【怪物記 番外中の番外編 ワンオフ講座】


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 怪物記 番外中の番外編 『ワンオフ講座』


「み、皆さんこんにちは。司会進行役のウォフ・マナフです!
 こ、これから始まる番外編は本編のストーリーとはまったく関係ありません。えーっと、メタ会話と有り得ない組み合わせの会話が当然のように繰り広げられつつ怪物記のD設定『ワンオフ設定』についての説明が行われますのでこの内のどれかが苦手な人は……
 は、早く逃げてください! あの人たちが来ちゃいます!」

「はい皆さんコンバンハ。解説役のナイトヘッドだね」
「妾は同じく解説役の五代目女王蜘蛛じゃ」

「…………来ちゃいました。ていうか何ですかこの組み合わせ!?」
「ワンオフ代表だけど?」
「普通のらるうぁ代表じゃな。なんぞ問題でもあるかの?」
「……そう言い切られると人造ロボ娘のワタシが一番場違いに思えますけど、あの、あなたたちの本編での因縁とか大丈夫なんですか? 色々もめてましたよね?」
「番外編だしね。仲良くやるつもりだよ。――この成長不良ババアが首にかけた糸を解いてくれたら」
「妾も番外編であるし仲良くしてもよい。――この若作りジジイがぷかぷか浮かべとる分身を引っ込めれば」
「……助けてください御主人様、ちょっとストレスで死にそうです……って女王蜘蛛さんは死んでるはずじゃないですか!?」
「何を言うておる。汝の生きておる2010年では妾もまだまだ元気であるぞ」
「あ、そういえばそうでした……あれ? 今何かすごく不穏なことを言われたような……」

「司会役の困惑は置いといて、怪物記番外編『ワンオフ講義』を始めさせてもらうよ」

  • ワンオフってなぁに?

「ワンオフはラルヴァに貼られるレッテルの一種さ。『世界に一体しか存在せず』『強力・唯一・不可思議のいずれかに該当する能力を持つ』ラルヴァがワンオフと認定されるね。かく言う僕もワンオフラルヴァさ」
「へー、じゃあ特別なんですか?」
「俗な言い方をすればレア物だね。ポケモンで言えばゲーム中に一体しか手に入らないポケモンかな」
「マスターボールマスターボール……御主人様、マスターボールどこでしたっけ?」
『道具の13番目』
「あるんだ!?」
「ちなみにワンオフだの特別だのと言うておるが、例の条件を除けば妾たち普通のらるうぁと何も変わらぬ。妾やカメのようにそこのジジイより強いワンオフでないらるうぁもおるし特別ならるうぁもおるしな」
「――やる?」
「――やるかの?」
「落ち着いてー!?」

  • ワンオフってどうやってきまるの?

「たしか、学者さんが決めるんですよね?」
「そう。ラルヴァを研究する学者――まぁほとんどは軍事利用や対抗策を練るための研究だけど――の一部が認定権を持っているよ。ハイジ君もこの一人だね。
ちなみに間違ったラルヴァを根拠無しにワンオフ認定したのがわかると認定権を剥奪されるから気をつけてね」
「ワタシには関係ないので気をつけてと言われてもー……。ところで間違ったラルヴァって何ですか?」
「基本的には一体じゃないラルヴァかな。強力・唯一・不可思議はまたちょっと複雑な話になるんだけどそれはまた後でね」
「……ふむ、しかし一体でないと言う以前に一体かどうかの確認もしづらいのではないか? 世界は広いであるからな」
「それにはコツがあってね。情報検索型の異能力者がいればいいのさ。それが世界に一体かどうかわかるレベルの異能力者が一人いれば事は足りるよ。双葉学園にもエセリアル某って強力な検索型異能力者がいるみたいだしね」
「いなかったらどうするんですか?」
「……うん、まぁ、寿命の短い人間だしね。当然検索型に恵まれない期間もあったよ。そもそもレアで使い勝手もいい異能だからもっと別の部分で活躍しすぎて研究者が協力をとりつけられないパターンもあったし。そういうときはワンオフ認定が十年くらいストップしてたかな」
「十年ですかー……そういえばいつごろの学者さんが始めたんですか?」
「よくは覚えてないけれど、たしか国際何とかってものが出来た頃じゃないかな? 世界的な通信網が広がり始めてラルヴァ研究者間の連絡がつきやすくなったころの話さ」
「懐かしいのぅ。散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がするわ」
「それは微妙に年代違うからねババア」
「――やる気か?」
「――やる?」
「まぁまぁ! と、ところでナイトヘッドさんって登録番号が四番ですけど認定開始してすぐに認定されたんですか?」
「すぐって言うか、制度開始当初は連絡が取りづらいこともあって研究者の意見がバラバラでね。とりあえず最初のほうの番号は『昔から生きていて』『まだ生きている』『一体しかいない』『異能界隈では有名なラルヴァ』を大まかな第一発見年代順にいくつか並べたんだ。
だから僕が四番でメタルが三番だけどどっちが先に生まれたかは微妙なところだし、僕より後のワンオフ、例えばギガントマキアは正式に発見されたのは後だけど僕よりもずっと昔から生きているよ」
「……あやつ、妾が子供のころからおったのぅ。巷で噂のだいだらぼっちかと思うたわ」
「似たようなものなんじゃない? 森《グルジオラス》作ってたし」
「ワンオフとんでもないですねー。そういえばよく出てくるこんな疑問が」

  • ワンオフが強いのばっかでtuee設定なのは何でだよ?

