を願うファンと共に、しばしの静寂を取り戻した。 &italic(){2008年12月31日} ---- 次興行『[[第37回大会詳報へ>第37回大会詳報]]』 ---- &link_edit(page=第36回大会詳報, text=このページを編集)
**第36回大会詳報 -[[大会詳報]]へ戻る ---- 前回大会にて[[GM軍]]との戦いも一山越えて、小休止の感があった今回大会。 しかし、それでも[[LTW]]タイトルマッチに[[LU3W]]の次期挑戦者決定戦と ファンを掴んで離さない魅力の試合編成には、東方プロレスの、いついかなる 時でも全力という心意気が感じさせられ、その心意気に応えたファンは、 年末も押し迫り、寒風吹きすさぶ中、開催場所となった本部会場に足を運んだ。 &bold(){第一試合 [[守矢神社]]vs[[紅魔館]] タッグマッチ} [[守矢神社]]は[[神奈子]]&[[諏訪子]]の神様コンビ、対する[[紅魔館]]は、 [[レミリア]]&[[咲夜]]の主従コンビと、第一試合から、主役級の登場に沸く会場。 試合は、前大会からの好調を維持する紅魔館組が試合を支配。特に、レミリアが 絶好調で、華麗な空中技で守矢神社組を圧倒する。しかし、ただでやられる神様ではなく、 中盤から盛り返すと、見事な連携が炸裂する。 ダメージを受けたレミリアから交代した咲夜は、場外でふらふらしていた諏訪子に とどめを刺すべく追うが、これが判断ミス。相手コーナーまで誘導された上に、リング上にいた 神奈子に回復時間を与えてしまい、そこから怒濤のケロちゃんスピアー、注連縄スープレックスと 連続被弾し、最後はエクスパンデッド・オンバシラによって3カウント。主の目の前で無念の沈没となった。 試合後、神奈子は次の[[BR]]の結果次第では考えがある、と意味深な発言をするが、ここで レミリアがその[[BR]]のことを聞いていなかったことが初めて発覚。選手間の情報伝達に問題がある ことが露呈してしまった。 &bold(){第二試合 200回放送記念[[BR]]} ちょうど200回目の節目の放送となったこの試合。試合前には、[[GM天子>天子]]と[[四季映姫本部長>山田]]から ファンに挨拶があった。もっとも[[GM天子>天子]]がまともにファンに挨拶するはずもなく、 リングアナの[[文]]と放送禁止用語で罵倒しあうというていたらく。呆れた[[本部長>山田]]が、2人に一喝 して黙らせてから、改めてファンに感謝の言葉を述べた。 なお、[[GM天子>天子]]はこの直前まで集中治療室にいたと述べているが、さすがに天人は回復力が違った。 さて、[[BR]]の参加者は、[[幽々子]]、[[紫]]、[[萃香]]、[[魔理沙]]、[[永琳]]、[[霊夢]]、[[フラン]]、[[小町]]と 各軍団を代表する[[無差別級]]の強者が揃い踏みし、事実上の[[LSW]]タイトルマッチの前哨戦と位置づけられた。また、試合形式は OtTRルールなしの完全決着とされた。 しかし、その中でも霊夢が一人遅れて登場し、遅刻の理由を「コース料理を食べていたから」とのうのうと述べる と共に、「こんな奴らなら楽勝」となにやらフラグを立てる。 試合は、霊夢が紫に投げられ幽々子に固められる形で真っ先に脱落という形でフラグを回収。メタボ巫女とファンから 罵倒されながら、リングを後にする。 一方、リング上ではここ数回の大会で悲惨な目にあっていた紫が鬱憤を晴らすがごとく大爆発。また、[[ARMS]]立ち上げ から結果が出なかった萃香もいい立ち回りを見せるが、その2人を最後に見事な形で沈めたのは、これまで沈黙を守っていた 月の頭脳こと永琳であった。 