【カエルの時間をお知らせします】


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。




 ◇島内広報用スピーカ各所


「ピン♪」

  「ポン♪」

    「パン♪」

「「「♪ポーン♪」」」

 帰りのホームルームも終わり学園生達が岐路につく頃。
 気象庁による梅雨入りの発表というそれだけでも気が滅入るというこの時期、双葉島内の各所に設置された区の広報用スピーカから突然、あまりにも不快で耳障りなハイトーンボイスが放送された。

「「「カエルの時間をお知らせします」」」

 そのふざけたアナウンスが双葉島全域に響きわたると同時に、それが意図的なのかそれとも偶然なのか、丸一日どんよりと上空を覆い続けていた雨雲がついに活動を開始した。


 まるでバケツをひっくり返したような土砂降り。

 そして――




 ◇双葉区役所広報課通信室


 そのあまりに急な出来事に、区の職員は慌てふためいていた。
「島内の通信関係全回線が何者かにジャックされました!」
「広報用スピーカは完全に向こうの手に落ちました。こちらからの外部モニタもシャットアウトされてます!」
「まさか、夏騒《サマーノイズ》の仕業かっ!?」
「いえ、記録されている過去のパターンとは異なります!」
 今回の騒動が夏騒《サマーノイズ》ではないというオペレータの回答に、室長が重い腰を上げた。
「ならば……全回線の接続を一時強制遮断、コードを書き換えろ」
「――ダメです、こちらからのアクセスが受理されません!」
「復旧コードにも応答ありません!!」
「なっ……いったいなんだというんだ」
「恐らくは……その何者かによって物理的に乗っ取られた可能性が強いかと思われます」
「ということは、これはやはり『新種のラルヴァ』によるものですかね……」
 彼らは曲がりなりにも双葉島を管轄にもつ役所の職員である。対ラルヴァ戦におけるマニュアルを始め、また外部からの通信妨害や傍受などに対応できる設備、そして技術を持ち合わせているという自負はあった。
 しかし、それらが機能されないまま事ここに至る。

「……あ、外部モニタ回復! 画像表示、出ます!」

 復旧したモニタに表示された外部の映像はこの土砂降りの中、区役所前の通りを写したものだった……が、その道路一面に広がる緑と茶色の斑点が目に付いた。
「……いやぁぁぁあ!!」
 それが何かを判別すべく映像をズームした女性オペレータが突如大声で悲鳴を上げた。
「どうした!?」
「かえっ……かえっ…………蛙ですっ! 何百何千という蛙が道路一面に……うわきもっ!!」
 職務中とはいえうっかり本音が漏れてしまっていた。

 オペレータの操作により他の場所の映像へと切り替わったが、その全てにおいて大量に発生した蛙が点在していた。
 特に酷いのが広報用スピーカの施設だった。通信装置は完全に沢山の蛙によって覆い尽くされ、中でも特に大きな蛙がむき出しになったケーブルと自身とを繋いでいたりとやりたい放題だった。
「ジャックされた放送でも『カエルの時間をお知らせします』と言っていたんだよな……」
 通信室内は騒然となった。





 ◇双葉島内某所?


「わーい、雨だ」

  「うれしいな」

    「もっと降れー」

 島の全域においてケロケロケロッという鳴き声が止めどなく響き続けている。
「お出かけしよう」
「もっと高いところへいこう」
「僕たちの声がみんなに届くように」
 指先サイズや手のひらサイズの仲間を引き連れ、巨大な身を持った三匹の蛙が高台を求め島内を進軍する。
 と、彼らの内の一匹が島の中心に位置する建設物群を指差した。
「あそこへ行こう」
「あの天辺を目指そう」
「あそこならきっとみんなが気付いてくれるはず」
 彼らのボルテージが上がり、鳴き声がどんどんと大きくなっていく。
「いっくぞ~!」
「ケロッ」「ケロッ」「ケロッ」
「「「ケロ~~!!」」」
 雄叫び(?)をあげて、たくさんの蛙と共にぴょこぴょこと飛び跳ね速度を上げる。

