ラリアット(lariat)<技名>
和訳すると「投げ縄」。腕の内側の部分で相手を殴り倒す技。
基本的には走って勢いをつけた状態で、もしくはロープからはね返ってくる相手に対して行う技だが、
助走なしで放つショートレンジ式もある。
腕を伸ばさず、肘を90度曲げた状態で放つと、
ハルク・ホーガンの十八番「アックスボンバー」となる。
アメリカでは「クローズライン」(洗濯物を干す縄。転じて、バイクで走る人間の首を引っ掛ける罠)の名称で、
序盤から中盤の痛め技として昔から使われていたらしい。
※東プロでは、「クローズライン」と「ラリアット」の使い分けは、一応以下の通り。
腕を振り抜くのが「ラリアット」 基本的に単独の技
腕をそのまま当てて、自分の突進力によるダメージを与えるのが「クローズライン」 基本的に繋ぎ技
もっとも、必ずこの通りになっているわけでもなく、
文や
小町がその場の勢いで叫んでいることも多いので
注意されたし。
日本ではカウボーイスタイルのスタン・ハンセンが「ウェスタンラリアット」の名で使用していたため、
この名称が広く定着している。
また、彼の必殺技でもあり、往年のプロレスファンにとっては「ラリアットすなわちハンセン」となっている。
ちなみに、古いファンは「ラリアート」と呼ぶ場合もある。
現在の日本で名手とされるのは小橋健太、もしくは小島聡。
東プロでは
伊吹萃香が「百万鬼夜行」の名で必殺技として使用、
フランドールのものも3カウント取れる破壊力はあるが、フィニッシュムーブとは意識していない。
また、萃香がラリアットの説得力を高めてきた昨今では、彼女に「スイカ・ハンセン」の異名が贈られることがある。
東プロ技GUIDEで「百万鬼夜行」の英訳が「クローズライン・フロム・パンデモニウム」になっていた元ネタは、
スタン・ハンセンを尊敬していたため自らの技の代名詞化に成功したJBL(日本では俗称「レ神」)こと
ジョン・"ブラッドショー"・レイフィールドの必殺技「クローズライン・フロム・ヘル」である。
なお、派生技のアックスボンバーの東プロでの使い手といえば
西行寺幽々子、
レティ・ホワイトロックが挙げられる。
余談ながら、ここで名前の挙がった四人が、
東プロパワー四天王と呼ばれているのも偶然ではなく、
このラリアットおよびアックスボンバーが、パワーレスラーの技として認知されている証明に他ならない。
生半可な気持ちでやると、支点が腕一箇所になるため自分の腕の骨が折れます。
また食らう方も首一箇所に力が集中してかかる上に振り抜かれるために危険。
双方に、ただぶつかるだけじゃない高い技術と綿密なトレーニングが必要な
シンプルだがプロレスによって高められた技の一つだろう。
最終更新:2009年03月18日 20:29