西行寺 幽々子
(さいぎょうじ・ゆゆこ)
能力:『主に死を操る程度の能力』
所属:
白玉楼(旗揚げ戦~)
ファイトスタイル
幽雅に舞う美しき亡霊
その能力に相応しく打撃・投げにより相手の死を操るかの超級パワーファイトは
攻撃が成功する度に幽々子ファンには興奮を、対戦者ファンには絶望を与えている。
負け試合でもボロボロなのは対戦相手の方で、どちらが負けたのか区別がつかないほど。
東プロでも数少ない、繰り出す技が全て大技になっている事が許されている選手。
また初期のディルージョン、後期のラストライドといった各フィニッシュムーブは、
まさしく『コレが出たら試合が終わる』というほどの絶大な説得力を備え持っている。
まさに現場監督には相応しい待遇といえよう。
東プロパワー四天王の一角でありながら、技巧派にも引けをとらないほどのテクニックを兼ね備える。
普段の幽雅な振る舞いから、一転してハングリーさを見せると、どの選手よりも恐ろしい存在である。
でも負ける時はコロッと負ける。特にBRなどの混戦には弱い、それがゆゆ様クオリティ。
バタフライディルージョン
幽々子の必殺技。
屈んだ相手の両腕を背面越しに絡め取り、自ら体を裏返して相手の体を背負い、
そこから後方に自らの体を反らしつつ相手の両腿を抱え、後頭部からマットに叩きつけて固める。
最終的な形は脚を捕らえてのスープレックスに近くなる。
興行初期においては文字通りの必殺であり、
この技から逃れられたものはほとんどいなかった。
最近の興行ではヒロカワやラストライドでフィニッシュする事が増えているが、
なお幽々子にとって切り札の一つであり続けている技。
M.Dがまんまトレースし、しかも乱発した事(乱発されると、切り札としての説得力が薄れる)について
不快感を口にしており、そのためか最近は使うシーンがあまり見られなくなっている。
しかしそれでも、ここぞと言うときには封印を解いて使用するシーンがあり、現在では
フィニッシュ技というよりは、幽々子の本気度の現れと見なされることが多い。
オリジナルは山田敏代(全女→GAEA・2004年引退)のリバース・ゴリースペシャルボム。
技名は、
東方妖々夢で用いた『華霊「バタフライディルージョン」』より。
チョークスラム
相手の喉元を片手で鷲づかみにし、持ち上げ叩き落す荒業。
現実には技のフォロー、もしくは威力調整のために別の手で相手の背中を支える事が要される中、彼女は片手一本で放ち、
さらにその高さと叩き付ける角度が尋常ではない辺り、
彼女の並外れたパワーと容赦のなさがうかがい知れる。
五番勝負以来密かに因縁のある
美鈴に対してはエプロンサイドから場外へ落とす
奈落式で放った事もあり、
相手が首に爆弾を抱えている事も手伝って会場の空気が一気に凍りついた。
ラストライド
通常のパワーボムとは違い相手を自分の肩の上に乗せ、
それを持ち上げ一気に叩きつける二段階式超高角度パワーボム。
相手を埋葬する宣言そのものでもあり、
並の選手なら一撃でRest In Peace(昇天)となる。
ディルージョンが盗用されてからはとみにフォール率を高めてきた技であり、
特に
LSWを取ってから(正確には、そのコンテンダーマッチ『
東プロ怪獣大決戦』以降)は、
全勝ち試合のフィニッシュをこれで決めている。
オリジナルはWWE所属の
ジ・アンダーテイカー
ただでさえ重い技にも関わらずこれも一度場外で敢行した事があり、
その際には観客・ファンから悲鳴が上がる程だった。
ツームストンドライバー
相手をボディスラムの要領で抱えるが、
頭を両腿で挟みそのまま落下するパイルドライバーの発展系。
和名は『墓石式脳天杭打ち』。頭と首に直接ダメージが行くため危険技。
日本国内では使用者が多数いる説得力の高い技。
WWEでは頭部落下技が禁止されているが特例として許されている選手がいる、
