Mac mini Style

■Mac mini Style

 本項ではMac miniの様々な活用方法を紹介する。

1. iMac mini

 Mac miniの魅力として、サイズがW165.1×D165.1×H50.8mmとコンパクトであることと、モバイルノートブック並みの1.31kgという軽さが挙げられる。美しいデザインは拝めなくなるが、そのコンパクトなサイズと軽い重量を活かし、Mac miniを液晶ディスプレイ背面にそのまま設置し、iMacと同様の使い方を検討した。

 液晶ディスプレイ背面への設置としては、VESAマウンタを利用したものがあり、こちらでも紹介したMini mount (ミニ マウント)やMACCUFF MINI (マッカフ・ミニ)といった商品がある。 

 Mini mountはこちらから注文できる。実際の注文は英語での記述になるが、フォームでの入力は日本語化されており、配達先の住所を英語表記で入力するのみで、後はクレジットカードで決済すれば良い。注文後、一週間程度で北米から到着する。

 設置にあたってはVESAマウント用のネジが付属していなかった為、100円ショップで園芸用で売られていたネジを流用した。



 材質はアクリル素材で作られておりApple RemoteやBluetoothでの接続に支障はなく、また足底がある為、設置面と間に空間ができ廃熱効果アップが期待できる。iMacでは液晶は選択できないが、このような使い方をすれば、自分の好みにあった液晶ディスプレイと一体化させ、iMacと同様の使い方ができる。

2. Mac mini Server

 ハードディスクドライブの5. 内蔵ディスクを2台にするで記載しているが、Late 2009 Mac miniのSnow Leopardサーバモデルは、HDDを2基搭載している。同様のことは、通常のMac miniでもLenovoが同社のThinkpad向けに発売してるThinkPad SATA ハードディスクドライブ・ベイアダプター3を使用すれば実現できる。

 ただし、ベイアダプタのサイズは交換する光学式ドライブとほぼ同一だが、奥行きが5mm長い為その分を削る必要がある。しかしながら、ベイアダプターを分解すると、SATA->SlimlineSATA変換基盤が取り出せるので、これを使用すれば寸法の問題を気にすること無く2.5inchのSATAドライブが搭載できる。

  • 取り出したThinkPad SATA ハードディスクドライブ・ベイアダプター3の変換基盤

  • 変換基盤を使用して2基目のHDDを内蔵

 また、元々12.9mmの高さの光学式ドライブが入っていたスペースである為、12.5mm厚のHDDまで内蔵することができる。

 SSDを起動ドライブにし、HDDをデータドライブとする使い方も可能。

 なお、データの転送速度は、元々ICH7-Mへ接続前提の為、変換先の接続速度にあわせてウルトラベースアダプタにはSATA 1.5Gbpsと記載されているが、実際はコネクタの形状を変換しているだけなの速度制限は無い。Mac miniのディスクコントローラのMCP79 AHCIは、SATAII 3Gbpsに対応しているため、SATAII HDD/SSDの速度をそのまま活かすことができる。

  • OSX Server 10.6.2を導入
 Mac OS X 10.6 Snow Leopard Server Unlimited クライアントを導入すれば、ソフトウエアの面でもSnow Leopardサーバモデルと同一になる。こちらの方法で、64bitカーネルをロードすることも可能である。


 なお、内蔵できるHDDは2基の為、設定できるRAIDはRAID0かRAID1のソフトウエアRAIDのみで、ディスクユーティリティで構成する。サーバ設定ツールとして、RAID Adminがあるが、これはXServe専用のXserve RAIDカードの設定ユーティリティであり使用できない。


最終更新:2009年11月14日 22:53