試合後、勝ち残った永琳は満を持して、現[[LSW]]王者・幽々子に挑戦状を叩き付ける。しかし、幽々子は「資格はその後ろの奴を倒してから」と それをいなした。そして振り返る永琳の前に、バットを片手にリングインしたのは、なんと[[輝夜]]。 LSW攻略法なら[[てゐ]]が編み出したと高らかに宣言し、永琳に挑戦権を渡せと迫るが、永琳は 「後ろの奴はあなたじゃない」と一蹴。さらに言いつのろうとした輝夜だったが、その背後から鳴り響くは『神さびた古戦場 〜 Suwa Foughten Field』。 風の音と共にリングインしてきた守矢の軍神神奈子は、驚く輝夜を、永琳の得意とする逆落としで投げ飛ばして 見せてから、自らの必殺技・蛇神万力で締め落とすという強烈なアピールをし、輝夜が這々の体でリングから逃げ出すのを尻目に、 自らもLSWへの挑戦を宣言。それに永琳も応じ、次大会で、 ***[[LSW]]次期挑戦者決定戦 [[永琳]]vs[[神奈子]] が決定した。 試合中も、そして試合後も二転三転する展開に、思ってなかったビックプレゼントを受けたファンは、心地よい熱気に酔いしれた。 &bold(){第三試合 [[本部軍]]vs[[八雲>八雲一家]]・[[白玉>白玉楼]]連合軍} 前試合の興奮も冷めやらぬ中開始された第三試合は、[[文]]、[[にとり]]、[[椛]]に、前大会で[[LU3T]]を戴冠した[[虹川楽団]]から[[ルナサ]]を 加えた特別編成の[[本部軍]]に対し、[[藍]]、[[橙]]の式神コンビ[[八雲ちぇん]]に[[ミスティア]]と[[妖夢]]という[[白玉楼]]新旧従者という新生八雲白玉連合という 組み合わせでの試合となった。 奇しくも、烏(文)に雀(ミスティア)、狼(椛)、狐(藍)、猫(橙)、河童(にとり)と動物(?)ばかり、残りは幽霊(妖夢とルナサ)となった、 まさに「幽霊と愉快な動物たち」のこの試合、[[本部軍]]側は、前回[[LU3T]]を失ったにとり&椛ペアと、奪った側のルナサが同じ組という微妙な立場ながら、 そこはスポーツアスリートな[[U3級]]のこと、特に遺恨もなくきれいな連携を見せる。一方の新生八雲白玉連合も、前回大会の顛末でこれまた 微妙な立場となる妖夢と他の3人との連携が心配されるが、こちらも特に問題なくスムーズに展開した。 試合の方はというと、前回不覚を取ったものの好調なにとり&椛の山の妖怪ペアが今回もその調子を維持し、序盤からスムーズな連携で展開を引っ張る形に。 しかし、中盤にさしかかったところで、文がリングアウトした橙を追って自らも場外に降りたところで妖夢に捕まり、 楼観剣から久しぶりに見せるしらたまカッターと、なぜか妙に様になった場外乱闘をくらってカウント19と危うく初のリングアウト負け寸前に。 ここから流れが一気に八雲白玉連合に傾く中、好調のにとりが一人気を吐き、橙にバックドロップ、デスバレーボムと連続してフォール技を見舞うが、 ここに来て橙が、往時の[[LU3W]]王者の頃のような粘りを見せていずれもカウント2で跳ね返すと、八雲回転蹴りで局面ごとにとりを吹き飛ばし、 ウルトラウラカンラナで固めるが、にとりも、つい先日までは私も王者だったと言わんばかりに、これをカウント2で返すという一進一退。 しかし最後は、さらに八雲回転蹴りでダウンさせたにとりに、久々に見せる王者の舞、飛翔毘沙門天でフィニッシュ。 かつての絶対王者が、いよいよ本格的に再始動かと、[[U3級]]ファンが喜ぶ締めとなった。 &bold(){第四試合 [[チルノ軍]] vs [[秋姉妹]]+[[雛]]} 第四試合は、[[秋冬抗争>秋冬冷戦]]。