本隊・正規軍<基本用語>


純粋アスリートプロレスでも、エンターテイメント色の強いプロレスでも基本的に
団体所属であり、主体選手や看板を背負っている色の強い組織・軍団を
『本隊・正規軍』と呼ぶことが通例上非常に多い。
次の要素としては、団体の色を一番濃く受け継ぎ、その団体のプロレスの流儀に則っている集団を指す。
勧善懲悪を貫く場合は原則ベビー選手が所属、団体を主張する場合は団体幹部や代表選手が所属する。
本隊・正規軍が不甲斐ないことは即ち団体がナメられている、ということになり
プロレスだけでなく如何にして威信と正義を貫けるかが所属選手に求められることとなる。

アメプロではあまり馴染まない言葉。
日プロでは昭和プロレス時代では多くの名勝負・名抗争に本隊・正規軍対~~、と付く事が多かった。
平成に入ってからは本隊・正規軍がなかなか勝てない、渋い内容になる、
ヒール軍や外敵や独立派閥・軍団のクロス参戦によって人気が散開してしまい
本隊・正規軍の人気獲得、地位確保が極めて難しい状況になってしまっている。
その苦境の中からの活躍、大きな一勝をプロレスファンは待ち望んでいるのである。

東プロでは博麗神社の前身が正規軍であり、旗揚げ当初は紅魔館との団体勢力を二分する構造になるはずだったが
早々に両派閥所属選手が割れたことによって以降本隊・正規軍と呼べる軍団が曖昧になっていくこととなる。
GM軍登場後は大会本部軍を本隊・正規軍とすべきかもしれない。
博麗神社の流れを組むベビー軍であるARMSこそが正規軍だ、というファンもいるが、
その肝心のARMSが結成後白星なしという苦しい状況なので、説得力が皆無で大勢には認められていない状況。

ベビー軍が即ち本隊・正規軍か、という考え方は解釈によって様々なため非常に難しい。
昭和プロレスでは絶対的な立ち位置を誇示したレスラーがいたため明確であったが
東プロのようにエースのヒールターンなども起きる平成プロレスでは、絶対的な目印があやふやになってしまうのだ。
本隊・正規軍たるための条件をあえて述べるとすれば
『明確なベビーフェイスであり、団体を背負っていける(=興行を引っ張れる)選手が所属し、その選手の意識が極めて高いこと』
となるのだろうか。

東プロにおける本隊・正規軍は、今となってはあまり強く意識する必要のない概念でもある。
が、誰々が所属する軍団・組織こそが東プロの本質・正規・主流であるという持論を展開することが
ファンには求められることもあるので、独自の論理武装をしておくことも新しい楽しみ方になると思います。

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最終更新:2008年11月16日 21:34