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**第37回大会詳報 -[[大会詳報]]へ戻る ---- 新たな年を迎えた幻想郷に、再び熱き女神達の戦いの火ぶたが切って落とされる! 新春のお屠蘇気分も醒めやらぬ中、東方プロレスからファン達へのお年玉。 それは、''全12試合、全選手登場''という壮大なスケールの、''新春特別興行''であった。 当然のごとく、チケットは即日完売、そして追加で売り出されたチケットすら瞬殺という有様で、 外の寒さはどこへやら、開始前から熱気が渦巻く本部会場は、大入り満員となった。 ちなみに、詰めかけた観客のあまりの人数に整理が追いつかず、会場に入り終わるまで相当に時間がかかったのだが、 その間、入場を待つ観客には、守矢神社と白玉楼から提供された暖かい甘酒が振る舞われ、 寒風の中の意外なファンサービスに、身も心もほっこりと温められるという一幕があった。 本部長がリングに上がり、ファン達に新年の挨拶をした後で、早速大会の開始が宣言された。 普段の大会では最初にリングアナの[[小町]]が、その大会の全試合の組み合わせについて アナウンスするのだが、本大会では試合直前に初めて次の試合の組み合わせを発表することとなった。 そのため、観客達は既に確定している試合ですら、いつ行われるのか判らないという状態に置かれ、 1試合が終わるごとに、次の試合の組み合わせについて議論する光景があちこちで見られることになる。 ***第1試合 NEXTトーナメントAブロック1回戦第1試合 [[ルーミア]] vs [[椛]] 本大会より開始されるNEXTトーナメントは、[[U3級]]選手のうち、これまでシングルマッチを経験していない 選手によるトーナメントである。なお、優勝者には[[LU3W]]挑戦権が与えられる(かもしれない)。 NEXTトーナメントについて、事前に発表されていたのはこれだけである。このため、 ファンはどのような組み合わせになるのか、そしてどう数えても[[U3級]]でシングル未経験は7人しかいないことから、 ある期待をもって今大会を待っていた。 そしてついに開始されたトーナメント最初の試合に登場したのは、未完の大器と呼ばれ続ける(つまり結果が出ていない) [[チルノ軍]]の総帥の盟友・[[ルーミア]]と、[[LU3T]]初代王者ながら、意外なことにシングル初挑戦の[[本部軍]]の[[犬走椛>椛]]であった。 試合は、元王者を相手に[[ルーミア]]が健闘するも、普段使っている腕殺しを封印したままで 終盤に的確に相手を捉えたラッシュで[[椛]]がまずは順当に一回戦を突破する。 もっとも、この試合で印象に残ったのは、[[椛]]を食べようとしたのかひたすらその額に噛み付く[[ルーミア]]と、 実況席で[[椛]]の試合をパルパルしながら実況する[[天狗>文]]であった。 ***第2試合 NEXTトーナメントAブロック1回戦第2試合 [[リグル]] vs [[静葉]] 続く第2試合は、奇しくも夏と秋の対決となった。 足技に定評のある選手同士の激突は、昨今の[[秋冬抗争>秋冬冷戦]]を経ての登場となった [[秋姉妹]]の姉[[静葉]]が、切れのいい足技を繰り出して序盤を制する。 しかし、その勢いを止めたのは[[チルノ軍]](本人は否定)の[[リグル]]の繰り出した新たな蹴り技。 観客がその技に驚愕する中、その一発でペースを引き寄せた[[リグル]]だったが、 このまま秋を終わらせてなるものかと[[静葉]]も粘り、一進一退の攻防となる。 お互いに切り札を切り、2.9のカウントを聞きつつも立ち上がり、思わぬ熱い戦いに観客も手に汗握る中、 再度飛び出した、[[リグル]]の新技・スーパーリグルキック。しかしどう見ても[[幽香]]のデイジーカッターである。 [[ドS]]の強力な技の前に、ついに終焉を迎えた秋。 しかし、初勝利を喜ぶリグルの前に、手を取り合って励ましあう[[秋姉妹]]を文字通り蹴散らしてリングインした[[幽香]]が、 満面の笑顔で、「どういうことなの?」と[[リグル]]に問いかけた。 ここにいたって観客もようやく、[[リグル]]が[[幽香]]の技を無断借用したことを理解。 慌てて「足の指の角度が違うんです」と言い訳する[[リグル]]に、[[幽香]]は笑顔で本家デイジーカッターを浴びせ、 「こういう風に腰を入れなさい」とアドバイス(?)。ここに、''「超必殺技伝授」''が行われたのだった。 ***第3試合 [[ルナサ]]・[[レティ]] vs [[リリーホワイト>リリー白]]・[[リリーブラック>リリー黒]] 第3試合は、先日[[LU3T]]王者を勝ち取り、[[本部軍]]への加入も現実味を帯びてきた[[虹川楽団]]の長女[[ルナサ]]と、 前回大会で[[アリス]]と激闘を演じ、さらに評価を高めた[[チルノ軍]]参謀の[[レティ]]がタッグを組む。 その組み合わせもさることながら、相手が[[X]]とされたことで、まさかあの勢力からの参加では、と 観客達が囁き合う。 だが、東プロはその予想のさらに上を行く! とばかりに流れ出した曲は''『天空の花の都』'' 夏、秋、冬ときたら、次は「春ですよー」と、[[リリーホワイト>リリー白]]と[[リリーブラック>リリー黒]]のリリー姉妹の 参戦に、場内は驚きの声で満たされ、そして会場に流れる姉妹の声に悶絶した。 妙に黒いセリフを発する[[リリーブラック>リリー黒]]と、「ハルデスヨー」しか言わない[[リリーホワイト>リリー白]]に対し、 思わず帰ろうとする[[レティ]]とそれを必死に引き留める[[ルナサ]]という奇妙な光景が繰り広げられた後で、ようやく試合開始。 試合は、やはり経験の差がものを言ったか、急造タッグにも関わらずいい連携を見せる[[レティ]]と[[ルナサ]]に対し、 各所で光るものを見せつつも、リリー姉妹は単発の反撃に終始。