第33回大会詳報
充電期間を経てついに東プロが帰ってきた!!
その予告と期待感から待ちきれないファンが開催日に大挙して本部会場前に早くから集結、
復活最初の興行がどのような内容になるかを互いに語り合う光景が多く見受けられた。
当然ながら超満員札止め瞬殺となり一瞬で満席となった会場の中央にある神聖なリングに登場した
司会
小町が全6試合のカードを発表した。
第一試合 ARMS対守矢神社
アリス,
萃香,
鈴仙ら元
博麗神社を追放された(
霊夢に愛想を尽かして脱退した、ともいう)メンバーは
アリスを筆頭にフリーだった
メディスンも合流し新ユニット
ARMSとして
自らのプロレスに磨きをかけることを宣言。その始動戦はユニットタッグの大御所
守矢神社。
リーダーとなった
アリスは、このリングで唯一の
U3級とは思えない試合巧者ぶりを魅せるも、
無差別級の
萃香,
鈴仙がひたすらつまづき、
最後は
鈴仙が
早苗がスパインバスターからの人民肘『エルボーは儚き人民の為に』のコンボで3カウント。
復活第一戦が
偉大な人民のチャンピオンの偉大なフィニッシュであった事に
プロレスファンからの大歓声が上がる一方、前大会に続き黒星を喫した
ARMSにも、その成長を見守ろうという暖かい
声援が寄せられる。
しかし、試合後
永琳がリングサイドに姿を見せ、ふがいない3カウントを取られた
鈴仙に手厳しい言葉を浴びせた。
鈴仙が反発し一瞬不穏な空気が漂うも、
永琳はここでは大人しく姿を消したため、それ以上のことは起こらなかった。
しかし、この一度は関係の切れた師弟への今後の動向について、ファンの間でも様々な意見が飛び交う結果となった。
第二試合 咲夜対藍のシングルマッチ
ノンタイトルとしても、編成としても珍しい組み合わせの一戦は
終始
藍が試合をコントロール。
咲夜の切り札を引き出させつつも完封に近い内容で
先日行われた
スーパー瀟洒カップで従者ナンバー1を阻止された借りを返した形となった。
一方で、
咲夜の不調は一月の充電期間では解消されなかった事が先の
ARMSメンバーの不調と合わさり、
様々な選手がいる東プロにおいて、同じ条件下での結果の明暗に大きく差が付く形となった。
第三試合 GM軍対O.D.Sの直接対決タッグマッチ
ノンタイトルながら遺恨のある
霊夢と
魔理沙が久々の正面衝突。
充電期間に蓄えなくても良かったものまで色々と蓄えての登場となった
霊夢であったが
技の重さがその分増えた形となる。
自己鍛錬で耐久力の増した
幽香相手に団体最強技とも名高い夢想封印が炸裂。
幽香は無念の公式戦初ピンフォールに沈んだ。
試合後
GM天子が登場。今後
GM軍との抗争に敗れた者は忠誠と発言権没収契約として
『
天子のケツに敷かれる会』が発足し、
幽香と
魔理沙に迫った。
従わない
O.D.S側を脅迫するかのごとく、身内である
衣玖を
肉座布団とした
GM天子に
現状とプレッシャーに圧され今までに見せた事のなかった恐怖の色を見せる
幽香。
そこへ介入したのは
八雲紫。東プロ現場監督とも呼ばれる大妖怪がついに団体の命運に介入を宣言。
一方
GM軍側も
霊夢がこれに噛み付き一触即発に。契約と制裁を次回大会の勝敗で決定する
次回LSWタイトルマッチ 王者幽々子 対 挑戦者フラン 戦が決定。
団体の至宝に元
LSW二代目王者であった破壊王者
フランがついに再挑戦する事が決定した。
なおこの流れの中で同じく元
LSW初代王者
霊夢も同じく挑戦者権利を主張したが
GM軍の頭脳
てゐがこれを制している。主張を取り下げた
霊夢ではあったが
その行方といい、
フランの行動といい、今後の激動は必至と思われる締めとなった。
第五試合 混成六人タッグマッチ
前試合で一方的にタイトルマッチが決定されるも、完全に蚊帳の外であった
LSW現王者
幽々子は
橙,
メルランと共に登場。
一方の相手は
てゐがブレインを勤める
GM軍の
妹紅と
リリカ。
試合内容は
無差別級二人が
U3級選手に場を譲った形になったが
決着は
リリカが姉
メルランを下して勝利。
早速
契約をと詰め寄るがこれに長女
ルナサが介入。
虹川楽団の三姉妹の絆は、姉二人と末妹との間ではもはや修復不可能な程崩壊している構図をみせた。
そしてその末妹の相方となった
てゐが直接対決を宣言。
過去戦歴からは分の悪い勝負だが避けては通れない一戦を
ルナサ,
メルラン両者は迎える事となった。
第六試合メインイベント LU3Wタイトルマッチ
U3級がダブルメインではなく単独のメインイベントとして設定されたのは団体史上初の快挙。
発表当初からこの試合を楽しみにしていた多くのファンが勝敗の行方を議論しながらも
最終的には試合が終わるまでは分からない、とただ待ち望んだ
三代目王者
美鈴 対 挑戦者
ミスティア の一戦を迎える事となった。
両者とも今日までの
U3級の歴史の中で数々の試合と経験、
苦い思いを噛み締めながらのメインイベント出場であり、
また両者とも
無差別級への参加も行っている事から凡戦になることなぞありえない、とばかりに
終始決着がいつ訪れるかが分からない大激戦を繰り広げる。
中でも成長著しい
ミスティアが所属する
白玉楼の主人
幽々子から直伝と思われる
『リポジトリ・オブ・ヒロカワ』を終盤に披露。その瞬間まで息を飲む状態が続いていたにも関わらず
ファンは驚きと共に会場の熱は更にヒートアップ。
一方の
美鈴もタイガードライバー,彩雨を続けて放つ。これに耐えた
ミスティアが再度ヒロカワ。
ミスティアは未だ焼鳥スプラッシュを切り札に握り、繋ごうと勝負に出た瞬間
美鈴が再び彩雨。相手が沈むまで降らせ続ける極彩色の一撃で王座を死守。
美鈴はLU3W二度目の防衛に成功した。
敗れはしたもののメインイベントもう一人の主役を疑う余地なく勤め上げた
ミスティアにも賞賛の拍手が送られた。
こうして多くのファンが待ち望んだ東プロの新たなスタートは
様々な今後への期待感を更に増幅してファンに全力のプロレスをもって表現し、
充電期間に東プロを知った新たなファンには東プロの今の流儀を知らしめる内容の中
無事全試合が終了した。
この大会においては、大きく勢力図を塗り替えるような出来事はなかったものの、
GM軍が結果的には、それまで中立の立場として傍観していた
八雲家および
白玉楼を
直接対決の場に引きずり出したこととなり、なんら動きを見せなかった
本部軍に対して
ややリードした印象をみせた。
尚一部で噂されていた前32回大会で発覚した偽
M.Dこと
妖夢の処遇や行方に関しては一切公表されなかった。
妖夢ファンの間ではその点において期待と落胆が見え隠れするシリーズとなり
今後の動向にある意味注目される形としてとり置かれた。
2008年10月18日
最終更新:2008年12月04日 13:48