冬組こと[[チルノ軍]]は総帥[[チルノ]]に[[リグル]]、[[ルーミア]]という[[バカルテット]]布陣。 対する秋組は、[[穣子]]、[[静葉]]に、現[[L⑨W]]王者の[[雛]]という山の神連合編成。 誰もが''あれ''な意味で期待を寄せたこの試合だが、 **さすが そうすいは かくがちがった。 序盤の[[秋姉妹]]の好調ぶりとか雛の回転とかそういうものを全て吹き飛ばしたのは、 総帥の奥義、''エターナルフォースブリザード''(くらったあいてはしぬ:総帥談)。 これで雛を轟沈させたチルノ総帥は、高らかに[[L⑨W>L9W]]挑戦を宣言し、次大会で ***[[L⑨W>L9W]]タイトルマッチ [[チルノ]]vs[[雛]]が決定、って本当か? ともかく、いろいろな意味で、ファンの心に深く刻まれる伝説の試合となったことは間違いなかった。 &bold(){第五試合 [[LU3W]]次期挑戦者決定戦 [[レティ]]vs[[アリス]]} いずれも[[U3>U3級]]超級同士のシングルマッチ、そして勝者が[[LU3W]]への挑戦権を得るコンテンダーマッチとあっては、 盛り上がらないほうがおかしいだろうという第五試合は、まさしくパワーとテクニックのぶつかり合う死闘となった。 //パワーに勝る[[レティ]]が繰り出す攻撃は、一発でもまともに当たればそれだけで勝負を持って行かれかねない重さ。 //それに対抗すべく[[アリス]]の導き出したブレインプロレスの答えは、''腕殺し''。[[レティ]]の豪腕をかいくぐっては、 //チキンウィングアームロック、アームブリーカー、飛びつき腕ひしぎと的確にかつ執拗に腕を責め続ける。 //しかし、それでも攻撃の手を止めない[[レティ]]は、レティプレスでカウント2.9まで追い込み、ここから怒濤の反撃。 //痛めているはずの腕でアリスを薙ぎ倒し、投げ飛ばすと、アックスボンバーで再度カウント2.9。 //なんとか返す[[アリス]]にブリザードSH。誰もがこれは決まったと思ったが、まさかの連続カウント2.9でそれすら返す[[アリス]]。 //それでも攻撃の手を休めない[[レティ]]はパトリオットバスターで[[アリス]]をリングに叩き付けてフォール。しかしまたしても //[[アリス]]は2.9で返す執念に、会場も思わず静まり返る。 //ようやく怒濤の攻撃をしのぎ切った[[アリス]]はクロスアームSHで反撃するも、負けられないとばかりに[[レティ]]もカウント2.9でキックアウト。 //その[[アリス]]をエクスプロイダーで投げつけるも、もはやフォールに行く体力すら残っていない[[レティ]]は、ブレーンバスターで //[[アリス]]を場外に投げ落とし、インターバルを取る。 //終盤のこの局面になって、[[レティ]]の腕が上がらなくなっているのが見て取れ、序盤から中盤にかけての腕殺しが確実に //効いてきているのは、誰の目から見ても明らかに。 //リングに戻った[[アリス]]は、捕らわれの魔理沙人形を解禁、[[レティ]]を固めるが、固めきる体力がなかったのか途中で解いてしまう。 //しかし、もはや必殺のアンデュレイションレイを打つことも出来なくなっている[[レティ]]に、さらに非情に徹する[[アリス]]は雪崩式DDT、 //フェイマサーと攻撃を仕掛ける。だが、それでも崩しきれない冬の城壁。[[アリス]]も既に体力の限界に達し、もはやどちらも最後の一撃を残すのみの状態に。 //ここで、一瞬の隙を突いた[[レティ]]が[[アリス]]をロープに振り、起死回生のアックスボンバーを放つ。 //が、ここにきてまだ冷静さを失っていなかった[[アリス]]はこれを読み切りグレイズ。そのまま懐に入り込み、首吊り蓬莱人形を発動。 //これで勝負ありとなり、次大会で 後に、&bold(){[[OVER U3 series]]}に位置づけられることとなったこの試合の詳細については、[[氷点下の死闘]]を参照。 結果としては、次大会にて ***[[LU3W]]タイトルマッチ [[美鈴]]vs[[アリス]]となることが決定した。 試合後、リングに登場した美鈴に、アリスは選手生命を賭けてもらうと宣言し、会場はこれまで[[U3級]]同士ではあまり 見られなかった凄惨な試合の予感に身震いする者が多かった。 &bold(){第六試合 メインイベント [[LTW]]タイトルマッチ [[もこけーね]](王者)vs[[ゆうさな]](挑戦者)} 今大会のメインイベントは、前回からの遺恨試合でもある、[[GM軍]]の[[もこけーね]]と、[[四軍連合]]の[[ゆうさな]]の[[LTW]]タイトルマッチ となった。 なお、この試合のレフェリーは、前回大会で[[てゐ]]の片棒を担ぎ、[[幽々子]]に公開調理されてしまった紫もやしこと [[パチェリー]]が、首にギブスをはめたまま強行出場した。 卑劣な方法でベルトを巻いたとはいえ、純粋に実力から見ても最強タッグと言ってもよいもこけーねに対し、 前回大会でお互いに共感するものを感じたというかつての仇敵同士であり、急造タッグでもあるゆうさながどこまで行けるのか、 注目を浴びた試合だったが、 実際に始まってみると、やはりもこけーねの連携はゆうさなを圧倒的に上回り、 さらに場外でのラフファイトでも終始リード。 終わってみれば[[幽香]]が[[妹紅]]に必殺のヴォルケイノイラプションで焼かれてしまうという結果で終わり、 初の越境タッグの戴冠を期待していたファンは、やはり高かった最強タッグの壁を前に、絶望の声を上げるしかなかった。 これにより、 ***王者[[もこけーね]]が[[LTW]]タイトルを防衛。防衛記録を2に伸ばした。 決着後、リングに[[GM天子>天子]]と[[輝夜]]が乱入。激闘に疲れて動きもままならぬ幽香を、 再び[[肉座布団]]にしようとする。 だが、以前から輝夜とは対立している[[慧音]]がここでもそれを拒否。タッグパートナーを尊重した妹紅も それに同調し、そそくさとリングを後にしたため、取り残されて憤懣やるかたない輝夜はGM天子に 八つ当たりするという乱行ぶりに、先の第二試合後の乱入失敗と併せて、[[GM軍]]内の輝夜のポジションに 疑念の声を上げるファンもいた。 一方、危うく[[肉座布団]]を免れたゆうさなは、タッグ解消を発表し、将来の再結成を匂わせながらも、 今はそれぞれの軍団に戻って活動すると述べ、リングを後にした。 第六試合の終了後、[[本部長>山田]]がリングに上がり、本年の興行はこれで終了すること、 来年最初の興行で、予定されている各タイトルマッチ、コンテンダーマッチの他に、U3級でシングルマッチのトーナメント戦を 行うことを発表し、次大会への期待を持たせつつ、大会を閉めた。 こうして、東方プロレスの初年の興行は幕を閉じ、リングは来年のさらなる発展を願うファンと共に、しばしの静寂を取り戻した。 &italic(){2008年12月31日} ---- 次興行『[[第37回大会詳報へ>第37回大会詳報]]』 ---- &link_edit(page=第36回大会詳報, text=このページを編集)

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