その一例が
ジ・アンダーテイカーである。
リポジトリ・オブ・ヒロカワ
変形のフェイスバスターの一種。
タイガースープレックスのクラッチから体を捻るように180度反転させ、
相手が下を向くような体勢に持ち込む。
そのまま座り込むように倒れこみ、相手の顔面を前のめりにマットへと叩きつける技。
後に、新たに従者となった
ミスティアにこの技を伝承している。
オリジナルは
WWF>TNA、最近
WWEに復帰した
クリスチャン(クリスチャン・ケイジ)のアンプリティアー(キル・スイッチ)。
技名は、
東方妖々夢で用いた『幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」』より。
亡霊クラッチ
変形の横十字固めであり、リボジトリ・オブ・ヒロカワから繋がれることが多い。
うつ伏せダウン状態の相手の腕を取り、
腹這いに倒れこみつつもう片方の腕を足でクラッチする。
オリジナルは666所属である怨霊の怨霊クラッチ。
顔面砕きファルコンアロー(仮)
相手の体をブレーンバスターの要領で抱え上げ開脚ジャンプ。
抱えていた相手を前方へと落下させながら尻餅をつくようにマットに着地し、
うつ伏せの状態になった相手の体を自分の両足の間へと叩きつける。
オリジナルはポイズン澤田JULIEが使うモアイ・オブ・イースター、もしくは
WWEのRトゥルース(ロン・キリングス)が使うトゥルース・コンヴィクション。
ゆゆパン
幽々子のパンチ、略してゆゆパン。幽々子が試合の序盤から終盤まで局面ごとに繰り出す右ストレート。
その華奢なイメージに反して重い一撃は、軽量級の選手ならそのままKO、重量級の選手にしても
激しくスタミナを削られてしまうという、幽々子のパワーファイターとしての一面を見せ付けてくれる
しゃれにならない説得力あふれる技といえる。
その威力は、現在のところ、この一撃をまともに受けて立っていた選手が皆無なところでもわかる。
その場から前動作無しでいきなり放つものと、ロープに振って戻ってきたところにカウンターで当てるものが確認されている。
余談ながら、ストレートパンチはプロレスでは厳密に言えば反則であるが、5秒ルールのため、よほどのことがないと
反則としては取られない。
ちなみに大阪プロレス所属のくいしんぼう仮面もグーパンチを使っていても何故か反則を取られない。
ババボム
フルネルソンで抱え上げて、自ら尻餅を付くことで相手の尾てい骨を床にたたきつける。フルネルソン・ドロップとも。
文は、とてもここには書けないようなとんでもない呼び方をした。
オリジナルはババ・レイ・ダッドリー(現ブラザー・レイ)。
ゆゆごと刈れ
本来は、
八雲藍と
橙との合体技『藍ごと刈れ』。
GM軍との全面戦争で、
八雲家と
白玉楼が共闘。第33回大会にて
橙との合体技としてこの技を見せた。
元々、
八雲家と親交ある幽々子なので、
八雲藍以外とのコンビネーションが問題視されていた
橙との呼吸もピッタリであった。
今後はこういった「合体技」も積極的に見られるようになるのだろうか。
噛み付き
東プロ屈指の食いしん坊キャラである幽々子が、特に初期の頃に多用していた。
流石に、東プロを代表するトップレスラーとしてはどうかと思ったのか、
また重大な局面で噛みついて試合の塩分を上げがちだった事を気にかけてか、
最近はほとんど使用するところは見られず、
この技は同じく食いしん坊キャラである
ルーミアに譲った形になっている。
その他使用技
白玉カッター、
アックスボンバー、
ムーンサルトプレス(その場跳び、コーナーから等多彩に使い、特にコーナーポストからの低空ムーンサルトプレスは、一部のファンに「反魂蝶」と呼ばれる)など
破壊力と冷静さを備えた、最強のレスラーの一角。(テイカーをリスペクト?)