最後は[[ルナサ]]が伝家の宝刀・クロスアームSHで[[リリーホワイト>リリー白]]を沈め、 先輩として、王者としての貫禄を見せつけた。 なお、リリー姉妹がマイクパフォーマンスをしているとき、なぜか[[文]]が実況席から姿を消していたことを明記しておく。 ***第4試合 NEXTトーナメントBブロック1回戦第1試合 [[ヤマメ]] vs [[パルスィ]] 1試合を挟んで再開されたトーナメントのBブロック初戦。 前試合で期待を裏切られた観客は、選手入場のテーマ曲を聞いてさらに裏切られた気分を味わうこととなった。無論、いい意味で。 会場に初めて流れたメロディーは、''『封じられた妖怪~Lost Place』''と''『緑眼のジェラシー』''  以前から噂はあったが、それがついに現実となった。[[地霊殿>東方地霊殿]]組が東方プロレスに、とうとう姿を見せたのだ。 当然、お互いに初顔合わせとなり、かつファンへのお披露目となるこの試合は、それぞれの特徴を存分に出しつつも、 最後はパルスィがパルキリースプラッシュで3カウント。初白星を挙げた。 試合後、ますます舌好調な[[天狗>文]]は勝者[[パルスィ]]を褒め殺しに。妬もうにも妬む糸口がなく絶句する[[パルスィ]]は、 そんな[[文]]を必死にフォローする[[小町]]の姿に、「こんな奴にも友達がいて妬ましい」とパルパルする。 その一方、破れはしたものの、[[ヤマメ]]はこれからも東プロに積極的に出場することをアピールし、今後の活躍に期待を持たせた。 ***第5試合 [[魔理沙式イリミネーションマッチ>MIM]] [[魔理沙]]&[[幽香]] vs [[早苗]]&[[諏訪子]] vs [[文]]&[[小町]] 第5試合は魔理沙が考案した、バトルロイヤル風ポイント制3Wayタッグマッチ。あまりに複雑なルールに首をひねる客が続出する中、 会場のスクリーンには[[にとり]]の機転により、試合経過に合わせて各チームのポイントが表示されるという 気の利いたサービスが行われた。 試合は中盤、混戦の中で[[魔理沙]]のドラゴンメテオが[[小町]]に炸裂するが、タイミング悪く[[本部長>山田]]は別の選手のフォールを カウントしていたため、こちらにはカウントが入らず。もしカウントしていたら5つは叩けただろうという完璧なドラゴンは幻に終わり、 しかもそれで力尽きてしまったか[[魔理沙]]は[[早苗]]に丸め込まれ、考案者が真っ先に脱落してしまった。 続いてそのドラゴンを受けていた[[小町]]も脱落するが、互いにパートナーを失った[[幽香]]と[[文]]の2人が、結局最後まで残ることに。 しかし、この組み合わせでは誰でも予想する結果とは全く逆の結末が待っていた。[[幽香]]が[[文]]に屈辱のピンフォール負けで、獲得ポイントでも [[実況組]]が総合優勝という結果に終わる。 試合後、無言で控え室に戻っていく[[幽香]]を尻目に、調子にのった[[天狗>文]]は、[[守矢神社]]と[[O.D.S]]を下したのだから資格は十分と [[LTW]]への挑戦を口にするが、[[小町]]に現王者が[[もこけーね]]であることを指摘され、慌ててそれを取り下げる。 が、今度は[[小町]]がそれを止め、結局[[実況組]]は[[LTW]]への挑戦を行うことになった。 ***第6試合 NEXTトーナメントBブロック1回戦第2試合 [[穣子]] vs [[メルラン]] NEXTトーナメント1回戦最後の試合は、[[LU3T]]を取ってますますテンションの上がる騒霊トランペッターと、 [[姉>静葉]]の敗北を受けて、このまま秋を終わらせるわけにはいかないと決意するバックドロップ神の対決となった。 (なお、ここでNEXTトーナメントの全ての組み合わせが確定し、[[U3級]]でシングル未経験は[[てゐ]]一人のみとなった。) バックドロップという絶対無比の技を持つ[[穣子]]と、必殺の投げヒノ・ファンタズムを磨き上げた[[メルラン]]という、 奇しくも強力な投げ技を持つパワーファイター同士であり、また妹でもあるという奇妙な共通点を持つ2人の対決は、 見応えのある試合となった。 やはり、背後を取られると一撃で試合が決まってしまうと警戒する[[メルラン]]と、いかにその警戒を抜けて 背後を取るか試行錯誤する[[穣子]]という玄人好みの渋い試合は、一進一退ながらも終盤になるまで[[穣子]]が まったくバックドロップを出せず、やや[[メルラン]]ペースか、というまま進む。 ようやく両者が疲れた終盤になって、[[穣子]]は立て続けに捻り式バックドロップを見舞うが、[[メルラン]]も 王者の意地を見せ、3カウントは聞かせない。 その意地を砕いたのは、やはり神。自らロープに走り、ランニングでの打撃技かと一瞬思わせつつ、そのまま背後に走り込んでの 意表を突いたランニングバックドロップホールドという奥の手で、ようやく3カウント。見事に初戦を突破して見せた。 ここで6試合が終了。しかし、新春特別大会は、まだ半分が終わったに過ぎない。 ***第7試合 6人タッグマッチ [[妹紅]]&[[輝夜]]&[[衣玖]] vs [[レミリア]]&[[フラン]]&[[咲夜]] NEXTトーナメントの熱気醒めやらぬ中、続いての登場は悪の軍団[[GM軍]]と、かつての悪の軍団[[紅魔館]]。 [[スカーレット姉妹>スカーレット家]]に瀟洒な従者という、最強編成と言っても過言ではない[[紅魔館]]に、 [[GM軍]]がどう対抗するのか注目された中でも、やはり一際輝く難題アーティスト[[輝夜]]。 特に、[[フラン]]のパワーボムの体勢からサミングで脱出した機転は、アンチ[[GM軍]]の観客をも唸らせるものだった。 しかし結果は、やはりというかギャーイクサンというか、[[衣玖]]が[[フラン]]のスターボウブレイクに轟沈。 6人タッグ最速の11分での試合終了に、珍しく[[衣玖]]を心配する[[輝夜]]。一方、カリスマ全開で相手を小馬鹿にする [[レミリア]]に[[妹紅]]が噛みつき、今度はその[[妹紅]]に乗せられる形で[[レミリア]]が[[LTW]]挑戦を表明した。 