第11回大会詳報



第10回記念大会が今までにない展開をもって閉幕した事から
その続きを見届けたいファンが集まった第11回興行は巡業会場で行われ
聖地での重い空気ごと輸送してしまったかのような試合開始前の会場内。
満員御礼札止めにはなったものの、緊張感が張り詰める試合前となった。

当日アナウンスされた試合は全5試合。
前大会終了直前に再び起こってしまった『永遠亭vs紅魔館全面抗争』戦、
その渦中の存在たる紅魔館の頂点2人が関わるLTWタイトルマッチ、
他3戦となった。

前大会でついに暴走を始めた紅魔館がどのような試合を見せるのか
それが本大会での中核となることは火を見るより明らかであった。

そんな中での第1試合は、大会前から立ちこめていた重い空気を変えるかのような変則マッチ。
無差別級幽々子(白玉楼)対U3級ミスティア&リグルの変則1vs2マッチとなった。
誰がみても明らかに悪意のあるカードに、ミスティアの無事を祈る他なかった
案の定、攻撃される度U3級組の叫び声が会場中に響き渡り、ファンも目も耳も覆いたくなる
あまりに惨い試合展開となったが、何より最も凄惨であった事は
試合後に幽々子ミスティア&リグル組の控え室に向かった事であり
もはやU3級の未来ある一選手がリングから消え去る事を、誰も疑う余地がなかった。

第2試合は守矢神社八坂神奈子選手の要望により
調整試合となったが、生憎他試合で主要選手が出場していた為、
妖夢の調整試合を含めて行われる事になった。
同階級ながら体格で圧倒される中妖夢は今までにない善戦をみせたが惜しくも敗北。
割と勝つつもりでいたのかマイク用原稿を用意してあったらしく、
ミスティア&リグル組の控え室から戻ってきた幽々子に、リング上で
LSW挑戦意思表明』として読み上げられる辱めを喰らう。
大『未熟者めが!!』コールが起きる中、対戦者神奈子が意思を継ぎ挑戦表明。
ファンの同意となる『神奈子コール』を受け、『打倒紅魔館』を宣言してリングを後にした。

第3試合は趣を変え3vs3タッグマッチ。
『新正規軍』として活動を開始した霊夢,アリス,萃香
八雲家と対戦する。
フルメンバーでは初登場ながら言うまでもなく連携が期待できる八雲家に対して
各々が対紅魔館戦によって名にも身体にも、心にも傷を負っている状態から
再起を誓う『新正規軍』がどこまで立ち直っているかを確認する試合にもなった。
個人での調整は悪くなかったものの、やはりどこかぎこちなさが残る『新正規軍』を
八雲家は的確に突き、特にLU3W王者が格上相手に
持ち前の機敏さで翻弄。試合もそのまま持っていった。
試合後、正規軍の名称を『博麗神社』に変更。
黒星スタートとなるも『打倒紅魔館』へ向けての再出発を誓った。

第4試合は『紅魔館vs永遠亭全面抗争』再戦。
魔理沙&永琳鈴仙&輝夜の遺恨試合となった。
先に入場した魔理沙永琳はマイクを握り早速相手を罵倒。
雑魚のウサギとニートを全力で弄る計画を早くも練っている様子。
一方その罵倒に耐えながらの後発入場永遠亭組は無言のまま入場。
リングの上で片をつける姿勢を見せる。
しかし試合はそれぞれ自分のスタイルを貫こうとする永遠亭組に対して
無慈悲の紅魔館組は徹底的に手を止めない。
2対1でも永琳,魔理沙を止める事は出来ず
鈴仙魔理沙に『ドラゴンSH』を浴び敗北。
ゴング後も徹底的に鈴仙を蹴り続ける魔理沙
止めようとする輝夜に、自身の不甲斐なさが招いた結果だと一喝する永琳
それを紅魔館の一員としては良しとせず当主レミリアが介入。
しかし魔理沙と噛み合ってない様子を見せてしまう。

第5試合メインイベント。LTWタイトルマッチ。
紅魔館レミリア&フラン姉妹の王者組に挑むのは
紅魔館魔理沙を2度倒して満を持しての登場もこけーね組。
相手の研究を重ねに重ねた挑戦者組は終始うまく王者組を分断。
あまり積極的にタッチを交わさない王者組に効率よく手数を重ねる。
ほぼ完璧に試合を支配した挑戦者組がレミリアを沈め
紅魔館の持つタイトル一角を奪い取り
もこけーね慧音妹紅が二代目LTW王座に戴冠した。
喜びを大にしてかみ締める新王者組とは対照的に、
陥落した元王者組、特にレミリアの失意は大きい。
勢いにのった慧音は次期LSW挑戦権を主張。
神奈子との次期挑戦者決定戦が決定する。
しかし紅魔館側の空気がおかしいことに気付いた新王者組は早々に退場する。

それと入れ替わり、リングに上がった紅魔館永琳魔理沙
ダメージの大きいレミリアを介抱しようとするが
永琳が掴んだのは腕ではなく身体。そのまま『オモイカネディバイス』を叩き込む。
意識が朦朧とするレミリアへ更に魔理沙が『スターダストレヴァリエ』。
もはや立ち上がれる状態ではなくなったレミリアは泣き叫びながら、妹フランへ2人の破壊を命じる。
しかし、フランは『スターボウブレイク』をこともあろうにその姉に浴びせ
激闘のダメージに重ね強力な技を3連続で受けたレミリアはついに失神。
それを見て慌ててリングインする咲夜美鈴に対して

フラン紅魔館制圧を宣言。

従者は永琳魔理沙を指定し、新当主として

レミリア側につく咲夜美鈴紅魔館退去を命じる。

この事態の収集方法が見えないリング上に
四季映姫本部長がついに介入

次回3vs3完全決着イリミネーションマッチによる

敗者追放決定試合が設定された。


東プロ制覇を目論んでいた紅魔館がまさかの内部崩壊。

『打倒紅魔館』を目指していた他組織・軍団もこれに困惑。

次大会会場を急遽変更、拡大しての特別興行となることが決定し

東プロマットは更なる混迷の戦場へと変わっていくことになる。


2008年4月3日

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最終更新:2008年09月17日 17:58