技の伝授<東プロ用語>
誇り高きレスラーにとって、他人の技をそのまま使うなど、己のプライドが許さない行為である。
しかし、強力な技というものはやはり魅力があり、どうしても使いたい、という場合もままある。
そのような場合、3つの手段が考えられる。
一つ目は、やはりあきらめる(類似技を
自分で開発する、という派生もある)
二つ目は、堂々とぱくった上でいいわけをする。→
冬木スペシャル理論参照
そして三つ目が、その技を使っている選手から直接教えを請い、使う許可を得ることである。
当然、技こそが自らのアイデンティティでもある選手にとって、その技を使われることによって
価値が下がってしまっては元も子もないわけであり、教えを請われたからといってホイホイと
教えることはまずないと言える。そこには、やはり信頼関係が必要である。
このような理由で、技の伝授はやはり師匠と弟子の間で行われるというパターンが多い。
東プロにおいて、技の伝承は以下が知られている。
- 八雲藍から橙への『プリンセステンコー』(橙は『プリンセスニャンコー』として使用)
(八雲紫も『プリンセステンコー』の原型といえるスペル・ラナを使っているところから、元々は紫から藍に伝承された技である可能性もあるが不明)
- 西行寺幽々子からミスティア・ローレライへの『リポジトリ・オブ・ヒロカワ』(ミスティアは『ヒナイドリ・イズ・トリカワ』として使用)
- 風見幽香からリグル・ナイトバグへの『デイジーカッター』(リグルは『スーパーリグルキック』として使用)
(当初はリグルは勝手に使用したうえに「指の角度が違うんです」と言い訳していたが、その後正式に伝授された。観客の前で技の伝授が行われたことで有名である)
また、明言された訳ではないが、以下のように伝授が行われたのではないかとファンの間で思われているパターンもある。
いずれの組み合わせも、両者にしっかりとした信頼関係があることが判る(一部、疑問符が付くところもあるが)。
他方、師匠と弟子という関係から見ると、技の伝授はその師弟関係の一区切りとして、「弟子を一人前と認めた証」として行われることもままあり、古風な言い方をすれば
免許皆伝というものともいえる。
上記の例でいうと、
幽々子から
ミスティアへの伝授がその判りやすい例であろう。
そういう見方から言えば、師匠から技の伝授をしてもらえなかったどこぞの
半霊や
兔は、師匠からそこまでの器ではないと見なされていた、ということになる。
一方、伝授とは異なるが、技を「共同開発」したのでは、と言われるものもある。
なお、「勝手にパクった」パターンとしては、前述のリグル(正式伝授前)に加え、以下が有名である。
- M.Dの『ダークサイド・ディリュージョン』(幽々子の『バタフライ・ディリュージョン』のパクリ)
東方Project本編では、他人のスペルをパクることで有名な
魔理沙だが、意外なことに東プロでは他人の技をパクっていることはない。
(ラストライドのように、他の人と同じ技を使っていたことはあるが、こちらは逆に
幽々子がラストライドを主力にし始めたころから
自分は封印している)
本人のプロレスへの思いと併せてみると、興味深いところである。
最終更新:2009年12月15日 12:59