そしてそのタッグパートナーに、[[フラン]]は[[咲夜]]を推すが、[[咲夜]]がそれを固辞したため、改めて自らがパートナーに名乗りを上げた。 しかし、既に[[LTW]]には先の試合で[[実況組]]が名乗りを上げていたため、自動的に次大会にて、 **[[LTW]]次期挑戦者決定戦 [[スカーレット姉妹>スカーレット家]] vs [[実況組]] が決定。 当然のごとく、実況席と実況組ファンは一瞬にしてお通夜状態となってしまった。 ***第8試合 6人タッグマッチ [[メディ]]&[[鈴仙]]&[[萃香]] vs [[ミスティア]]&[[妖夢]]&[[幽々子]] もう一つの6人タッグマッチは、未だに白星なしの悩める軍団[[ARMS]]と、帰ってきた庭師を加えた新生[[白玉楼]]の試合。 なんとか白星を挙げて、[[LU3W]]に挑むリーダー[[アリス]]に花を添えたい[[ARMS]]は、序盤から積極的に仕掛ける。 一方の[[白玉楼]]も[[幽々子]]中心に反撃をするが、ここにきてようやくチームとしてかみ合ってきた[[ARMS]]は、 それぞれが積極的な働きを見せ、時には[[幽々子]]をも退けるほどの連携を見せる。 前試合とは打って変わって20分を超える長い試合となる中、ついに[[萃香]]の豪腕が[[ミスティア]]を捕らえ、 [[ARMS]]に初めての凱歌をもたらした。 試合後、元日にいきなりお節料理の注文販売をさせられたせいで練習できなかったのが敗因だとぼやく[[ミスティア]]に、 [[幽々子]]は、「練習していたら、あれ([[萃香]]の百万鬼夜行)を返せていたのかしら?」と諭し、負けてなお優雅に リングを去る。 一方、初勝利に沸く[[ARMS]]は、嬉しさのあまり泣き出す[[鈴仙]]に、三三七拍子で締めようとする[[萃香]]と収拾が つかない状況になり、慌ててリーダーの[[アリス]]がリングに上がって撤収させるという一幕も。 ともあれ、ようやく願い続けた白星を手にした[[ARMS]]のこれからの飛躍を願うファンは、暖かい拍手をリングを後にする彼女らに送るのだった。 ***第9試合 8人タッグマッチ [[霊夢]]&[[慧音]]&[[てゐ]]&[[リリカ]] vs [[紫]]&[[藍]]&[[橙]]&[[にとり]] 今や因縁という言葉だけで収まるわけもない[[霊夢]]と[[紫]]が直接対決となるこの試合は、レフェリーが[[パチェ]]だったこともあり、 [[GM軍]]がやりたい放題で、最後に[[霊夢]]が大技・夢想封印で[[橙]]を沈め、先だっての溜飲を下げると共に、太巫女の悪口を払拭した。 試合後、[[霊夢]]達の勝利を称えに現れた[[GM天子>天子]]に対し、[[紫]]は、「あれくらいで制裁が済んだと思っているのかしら?」と 発言。どうやら[[紫]]の怒りはまだ当分は収まらない様子であることを見せた。 ***第10試合 [[L⑨W>L9W]]タイトルマッチ [[チルノ]](挑戦者) vs [[雛]](初代王者) ⑨対決、ここに極まれり。 [[L⑨W>L9W]]王者、[[雛]]を前回大会で「あたったらしぬ」必殺技、エターナルフォースブリザードで沈めた[[チルノ]]が、 ついにベルトに挑む。 王者[[雛]]も、はいそうですかと素直にくれてやるわけにはいかない。 互いのプライドと⑨が激突するタイトルマッチは、だが波乱の幕開け。 タイトルマッチを前にして、ベルトを[[本部長>山田]]に返そうとする[[雛]]だが、そのベルトがないのだ。 (元々存在していないので当然だが) [[チルノ]]は[[幽々子]]が巻いていたのを見かけたと発言(それは[[LSW]]ベルトである)。 一方、慌てた[[雛]]は、やっと自分が持っているベルトを見つけてそれを返そうとする始末(ちなみにこちらは[[LTU]]ベルトである)。 ついには、ベルトが見つかるまで休戦と宣言し、リングを降りて探し回ろうとする2人。 ここに至り、[[本部長>山田]]は、進行を[[魔理沙]]に一任し、いきなり無茶振りされた[[魔理沙]]は、 ベルトはこの試合の勝者に与えられるんだぜ、と宣言。2人はそれに納得し、ようやく騒ぎが収まった。 なお、その直後、大慌てで控え室にとって返し、試合が終わったばかりの[[にとり]]を捕まえて 何か相談をしている[[魔理沙]]の姿が見られたという。 一波乱の後、ようやく開始された試合だが、単なるお笑い試合になろうはずがないのは、ここまでこの2人の対決を 見続けていたファンなら誰もが知っていること。 しかし、そのファンの想像をも遙かに超える熱い試合が展開された。 序盤の打撃戦を制したのは、[[チルノ]]。乱戦から命中するスピアーにスイカバーと絶好調。一方の[[雛]]はあまりに 相手が密着気味で得意の回転が出せず、苦戦を強いられる。 なんとか突破口を見いだそうとする[[雛]]は、彼女にしては珍しいラフ戦法に出て、どうにかペースを引き戻す。 こうして試合は中盤。小さな打撃をびしびしと当てて手数を稼ぐ[[チルノ]]と、クレージーサイクロン、スピニングトーホールド、 ターボドロップと回転技を魅せる[[雛]]は、互いに一歩も譲らず、1を当てれば2を返し、2を受ければ3を当てるといった風。 互いの意地とプライドが炸裂し、互いにカウント2.9が連発する中、ついに総帥が[[雛]]をブルドッグで倒し、それでも必死に起き上がる 雛をもう一度倒すと、雄叫びを上げる。 エターナルフォースブリザード、相手は死ぬ。 しかし、その一撃は、なぜか倒れていた[[雛]]を大きく外し、リングに突き刺さる。 そして起き上がった雛が大技ペインスパイラルで[[チルノ]]を倒し、ようやく勝利。[[L⑨W>L9W]]王座を防衛した。 試合後、なぜEFBを外したのかと[[雛]]に聞かれた[[チルノ]]は、「だってあたったらしぬのよ。ひながしんだらかなしいじゃん」と答えた。 総帥の器の大きさに触れた[[雛]]は王座返上を申し出るが、[[チルノ]]はそれを拒否。