 ――目指すは双葉学園校舎棟の屋上だ。





 ◇スィーツ&ベーカリーTANAKA


「うわー何これきもいねぇ。足の踏み場もないよ」
 学園からの帰り道、突然の雨に降られた鈴木《すずき》彩七《あやな》は、相方の田中《たなか》雛希《ひなき》の両親が経営する店に寄り、雨宿りをしていた。
「蛙ってそういえば久々に見たけど、これってただの蛙が偶然にこれだけの数で集まっただけなのかな」
 窓の外を眺めながら、店内のテーブルに頬杖をついた田中がため息混じりにボソリと呟く。
 ガラスの外はいつの間にか何処からともなく現れた、ぴょこぴょこと飛び回る蛙によって地面が見えないくらいに埋め尽くされている。
「う~ん、さっきの変な放送が関係してるなら誰かのイタズラか……それとももしかしてラルヴァの仕業?」
 その田中と対面で座っている鈴木がケラケラと答える。
「まぁどうでもいいけどさ……雨は仕方ないにしても、店の周りにこんなに蛙が溢れかえってちゃ商売あがったりだわ。誰も表《おもて》を歩いてないじゃない」
 頬杖をつきテーブルに突っ伏したままの田中が呻く。
 彼女らが学園から戻ってから一時間以上は経過している。その間に来店した客は0人。通常ならば現時点である程度捌けているはずの商品が未だに山と積まれていた。
「この時期は日持ちしないから当日中に売れてくれないと困るのになぁ」
 彼女らにとってこのありえないような非現実もまた現実世界の延長なのだ。

 ……と。
 窓の外を眺めていた田中が、商店街を闊歩する異様な集団に目を見張った。それはおそらく牛や馬よりすら一飲みにしかねないほどの巨大な蛙が三匹。
 蛙たちは巨躯でありながら軽快にぴょんぴょんと商店街を抜け、学園のある方向へと消えていった。
「なんじゃ、ありゃあ……」

「どしたの、ヒナキ」
 田中の呻きに気付いた鈴木が、彼女の目線を追い窓の外を眺める。
 すると今度は、その土砂降りすら物ともせず「おいしいおいしいお肉おいしい」と足元をぴょこぴょこ飛び跳ねている通常サイズの蛙を次々と拾い喰いしていく女子生徒の姿。
 その女子生徒は拾い食いを続けながら先行する三匹の巨大蛙を追いかけているようにも見えた。
「「……え、まじで?」」
 そう。悲しいかな彼女らにとっての現実もまたこの非現実な世界の延長だったのだ。

