第25回大会詳報
東方プロレスの興行数もついに25回。
記念すべき回に新設された
U3Tタイトルトーナメントの参加発表
一回戦目が行われるとして
U3級ファンが数多く集結。
大きめの会場での巡業開催にも関わらず
特徴的かつ華やかな
U3級選手を象徴するかのような
色取り取りのシャツや応援グッズで身を包んだファンが会場中に陣取った。
開会の挨拶と共に本部長から
U3Tについての説明があったが
何と参加者が決定していなかった事というサプライズ。
その場で続々と
U3級選手がリング上に登場し、参戦表明をしていく。
トーナメントに参加する8組総勢16名の
U3級選手が全てリングインすると
会場は大いに沸く。早くも各々の応援する選手への歓声が飛び交う中
U3T初代王者決定トーナメントの開催と、大会カードが発表された。
そして1回戦目から大波乱が。
LU3W王者でも即席タッグではU3Tは取れない
という驚愕の展開にファンは度肝を抜かれた。
第3試合は
メディスン対
鈴仙のシングルマッチ。
久々の登場となった
メディと今ひとつ調子のつかめない
鈴仙の一戦。
試合結果はうまく連携を組む
メディに対して
鈴仙がかすかな勝機を掴み
一気に畳み込み試合を決めた。
第4試合は
O.D.S対
チルノ軍の6人タッグマッチ。
誰もが予想しなかった
チルノ総帥傘下への
レミリア&
フラン姉妹編入。
チルノ軍最強説をどんどん堅実なものへと固め挙げていく。
また試合内容も互いに穴があると思われていた人選にも関わらず
穴の一角とされた
チルノが大爆発。
一方のもう一角
M.Dがその直撃を受け、
チルノ軍の連携に葬られる。
今後の
U3Tトーナメントにも影響があるだろうこの一戦は
観客席のファン同士で激しい口論が起こる等特徴的な一戦となった。
第5試合は
レティ対
紫の
特別シングルマッチ。
誰もが知っている
U3級しかも1面担当の保護者
レティ対
誰もが知っている
無差別級トップランカー兼現場監督
紫の一戦。
しかしその組み合わせは誰も考えた事もなかった一戦となり
異質のカードに注目が集まった。
そしてその試合内容まで誰もが予想しなかった展開の連続で
トータルストライカー
紫をパワーファイター
レティがスキをついて返す展開に。
勝敗の行方が全く見えなくなった中、それぞれの一挙手一投足の度に湧き上がる歓声。
試合後半は真逆の展開。
レティの重い攻撃が嵐のように防戦一方の
紫に襲い掛かる。
レティが放つアイアンクローチョークスラムで誰もが勝利を確信したが
それを2.9で返した
紫は全力での
光と闇の網目。
これが
レティをスキマへと葬りさり意地の逆転勝利。
プロレスが何たるかを象徴した素晴らしい一戦として拍手喝采が鳴り止まなかった。
一方夏真っ盛りの一戦でこの内容だっただけに、
『もし冬ならば…』という再戦期待も高まった。
第6試合は
実況組対
O.D.S
因縁の一戦は
東プロ史上最悪の試合展開、結果に。
常に反則・凶器攻撃を行いながらレフェリーの
パチュリーが一切これに応じず
逆に急所攻撃からのフォールを3カウントとして取った為
本部長が介入、無効試合を宣言。
納得がいかない
O.D.S組に本部長は完全決着をつけるために全面戦争を宣言。
次回O.D.Svs本部軍の4vs4イリミネーションマッチが決定した。
第7試合メインイベント
LTWタイトルマッチ。
王者組
博麗神社の
霊夢&
萃香対
挑戦者組
紅魔館の
咲夜&
美鈴。
どちらも最近調子を上げており、階級は違えどシングルベルトにも関与した事のある二組。
この一戦が正に見事な『
刹那の攻防合戦』となる。
打撃を相手の身体へと炸裂させ続ける挑戦者組。
それを何度受け倒れようが立ち上がり、掴んでは薙ぎ倒す王者組。
これを名勝負と呼ばずして何と呼べばいいのか、時間が倍にも感じられる試合は
萃香の豪腕がついに防衛戦でも炸裂。
オールスタンディングでの大歓声の中、鳴り響く『砕月』の中、勝利のおたけびをあげた。
LTW王者組は防衛数を2に伸ばし、
短命になりがちだった無差別級でのタッグ王座の呪いを打破した。
試合後双方は互いの健闘を讃えあい、王者組の挨拶で興行を締めくくった。
2008年7月1日
最終更新:2008年10月30日 16:38