改めて自分で取ると宣言した。 そんな総帥に、「あんたと組むのも面白そうね」と、雛は新たな可能性を示し、ファンはさわやかな⑨達を称えるのだった。 ***第11試合(ダブルメイン) [[LU3W]]タイトルマッチ [[アリス]](挑戦者) vs [[美鈴]](第三代王者) 長く続いた新春興行も、いよいよ大詰め。そしてそれに相応しい戦いになるであろうことを、もはや戦前から 誰もが疑うことすらせずに待ち続けた、[[LU3W]]タイトルマッチ。 その激闘を制したのは、王者[[美鈴]]で、[[アリス]]は悲願のタイトルに、あと一歩、いや半歩手が届かなかった。 それでも、激闘の後は互いをリスペクトする様が、さわやかな[[U3級]]らしいところであるといえよう。 ただ懸念されるのは、さらに首の負傷が悪化したのが試合中にも明らかだった[[美鈴]]であり、その経過が 気遣われている。 試合の詳細については、[[OVER U3]]を参照のこと。 なお、この試合後、突然機器トラブルが発生し、幻想郷から顕界へのデータ送信が出来ない状況となった。 このため、最後の試合の動画配信が大きく遅れ、ファンは最後の試合を予想しながら待つことになる。 (一説では、あまりに働かされ続けた([[文]]が暴言を吐きまくったため編集作業がいつも以上になったうえ、 [[L⑨W>L9W]]ベルトを試合時間の10分程で作らされた)[[にとり]]がダウンしたせいとも言われるが、定かではない) ***第12試合(ダブルメイン) [[LSW]]次期挑戦者決定戦 [[神奈子]] vs [[永琳]] 東プロ至高のベルト、[[LSW]]。それに挑むことが出来るのも、また一人のみ。 その一人を決める、コンテンダーマッチの舞台に上がるのは、奇しくも「八」の字を持つ二人の神。 「月の頭脳・八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)」[[八意永琳>永琳]]と、「軍神・八坂刀売神(やさかとめのかみ)」[[八坂神奈子>神奈子]]。 いずれも[[東プロ十選]]に数えられる強者同士であり、かつて[[O.D.S]]と[[守矢神社]]としての抗争を繰り広げた因縁の相手でもある。 現[[LTU]]王者と前[[LTU]]王者との一騎打ちの実現に、戦前からファン達は興奮を抑えられずにいた。 試合は序盤から短期決戦狙いの[[神奈子]]がスパートをかけ、3分の時点でカウント2.9を聞くまで [[永琳]]を追い詰める。危うく、自分の持つ最短試合時間を自分の負けで更新しかけた[[永琳]]は、 それでも蓬莱人としてのタフさを発揮して持ち直し、次第にペースを上げつつ、腕を膝を狙い、全身破壊を仕掛けていく。 しかしそこは軍神、そう簡単に破壊されるものかと、一瞬の隙を突いて蛇の補食、蛇神万力。 そこから抜け出した[[永琳]]は、さらに足永琳、ゴリークラッシャーと全身破壊を続けカウント2を聞くまで[[神奈子]]を追い込むと、 時が来たと見たか、そこから流れるような連続技。ストマッククラッシャーからローリング袈裟切りを入れて、得意の一瞬で 入る膝十字固めで足にダメージを与え、ロープに振ってケプラーダコンヒーロ。これがカウント2で返されるや、 必殺のオモイカネディバイスを炸裂させるがまたカウント2。さらに沈めと叩き込むノーザンライトスープレックス。 しかし風神はその程度では倒れぬと[[神奈子]]はこれすらもカウント2で返し、蓬莱人に劣らぬタフさを見せつける。 逆に攻め疲れたか、それともここにきて序盤のダメージがみられたか、一瞬の隙を突かれて丸め込まれた[[永琳]]は カウント2.9で辛くも脱する。 そのまま攻防が続き、[[永琳]]が垂直落下式ブレーンバスターを繰り出せば、[[神奈子]]もお返しとばかりに注連縄スープレックスを 放つなど、勝負はまったくの互角のまま、試合は終盤へ。 ついに勝負に出た[[神奈子]]は、必殺のエクスパンデッド・オンバシラを解禁。1発目がロープに近いとみるや、すかさず2発目を放ち、 [[永琳]]を押さえ込むも、これすらもカウント2.9で跳ね返し、蓬莱人のスタミナは伊達じゃないことを見せつける[[永琳]]。 連続オンバシラでもダメなら、と二度目の蛇神万力で締め上げるも、位置が悪くロープブレイク。 もはや手はすべて出し尽くしてしまった感のある[[神奈子]]に対し、[[永琳]]は雪崩式垂直落下ブレーンバスター。意識を朦朧と させつつも立ち上がる[[神奈子]]に、さらに非情の掌底を浴びせて打ち倒すが、神のプライドにかけて[[神奈子]]は2.9で返す。 さらに数々の選手を葬ってきたアームロックを仕掛ける[[永琳]]。それをようやくロープブレイクで逃れた[[神奈子]]は最後の賭けに出る。 こちらも既に限界の[[永琳]]をコーナーに担ぎ上げ、そのまま雪崩式ジャンピングパワーボム。 (試合後に語ったところによると、雪崩式マウンテン・オブ・フェイスをかけるつもりだったが、上手くいかなかったのでそのまま 投げ落としたらしい) この一撃が、長かった試合にピリオドを打ち、[[神奈子]]が次期挑戦者の権利を手に入れ、次大会で、 **[[LSW]]タイトルマッチ [[神奈子]] vs [[幽々子]] が決定した。 試合後、彼女にしては珍しく相手を褒める[[永琳]]に対し、[[神奈子]]は改めてベルト取りを誓った。 最後は[[小町]]の次大会へのアナウンスで締められ、こうして長くて短い全12試合が終わった。 新たな選手も加えた全選手(謹慎処分中の[[M.D]]は除く)が出場し、顔だけは出した[[GM天子>天子]]を含め全スタッフが登場したこの大会は、 ファンにとっては嬉しいお年玉となったことは間違いない。 &italic(){2009年2月14日} ---- 次興行『[[第38回大会詳報へ>第38回大会詳報]]』 ---- &link_edit(page=第37回大会詳報, text=このページを編集)