 田中と鈴木は目を見合わせると、本日何度目かのため息をついた。





 ◇双葉学園醒徒会室


 突然の土砂降りで帰宅するタイミングを逃した醒徒会女性メンバー、会長|藤神門《ふじみかど》|御鈴《みすず》と副会長|水分《みくまり》|理緒《りお》、書記|加賀杜《かがもり》|紫穏《しおん》の三名が、それでもいつもの通り醒徒会室で雑談に花を咲かせていた。
 室内には彼女らの他に、隅の席で漫画を読んで時間を潰している広報|龍河《たつかわ》|弾《だん》の姿。
「そういえばきんたろーやルール、あとはやせは何処へ行ったのだ?」
「成宮くんとルールくんは今年度予算の内訳詳細について学園事務局の方へ出向いています。あと早瀬くんは表にいますよ」
 水分の言葉に御鈴が「ふむ」と小さく頷くと窓の外に目線をやる。眼下の校庭では雨に濡れて質量の増した赤いマフラーをなびかせながら、この土砂降りの中を|な《・》ぜ《・》か《・》超高速で反復横飛びしている人影っぽいものが見て取れた。
「はやはや……何やってんだー……?」
 加賀杜が藤神門と一緒になって校庭の様子を伺う。
 そこへ、席を外していた会計|成宮《なるみや》|金太郎《きんたろう》と会計監査エヌR・ルールの二人が部屋へと戻ってくるなり、
「おーい、なんか連絡があったぞ。この雨の中、島内に大量発生した蛙の原因究明とそれがラルヴァによる場合の討伐をお願いしたいとさ」
 成宮が面倒事を頼まれてしまったと言わんばかりに、室内のメンバーへと伝えた。ルールもやれやれといった表情を浮かべている。
「……かえる?」
 女性三名があからさまに嫌そうな表情で答える。紫穏は窓の外を眺めたまま、
「うーん、それにこんな強い雨じゃ傘さしても濡れちゃうねー」
 能力的にこの手の活動には不向きな成宮と、性格的にどうしてもラルヴァ討伐を躊躇ってしまうルール、そして「蛙」に拒絶反応を示している女性三名を見、龍河は読んでいた漫画雑誌を放ると後頭部を掻き毟りながら立ち上がった。
「……んじゃあ俺が行ってくるぜ。俺なら変身しちまえば濡れても特に問題ねぇしな」
「でしたら、私も行きましょうか」
 水分の申し出を龍河は手のひらで制すと、親指で校庭を高速で動いている人影っぽいものを指し、
「いや、既にずぶ濡れになってるアイツを連れてくわ」
「あーい。それじゃ龍《た》っつぁんよろしくー」
 上着だけ室内に脱ぎ捨て窓から飛び降りて行った龍河を、加賀杜が手を振って送り出した。

 龍河は空中で龍《ドラゴン》へと変身すると、その強靭な両脚で力強く着地する。まだ校庭内は無事だったが、校門あたりまでケロケロゲコゲコと茶色と緑色の波が押し寄せているのが見て取れた。
「あれが金太郎が聞いてきた『大量発生した蛙』か……。確かに相当な量じゃねぇか」
「あれ? 弾さんどうしたんすか」
 庶務|早瀬《はやせ》速人《はやと》は、校庭へ龍《ドラゴン》化した龍河が現れたことに気付き足を止め、声をかけた。
 龍河は、肩で息をしている早瀬へと歩み寄ると、
「速人、仕事だ。蛙のボスを探しに行くぞ」
 端的に要件を伝えた。
「蛙のボス……ってもしかしてあれじゃないっすか」
 早瀬は即答し、学園で最も階の高い校舎棟の屋上を指差す。
「なっ、あれって……でかっ!?」
「雨でよくわからないんですけど、あいつさっきからずっとびょんびょんと鬱陶しいんですよ」
 早瀬の言う通り、彼の指さす校舎棟屋上では、牛より更に大きな蛙が数匹、まるで天を目指すかの如く飛び跳ね続けている姿があった。





 ◇双葉学園校舎棟屋上


「こいつがこの騒動の主犯格ということなのだな」
 龍河に呼び出され、醒徒会メンバーが嫌々ながら屋上へとかり出された。女性三人と成宮、ルールは各々に傘をさし、そのぴょんぴょんと飛び跳ね続けている巨大な蛙と対峙する。
「あいつ、何したいのかさっぱりわからないな」
 傘をささずにずぶ濡れのままの早瀬がぽつりと呟く。
(土砂降りの校庭で反復横飛びしてるお前の行動もわからないよ)
 他のメンバー全員がそろって同じ思考を巡らせたが、面倒なので誰一人口にする者はいなかった。
 そうこうしているうちに、屋上への来訪者に気づいた蛙がその脚を止め、彼らへと振り返る。
「君たち、誰ー?」
「蛙が……喋った。こいつやっぱりラルヴァっぽい?」
「――この蛙騒動はお前の仕業なのか?」
 加賀杜を制し、藤神門会長が一歩踏みだし問いただす。蛙はその首を傾げ七人を真っ直ぐ見据えると、
「僕たちは、目的達成のためにこの島へ来たんだ。僕は、僕たちの目的達成のためにここへ登って来たんだ」
「目的、だと?」 
「そう、身を呈《てい》して僕を守ってくれた仲間のためにも僕は必ず達成しなければならないんだ……」
 喋る巨大蛙は天を仰ぎ、深い悲壮感に身を奮い立たせていた。