戦績
+
|
全戦績 -ネタバレを含むので注意- |
以下は、第40回大会時点。
大会 |
試合 |
形式 |
対戦相手 |
試合動画 |
試合結果 |
備考 |
旗揚げ大会 |
第3試合 |
TAG(妖夢) |
橙,藍 |
sm2513452 |
○(18:37バタフライデリュージョン・橙) |
|
第02回大会 |
第2試合 |
SINGLE『橙の痛みを知れマッチ』 |
藍 |
sm2538944 |
○(12:17バタフライデリュージョン・藍) |
|
第04回大会 |
第2試合 |
SINGLE『美鈴五番勝負』三番勝負 |
美鈴 |
sm2603086 |
●(20:29 彩雨) |
ベストバウト選出試合 |
第05回大会 |
第1試合 |
LTWタイトルトーナメント(妖夢) |
藍,橙 |
sm2625558 |
●(25:13 藍・トルベジーノ) |
ピンを取られたのは妖夢 |
第06回大会 |
第5試合(メイン) |
LSW次期挑戦者決定戦 |
妹紅 |
sm2695846 |
○(17:21バタフライデリュージョン) |
|
第08回大会 |
第4試合(メイン) |
LSWタイトルマッチ『0.1秒の鉄壁』 |
霊夢 |
sm2765905 |
●(19:53 前方回転式エビ固め) |
ベストバウト選出試合 |
第10回大会 |
第2試合 |
3vs3『守矢神社初参戦試合』(妖夢,紫) |
諏訪子,神奈子,早苗 |
sm2828774 |
○(25:04 パラダイスデス。ロック(紫)・神奈子) |
|
第11回大会 |
第1試合 |
1vs2ハンディマッチ |
ミスティア,リグル |
sm2867107 |
○(14:08スリーパーホールド・ミスティア) |
|
第13回大会 |
第2試合 |
TAG『実況組査定試合』(紫) |
文,小町 |
sm2932459 |
○(16:13亡霊クラッチ・文) |
|
第14回大会 |
第4試合(メイン) |
LTWタイトルマッチ(紫) |
妹紅,慧音 |
sm2979188 |
●(21:27 慧音・寺子屋ピラミッドドライバー) |
|
第17回大会 |
第3試合 |
3vs3『幻想郷商工会提供試合』(妖夢,紫) |
レミリア,咲夜,美鈴 |
sm3179277 |
●(14:39 レミリア・不夜城レッド) |
ピンを取られたのは妖夢 |
第18回大会 |
第1試合 |
3vs3(紫,にとり) |
リリカ,メルラン,ルナサ |
sm3252612 |
○(20:11 フラッドジャーマンスープレックス(にとり)・リリカ) |
|
第21回大会 |
第1試合 |
オールスターロイヤルランブル |
- |
sm3486388 |
●(13:38 OtTRルール・紫) |
文と共に1番手として登場 残り4人で脱落 |
第23回大会 |
第2試合 |
TAG(ミスティア) |
ルナサ,メルラン |
sm3648879 |
○(13:47亡霊クラッチ・ルナサ) |
|
第24回大会 |
第5試合 |
LTW次期挑戦者決定戦(ミスティア) |
咲夜,美鈴 |
sm3726554 |
●(21:50 咲夜・ソウルスカルプチュア) |
ベストバウト選出試合 |
第26回大会 |
第5試合 |
4vs4『謝恩現金争奪戦』(藍,輝夜,霊夢) |
慧音,諏訪子,フラン,早苗 |
sm3873693 |
●(22:31 早苗・回転エビ固め) |
|
第28回大会 |
第4試合 |
4vs4(藍,橙,紫) |
レミリア,フラン,咲夜,美鈴 |
sm4027707 |
○(19:46亡霊クラッチ・美鈴) |
|
第29回大会 |
第5試合 |
LSW次期挑戦者決定戦『東プロ怪獣大決戦』 |
紫 |
sm4150097 |
○(14:07ラストライド) |
ベストバウト選出試合 |
第30回大会 |
第6試合(メイン) |
LSWタイトルマッチ『REST IN PEACE!』 |
レミリア |
sm4251037 |
○(20:41ラストライド) |
ベストバウト選出試合 LSW四代目王者戴冠 |
第31回大会 |
第3試合 |
TAG(ミスティア) |
フラン,美鈴 |
sm4320884 |
○(15:23ラストライド・美鈴) |
|
第32回大会 |
第1試合 |
LSWタイトルマッチ |
M.D |
sm4399032 |
○(10:12ラストライド) |
LSW防衛1回 |
夏フェス |
第4試合 |
8Wayマスク着用BR 最終鬼畜全員MD |