**第37回大会詳報 -[[大会詳報]]へ戻る ---- 新たな年を迎えた幻想郷に、再び熱き女神達の戦いの火ぶたが切って落とされる! 新春のお屠蘇気分も醒めやらぬ中、東方プロレスからファン達へのお年玉。 それは、''全12試合、全選手登場''という壮大なスケールの、''新春特別興行''であった。 当然のごとく、チケットは即日完売、そして追加で売り出されたチケットすら瞬殺という有様で、 外の寒さはどこへやら、開始前から熱気が渦巻く本部会場は、大入り満員となった。 ちなみに、詰めかけた観客のあまりの人数に整理が追いつかず、会場に入り終わるまで相当に時間がかかったのだが、 その間、入場を待つ観客には、守矢神社と白玉楼から提供された暖かい甘酒が振る舞われ、 寒風の中の意外なファンサービスに、身も心もほっこりと温められるという一幕があった。 本部長がリングに上がり、ファン達に新年の挨拶をした後で、早速大会の開始が宣言された。 普段の大会では最初にリングアナの[[小町]]が、その大会の全試合の組み合わせについて アナウンスするのだが、本大会では試合直前に初めて次の試合の組み合わせを発表することとなった。 そのため、観客達は既に確定している試合ですら、いつ行われるのか判らないという状態に置かれ、 1試合が終わるごとに、次の試合の組み合わせについて議論する光景があちこちで見られることになる。 ***第1試合 NEXTトーナメントAブロック1回戦第1試合 [[ルーミア]] vs [[椛]] 本大会より開始されるNEXTトーナメントは、[[U3級]]選手のうち、これまでシングルマッチを経験していない 選手によるトーナメントである。なお、優勝者には[[LU3W]]挑戦権が与えられる(かもしれない)。 NEXTトーナメントについて、事前に発表されていたのはこれだけである。このため、 ファンはどのような組み合わせになるのか、そしてどう数えても[[U3級]]でシングル未経験は7人しかいないことから、 ある期待をもって今大会を待っていた。 そしてついに開始されたトーナメント最初の試合に登場したのは、未完の大器と呼ばれ続ける(つまり結果が出ていない) [[チルノ軍]]の総帥の盟友・[[ルーミア]]と、[[LU3T]]初代王者ながら、意外なことにシングル初挑戦の[[本部軍]]の[[犬走椛>椛]]であった。 試合は、元王者を相手に[[ルーミア]]が健闘するも、普段使っている腕殺しを封印したままで 終盤に的確に相手を捉えたラッシュで[[椛]]がまずは順当に一回戦を突破する。 もっとも、この試合で印象に残ったのは、[[椛]]を食べようとしたのかひたすらその額に噛み付く[[ルーミア]]と、 実況席で[[椛]]の試合をパルパルしながら実況する[[天狗>文]]であった。 ***第2試合 NEXTトーナメントAブロック1回戦第2試合 [[リグル]] vs [[静葉]] 続く第2試合は、奇しくも夏と秋の対決となった。 足技に定評のある選手同士の激突は、昨今の[[秋冬抗争>秋冬冷戦]]を経ての登場となった [[秋姉妹]]の姉[[静葉]]が、切れのいい足技を繰り出して序盤を制する。 しかし、その勢いを止めたのは[[チルノ軍]](本人は否定)の[[リグル]]の繰り出した新たな蹴り技。 観客がその技に驚愕する中、その一発でペースを引き寄せた[[リグル]]だったが、 このまま秋を終わらせてなるものかと[[静葉]]も粘り、一進一退の攻防となる。 お互いに切り札を切り、2.9のカウントを聞きつつも立ち上がり、思わぬ熱い戦いに観客も手に汗握る中、 再度飛び出した、[[リグル]]の新技・スーパーリグルキック。しかしどう見ても[[幽香]]のデイジーカッターである。 [[ドS]]の強力な技の前に、ついに終焉を迎えた秋。 しかし、初勝利を喜ぶリグルの前に、手を取り合って励ましあう[[秋姉妹]]を文字通り蹴散らしてリングインした[[幽香]]が、 満面の笑顔で、「どういうことなの?」と[[リグル]]に問いかけた。 ここにいたって観客もようやく、[[リグル]]が[[幽香]]の技を無断借用したことを理解。 慌てて「足の指の角度が違うんです」と言い訳する[[リグル]]に、[[幽香]]は笑顔で本家デイジーカッターを浴びせ、 「こういう風に腰を入れなさい」とアドバイス(?)。ここに、''「超必殺技伝授」''が行われたのだった。 ***第3試合 [[ルナサ]]・[[レティ]] vs [[リリーホワイト>リリー白]]・[[リリーブラック>リリー黒]] 第3試合は、先日[[LU3T]]王者を勝ち取り、[[本部軍]]への加入も現実味を帯びてきた[[虹川楽団]]の長女[[ルナサ]]と、 前回大会で[[アリス]]と激闘を演じ、さらに評価を高めた[[チルノ軍]]参謀の[[レティ]]がタッグを組む。 その組み合わせもさることながら、相手が[[X]]とされたことで、まさかあの勢力からの参加では、と 観客達が囁き合う。 だが、東プロはその予想のさらに上を行く! とばかりに流れ出した曲は''『天空の花の都』'' 夏、秋、冬ときたら、次は「春ですよー」と、[[リリーホワイト>リリー白]]と[[リリーブラック>リリー黒]]のリリー姉妹の 参戦に、場内は驚きの声で満たされ、そして会場に流れる姉妹の声に悶絶した。 妙に黒いセリフを発する[[リリーブラック>リリー黒]]と、「ハルデスヨー」しか言わない[[リリーホワイト>リリー白]]に対し、 思わず帰ろうとする[[レティ]]とそれを必死に引き留める[[ルナサ]]という奇妙な光景が繰り広げられた後で、ようやく試合開始。 試合は、やはり経験の差がものを言ったか、急造タッグにも関わらずいい連携を見せる[[レティ]]と[[ルナサ]]に対し、 各所で光るものを見せつつも、リリー姉妹は単発の反撃に終始。最後は[[ルナサ]]が伝家の宝刀・クロスアームSHで[[リリーホワイト>リリー白]]を沈め、 先輩として、王者としての貫禄を見せつけた。 