 ◇数分前、商店街わきの小さな公園


「見つけたよ! おっきなお肉!!」
 突如現れた人間――背が高くておっぱい大きい金髪少女――の登場により、先を急ぎたい巨大蛙たちは足止めを余儀なくされてしまった。
「沢山のちっちゃなサイコロステーキも悪くないけど、やっぱりはみ出るくらいおっきなステーキも魅力的だよね!」
 そういって人間の少女はビシリと蛙たちを指さした。
「知ってるんだよ! 蛙のお肉は鶏肉にそっくり同じなんだってね!」
 ――語弊はあるが間違ってはいない。その目的のために飼育されている種類も存在する。……するのだが。
「だから蛙はトリと同じ、ううん、むしろ蛙はトリなんだっ!」
「「「なんだってー!!」」」
 そして人間の少女は「我、命ずるお肉食べたい」と呪詛のように言葉を吐き、、雨のぬかるみも物ともせずに地を蹴り三匹の蛙との間合いを一気に詰め、一番近くにいた一匹の脚へと噛みついた。
「ギャーーー!!」
「弟ーー!!」
「あぁ、僕はもうダメだ……あんちゃんたちは早く先へ……」
 人間の少女に噛みつかれた蛙が、残った二匹に早く行けと促す。しかし――
「末っ子のお前を一匹残して行けるもんか。僕が残ってお前を助ける! あんちゃんだけでも行ってくれ!!」
「弟二匹を見捨てて僕一匹逃げるなんて出来るわけがないだろう!?」
 悲しいかな彼らの兄弟愛は狂おしいほどに暑苦しくそして鬱陶しかった。
「何をバカなことを言ってるんだ! あんちゃんたち、必ず僕らの悲願を達成しておくれ!」
 しかし末っ子蛙が言うよりも早く、次男坊蛙が少女に向かってフライングボディプレスを仕掛けた。
「蛙肉がトリ肉を背負《しょ》って来た!」
 少女がわけのわからないことを口走り、自身へと飛びかかってきた巨大蛙を片手でいとも簡単に抑え込んでしまった。
「しまった! ここは僕に任せて、あんちゃん早く!!」
「あんちゃん頼んだよ、絶対にこの島を僕たち蛙の楽園に……」
「……わかった。お前たちのこと、絶対忘れない!!」
 長兄蛙は涙を流し、少女と共に残された二匹の弟蛙に背を向け一気に飛び跳ねた。
「すまない兄弟! 僕は……僕は……必ずトリになって見せるから!!」
「「あれっ!? あんちゃん目的変わってる!?」」

 次の瞬間、二匹の弟蛙たちは一人の少女の胃袋へと収められてしまった。





 ◇時間は戻り、再び双葉学園校舎棟屋上


「人工的に設けられたこの島には僕たち蛙が少なすぎるんだ。僕たちは雨の象徴。この島が水不足に悩まされないよう、僕たちが力を合わせて雨を呼ぶんだ!」
 巨大蛙はいかにも自分たちが必要なんだと強く力説する。それを聞き、終始笑顔を絶やさない水分副会長が一歩前へ出ると、
「お言葉ですが過去この双葉島で水不足になったという事例は聞いたことがな……」
「そして僕は空を飛ぶ」
「人の話は最後まで聞き……蛙が空を飛ぶ?」
 話の腰を折られた水分が、それでも笑顔を崩さず蛙のとんちんかんな言葉に首を傾げた。
「僕の弟たちを美味しそうに平らげた人間が教えてくれたんだ。僕たちはトリなんだって。だから僕らは空も飛べるはず」
 そして細い四本指の拳をぐっと握った。