- |
sm4447531 |
○(15:32スタンディング・ムーンサルト・緑M.D) ●(18:40 青M.D・ダークネスバスター) |
紫M.Dとして出場 最後の2人まで残る |
第33回大会 |
第5試合 |
3vs3(メルラン,橙) |
リリカ,てゐ,妹紅 |
sm4903044 |
●(14:09 リリカ・ベーゼンドルファー) |
ピンをとられたのはメルラン |
第34回大会 |
第6試合(メイン) |
LSWタイトルマッチ |
フラン |
sm5409836 |
○(15:17ラストライド) |
LSW防衛2回目 |
第35回大会 |
第5試合 |
GM軍vs連合軍 軍団対抗戦 第二戦 TAG(X1) |
X2,X3 |
sm5520102 |
●(10:32 X2・エンシェントデューパー) |
|
第36回大会 |
第2試合 |
200回放送記念BR |
紫,萃香,魔理沙 永琳,霊夢,フラン,小町 |
sm5611750 |
○(7:50 エビ固め・霊夢) ●(9:25 フラン・レーヴァテイン) |
4番目の脱落者 |
第37回大会 |
第8試合 |
3VS3(ミスティア,妖夢) |
鈴仙,萃香,メディ |
sm5848627 |
●(22:03 萃香・ショートレンジ百万鬼夜行) |
ピンを取られたのはミスティア |
第38回大会 |
第8試合(メイン) |
LSWタイトルマッチ |
神奈子 |
sm6355314 |
●(18:07 蛇神万力) |
LSW防衛失敗 |
第39回大会 |
第2試合 |
3wayTAG(妖夢) |
レミリア,咲夜,霊夢,衣玖 |
sm6447074 |
●(9:55 咲夜・OtTRルール) |
3番目に脱落 |
第40回大会 |
第2試合 |
2vs2(妖夢) |
幽香,魔理沙 |
sm9313352 |
●(17:01 幽香・デイジーカッター) |
ピンを取られたのは妖夢 |
- シングル 9戦6勝3敗
- タッグ 9戦4勝5敗 (幽々子のフォールによる勝ちは4回・幽々子がフォールされた負けは2回・反則裁定が1回)
- 白玉楼(妖夢とのタッグ)3戦1勝2敗(幽々子のフォールによる勝ちは1回・幽々子がフォールされた負けはなし)
- ゆかゆゆ(紫とのタッグ)2戦1勝1敗(幽々子のフォールによる勝ちは1回・幽々子がフォールされた負けは1回)
- 新白玉楼(ミスティアとのタッグ) 3戦2勝1敗(幽々子のフォールによる勝ちは2回・幽々子がフォールされた負けは1回)
- 6人タッグ 5戦2勝3敗 (幽々子のフォールによる勝ちはなし・幽々子がフォールされた負けはなし)
- 8人タッグ 2戦1勝1敗 (幽々子のフォールによる勝ちは1回・幽々子がフォールされた負けは1回)
- その他
- 8WayBR 2戦0勝
- 8WayRR 1戦0勝
- ハンディキャップマッチ 1戦1勝0敗
- 3WayTAG 1戦0勝
- 多いフィニッシュ技
- ラストライド(5回)
- バタフライデリュージョン(3回)
- 亡霊クラッチ(3回)
圧倒的な強さの印象がぬぐえないが、 美鈴や 早苗のような若手にころりと押さえ込まれて
負けてしまうこともあるのが、評価を難しくしている。
特にタッグマッチでは、実力は圧倒的ながら戦いに没頭しすぎるあまり、敵陣に深入りして仕留められてしまう印象が強い。
しかし、相手の真価を出させるような試合運びも多く、
「風車の理論」を体現するレスラーとして、やはり一目置かれる亡霊嬢である。
また、現在のところスカーレット姉妹の両方からシングルでピンを収めたのは彼女だけであるが、
何故かどちらも、後の興行で開かれたバトルロイヤルで直接ピンフォールを取られる形で仕返しされてしまってもいる。
|
タイトル歴
第四代王者(防衛2回)
人間関係
(旧来の親交あり。東プロの現場監督同士。直接対決では会場が割れんばかりのコンテンダーマッチとなった。
後日、紫が
GM軍の奸計に落ちて囚われの身となった時には、自ら
四軍連合を率いて救出を果たしている。)
(元
白玉楼従者。本人の引退時の態度に憤慨し追放。その後
M.Dに扮して挑戦してきた彼女に復帰を呼びかけるが当人が拒絶、
一時はほぼ完全に絶縁した。しかし、
SEVENSシリーズの一件を経て、現在は白玉楼復帰を許している。)
(現
白玉楼従者。
妖夢五番勝負時の最終戦で勝ち星を上げた事から引き入れたとされているが真偽は不明)
(
O.D.S所属。なぜか、常に何かにつけて狙われていた。そのマスクの下に隠された正体は...?)