なお、リリー姉妹がマイクパフォーマンスをしているとき、なぜか[[文]]が実況席から姿を消していたことを明記しておく。 ***第4試合 NEXTトーナメントBブロック1回戦第1試合 [[ヤマメ]] vs [[パルスィ]] 1試合を挟んで再開されたトーナメントのBブロック初戦。 前試合で期待を裏切られた観客は、選手入場のテーマ曲を聞いてさらに裏切られた気分を味わうこととなった。無論、いい意味で。 会場に初めて流れたメロディーは、&bold(){『封じられた妖怪~Lost Place』}と&bold(){『緑眼のジェラシー』}  以前から噂はあったが、それがついに現実となった。[[地霊殿>東方地霊殿]]組が東方プロレスに、とうとう姿を見せたのだ。 当然、お互いに初顔合わせとなり、かつファンへのお披露目となるこの試合は、それぞれの特徴を存分に出しつつも、 最後はパルスィがパルキリースプラッシュで3カウント。初白星を挙げた。 試合後、ますます舌好調な[[天狗>文]]は勝者[[パルスィ]]を褒め殺しに。妬もうにも妬む糸口がなく絶句する[[パルスィ]]は、 そんな[[文]]を必死にフォローする[[小町]]の姿に、「こんな奴にも友達がいて妬ましい」とパルパルする。 その一方、破れはしたものの、[[ヤマメ]]はこれからも東プロに積極的に出場することをアピールし、今後の活躍に期待を持たせた。 ***第5試合 [[魔理沙式イリミネーションマッチ>MIM]] [[魔理沙]]&[[幽香]] vs [[早苗]]&[[諏訪子]] vs [[文]]&[[小町]] 第5試合は魔理沙が考案した、バトルロイヤル風ポイント制3Wayタッグマッチ。あまりに複雑なルールに首をひねる客が続出する中、 会場のスクリーンには[[にとり]]の機転により、試合経過に合わせて各チームのポイントが表示されるという 気の利いたサービスが行われた。 試合は中盤、混戦の中で[[魔理沙]]のドラゴンメテオが[[小町]]に炸裂するが、タイミング悪く[[本部長>山田]]は別の選手のフォールを カウントしていたため、こちらにはカウントが入らず。もしカウントしていたら5つは叩けただろうという完璧なドラゴンは幻に終わり、 しかもそれで力尽きてしまったか[[魔理沙]]は[[早苗]]に丸め込まれ、考案者が真っ先に脱落してしまった。 続いてそのドラゴンを受けていた[[小町]]も脱落するが、互いにパートナーを失った[[幽香]]と[[文]]の2人が、結局最後まで残ることに。 しかし、この組み合わせでは誰でも予想する結果とは全く逆の結末が待っていた。[[幽香]]が[[文]]に屈辱のピンフォール負けで、獲得ポイントでも [[実況組]]が総合優勝という結果に終わる。 試合後、無言で控え室に戻っていく[[幽香]]を尻目に、調子にのった[[天狗>文]]は、[[守矢神社]]と[[O.D.S]]を下したのだから資格は十分と [[LTW]]への挑戦を口にするが、[[小町]]に現王者が[[もこけーね]]であることを指摘され、慌ててそれを取り下げる。 が、今度は[[小町]]がそれを止め、結局[[実況組]]は[[LTW]]への挑戦を行うことになった。 ***第6試合 NEXTトーナメントBブロック1回戦第2試合 [[穣子]] vs [[メルラン]] NEXTトーナメント1回戦最後の試合は、[[LU3T]]を取ってますますテンションの上がる騒霊トランペッターと、 [[姉>静葉]]の敗北を受けて、このまま秋を終わらせるわけにはいかないと決意するバックドロップ神の対決となった。 (なお、ここでNEXTトーナメントの全ての組み合わせが確定し、[[U3級]]でシングル未経験は[[てゐ]]一人のみとなった。) バックドロップという絶対無比の技を持つ[[穣子]]と、必殺の投げヒノ・ファンタズムを磨き上げた[[メルラン]]という、 奇しくも強力な投げ技を持つパワーファイター同士であり、また妹でもあるという奇妙な共通点を持つ2人の対決は、 見応えのある試合となった。 やはり、背後を取られると一撃で試合が決まってしまうと警戒する[[メルラン]]と、いかにその警戒を抜けて 背後を取るか試行錯誤する[[穣子]]という玄人好みの渋い試合は、一進一退ながらも終盤になるまで[[穣子]]が まったくバックドロップを出せず、やや[[メルラン]]ペースか、というまま進む。 ようやく両者が疲れた終盤になって、[[穣子]]は立て続けに捻り式バックドロップを見舞うが、[[メルラン]]も 王者の意地を見せ、3カウントは聞かせない。 その意地を砕いたのは、やはり神。自らロープに走り、ランニングでの打撃技かと一瞬思わせつつ、そのまま背後に走り込んでの 意表を突いたランニングバックドロップホールドという奥の手で、ようやく3カウント。見事に初戦を突破して見せた。 ここで6試合が終了。しかし、新春特別大会は、まだ半分が終わったに過ぎない。 ***第7試合 6人タッグマッチ [[妹紅]]&[[輝夜]]&[[衣玖]] vs [[レミリア]]&[[フラン]]&[[咲夜]] NEXTトーナメントの熱気醒めやらぬ中、続いての登場は悪の軍団[[GM軍]]と、かつての悪の軍団[[紅魔館]]。 [[スカーレット姉妹>スカーレット家]]に瀟洒な従者という、最強編成と言っても過言ではない[[紅魔館]]に、 [[GM軍]]がどう対抗するのか注目された中でも、やはり一際輝く難題アーティスト[[輝夜]]。 特に、[[フラン]]のパワーボムの体勢からサミングで脱出した機転は、アンチ[[GM軍]]の観客をも唸らせるものだった。 しかし結果は、やはりというかギャーイクサンというか、[[衣玖]]が[[フラン]]のスターボウブレイクに轟沈。 6人タッグ最速の11分での試合終了に、珍しく[[衣玖]]を心配する[[輝夜]]。一方、カリスマ全開で相手を小馬鹿にする [[レミリア]]に[[妹紅]]が噛みつき、今度はその[[妹紅]]に乗せられる形で[[レミリア]]が[[LTW]]挑戦を表明した。 