【名称】 :エンブリオ
【カテゴリー】:審議中
【ランク】 :中級C-1
【初出作品】 :【騎士の宿業1 AD1999 エンブリオ】
【他登場作品】:【海の底からの呼び声】
【備考】 :記録に残っている限りにおいては1999年7月に初めて観測された、未知生命体(ラルヴァ)の揺り籠。
太平洋上に突如出現したのを皮切りに、大西洋上、エベレスト山頂付近、北極点の4箇所にて確認されたが、
その全てが発生後最長半月(太平洋上)で爆散してしまっている。
ありのままの姿で残っている個体に関しては、2019年初頭の時点では公式には確認できていない。
1999年7月に現在Members in 1999と呼ばれる異能力者集団の面々にて行われた掃討作戦で得られた
情報を基にすれば、以下の特徴を持つことが判明している。
・その内部には数百近いラルヴァが生息しており、中には特異な環境により変異した種もいる
・外観は直径およそ10km程のややつぶれた円形だが、その内部は空間圧縮と展開を複雑に繰り返すことで、
外観をはるかに超える広さを持つ、複雑に入り組んだ通路で出来た大迷宮になっている
・内部に極度の異常が発生した際には、空間制御を暴走させることで自爆することがある
こういった特徴から、ラルヴァの母艦あるいは工場のようなものではないかと示唆する者も居るが、
当時は現在ほどラルヴァ研究が盛んではなく、現物に最も接近した研究家も外観を目視するに留まって
いるため、その真相は明らかになっていない。
【補記】 :・1999年以降実施された、エベレスト観測隊や北極観測隊の調査や各種出現地域近辺での作戦行動の
戦果報告によれば、爆砕し今尚残るエンブリオの欠片とラルヴァが融合すると、ラルヴァの能力を
引き上げる作用をもたらすことが判明している。
・エンブリオの出現こそが99年に予言された恐怖の大王ではないか、ラルヴァ大発生の要因ではないかと
声高に論じる者も一時期多かったが、現在ではエンブリオはあくまでも同時多発的に発生した現象の
ひとつにすぎず、エンブリオだけがラルヴァ大量発生と直結しているとは言いがたいというのが
通説となっている。
最終更新:2009年09月15日 02:24