(LSWタイトルマッチで激闘を演じた紅魔館の吸血鬼姉妹。互いの実力を認めあうライバルでもある。)
(兎詐欺に引っ掛けられたため、激怒。食用宣言をしている)
入場曲
幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life
ボーダーオブライフ:第17回大会試合後スキットで使用
評
-
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天衣無縫の亡霊、リングに降臨す。旗揚げ大会~第32回大会 |
天衣無縫の亡霊、リングに降臨す。旗揚げ大会~第30回大会
旗揚げ時よりトップクラスの待遇で在籍していた。リングへの初登場も旗揚げ大会で、
第3試合に 妖夢との 白玉楼主従タッグとして出場。その試合で 橙を、
敵討ちと挑む 藍をも次大会で、いずれもバタフライディリュージョンで葬り、
その華奢な風貌に似合わぬパワーファイターぶりを、ファンの目に焼き付けた。
しかし、 美鈴五番勝負の第三勝負にXとして登場した際には 美鈴に金星を献上し、
それは彼女の後の飛躍の足がかりとなるが、一方で幽々子に対しても、相手の技を最大限に
出させるという「魅せるレスラー」としての評価が上がることになった。
一方で 妖夢とのタッグで LTW、シングルの LSWにも挑戦するが、それぞれ
試合内容はすばらしいものであった(特に、初代王者 霊夢との LSWタイトルマッチは
『 0.1秒の鉄壁』として今に伝えられている)が、本人に本気でベルトを狙うつもりが
なかったのか、いずれもベルトは逃がしている。このように、自分がどうこうというよりは、
どちらかというと新人育成や飛躍のために超えるべき壁という存在感が強かった。
なお、この間に『 魂魄妖夢の斬撃五番勝負!』を経て従者の 妖夢が 白玉楼を去り、
新たに ミスティアが新しい従者兼コック(兼非常食)として、新 白玉楼主従タッグと
なっている。
雌伏の間も大イベント時やタッグ・ユニット混戦時に確固たる存在感を示して続けていたため、
シングルマッチへの期待も高まっていたところで、満を持して LSW挑戦を表明。
しかし、それに異を唱えたのは親友の 紫という思わぬ人物だった。こうして、
LSW挑戦権を賭けて、それまでシングルではまったく動きを見せなかった
紫との直接対決が決定し、 コンテンダーマッチにも関わらず前評判はうなぎ上り、
そしてその試合内容はもはや 東プロ怪獣大決戦と呼ばれる程のビッグマッチになった。
ビッグマッチを制した幽々子は、第三代 LSW王者 レミリアに挑戦。
紫との戦いで、それまでは希薄とも思えたベルトへの執念が明確に出てきた幽々子は、
LSWタイトルマッチこそ東プロの最頂点であると言わんばかりの試合内容で王者を下し
第四代 LSW王者のベルトをその手中に抑えた。
|
+
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幽雅に咲かせ、亡霊プロレス 第31回大会~第33回大会 |
幽雅に咲かせ、亡霊プロレス 第31回大会~第33回大会
文字通り、東プロ最強レスラーの証たる LSWベルトを手にした幽々子に対し、
最初に戦いを挑んできたのは、 O.D.Sに所属する謎のマスク M.D。
とはいえ、実力差は歴然としており、 M.Dはマスクを賭けてタイトルマッチに臨むことになり、
そして破れてマスクを剥がれることとなった。
そのマスクの下には、行方不明となっていた元庭師の 妖夢の顔が。
幽々子は 妖夢の成長を喜び、戻ってくるように告げるも、 妖夢は拒否し、その場から走り去った。
それを見送る幽々子の胸中を推し量れる者は、そこには誰もいなかった。
一方、幽々子自身とは関わりのない場所では、東プロ全体を大きく左右する事件が起こっていた。
そしてその流れは、否応なく LSWベルトを持つ幽々子をも巻き込んでいく。
第33回大会で、 紫は GM軍との全面対決を宣言することになったが、
この大会で幽々子も 橙、 メルランとともに GM軍と対戦。
実質 白玉楼と 八雲家の共闘となった。
さらに、次大会では フランとのシングルが決定。 東プロ怪獣大決戦の再来とも囁かれたこの試合は、
蓋を開けてみると、その予想すらもいい意味で裏切った、ファンの間で語り継がれること必至の激闘となった。
彼女にして、ほぼ全ての技を出し尽くすに至った試合を制し、ベルトを死守したことから、