そしてそのタッグパートナーに、[[フラン]]は[[咲夜]]を推すが、[[咲夜]]がそれを固辞したため、改めて自らがパートナーに名乗りを上げた。 しかし、既に[[LTW]]には先の試合で[[実況組]]が名乗りを上げていたため、自動的に次大会にて、 **[[LTW]]次期挑戦者決定戦 [[スカーレット姉妹>スカーレット家]] vs [[実況組]] が決定。 当然のごとく、実況席と実況組ファンは一瞬にしてお通夜状態となってしまった。 ***第8試合 6人タッグマッチ [[メディ]]&[[鈴仙]]&[[萃香]] vs [[ミスティア]]&[[妖夢]]&[[幽々子]] もう一つの6人タッグマッチは、未だに白星なしの悩める軍団[[ARMS]]と、帰ってきた庭師を加えた新生[[白玉楼]]の試合。 なんとか白星を挙げて、[[LU3W]]に挑むリーダー[[アリス]]に花を添えたい[[ARMS]]は、序盤から積極的に仕掛ける。 一方の[[白玉楼]]も[[幽々子]]中心に反撃をするが、ここにきてようやくチームとしてかみ合ってきた[[ARMS]]は、 それぞれが積極的な働きを見せ、時には[[幽々子]]をも退けるほどの連携を見せる。 前試合とは打って変わって20分を超える長い試合となる中、ついに[[萃香]]の豪腕が[[ミスティア]]を捕らえ、 [[ARMS]]に初めての凱歌をもたらした。 試合後、元日にいきなりお節料理の注文販売をさせられたせいで練習できなかったのが敗因だとぼやく[[ミスティア]]に、 [[幽々子]]は、「練習していたら、あれ([[萃香]]の百万鬼夜行)を返せていたのかしら?」と諭し、負けてなお優雅に リングを去る。 一方、初勝利に沸く[[ARMS]]は、嬉しさのあまり泣き出す[[鈴仙]]に、三三七拍子で締めようとする[[萃香]]と収拾が つかない状況になり、慌ててリーダーの[[アリス]]がリングに上がって撤収させるという一幕も。 ともあれ、ようやく願い続けた白星を手にした[[ARMS]]のこれからの飛躍を願うファンは、暖かい拍手をリングを後にする彼女らに送るのだった。 ***第9試合 8人タッグマッチ [[霊夢]]&[[慧音]]&[[てゐ]]&[[リリカ]] vs [[紫]]&[[藍]]&[[橙]]&[[にとり]] 今や因縁という言葉だけで収まるわけもない[[霊夢]]と[[紫]]が直接対決となるこの試合は、レフェリーが[[パチェ]]だったこともあり、 [[GM軍]]がやりたい放題で、最後に[[霊夢]]が大技・夢想封印で[[橙]]を沈め、先だっての溜飲を下げると共に、太巫女の悪口を払拭した。 試合後、[[霊夢]]達の勝利を称えに現れた[[GM天子>天子]]に対し、[[紫]]は、「あれくらいで制裁が済んだと思っているのかしら?」と 発言。どうやら[[紫]]の怒りはまだ当分は収まらない様子であることを見せた。 ***第10試合 [[L⑨W>L9W]]タイトルマッチ [[チルノ]](挑戦者) vs [[雛]](初代王者) ⑨対決、ここに極まれり。 [[L⑨W>L9W]]王者、[[雛]]を前回大会で「あたったらしぬ」必殺技、エターナルフォースブリザードで沈めた[[チルノ]]が、 ついにベルトに挑む。 王者[[雛]]も、はいそうですかと素直にくれてやるわけにはいかない。 互いのプライドと⑨が激突するタイトルマッチは、だが波乱の幕開け。 タイトルマッチを前にして、ベルトを[[本部長>山田]]に返そうとする[[雛]]だが、そのベルトがないのだ。 (元々存在していないので当然だが) [[チルノ]]は[[幽々子]]が巻いていたのを見かけたと発言(それは[[LSW]]ベルトである)。 一方、慌てた[[雛]]は、やっと自分が持っているベルトを見つけてそれを返そうとする始末(ちなみにこちらは[[LTU]]ベルトである)。 ついには、ベルトが見つかるまで休戦と宣言し、リングを降りて探し回ろうとする2人。 ここに至り、[[本部長>山田]]は、進行を[[魔理沙]]に一任し、いきなり無茶振りされた[[魔理沙]]は、 ベルトはこの試合の勝者に与えられるんだぜ、と宣言。2人はそれに納得し、ようやく騒ぎが収まった。 なお、その直後、大慌てで控え室にとって返し、試合が終わったばかりの[[にとり]]を捕まえて 何か相談をしている[[魔理沙]]の姿が見られたという。 一波乱の後、ようやく開始された試合だが、単なるお笑い試合になろうはずがないのは、ここまでこの2人の対決を 見続けていたファンなら誰もが知っていること。 しかし、そのファンの想像をも遙かに超える熱い試合が展開された。 序盤の打撃戦を制したのは、[[チルノ]]。乱戦から命中するスピアーにスイカバーと絶好調。一方の[[雛]]はあまりに 相手が密着気味で得意の回転が出せず、苦戦を強いられる。 なんとか突破口を見いだそうとする[[雛]]は、彼女にしては珍しいラフ戦法に出て、どうにかペースを引き戻す。 こうして試合は中盤。小さな打撃をびしびしと当てて手数を稼ぐ[[チルノ]]と、クレージーサイクロン、スピニングトーホールド、 ターボドロップと回転技を魅せる[[雛]]は、互いに一歩も譲らず、1を当てれば2を返し、2を受ければ3を当てるといった風。 互いの意地とプライドが炸裂し、互いにカウント2.9が連発する中、ついに総帥が[[雛]]をブルドッグで倒し、それでも必死に起き上がる 雛をもう一度倒すと、雄叫びを上げる。 エターナルフォースブリザード、相手は死ぬ。 しかし、その一撃は、なぜか倒れていた[[雛]]を大きく外し、リングに突き刺さる。 そして起き上がった雛が大技ペインスパイラルで[[チルノ]]を倒し、ようやく勝利。[[L⑨W>L9W]]王座を防衛した。 試合後、なぜEFBを外したのかと[[雛]]に聞かれた[[チルノ]]は、「だってあたったらしぬのよ。ひながしんだらかなしいじゃん」と答えた。 総帥の器の大きさに触れた[[雛]]は王座返上を申し出るが、[[チルノ]]はそれを拒否。改めて自分で取ると宣言した。 