 その場の醒徒会メンバー七人は、変なのと関わってしまったなぁと揃ってため息をついた。蛙はそんな彼らなどお構いなしに相変わらずぴょんぴょんと飛び跳ね続けている。
「ひとまず、こちらの総意は『お帰り願えますか』ということだ」
 ルールが言う。しかし蛙が即座に反論した。
「嫌だ! 僕はここにいる! ここから空へと飛び、沢山の仲間を呼んでこの島を蛙の楽園にするんだ! 僕を残し先立った弟たちを弔うためにも!!」
 まるでこちらの言い分に聞く耳持たずと言わんばかり。それまで全裸のまま雨に打たれていた龍河は、業を煮やし再び龍《ドラゴン》化すると、
「ならば全力でも!!」
 その剛腕で蛙を掴み上げ、
「うぉりゃぁあ!!」
 空高く、全力で放り投げた。

「――白虎」
 続けて、水分に傘を預けた藤神門はその手に白虎を召喚する。
「うなー」
「行くぞ、しおん。白虎よ、やれ!」
「あーい、まかせて親分!」
 触れたものを強化することのできる加賀杜の異能により、その投げ飛ばされた蛙にも負けないほど巨大化した白虎の口が彼を捉え――
「がおーー!!」
 天を貫く閃光が、空中で手足をばたつかせていた巨大蛙を包み込んだ。

「――僕……今、空飛んでるよ……」





 ◇再び双葉学園醒徒会室


「雨やまないか……あの蛙関係なかったみたいだな」
 降り続く雨音にうんざりしながら成宮が小さく呟いた。その声に、書面を作成していた加賀杜が首を上げ辺りを見回す。
「あれ? そういえばまたはやはやがいないや」
「早瀬ならまた外にいるぞ。なにやら修行だとさ」
「……しゅぎょう?」
 ルールの言葉に、藤神門が何故そんなことを、と眉間にしわを寄せる。
 そこへ、隅の席で先ほどの漫画の続きを読んでいた龍河が口を挟んだ。
「さっき屋上で聞いたんだが、雨粒が落ちてくるよりも早く避ければ濡れないんじゃないか、ってな。避けた先にも雨粒があるんだから俺は結局無意味だと思うんだがな」

 六人は窓から眼下の校庭を覗き見た。
 そこには早瀬は校庭で必死に超高速反復横跳びを繰り返す姿があった。あいかわらず全身ずぶ濡れになりながら……。





 ◇翌朝、スィーツ&ベーカリーTANAKA


 一晩明けても雨が止むことはなく。帰るタイミングを逃したまま一泊していった鈴木と共に田中は学園へと登校すべく家を出た。店舗前の商店街には同じく学園へと向かう生徒の姿がちらほらといた。
 先日あれだけ道路を埋め尽くしていた蛙の姿はどこにも見当たらず。ふと、その蛙を拾い食いしていた女子生徒のことを思い出す。
 田中たちの前を行く女子生徒三人組+なんかキュッキュ言ってる白くて丸い饅頭っぽいような変なのたちの会話が、雨音に混じって耳に届く。
 その内、透明のビニール傘から綺麗な金髪を覗かせるおっぱいでかい背の高い一人が「昨日は一晩中歩き回っておなかいっぱいお肉を食べてたんだよ。でかいの一個だけ逃しちゃったのが残念なんだよ」とか言っている。いったい何の話だろう。

 ――そういえば……そういえば、あの時に拾い食いしてたのってこんな感じの容姿だったような――?

「まさか、ね」
 常識の通用しないような人でもない限り、あれだけの数の蛙を全て拾い食いしていくなんてどう考えてもあり得ないだろう、と田中は首を横に振った。

 何処かで蛙の鳴く声が聞こえた、ような気がした。
 田中と一緒に、前を行く巨乳の金髪少女がその声に反応した、ようにも見えた。





 【カエルの時間をお知らせします】終






ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。