ファンの間でも、よほどのことが無い限り、しばらくは王座も安泰であるという認識が広がりつつある。
ここに、事実上のシングル最強の位置を確かなものとした。
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THIS IS MY YARD! 第34回大会~ |
THIS IS MY YARD! 第34回大会~
第34回大会 GM軍抗争の際には、 LSW防衛戦が控えていることもあり直接 紫に協力することは叶わなかったものの、
第5試合直前に乱入し 天子と パチュリーを埋葬、さらに従者の ミスティアをパートナーとして貸し出す等、
紫を後方から援護する。
しかし 紫は敗北し GM軍に下ることに。その無念を晴らすべく、幽々子本人も対 GM軍の切り札として
四軍連合に参加し、戦うことになる。
第35回大会、 全面抗争では 橙とともに第2戦に出場。勝てば 連合側の敗北が無くなる大事な一戦であったが、
う詐欺と 悪徳レフェリーの見事な(?)連携による反則誘引にかかってしまいまさかの反則負け。
珍しく激昂した彼女は、まず反則裁定をした張本人である もやしを刈り取り病院送りにすると、
逃げられはしたが 兎とそのタッグパートナーである 鰻をはじめ GM軍全員の葬送を宣言した。
(その場では 橙になだめられなんとか怒りを納めたが、今まで飄々とした言動を崩さなかった幽々子が GM軍への制裁の立場を
鮮明にした瞬間でもある。)
第3戦の結果から最終的に辛くも抗争に勝利し、 紫を救出することに成功。連合を扇動したかつての従者 妖夢に再度
白玉楼復帰を促すも、本人が見習いという形での帯同を希望したため、これを了承した。
しかし、王者に安寧の時はない、と言わんばかりに、翌36回大会では早くも 永琳、 神奈子という
いずれが勝ち上がって来たとしても一筋縄ではいきそうにない屈指の強者が LSW取りに名乗りを上げ、
そして両者の激闘の末、守矢の軍神・ 神奈子が王座に挑戦することとなった。
こうして行われた第38回大会のタイトルマッチで、ついに幽々子は敗れ、王座から陥落することとなる。
それでも、 GM軍によって東プロがかつてない混乱に陥った日々の間、至宝を守り抜いてきた王者としての幽々子を
否定出来る者はおらず、彼女が東プロの歴史に深くその名を刻んだことは言うまでもない。
このまま表舞台からは一歩引き、かつてのような安逸とした日々を送ることになるのか? それとも…?
LSW王者という重責の取れた亡霊嬢の今後の一挙手一投足にファンは注目している
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白玉楼の主としての幽々子 |
白玉楼の主としての幽々子
飄々とした言動の多い幽々子であるが、 妖夢や ミスティアと言った従者たちとの関わりを示すエピソードは案外多い。
その最たる例は ミスティアへのリポジトリ・オブ・ヒロカワの伝授であるが、シングルで ミスティアが勝利したとき
それを祝福する(直後に宴会を要求したが)等、言わば「主側から歩み寄る」態度を見せることが、他の主従関係と比べて比較的多い。
その一方で、従者に対して厳しい面もあり、特に試合後に未練がましい態度をとることを嫌っている。
ミスティアがLU3Wタイトルマッチで負けたあとのマイクで「ファイヤーバードが出せていれば」と悔しがったときには
「それ(出せなかったこと)も実力」と諭し、 妖夢追放の時も、試合内容うんぬんよりも、引退という言葉を吐きながらも
自分にかばってもらうことを期待している未練がましい態度に対して、あっさりと引退許可(追放)を宣言している。
もちろん幽々子本人も試合後に見苦しい行為はめったに見せておらず、 LSWから陥落した時でさえ、典雅に相手を祝福している。
例外は 幻想郷商工会提供試合と SEVENSの試合であるが、これらには幽々子にとってそれなりの事情があったのでやはり例外であろう。
こと、幻想郷の主従関係と言えば、少なくとも公の場では、主側は従者を放置しているようなものが多く
(それでいて、いざという時はビシッと抜群のコンビネーションを決めてみせ、感嘆させられることも多いのだが)、
その面々の中で、普段から従者を気に掛ける様子を見せている幽々子は異彩を放っている。
なんだかんだで一番軍団の主らしいことをしているのが幽々子なのである。
|
最終更新:2010年12月13日 15:59