そんな総帥に、「あんたと組むのも面白そうね」と、雛は新たな可能性を示し、ファンはさわやかな⑨達を称えるのだった。 ***第11試合(ダブルメイン) [[LU3W]]タイトルマッチ [[アリス]](挑戦者) vs [[美鈴]](第三代王者) 長く続いた新春興行も、いよいよ大詰め。そしてそれに相応しい戦いになるであろうことを、もはや戦前から 誰もが疑うことすらせずに待ち続けた、[[LU3W]]タイトルマッチ。 その激闘を制したのは、王者[[美鈴]]で、[[アリス]]は悲願のタイトルに、あと一歩、いや半歩手が届かなかった。 それでも、激闘の後は互いをリスペクトする様が、さわやかな[[U3級]]らしいところであるといえよう。 ただ懸念されるのは、さらに首の負傷が悪化したのが試合中にも明らかだった[[美鈴]]であり、その経過が 気遣われている。 試合の詳細については、[[OVER U3]]を参照のこと。 なお、この試合後、突然機器トラブルが発生し、幻想郷から顕界へのデータ送信が出来ない状況となった。 このため、最後の試合の動画配信が大きく遅れ、ファンは最後の試合を予想しながら待つことになる。 (一説では、あまりに働かされ続けた([[文]]が暴言を吐きまくったため編集作業がいつも以上になったうえ、 [[L⑨W>L9W]]ベルトを試合時間の10分程で作らされた)[[にとり]]がダウンしたせいとも言われるが、定かではない) ***第12試合(ダブルメイン) [[LSW]]次期挑戦者決定戦 [[神奈子]] vs [[永琳]] 東プロ至高のベルト、[[LSW]]。それに挑むことが出来るのも、また一人のみ。 その一人を決める、コンテンダーマッチの舞台に上がるのは、奇しくも「八」の字を持つ二人の神。 「月の頭脳・八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)」[[八意永琳>永琳]]と、「軍神・八坂刀売神(やさかとめのかみ)」[[八坂神奈子>神奈子]]。 いずれも[[東プロ十選]]に数えられる強者同士であり、かつて[[O.D.S]]と[[守矢神社]]としての抗争を繰り広げた因縁の相手でもある。 現[[LTU]]王者と前[[LTU]]王者との一騎打ちの実現に、戦前からファン達は興奮を抑えられずにいた。 試合は序盤から短期決戦狙いの[[神奈子]]がスパートをかけ、3分の時点でカウント2.9を聞くまで [[永琳]]を追い詰める。危うく、自分の持つ最短試合時間を自分の負けで更新しかけた[[永琳]]は、 それでも蓬莱人としてのタフさを発揮して持ち直し、次第にペースを上げつつ、腕を膝を狙い、全身破壊を仕掛けていく。 しかしそこは軍神、そう簡単に破壊されるものかと、一瞬の隙を突いて蛇の補食、蛇神万力。 そこから抜け出した[[永琳]]は、さらに足永琳、ゴリークラッシャーと全身破壊を続けカウント2を聞くまで[[神奈子]]を追い込むと、 時が来たと見たか、そこから流れるような連続技。ストマッククラッシャーからローリング袈裟切りを入れて、得意の一瞬で 入る膝十字固めで足にダメージを与え、ロープに振ってケプラーダコンヒーロ。これがカウント2で返されるや、 必殺のオモイカネディバイスを炸裂させるがまたカウント2。さらに沈めと叩き込むノーザンライトスープレックス。 しかし風神はその程度では倒れぬと[[神奈子]]はこれすらもカウント2で返し、蓬莱人に劣らぬタフさを見せつける。 逆に攻め疲れたか、それともここにきて序盤のダメージがみられたか、一瞬の隙を突かれて丸め込まれた[[永琳]]は カウント2.9で辛くも脱する。 そのまま攻防が続き、[[永琳]]が垂直落下式ブレーンバスターを繰り出せば、[[神奈子]]もお返しとばかりに注連縄スープレックスを 放つなど、勝負はまったくの互角のまま、試合は終盤へ。 ついに勝負に出た[[神奈子]]は、必殺のエクスパンデッド・オンバシラを解禁。1発目がロープに近いとみるや、すかさず2発目を放ち、 [[永琳]]を押さえ込むも、これすらもカウント2.9で跳ね返し、蓬莱人のスタミナは伊達じゃないことを見せつける[[永琳]]。 連続オンバシラでもダメなら、と二度目の蛇神万力で締め上げるも、位置が悪くロープブレイク。 もはや手はすべて出し尽くしてしまった感のある[[神奈子]]に対し、[[永琳]]は雪崩式垂直落下ブレーンバスター。意識を朦朧と させつつも立ち上がる[[神奈子]]に、さらに非情の掌底を浴びせて打ち倒すが、神のプライドにかけて[[神奈子]]は2.9で返す。 さらに数々の選手を葬ってきたアームロックを仕掛ける[[永琳]]。それをようやくロープブレイクで逃れた[[神奈子]]は最後の賭けに出る。 こちらも既に限界の[[永琳]]をコーナーに担ぎ上げ、そのまま雪崩式ジャンピングパワーボム。 (試合後に語ったところによると、雪崩式マウンテン・オブ・フェイスをかけるつもりだったが、上手くいかなかったのでそのまま 投げ落としたらしい) この一撃が、長かった試合にピリオドを打ち、[[神奈子]]が次期挑戦者の権利を手に入れ、次大会で、 **[[LSW]]タイトルマッチ [[神奈子]] vs [[幽々子]] が決定した。 試合後、彼女にしては珍しく相手を褒める[[永琳]]に対し、[[神奈子]]は改めてベルト取りを誓った。 最後は[[小町]]の次大会へのアナウンスで締められ、こうして長くて短い全12試合が終わった。 新たな選手も加えた全選手(謹慎処分中の[[M.D]]は除く)が出場し、顔だけは出した[[GM天子>天子]]を含め全スタッフが登場したこの大会は、 ファンにとっては嬉しいお年玉となったことは間違いない。 &italic(){2009年2月14日} ---- 次興行『[[第38回大会詳報へ>第38回大会詳報]]』 ---- &link_edit(page=第37回大会詳報, text=このページを編集)

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