「ちょっと空気が違うけれどお答えさせてもらうよ。それにはまず強力・唯一・不可思議の三つが重要になるんだ」
「ワンオフ認定の条件ですね」
「そう。ところでポンコツちゃん、ワンオフ定義の唯一とか不可思議ってどういうことだと思う?」
「えーっと、オンリーワンとワンダフル?」
「素晴らしい。十七点」
「青点でした……」
「まぁ、言ってることは間違ってないんだけどこれはちょっと難しいんだよね。例えば下記みたいなラルヴァがいるとします」

 ラルヴァA
 カテゴリー:デミヒューマン
 能力:炎を操れる

 ラルヴァB
 カテゴリー:エレメンタル
 能力:炎の幻影を生み出す

「普通ですね」
「その通り。一体しかいないにしても能力が普通だと研究対象としてレアとはいえないからね。それ以前に1999年以降は見た目が違う一個体だけのラルヴァなんて沢山いるわけだし。その中で『同じ(似たような)能力を持っているものがいない』唯一枠はあんまりいないんだ。不可思議はまた別の理由で少なくてね」
「別の理由?」
「『何をどうやってるか既存の理屈でわからない理解できない』不可思議ってさ、本当にわからないのか、理解できないのか確かめるのに時間がかからない?」
「あ」
「僕も半分不可思議枠だけど、そのころはわからないことのほうが多かったしね。段々とわかることが増えて不可思議枠も減っていっているのさ」
「人間の技術の進歩は凄まじいからのぅ。まさか鉄の塊で月にまでいけるようになるとはあのときの天人たちも驚いたであろうな」
「天人って……かぐや姫実話だったんですか!?」
「まぁ、それはさておき。その唯一と不可思議云々と強い云々がどう結びつくのであるか?」
「んー、じゃあちょっと下のラルヴァ見て。今度も一体しかいないとして」

 ラルヴァC
 カテゴリー:ビースト
 能力:一兆度の火球を吐ける!

「Tueeeeeeeです!?」
「でしょ? そういうこと」
「……え?」
「強力だよね?」
「あ」
「実際に一兆度の火球なんて吐いたら太陽系なくなるらしいからこんなのはいないけど、強いって条件は他の二つの条件よりも遥かにわかりやすいんだよ。だから自然と強力枠で認定されるラルヴァが多くて、ワンオフ全体も強いってとられるのさ」
「妾を含む一部のラルヴァがたまに『ワンオフ級』などと嫌な呼ばれ方をされるのもその変の事情からであろうな」
「まぁ、強力枠の中にも『数万光年先の光景を一瞬で視ることが出来る!』なんて戦闘には関係ない強力枠もいるから一概には強力が全部強いとは言えないけど」

  • ワンオフはどれくらいいるの?

「現在の登録数は二百と少しかな」
「多いです!? 一兆度が二百と少しいたら人類滅びます!」
「だから一兆度はいないから。それに生きてる奴は五十もいないくらいだしね」
「え?」
「ちょっと考えてみなよ」
「考えてみます」
「強力枠が多いのはさっき言ったよね?」
「言いました」
「『こいつは強力なラルヴァだ!』って強力枠で登録されたってことはさ、人間にわかるどこかでその力を振るったわけじゃない?」
「そうじゃなきゃわかりませんからねー」
「……人間がそんな危ないラルヴァを野放しにしておくと思う?」
「あ」
「凄腕に退治されたり組織的に攻略されたり対抗策打たれたり、あと他の強いラルヴァに喧嘩売って売られて滅ぼされたり。そんなこんなで強力枠で認定されたワンオフってわりとすぐ死ぬんだよね。ナイト君の前とか死に続けてたし」
「盛者必衰の理じゃな」
「そんなこんなで生き残ってるのは唯一や不可思議の殆どを含む人類を攻撃せずに大人しくしてた奴――ギガントマキアもこの中に入らなくもない――と人類に攻撃されても生き残れた奴――僕とか歯車大将とか――くらいなんだよね。ただ、やっぱり正面きって戦うのはまずいから僕はもう表立っては動いてないし、大将はほとんど冷戦状態。あとメルカバとダダドムゥみたいに知能がC同然の馬鹿連中は派手に暴れまわってるけどそろそろ退治されるんじゃないあいつら?」
「メタルはどうなんですかー?」
「あれは勝てないから。あれは無理。僕でも無理。あれに勝てたら人類尊敬してびびって最終攻勢仕掛ける」
「フラグいただきましたー」

  •  最後に

「読者の皆さん、今日はこんな、かなり、凄まじく、果てしなく、独りよがりなものを最後まで読んでいただいてありがとうございました」
「通常作品のほうも執筆中なので、今回の件で愛想を尽かしていなかったら読んでほしいな」
「まぁ、妾はもう出てこぬがのう――どっかのジジイのせいで」
「あんたがもう出れないのは持病で死んだせいだろうがババア。そこまで人のせいにしてほしくないな」
「――やるかの?」
「――やる?」
「まぁまぁ……ところで何でワタシが司会進行だったんでしょう?」

「「両作品のメインキャラ中で一番頭が弱くて解説の聞き役に適役だったから」」

「聞きたくなかった!!」

 おしまい
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